Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

魔理沙の誕生日

2009/03/21 21:17:59
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『一目見たときから貴女の事が気になっていました。二目見たときに恋に落ちました。あなたの恋符で私のハートは打ちぬかれたのです。
好きです、結婚してください。紅魔館で待っています。
――――パチュリー・ノーレッジ』



そんなピンク色の文面。
目を擦って、もう一度手紙を読み返す。しかしそんなことをして内容が変わるわけでもなく。
宛先を見る。やっぱり私にあてられたものだ。間違いない。
うん、うれしい。気持ちが痛いほどに伝わってくる。この気持ちは無下にはできない。いきなり結婚してくださいには驚いたが。
そんな手紙が今日一日で約500通。すべて同一人物から送られてきていた。
それに、霧雨魔理沙は震える。
「ふ、ふ、ふ・・・・・・・手紙で恐怖体験できるとは思ってなかったぜ」
やっべぇよ。世間様はマリアリだのパチュマリだのもてはやすが、こっちの身にもなってくれ。この愛は重すぎるだろういくらなんでも。500通だぜ500通!それを数えた私をほめて欲しいくらいだ。
パチュリーが嫌いとかそういうわけじゃないからな?ただあれだ、身の保全のために手紙を燃やしておく必要はあると思うんだ。これはもうマスパで一発、吹き飛ばすしか・・・・・・
「文々。新聞号外で~す!魔理沙さんいますか~?」
こんな時に騒々しい天狗がきやがった。
あぁもうなんだ?早速ネタの匂いをかぎつけたか?
「あぁ、いるぜ」
「おじゃましま~す。はい、号外ですどうぞどうぞ。ホットな内容なのでこの場で読んで感想などお聞かせ願えますかね~それはもう今すぐに読んでいただいて」
入ってくるなり新聞を手渡しにくる文。何を慌てているのかは知らんがとりあえずゆっくりしゃべれ。
文はそわそわ落ち着きない。とにかく読まないことには帰ってもくれなさそうだ。
私は新聞に目を落とし、
だがしかし3秒で読むのをやめた。


『文と魔理沙の熱愛発覚!?プロポーズは魔理沙から!』


何だこのタイトルは。いつ私がお前と熱愛関係に発展した?
しかも捏造。いや最初から最後まで捏造でしか構成されてないが、マリアヤと言う奴か?
「ま、魔理沙さん実はですね!私としてもあなたとスペカバトルしたときから何か通ずるものがあったのですよ。あなたと私とではアカイイトで結ばれていて一身同体と言うかですね」
「お前もか!?」
逃げろ逃げろ、こいつはまずい。何でそう思うのかと言うと、文が目を血走らせながら必死に何かの衝動に耐えているっぽいオーラがビンビンに伝わってきたからで。それは絶対よからぬ方向に向かっている。わかりやすく簡潔に言ってしまえば、パチュリーからの手紙以上に危険な香りがする。私の処女ぬぅぅぅぅぅぅんとかがヤバイ。
「最速と元最速、いいコンビだとは思いませんか!?」
「悪い、用事あるんでまた今度な!」
「逃がしませんよ元最速!」
「マスパ斉射三連!」
よし、手紙もろとも文を吹っ飛ばせた。ヒットアンドアウェイ、ダッシュで逃げる!



「ということがあったんだ」
「ふ~ん」
困った時は霊夢に頼るが一番。私は今、博麗神社に逃げ込んで霊夢と共に平和なひと時を過ごしている。
いや、平和だったはずなんだ。
結論から書いてしまうと、霊夢なら大丈夫だろうという私の期待は見事に裏切られたわけだ。
「霊夢、お茶に入れようとしているその粉はなんだ?」
「え、えっと・・・・・・砂糖」
どもるな照れるな頬染めんな。
そうかお砂糖か。お茶に砂糖を入れるんだな?最近の砂糖はいかにも妖しげな光沢を放つんだな?
一度パチュリーの書斎で見たことあるぞ。そいつは媚薬っていうんだ。
「悪い、お茶はまた今度飲む」
「天子!」
「よしきた!」
箒にまたがり離脱しようとしたところに、頭上から天子が飛びかかってきた。伏兵とは用意周到じゃないか、霊夢!
「うわこら、離せ天子!」
「安心しなさい魔理沙」
「何をどう安心しろと?」
「世の中には3人で・・・・」
「あえて釘さすがそれ以上は言うな!お前らグルか!」
「何言ってるのよ魔理沙」
霊夢がにじり寄りながら、
「今まで強硬手段に出なかっただけ感謝して欲しいわね」
「さらに突っ込む点が増えた!?」
撤退退却後退撤収!表現はなんでもいい。脱出だ脱出。
天子を箒でガッして、なんとか束縛から逃れる。
いつものように箒にまたがっている余裕はない。とりあえず走ってでも逃げる!縁側から外へ出ようと、
「クランベリートラップ!」
「うわっ!?」
する直前フランに足払いをかけられる。いつからいたお前!
その一撃でバランスを崩す私。
「魔理沙さん危ない!」
さらに言いながらさらにわたしの背後から覆いかぶさる早苗のベクトルが働いて、私はうつぶせに組み伏せられた。
お前のせいでさらに私の身が危なくなったじゃないか。早苗までそっちの一味なのかよ。
「2重3重に罠を張る。これぞ孔明の罠」
「越後屋、そちもわるよのぅ」
「考えたのは霊夢さんでしょうに」
ほほほと笑う赤巫女と青巫女。謀ったな。
「謀られるなよ情けない」
さとりまでいやがった。
「さて」
ギロリ、5人の視線がすべて私に注がれる。
あれか、これが食われるってやつか。だが甘いぜ。
「スターダストレヴァむぐぅ!」
スペルを宣言しようとする前に、猿轡がアリスの操る人形の手によって口の中に押し込められる。
「レヴァ、何かしら?」
「むむーむー!!(何でアリスまでいるんだよ!!)」
「観念しましたどうぞご自由に、だそうよ」
こらこらこら!
6人に囲まれ、とうとう逃げられなくなった私。
父上、母上、みだらな娘でごめんなさい。勘当されたけど。
「さて」
「じゃあ」
「改めて」
「やりますか」








「おめでとう、魔理沙」
「おめでとう!」「おめでとうございます」
「・・・・・・・・・・・・む?」
口々に祝われる私。同時に早苗の拘束も解かれ、猿轡も外された。
あれか?文の新聞が既に出回ってたか?
「あ~?何の話?」
「だから、お誕生日おめでとう、魔理沙」
疑問に思う私に、霊夢が答えてくれた。
そっか。
そういえばそうだ。確かに今日は私の誕生日だった。
「大々的に触れ回ると結局宴会になりそうだったからね。それでもいいんだけど、誕生日は誕生日だから別に祝おうと思って、ドッキリ兼ねてみました。メンバーはこっちが適当に決めちゃったけど」
「な、なるほどな・・・・」
この中で私の誕生日を知っているのは霊夢だけだ。だから、これは霊夢が用意してくれたことなのだろう。そういえば勘当されて以降、誰かに自分の誕生日を祝われたことはなかったな。せいぜい霊夢が「今日あんたの誕生日だったわね、おめでとう」と言ってくれるくらいで、それはそれでとてもうれしいのだが。
こんなに大人数でやるのは初めてだ。
「ありがとう霊夢」
「いいわよ別に。じゃ、せせこましく誕生日パーティでもしましょうか」
「プチ宴会の間違いだろ?」
「そうとも言う」
私と霊夢が互いに苦笑した。
性格はアレだが、いい親友だ。
せっかくだ。今日は飲み明かすぜ!








霊夢「寝た?」
さとり「寝てますね」
天子「あのペースでお酒飲んでたら」
にとり「そりゃ潰れるわ」
パチュリー「それにしても」
文「あの程度の誘導で」
チルノ「神社に来るか」
咲夜「飛んで火にいる夏の虫」
アリス「じゃあ」
フラン「全員呼んで」
早苗「改めまして」




全員『いただきます』

数分後

全員『ご馳走様でした』





 
だから勢いとノリに任せてSSを書くなとあれほど(ry
水崎です。次こそは、次こそは普通(笑)のSSを・・・・・・・ふぅ

ファイエル!主砲、斉射三連!
水崎
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
これはwwwwww
短いながらも笑わせていただきましたwww
2.奇声を発する程度の能力削除
ちょwwwラストwwww
3.名前が無い程度の能力削除
もう少し人数絞ってよかった気がします。意外な組合せだとしても、魔理沙好きがこれだけ増えると・・・なんかね? 察してください。パチュリー・アリス・霊夢(フランも?)は定番で、文・・・も最速繋がりという共通話があるので、まだ有りだとしましょう。早苗さんとさとりは別の人でもよかったというか、人数増やそうと無理矢理つけた感じがあります。こうなればもはや異変ですよ。
そして、それぞれの出番が少なく、何故この人選?という疑問があります。
つまりは話が短いのに、詰め込み過ぎです。出だしはおもしろそうだったので残念です。
4.名前が無い程度の能力削除
↑指摘するのはいいと思いますが書いてもらってるだけでもありがたいんですから残念とかそうゆう風に書くのはやめといたほうがいいと思いますよ。


ラストでこのオチはwwwwwww
とても面白かったですwwwwww
5.名前が無い程度の能力削除
真ん中の辺りはよかったけどww最初と最後がww
そういうときは香霖堂ににげればいいんじゃ・・・w
6.名前が無い程度の能力削除
そう、『異変』だ!これは『異変』なんだ!!
『魔理沙異変』だ!
きっとコレは始まりに過ぎないんだぜ!!
7.名前が無い程度の能力削除
すみません。二回目です。
残念と書いたのは書き方が悪かったかもしれません。気分を害されたのなら、すみません。ただ、失礼ながら、この作者ならばもっといい作品にできたのではないかという意味での意見でした。おもしろくない作品には「残念」とは書きません。おもしろい作品を書ける人だと思っての言葉です。言い訳がましいですが、本心です。良い作品は磨かれてこそだと思っています。だからこそ意見を書きました。その通りにしろとはいいません。他の意見がある人もいます。ただ、よりよい作品を書いてほしいだけです。
失礼しました。
8.名前が無い程度の能力削除
シリアスならまだしも、あんまそんなとこでギャグに突っ込んでも仕方ないような…作者も勢いで書いたって言ってるし

普通に面白かったです
9.水崎削除
いえいえ7さん、ご意見ありがとうございます。あんまり叩くと水崎はひしゃげますが、こういう意見コメもいただけるとうれしいです。
流れ的に後の展開がわかりきっているので、あまり描写を入れると冗長になりそうだったので、スピード重視で省略しました。省略しすぎたかなとも思いましたがw

よりよい作品を書いてほしいだけです>
すごく、耳が痛いです・・・・・・
ほとんどの作品は1作品につき1・2日程度しか寝かせていないので、もう少し時間を置いて練ることもしたほうがいいかもしれませんね。自分のことですが。
ともあれ、これからもよしなにお願いします。
10.名前が無い程度の能力削除
パルスィ「 妬ましい・・・ 」