幻想郷の東の端の方。
そこにある博麗神社には一人の少女が住んでいた。
少女・博麗霊夢はそこで巫女さんをしているが
彼女は神職の資格を持っておらず、豆腐を売って生計を立てていた。
あるとても暑い夏、突如市場に紅い豆腐が現れた。
その鮮やかな色の豆腐の噂はすぐさま広まりその年の流行語大賞にもなるほどであった。
霊夢はこの紅い豆腐と業務提携をし紅白豆腐として販売することを思いつき
自分の作った豆腐を持って紅い豆腐の製造元へと向かうのであった。
「えーと勢いよく飛び出したはいいけど・・・『大妖精市湖町3-1-12』はどの辺かしら・・・?
夜だし・・・ちょっと急ぎすぎたかしら。
でも、夜の豆腐はロマンティックね」
「・・・どの辺が?」
「ん?あんた誰?」
「私はルーミア。
それは食べれるお豆腐?」
「月明かりを浴びた豆腐を食べた妖怪は三日三晩反復横跳びをしてしまうのよ」
「そ、そーなのかー・・・」
適当に跳び続け何とか湖までたどり着いた。
「この湖こんなに広かったかしら・・・・・・っ!!?」
背負っている豆腐の箱に何者かが触れている気配がする。
すぐさま振り向き攻撃態勢にはいるがそこには誰もいない。
「・・・」
気のせいだったかと再び飛び始めるがまたもや何者かの気配がする。
やはり誰かがこの豆腐を狙っている。
この日持ってきた豆腐は300グラムの物が2丁。
片方だけでも取られるわけにはいかない。
不意に霊夢は瞬時に首から上だけを180度回転させた。博麗の奥義の一つである。
その時一瞬だけ見えた、緑の髪の少女。何故か凄い驚いた顔をしていた。
それから少女の気配はしなくなった。
「諦めたかしら?
まったく、瞬間移動するイタズラ妖精なんて卑怯じゃない」
「道に迷うは、妖精の所為なの」
「ちょっチルノ、あんたの出番まだよ。台本ちゃんと覚えてないでしょ」
「えっ!? ア、アンタのその豆腐を冷凍保存して凍み豆腐にしてやるわ!!」
「あんなの食いもんじゃねぇ!!」
「くそ、絹ごしの陣だ!」
「この館外から見たときこんなに広かったっけ?」
「こら! そこの紅白、私の蔵で暴れない!」
「蔵?」
「そう。大豆、にがり、苛性ソーダなどなど豆腐作りに欠かせない物から
豆腐のホルマリン漬けまで豆腐のすべてがここにはあるっ」
「あなたがここの主人?」
「店長に何の用?」
「売り込みに来ました。こういう者です」
「あ、どうも」
霊夢はこの時創業以来初めての名刺交換をした。
「あー寄せが進まない! 店長に怒られるじゃない!!」
「あなたー・・・はここの責任者じゃなさそうね」
「あぁん? お客さん?」
「この会社と業務提携をしたく伺った次第でござい。責任者は何処かしら?」
「店長は滅多に人とは会わないわ。
まずは私がその豆腐の味を見てやろうじゃない」
「美味い・・・
でも、お嬢様ならあるいは・・・」
「やっぱり人間って使えないわね」
「さっきの職人は人間だったのね」
「咲夜は優秀な掃除係。おかげで大豆一粒落ちてないわ」
「普通に作る工程やってたみたいだけど」
「ちょっと肉体労働をよくさぼる友達がいてね。
代わりにやらされてるんでしょう」
「肉体労働・・・」
「今夜は長い夜になりそうね」
「あ・・・」
こうして白い豆腐と紅い豆腐は一つになった。
といっても2色の豆腐がくっついているわけではなく
別々の豆腐が並んで置かれているだけであった。
紅白セットで買っていく客はおらず博麗の豆腐の売り上げは変わらなかったという・・・。
そして再度紅魔館を訪れた霊夢は
『ありとあらゆる豆腐を賽の目にする程度の能力』を持つフランドールに出会うのだが
それはまた別の話である。
そのひとことにつきる
おもしろかったよ
あれ?これ普通に吸収合併したほうが得じゃね?
だって売り上げ紅魔にとられたっきりだったってことだろ?
この時点で一回死にました、主に笑いすぎで。
というか、美鈴が一行しか出てこない、不憫すぎるww
台本ってなんだよw
豆腐風神録、ハチロクでバトる巫女が目に浮かんだぜ
これもしかして縦回転ですか!?
そりゃ驚きますよ。
こんなSTG発売されたら買うよ。本当に。
俺の口の中の水分が。
180度で吹きましたww
豆腐おいしいよ豆腐
だが絹ごしの陣に全てをかっさらわれた
紅魔郷現在進行形で美鈴に苦労してたから笑ってしまったぁw
フランとの掛け合いも見てみたかったww
あなたは豆腐に何を見たんだw
豆腐食いたくなってきた
味噌汁作るときとか便利そうだww
小学生が良くやるような、単語をう○ちと入れ替えて喜ぶのと何が違うの?
豆腐ネタは前も見たことあるが、作者によって全然違うから興味深い。
ゲル度盗んでなんになるんだww
妖々夢で地味な笑いが出たですわよw
この能力があれば私にも夢のお味噌汁が...というわけでちょっと大妖精市湖町まで行ってきますw