Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

豆腐紅魔郷

2009/03/20 23:26:01
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幻想郷の東の端の方。
そこにある博麗神社には一人の少女が住んでいた。
少女・博麗霊夢はそこで巫女さんをしているが
彼女は神職の資格を持っておらず、豆腐を売って生計を立てていた。




あるとても暑い夏、突如市場に紅い豆腐が現れた。
その鮮やかな色の豆腐の噂はすぐさま広まりその年の流行語大賞にもなるほどであった。
霊夢はこの紅い豆腐と業務提携をし紅白豆腐として販売することを思いつき
自分の作った豆腐を持って紅い豆腐の製造元へと向かうのであった。

「えーと勢いよく飛び出したはいいけど・・・『大妖精市湖町3-1-12』はどの辺かしら・・・?
 夜だし・・・ちょっと急ぎすぎたかしら。
 でも、夜の豆腐はロマンティックね」
「・・・どの辺が?」
「ん?あんた誰?」
「私はルーミア。
 それは食べれるお豆腐?」
「月明かりを浴びた豆腐を食べた妖怪は三日三晩反復横跳びをしてしまうのよ」
「そ、そーなのかー・・・」



適当に跳び続け何とか湖までたどり着いた。

「この湖こんなに広かったかしら・・・・・・っ!!?」

背負っている豆腐の箱に何者かが触れている気配がする。
すぐさま振り向き攻撃態勢にはいるがそこには誰もいない。

「・・・」

気のせいだったかと再び飛び始めるがまたもや何者かの気配がする。
やはり誰かがこの豆腐を狙っている。
この日持ってきた豆腐は300グラムの物が2丁。
片方だけでも取られるわけにはいかない。
不意に霊夢は瞬時に首から上だけを180度回転させた。博麗の奥義の一つである。
その時一瞬だけ見えた、緑の髪の少女。何故か凄い驚いた顔をしていた。
それから少女の気配はしなくなった。

「諦めたかしら?
 まったく、瞬間移動するイタズラ妖精なんて卑怯じゃない」
「道に迷うは、妖精の所為なの」
「ちょっチルノ、あんたの出番まだよ。台本ちゃんと覚えてないでしょ」
「えっ!? ア、アンタのその豆腐を冷凍保存して凍み豆腐にしてやるわ!!」
「あんなの食いもんじゃねぇ!!」



「くそ、絹ごしの陣だ!」



「この館外から見たときこんなに広かったっけ?」
「こら! そこの紅白、私の蔵で暴れない!」
「蔵?」
「そう。大豆、にがり、苛性ソーダなどなど豆腐作りに欠かせない物から
 豆腐のホルマリン漬けまで豆腐のすべてがここにはあるっ」
「あなたがここの主人?」
「店長に何の用?」
「売り込みに来ました。こういう者です」
「あ、どうも」

霊夢はこの時創業以来初めての名刺交換をした。



「あー寄せが進まない! 店長に怒られるじゃない!!」
「あなたー・・・はここの責任者じゃなさそうね」
「あぁん? お客さん?」
「この会社と業務提携をしたく伺った次第でござい。責任者は何処かしら?」
「店長は滅多に人とは会わないわ。
 まずは私がその豆腐の味を見てやろうじゃない」


「美味い・・・
 でも、お嬢様ならあるいは・・・」



「やっぱり人間って使えないわね」
「さっきの職人は人間だったのね」
「咲夜は優秀な掃除係。おかげで大豆一粒落ちてないわ」
「普通に作る工程やってたみたいだけど」
「ちょっと肉体労働をよくさぼる友達がいてね。
 代わりにやらされてるんでしょう」
「肉体労働・・・」
「今夜は長い夜になりそうね」
「あ・・・」


こうして白い豆腐と紅い豆腐は一つになった。
といっても2色の豆腐がくっついているわけではなく
別々の豆腐が並んで置かれているだけであった。
紅白セットで買っていく客はおらず博麗の豆腐の売り上げは変わらなかったという・・・。

そして再度紅魔館を訪れた霊夢は
『ありとあらゆる豆腐を賽の目にする程度の能力』を持つフランドールに出会うのだが
それはまた別の話である。
 豆腐妖々夢:いつものように豆腐を作る霊夢。しかしにがりを加えるが待てども待てども固まらない。何者かがゲル度を盗んでいるんだと確信した霊夢は調査へと乗り出した。
 豆腐永夜抄:八雲紫は手のひらにのせた大豆の粒を見ていた。国産品のはずが輸入品の特徴が出ているのだ。まさかの産地偽装に妖怪達は困惑していた。紫はこの偽りの大豆を暴くため霊夢を誘い、調査へと向かったのだった。
 豆腐花映塚:様々な大豆が大豊作。これは事件だ。幻想郷は今日も平和です。
 豆腐風神録:ついに経営破綻寸前まで追い込まれた博麗豆腐店。そこへ山の豆腐店の娘が脅迫混じりに吸収合併を持ちかけてきたのであった・・・。
 豆腐地霊殿:ある日突然間欠泉と共に大量のにがりが噴出しはじめた。初めは放っておいた霊夢だったが、もしや地底には余るほどのにがりがありただで仕入れることが出来るのではと思い乗り込むことにしたのであった。
yu
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
新しいな
そのひとことにつきる
2.名前が無い程度の能力削除
豆腐の何があなたをここまで駆り立てるんだ
おもしろかったよ
3.名前が無い程度の能力削除
>豆腐風神録
あれ?これ普通に吸収合併したほうが得じゃね?
だって売り上げ紅魔にとられたっきりだったってことだろ?
4.GUNモドキ削除
「咲夜は優秀な掃除係。おかげで大豆一粒落ちてないわ」
この時点で一回死にました、主に笑いすぎで。
というか、美鈴が一行しか出てこない、不憫すぎるww
5.名前が無い程度の能力削除
一瞬東方熱血漢みたいなデジャブを感じた俺orz
6.名前が無い程度の能力削除
絹ごしの陣でピチュったぜ・・・・・
台本ってなんだよw
7.名前が無い程度の能力削除
豆腐花映塚の投げっぱなしぷりがひどいw
8.名前が無い程度の能力削除
本当に「とうほう」を「とうふ」と誤入力することがあるから困る。
9.名前が無い程度の能力削除
同じく「絹ごしの陣」でピチュったw
豆腐風神録、ハチロクでバトる巫女が目に浮かんだぜ
10.名前が無い程度の能力削除
続きが読みてぇwww
11.GUNモドキ削除
「不意に霊夢は瞬時に首から上だけを180度回転させた。博麗の奥義の一つである」
これもしかして縦回転ですか!?
そりゃ驚きますよ。
12.名前が無い程度の能力削除
何故だろう、絹ごしの陣に物凄いインパクトがある。
こんなSTG発売されたら買うよ。本当に。
13.名前が無い程度の能力削除
絹ごしの陣に全部持ってかれたな。
俺の口の中の水分が。
14.名前が無い程度の能力削除
「あぁん? お客さん?」でパ○ツレスリングを思い浮かべた俺は・・・
15.名前が無い程度の能力削除
俺も絹ごしの陣にやられたぜwww
16.名前が無い程度の能力削除
昔「Touhou」「Touhu」ネタがあったなぁ、思い出しましたよ
180度で吹きましたww
17.名前が無い程度の能力削除
凍み豆腐をあんなの扱いだと……ゆるせない!定義とうふ店の揚げを喰わせてやる!!
18.名前が無い程度の能力削除
なにがあなたをかりたてる

豆腐おいしいよ豆腐
19.名前が無い程度の能力削除
昔ここで「豆腐王地霊殿」というのを見た

だが絹ごしの陣に全てをかっさらわれた
20.名前が無い程度の能力削除
絹ごしの陣って何だよ!?あとゲル度盗めんのかよ!?
21.名前が無い程度の能力削除
作品集40の中でトップクラスの面白さだと思う
22.名前が無い程度の能力削除
こりゃダジャレアイディア賞だなwww
23.名前が無い程度の能力削除
何も言えねえ!
24.名前が無い程度の能力削除
やっぱりみんな絹ごしの陣で笑ってたかww
紅魔郷現在進行形で美鈴に苦労してたから笑ってしまったぁw
25.奇声を発する程度の能力削除
もしあったらプレイしてみたいかもwwww
26.名前が無い程度の能力削除
これはw
フランとの掛け合いも見てみたかったww
27.牧場主削除
ゲル度で吹いたwww
あなたは豆腐に何を見たんだw
28.名前が無い程度の能力削除
全編吹きっぱなしだったわwww
豆腐食いたくなってきた
29.名前が無い程度の能力削除
このとうふきち○いめ!!
30.名前を表示しない程度の能力削除
>『ありとあらゆる豆腐を賽の目にする程度の能力』
味噌汁作るときとか便利そうだww
31.名前が無い程度の能力削除
……なんでここまで絶賛されてるのかさっぱり分からない。
小学生が良くやるような、単語をう○ちと入れ替えて喜ぶのと何が違うの?
32.名前が無い程度の能力削除
豆腐をホルマリン漬けにするなよw
豆腐ネタは前も見たことあるが、作者によって全然違うから興味深い。
33.名前が無い程度の能力削除
後書きでついに笑ってしまったw
ゲル度盗んでなんになるんだww
34.名前がない程度の能力削除
美鈴が不憫だw
妖々夢で地味な笑いが出たですわよw
35.味噌汁が作れない程度の能力削除
>『ありとあらゆる豆腐を賽の目にする程度の能力』
この能力があれば私にも夢のお味噌汁が...というわけでちょっと大妖精市湖町まで行ってきますw
36.名前が無い程度の能力削除
「あぁん?お客さん?」は是非とも東方餡掛炒飯で
37.名前が無い程度の能力削除
ゲル度が無くなれば、その他の食品や雑貨もピンチ。プリン、ゼリー、消臭剤。