今日も博麗神社は――
「霊夢、茶を飲みにきたぜ。」
「魔理沙。たまにはお賽銭でも入れてくれると助かるんだけどなぁ。」
「ん、何か言ったか?」
「独り言よ。」
「あんまり無駄な期待はしない方がいいぜ。期待をすると裏切られたときに痛いからな。」
「聞こえてたんじゃない。」
「何のことだ?」
――博麗神社は平和である。
霊夢は緑茶をすする。魔理沙も続いてすする。
「最近、お賽銭が不調なのよね。」
「私、ここに賽銭入れてる人、見たことないんだが。」
「入れてくれる人は結構入れてくれるのよ。魔理沙みたいに全く入れない人もいるしね。」
二人は空を見上げる。幻想郷には雨があまり降らないなぁ、とか今更ながら霊夢は考える。幻想郷は今日も雲一つない快晴。
「ここには神様っているんだよな?」
「・・・いるんじゃない?」
「おいおい、巫女さん、そんなんでいいのか?」
「信仰っていうのは信じる人の気持ち次第だと思うわよ。神なんていない、って信じてる人の前に神が現れるなんてことは、絶対ないわ。」
「信じる人は救われるってか。人は最後は神頼みだものな。」
「そうよ。だから、普段からお賽銭を入れることね。」
「結局そこに繋げたかったんだな。ま、いいだろう。神様、お願いしますよ、っと。」
チャリーンッ。神様が返事をした気がした。「任せとけ」だったら頼もしいな。「毎度あり~」かもしれんが。
「お茶、御馳走様。」
「はいはい、またおいで。」
「賽銭が目的か?」
「魔理沙とお茶を飲みたいだけよ。」
賽銭だな。やっぱり入れるべきではなかっただろうか。これからはここに来る度に小銭を用意しなけりゃなんないのか?
「またな。」
魔理沙は空高く飛び上がる。下を見ると、神社に赤い点。空はどこまでも青く、すがすがしい。
「ん、図書館行って本借りよ~っと。」
賽銭のことは頭から押し出される。いいじゃないか。今日賽銭入れただけいいじゃないか。神様は賽銭ごときで人の良し悪しを決めるほど愚かではない。
今日も快晴、幻想郷。ぽかぽか陽気の幻想郷。
「霊夢、茶を飲みにきたぜ。」
「魔理沙。たまにはお賽銭でも入れてくれると助かるんだけどなぁ。」
「ん、何か言ったか?」
「独り言よ。」
「あんまり無駄な期待はしない方がいいぜ。期待をすると裏切られたときに痛いからな。」
「聞こえてたんじゃない。」
「何のことだ?」
――博麗神社は平和である。
霊夢は緑茶をすする。魔理沙も続いてすする。
「最近、お賽銭が不調なのよね。」
「私、ここに賽銭入れてる人、見たことないんだが。」
「入れてくれる人は結構入れてくれるのよ。魔理沙みたいに全く入れない人もいるしね。」
二人は空を見上げる。幻想郷には雨があまり降らないなぁ、とか今更ながら霊夢は考える。幻想郷は今日も雲一つない快晴。
「ここには神様っているんだよな?」
「・・・いるんじゃない?」
「おいおい、巫女さん、そんなんでいいのか?」
「信仰っていうのは信じる人の気持ち次第だと思うわよ。神なんていない、って信じてる人の前に神が現れるなんてことは、絶対ないわ。」
「信じる人は救われるってか。人は最後は神頼みだものな。」
「そうよ。だから、普段からお賽銭を入れることね。」
「結局そこに繋げたかったんだな。ま、いいだろう。神様、お願いしますよ、っと。」
チャリーンッ。神様が返事をした気がした。「任せとけ」だったら頼もしいな。「毎度あり~」かもしれんが。
「お茶、御馳走様。」
「はいはい、またおいで。」
「賽銭が目的か?」
「魔理沙とお茶を飲みたいだけよ。」
賽銭だな。やっぱり入れるべきではなかっただろうか。これからはここに来る度に小銭を用意しなけりゃなんないのか?
「またな。」
魔理沙は空高く飛び上がる。下を見ると、神社に赤い点。空はどこまでも青く、すがすがしい。
「ん、図書館行って本借りよ~っと。」
賽銭のことは頭から押し出される。いいじゃないか。今日賽銭入れただけいいじゃないか。神様は賽銭ごときで人の良し悪しを決めるほど愚かではない。
今日も快晴、幻想郷。ぽかぽか陽気の幻想郷。