Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

さとりの『初体験』(後篇)

2009/03/18 00:21:22
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 ですから、一塁手をするんですってば。
 ファーストをプレイ。『初体験』。
 ……つくづく頭の悪い誤変換ですねぇ。



 ――では、三行粗筋をば。

 圧倒的に不利な状況。
( 一つ。能力の使用不可。
  一つ。1アウトでチェンジ。
  一つ。1ストライクで1アウト。
  一つ。デッドボールも1ストライク。
  一つ。ボールは無限にOK。
  一つ。相手は通常ルール。)
 結束する幻想郷の実力者達。
 私達が掴むのは、勝利の先のご褒美か。敗北の末の屈辱か。

 以上。

 ……あ、こいしにいらん事吹きこんだ犯人も探さないと。ヒントは緑髪。候補は後、相手チームの二名。

 季節の狭間の中、未だ眠そうな蟲の王、リグル・ナイトバグ。
 此方のチームの厄を全て吸い取ったらどうなるのか、厄神様、鍵山雛。

 選手としてマウンドに出る雛さんには接触できそう……かな。
 問題はもう片方。リグルさんは応援――チアガールだから厳しいか。
 とはいえ、元より彼女が犯人と言う可能性は極めて低い。割とむっつりさんなんですけどねぇ……。



「――で、オーダーなんだけど……聞いてる、さとり? あぁ、あんたは勝手に入ってくるか」
「いえいえ、ミスティアさん。千百八十八通りの煩悩が響いていますので微妙に聞こえづらいです」
「じゃあ聞かんかい。……あと、それじゃ少ないと思うよ。他は知らないけど、私は百八じゃ足りない」

 きりっとした目で指摘する夜雀。
 一瞬で、私が描いた計算式を割り出す辺り、彼女の本気具合が測れる。
 因みにこんな感じ。
 (私+夜雀+吸血鬼+隙間+天才+天神+地神+悪霊+亡霊+天狗+魔界神)×108。

 ミスティアさんが続ける。私に、と言うよりは、皆さんに向けての様だ。

「いい? 私はさ、皆よりもずっと弱い。だから、ある意味誰よりも、客観的に皆を視る事が出来ると思うんだ」
「……つまり、実力云々のしがらみなしでオーダーを組める、と言いたいのね」
「今の状況においては、だけど、その通り。……ありがと、幽香。でも――」

 一瞬、口が噤まれる。気づいたのは、心が読める私と、恐らく、呼ばれた彼女のみ。

 だから、幽香さんは言葉を被せ、振り向いた。

「――貴女達のテンションにつき合いきれないわ。一足先にベンチで休ませてもらうわね」

 声がかけられる前に、踵を返し、離れていく。
 追随する者がいた。

「――よくよく考えれば、試合を進める者がいないじゃないですか。仕方ないですね。私が審判を務めましょう」

 全ての物事に白黒をつける者、四季映姫・ヤマザナドゥ。
 彼女もまた、ミスティアさんの思惑を感じ取ったのだろう。
 だから、頭を下げらるよりも先に、自分から声を出し、離れていく。

 つまり、幽香さんの言葉どおりなのだ。今の彼女達では、私達の強い思いについてこれない。

 少し歩を進めた後、映姫さんはちらりと振り返り、言った。

 その表情は、まさしく全てを公平に裁く閻魔。

「言うまでもないと思いますが、贔屓はしませんよ?」
「言うまでもないと思うけど、偽りの上のご褒美なんて、要らない」

 声を返したのはミスティアさん。けれど、此方の皆さんの心も、ひとしく重なっていた。

 ――静かに微笑み、映姫さんは、あちらのチームに挨拶をする為、歩いて行った。



 ブレーキ役が、いなくなった。



「……続けるよ。と言っても、今からのは私の考え。訂正する箇所があったらすぐにお願いね」

 一同に視線を向け、口を開く。私達はこくりと頷いた。

「まず、勝つために、何よりも大事なのは――私が抜ける事」

 なんて潔い。
 レミリアさんは拳を握り否定するのを我慢している。
 紫さんと永琳さんは、目を細め、互いの腿を捻り合っていた。

「次に、打順。
 相手があぁだからね、力の一筋縄じゃいかないと思う」

 悪魔の妹が投げる球は、試合前の調整だと言うのに、湖一帯に響く音を生じさせていた。
 純粋な力のみで対抗するには少々厄介だろう。
 そう。とは言え、少々なのだ。

「でも、一番はレミリア。頼んでいい?」

 姉に勝る妹は、いない。

「……ミスティア、今はお前が上だ。頼むな。命じろ」

 吸血鬼は、けれど、勝利のために毅然と言った。

「レミリア……」
「尤も……その命令は、聞けんがな」
「え!? そ、そりゃあんたは四番がいいかもしれないけど!」

 四番。それは、力あるスラッガーのための場所。名誉あるオーダー。

 誇り高き吸血鬼は、されど、首を振った。

 その動きに、永遠亭のブレインが続く。差異は、振る首の方向。

「一番にしたいのは、打順を一度でも多く回す為。そうね、ミスティア?
 悪くはないのよ。だけど、この状況においては、最善手でもない。
 ……でも、レミリア、いいの?」

 問う響きに一切の揶揄はない。純粋に、彼女の思考の先を聞く。

「いい訳があるか。だから、命じろと言っている」
「……あ。そう言う、でも、レミリア……」
「誇り高き吸血鬼に、二言はない」

 吸血鬼――否、レミリア・スカーレットは、ただ、勝利のために、毅然と言った。

「命じろ、ミスティア。私に、控えに回れ、と」

 先ほどの彼女の様に、今度はミスティアさんが拳を握る。

「わかったよ、レミリア。……皆と還ってきてね」
「ふん。私がこうまでするんだ、お前達」
「――是が非でも、塁に出るわよ」

 紫さんの返しに、皆さんが、いえ、私を含めた仲間が不敵に笑う。

 レミリアさんが申し出、永琳さんが頷いた、その選択はやはり勝利のため。
 彼女ならば初回からフランさんの球を打てるだろう。
 だが、それで点が取れるかは解らない。二番が続けるかどうかも同じくだ。
 故に、妹の球を見極めるため、確実に点を稼ぐため、彼女は何時でも打席に立てるよう、控えに回った。

「じゃあ……。
 順に、神奈子、紫、永琳、さとり、幽々子、諏訪子、神綺、魅魔、天魔。この打順でいくよ」

 私が四番。
 或いは、奇異に映るだろう。
 しかし、誰も何も言わない。永琳さんも、頷くだけだった。

 結論から言えば、このオーダーにおいて、四番は重要視されていない。

 この打順には一定の規則がある。
 端ほど、つまり、神奈子さんと天魔さんほど打てる可能性が客観的に考え、高い。
 打順が多く回る先頭、球速が僅かでも衰える最後尾に、ミスティアさんは彼女達を置いた。

「守備は……――。
 ピッチャーは神奈子。こっちじゃ野球はそれなりだけど、外じゃ発展してるんだよね?」
「任せな。神の力を見せてやる」

 左手に右拳をあて、神奈子さんは笑う。大きな強い音が響いた。

「で、受けるキャッチャーだけど……」

 声が聞こえる。
 一際大きい心の声が聞こえる。
 けれど、発信者は他の者と変わらない態度を取っていた。

 溢れる想いは、今此処で必要ない――神とは、大したものだ。

「――神奈子と見せつけてよ、諏訪子」

 呼ばれた神は、顔色を変え、一瞬でまた戻す。本当に、大したものだ。

「……仕方ないね。引き受けたよ」

 天つ神と土着神は、今改め、手の甲を打ち合わせ、共闘を喜ぶ。

 水を差したのは、いや、気を引き締めさせたのは、またしても永琳さん。

「三……違うわね。私達に必要なのは、最低四点よ」

 簡単な逆算。
 要するに、彼女達は少なくとも三点は取られるとの予想だ。
 予想とは言え、永琳さんの事、限りなく正しい可能性なのだろう。

 ミスティアさんが苦々しく、問う。

「フランが一番、こいしが二番なら、だよね?」
「その通りよ。そうなるだろうけど。
 幾ら神と言えど、フランは一回、こいしは二回、抑えるのが限界。
 ……尤も、このオーダーが現状、最善手なのに間違いはないわ」

 言い様が余りにもあっけらかんとしていて、誰もが、そうなるだろうと思った。

 ――彼女達の言葉を聞くまでは。

「永琳。神を……いや、違うな」
「そう、違う。私達を、舐めるな」

 永琳さんは目を開き――己が過ちを認めた。

 素直に頭を下げる彼女に、二柱は手を振って応える。

「完封……と言いたい所だがな。確かに、永琳の言うように、全ては抑えられない」
「全盛期じゃないしね。フランには打たれるかな」
「あぁ、だろうね。でも、一回だけだ。フランとこいしに全力を注ぐ」
「そう。だから、私達に必要なのは、二点だ」

 言いきる彼女達に、私達は頷く。

「なら、勝てるわ」
「是が非でも、塁に出て、その時は」
「――任せてもらおう。この私に。レミリア・スカーレットに」

 方程式は完成した。

 後は、成すだけだ。

 輪を描く私達を見回し、ミスティアさんは、言った。

「死力を尽くして」

 視線を彼女に集め、私達は、異口同音に返した。

「いつもそうよ」



 ――審判からの呼びかけが、聞こえた。ゲームが、始まる。






 後攻三回の裏までが終わった。今のところ、0対0。



「スパッツが……」

「ブルマが……」

「筋が……」

 順に、初回の神奈子さん、二回の紫さん、そして、今しがた戻ってきた永琳さんの言葉。

「……筋!? 誰のっ!」

 ほぼ全員の目が見開かれる。無論、私もだ。レミリアさんだけはきょとんとしていた。

「一塁手のメディよ。こう、スッと……あらやだ鼻血が」
「ほほぅ! メディの! あったんだ!?」
「……騙されたぁぁぁ!?」

 地に伏す天才。

 誰も彼女を責めなかった。

「くぅ、あれだけのルールを飲ませておきながら、まだ私達にあんな目の保養をさせるとは!」
「ドロモロ対策とは言え……これじゃ、春度は変わらないじゃない」
「全くね。まったくもって、けしからんわ」

 皆、そう思ってる。心の中では、もっとやれの大合唱だ。

 そう、皆。レミリアさんも含まれている。

「な、なんだろ……フランの足なんて、何時も見ているのに……。
 こう、ブルマから伸びているのを見ると、また違った熱い感情が。
 ね、ねぇ、ミスティア、これはなに? 私、どうなっちゃったの?」

 問うレミリアさんに、問われたミスティアさんは、ただ目を細め、いい笑顔で頷いた。





「ブルマを弾いて、こう、ピチ、パツって……まるで私の心を読んだかの様に!」

「あぁ、皆、美味しそう! 涎が止まらないわ!?」

 五回裏までの攻撃が終わった。
 幽々子さん、口を拭って、あぁ、此処で拭ってはいけない。
 確実にアウトになる。……いや、アウトになって戻ってきたんですよ?





 六回の表。未だ0対0のまま。

 ワンアウトを取り、バッターボックスには雛さんが立っている。

 ……順当に、とは正しくないのかもしれない。
 ここまで完璧に抑えているとは言え、神奈子さんの頬には汗が流れている。それはそうだろう。
 宣言通り、フランさんとこいしを二回抑えた彼女は今、肉体的にも精神的にも疲れてきている。

 加えて、当然だが、彼女はあちらのチーム全員を抑えてきていた。

 彼女達は、弾幕遊びや妖力と言った面で見れば、私達に及ばない。
 けれど、今日の是は彼女達にとって遊びであり、要はあちらのフィールドである。
 元から力の強いうどんげさんやメディさんだけではなく、全員がほどほどに粘っていた。

 今、対戦している、雛さんのように。

「――ボール! フォアボール!」

 映姫さんが言い放つ。

 ベンチの方で、ミスティアさんが立ち上がりかけ、幽香さんに止められている。
 神奈子さんは何も言わず額を拭い、諏訪子さんも同じく黙ったまま。
 投手と捕手がわかっているのだ。今のは外れていた、と。

 完全試合は崩れた。

 バットを次の打者――椛さん――に渡し、雛さんは小走りに私の所へ、一塁へとやってきた。

 因みに、彼女の衣装は普段のゴスロリから、けしからんゴスロリへとなっていた。
 具体的に言うと、胸はより強調され、背の生地はほぼなく、スカートの前の部分がない。
 そして、黒のブルマ。ハイレグ気味。

 ……正直、捕手が諏訪子さんでなければ、早々にゲームは崩れていただろう。

 けしからん。まったくもってけしからん。

「結構な厄をお持ちなようで……」
「いえいえ。それほどでも。初体験」

 微笑みを浮かべつつ放たれるコークスクリュー・ブロー。
 髪を掠めたが、すんでのところで避ける。
 私が放った正拳突きもまた、かわされた。

「酷い! いきなりなんて酷い事を仰るんですか!」
「私の事は言えないでしょうっ?」
「そうですけど!」

 口調が似ているとどっちがどっちかわかりにくい。私から難癖つけた。

 ――ともかく。
 是で、気がかりだった件は解消された。
 その言葉に彼女が思い浮かべたのは、《自主規制》。



 つまり。この場この時、こいしにいらん事を吹きこんだ犯人はいない!



 ……よし、結論が出た。是で試合へと、より集中できる。
 やー、ずっと引っかかってたんですよ。
 でもまぁ、いないなら仕方ない。うん。



 さ、この話題終わり、試合試合。



「……余裕な訳ではないんですけどね。ただ、彼女達を信用しているだけです。それに、貴女もリードしていませんし」
「そう……。でも、私がリードしていないのも、貴女と同じなのよ」
「え……? ――っ!? 神奈子さ」

 声は、鈍い金属音にかき消された。

 マウンドには、驚愕の表情を張りつかせる神奈子さん。
 ホームでは、諏訪子さんが余りの出来事に立ち上がっていた。
 グラウンドの私達、否、この場にいる者の全てが、打球の後を追う。

 塁をゆっくり離れる雛さんが、微笑んだ――(私も、仲間を信用しているの)。

 そして、バッターボックスの椛さんが、言った。

「推定飛距離は181m。もう少し飛ぶかと思ったんですが……流石です、神奈子様」

 揶揄でも謙遜でもない。それが、事実だ。

 疲れてきているとは言え、神奈子さんの球が死んでいた訳ではない。
 また、四球を与えた後と言う事もあって、気が緩んでもいなかった。
 だから、是は単に、椛さんが捉えたと言う事なのだろう。

 首を二三度振り、映姫さんがはっきりと、大声で宣言する。

「ホームラン! ホームランです!」

 私達は、呆然と耳に入れる事しか、できなかった。



 ――ベースを回って還っていった雛さん、椛さんとハイタッチを交わしたフランさんが、肩を鳴らし、バッターボックスに立つ。

 手に持ったバットをくるくる回し、ぴたりと止め、遥か先を指す。

 宣言したのは、予告ホームラン。

「た、タイムっ!」

 堪らずマウンドに出てくるミスティアさん。
 私達も、神奈子さんの元へと集まる。
 ただ一柱を除いて。

「神奈子……大丈夫?」
「あの子の力は……予想外よ」
「例え、そう、誰であっても、油断してしまうでしょう」

 心からの言葉。
 けれど、伝えられるたび、彼女の心は呻く。
 不甲斐ない私を罵ってくれ、その方が楽だっ――そう、叫んでいる。

 そうしなかったのは、気丈に振舞い続けられたのは、今でも構え続けている、或いは半神と呼ばれる存在のためだ。

「あぁ……もう、大丈夫さ、ミスティア。
 永琳、確かに、してやられたけどね。
 戻ってくれ、紫。――皆」

 瞳にミットを、心に諏訪子さんを刻み、神奈子さんは続ける。

「あいつが、待ってる。私の球を待っている。だから――是から六球、何があっても、届けるさ」

 切れ切れの言葉。
 明らかに疲労している証。
 私達は、けれど、彼女と共に頷き、自らの持ち場へと戻った。

 彼女の瞳には力があった。彼女の心には不屈の闘志があった。だから、私達は彼女達を信じた。

 音が響く。まさに轟音。今までのどの音よりも、ミットを鳴らした。

 一回、二回、三回――信じる心に、神々は応えた。

 否。八坂神奈子と洩矢諏訪子は、応えた。

 六回目の音が響き、諏訪子さんは神奈子さんの元へと歩む。

「諏訪子。すま――痛っ!?」

 前に立つなり、でこぴん。

「湿気た面すんな、馬神奈子」
「なっ!? 私は、別に、って言うか、馬鹿とはなんだ!」
「点を取られりゃ取り返せばいい。見てな。私がその土台になってやる」



 ――天を取り返す。あんたが見ていてくれるなら、私は私以上の力が出せるさ。





 六回の裏。2対0。

 打者は諏訪子さん。

 しかし、彼女がベンチから歩み出す前に、ミスティアさんが立ち上がった。

「……碌でもない事、考えているでしょう?」

 隣で記録を付けていた幽香さんがちらりと見上げ、呟く。
 流石と言うべきか、ミスティアさんは言葉通りの事を考えていた。
 つまり、碌でもない。……平時ならば、私もそう思っただろう。

「勝つためなら、なんだってするよ。勿論、ルールは守るけどね」

 疑わしげな視線を向ける幽香さん。
 流石にそれだけではわからないだろう。
 私は溜息をつき――しかし、ミスティアさんの考えに同意した。

「そうですね。もはや、それしかないでしょう。ですが、……屈辱ではないのですか?」

 心を読み発言した私に、彼女は笑い、応える。

「そりゃま、実力者の皆ならそう思うかもね。けど、私はただの夜雀だもの。平気だよ」
「ミスティアさん! 私に嘘は通じませんっ」
「さとり……私は、何もしてないんだよ」

 卑屈さの欠片もない笑みを、浮かべていた。

「だからさ。少し位は、格好つけさせてよ」

 堪らず、私は駆け寄った。
 抱きついた小さな体は、震えていない。
 心では、こんなにも震え、啼いていると言うのに――!

「……で、どうするつもりよ?」

 幽香さんの問いに、私の背を撫でながら、ミスティアさんは答えた。



「まじ無理なんで条件変えてくださいって土下座してくる」



「ミスティアさーんっ!」
「ミスティア、貴女って子は!」
「ミスティア、いいえ、ミスチー、貴女はそう、無理をし過ぎる……っ」

 私は抱く力を強め、仲間が目頭を抑え、映姫さんも過去の宣言を覆した。

「『是が私だ。是がミスティア・ローレライだ。相手側に向かう気丈な夜雀の背は、そう謳っている様だった』……!」

 拳のきいた天魔さんのナレーションに耐えきれず、私達は目から熱い汗を垂れ流す。

 離れ行く夜雀に、溜息を吐きながら追随する者がいた。

「貴女だけ行っても、また妙な条件付けられるだけでしょうよ」
「んじゃあ、フォロー頼んだね」
「……ったく」

 花の大妖は、煩わしげに、けれど、しっかりとした足取りで進んでいった――。



 十分ほど経っただろうか。

 ミスティアさんと幽香さんは帰ってきた。
 彼女達に対する仲間の期待の声が、私の頭に響く。
 だが、その全てよりも大きい心の声が、より私の頭を支配した。

 故に、私は動けず、一足先に俯き、静かに泣いた。



「条件、加えてきたよ」
「1アウト制の変更は厳しいでしょうから……1ストライク――は?」
「ボールがノーカンも地味に厳しいぞ。アレがなけりゃ、粘る意味も――あん?」

「うん、粘る意味が出てきたんだよ。えとね、つまりね。世界仕様。投球制限。70球まで」

「フランは今、10球くらいかしら。……意味なぁ!? 世界って何よ! 此処は幻想郷よ!?」
「って言うか、神奈子、今、何球目……75って既にアウトじゃないの!?」
「予想してあの子達、粘ってたのか。あったまいい! じゃねぇ!?」

「ふふ――大丈夫! その代り、お願いできる範囲を一人から全員に変えたよ!」

「勝たなきゃ意味ないでしょ!? ミスティアはともかく、幽香! 貴女は――」



 紫さんに話を振られた幽香さんは、俯きながら静かにミスティアさんの前に立った。

 罵倒を受けるのは、自分であるとでも言うように。

「ミスティアは……悪くないわ」

 顔をあげる。刻まれているのは、苦悩。

「幽香! いいから!」

 前に出ようとするミスティアさんを押しとどめ、続けられる。

「言わせて頂戴。いいえ、言わなくてはいけないの。――ご褒美の変更に、飛び付いたのは私だって」

 衝撃の告白に、皆が彼女を凝視した。



「私が、はないち、もんめを……」



 広がる。
 私の頭を占有していた彼女のイメージが、他の者にも広がる。
 痛切な響きに、その言葉の先を、この場の誰もが理解した。理解してしまった。



『かーってうれしいはないちもんめ』
『まけーってかなしいはないちもんめ』

『きーまった』

『あのこがほしい、るーみあがほしい』
『あのこがほしい、ゆうかがほしい』

『じゃんけん、ぽん』

『まけたぁ! ゆうか、とられちゃった』
『かったぁ! ゆうか、こっちだよ』

『つぎでとりかえすからね――ゆうか』
『ねぇね、ゆうか、つぎはだれにしよっか? ――ゆーかっ』




 ごぱぁ。
 決壊した音。
 何が、か。決まっている。

 涙とはこれ程までに流れるものなのか。私達は、思った。

「……勝つよ」
「えぇ。当り前よ」
「頼んだよ、あんた達。諏訪子」

 ミスティアさんの思いに、永琳さんが同意し、交代を余儀なくされた神奈子さんが諏訪子さんの肩を叩く。

 解かれかけた私達の絆は、再び、結ばれた。以前よりも、固く。強く。

「……まだよ」
「あぁ、まだだな」

 呟き、ゆらりと動いたのは、結界の大妖怪と赤い悪魔。

 二妖は、一妖の前に進み、問う。

「貴女が、はないちもんめを――」
「――どうしたいと言うのだ。花の大妖」

 向けられる二つの双眸は、重い。

「紫、レミリア! あんた達!」
「ミスティア、止めなさい!」

 彼女達に殴りかかろうとする夜雀を、薬師が肩を強く掴み、止める。

 薬師は私をちらりと見てくる。私は頷いた。

 その間にも、詰問は続けられる。

「どうやって勝つつもり? 壁は、私をもってしても、余りにも厚いわ」
「状況は絶望的だな。フランはまだまだ余裕があるぞ」

 浴びせられるのは現状。今の、どうしようもない展開。
 彼女達の言葉は、幽香さんだけではなく、私達にも襲いかかる。
 けれど、誰ヒトリ、絶望などしていなかった。

 ――誰、ヒトリ。紫さんも、レミリアさんも、そして、幽香さんも。

「運命は、切り開く。
 厚い壁も、手を取り合って、打ち壊す。
 ――私は、勝って、はないちもんめを、したい」

 紫さんのあげられた右手に。
 レミリアさんのあげられた左手に。
 幽香さんは、己が左手を、右手を、叩きつけた。

「すまんな、諏訪子。フランは、私が引きずり落としてくる」
「打つだけならともかく、粘れやしないからね。頼んだよ」

「神奈子、グラブ、代えてくれる? これじゃ全力が出せないわ」
「あいよ。つっても、はは、私も交代だからね。――キャプテン、後は任せたよ」



 手が、強く握られる。強く結ばれる。私達は今、真に一つとなった。



「では、レミリアさん」
「あぁ。証明してやるさ」
「――『姉に勝る妹は、いない』!」

「最強と最強を足したら、どうなるのかしらね」
「馬鹿じゃないの? 掛け算に決まってるでしょ」
「そ。なら、機械神にでもなる? ――無限大の力よ」

 私とレミリアさん、紫さんと幽香さん――仲間は皆、ミスティアさんに視線を送った。

 視線を受け止め、こくりと頷く。

 そして、言った。



「さぁ、諸君――反撃の時間だ!」



 六回裏。2対0
 打者はレミリアさん。

 マウンドのフランさんは汗を拭った。
 疲労からだけではない。精神的負荷が圧し掛かっている。
 当たり前だ。まだまだあると思っていた制限までの数が、もう二つしかないのだから。

「こ、のぉ!」

 放たれる球は、それでも十二分な力がある。けれど。

「甘いっ!」

 打たれる。球は、明後日の方向に飛んでいった。

 どんっ、と強い音が響く。
 フランさんが拳をグラブに叩きつけた音だ。
 息も荒げ、彼女はあからさまに苛立っている。

 それはそうだろう。彼女が投げた球は、そのほぼ全てが、ファール性の当たりにされているのだから。

「いい加減にしてよ、お姉様!」

 怒号に、しかし、レミリアさんは冷たい声で返す。

「……それは此方の台詞よ、フラン」
「な! どういう意味よ!?」
「言っているじゃない。甘いって。余裕か情けかは知らないけど、抑えた力で私をとれるとでも?」

 静かな指摘に、フランさんは目を見開いた。

 もう一度、グラブを叩く。

 響いた音は、何処か清々しかった。

「打ち気のないお姉様を倒しても、面白くないもの」
「そう。――なら、最後の球は、全力で投げなさい」
「そのつもりよ」

 悪魔の妹は、無意識の娘を見る。首は一度も振られなかった。

「……ありがと、こいし」
「うん、フラン」

 びきびき。……と言う音が、レミリアさんの心から聞こえた。レミリアさんから聞こえた。

「お姉様――勝負!」
「きなさい、フラン!」



 一瞬後。
 投げられた球は。
 大きな音と共に弾けた。



「……え?」
「是は……どうなるの?」
「レミリアさんのミスですね。バットに集める防御陣が弱すぎです」

 審判の解り易い宣言に、口を開ける吸血鬼姉妹。

「フラン! やったよ、お姉ちゃんをやっつけたよ!」
「え、あ、でも、打たれ……まぁいっか」
「凄い凄い、フラン!」

 きゃっきゃうふふと戯れ出す妹フタリ。あらやだ可愛い。

「……レミリアァァァァァ!?」
「や、だって、防御陣なんて聞いてな、いた、痛いわ、さとり!?」

 けんけんはっしと騒ぐ姉フタリ。なにか混ざった気もするが、割とどうでもいい。



「あらやだ可愛い」
「喧嘩は駄目よ、フタリとも」



 私達の頭を、各々がとんと小さく叩き、その後、そのまま拳を打ち合わせ、最強のバッテリーはマウンドへと上がった――。





 九回裏。2対0。

 紫さんと幽香さんは、一球の無駄もなく相手チームを打ち取ってきた。

 一方の此方はと言うと、七回の神綺さん、八回の魅魔さんともに、新しくマウンドに立った椛さんに打ち取られた。

 神綺さんも魅魔さんも打つことは打ったのだ。
 けれど、神綺さんのピッチャーライナーは綺麗に捌かれた。
 魅魔さんのホームラン性のあたりは、レフトを守るレティさんにより止められた。

 そして、試合は、最終局面にまで進んだ。

「『今、最後のバッターが、マウンドへと向かう』」
「あっはっは、えいっ、破いちゃえ」
「――!?」

 声なき声をあげるのは、メモ帳に戯言を書き込んでいた天魔さん。
 そう、戯言なのだ。或いは、誤ち。
 だから、ミスティアさんも破いた。

「あんたの次は私。私の次は紫――勝つんだからね」

 笑う彼女に、天魔さんも微笑みを返して、立ち上がる。

 彼女の前には、仲間が立ち上がり、手をあげていた。

 十回、強い音が響く。

 ベンチから歩み行く彼女に、ミスティアさんが、言った。

「かましてきな、頭領!」

 言葉は返されない。
 代わりに、親指があげられた。
 その意味は、了承。



「……天魔様。不肖、哨戒天狗の犬走椛、お相手をお勤めします」

 返されたのは、高く掲げられたバットの先。予告ホームラン。

 椛さんが息を整える。
 狼煙が上がるのか。是で終わるのか。
 この場の全員の目が、天狗二匹に向けられた。

 振りかぶり――白球は投げられた。

 鈍く重い金属音。打ち返された球は、速く、高く、飛んだ。

「推定飛距離……わかりません。私の目でも、追えませんでした」

 振り向き、見送った椛さんは、膝をつきながら己が負けをはっきりと認める。

「手を抜く事なく、勝負して頂いて、ありがとう、ございまし、た……っ」

 塁を回り終え、天魔さんが椛さんへと歩みよった。
 息を吐き肩を荒げる少女の頭を優しく撫で、微笑みを浮かべる。
 その温かい光景に、我々は又、涙を流し、誰からと言わず拍手を送った――。



「――っしゃぁ! あと二点!」
「流石ね、天魔。まだまだ現役って所?」
「アァァァァ、ヤァァァァァァッッッ!」

 叫びに意味なんてない。あと、ご自身の服を破かないで欲しい。ぽ。

「……とは言え。ミスティア、椛の球、打てる?」
「打てるよ。飛ばないと思うけどね。転がしてくる」
「貴女、そんなに早くは走――なるほど。一塁手は、動けなくても問題のない彼女になっていたのね」

 紫さんの心配げな声に肩を鳴らしながら応え、幽香さんの呆れた言い様に、ミスティアさんは笑いながら頷いた。

「そゆ事。じゃ、行ってきますか」

 フランさんがベンチに戻った今、相手チームからは控え選手が出てきており、そのため、ポジションが大幅に変わっていた。
 それをちゃんと認識していた彼女は、くるくるとバットを回し、バッターボックスに入る。
 その表情は、まるで、デートの前の少女の様だった。



「リグルの、見せパァァァァァンっ!」



 ……ほんとにあれでゴロを内野安打にできる辺り、流石だなぁ。あ、吹き飛ばされた。しょうがないね。



 続く紫さんは、真っ当に投球を捉え、見事右中間に弾き返した。

 球が地面に落ちるのを見るまでもなく、ミスティアさんは走り出す。当然と言えば当然だが。
 二塁を踏み、三塁に向かう――前に。
 バックステップで跳躍し、辛くも接触されるのを逃れ、二塁へと戻った。

 二塁手のルーミアさんにべーたべた触られながら、苦笑する。

「橙、それ、ずるくない?」
「ずるくないよー。ちゃんと私が拾い上げて、そっから渡しただけだし」
「姫譲りのレーザービーム! えっへん」

 センターの橙さんは露を払いながら笑い、ライトのうどんげさんは胸を張った。
 ついでに、一塁に居る紫さんも胸を張っていた。
 小・中・大。……くっ。



 私は、ベンチから離れ、ネクストバッターボックスに向かう。
 そこで待っていたのは、弟子の活躍に嬉しそうな永琳さん。
 素振り用のバットを受け取りながら、問う。

「永琳さん。どうですか?」
「……どう思う?」
「良い手ですね」

 舌を巻いた。この場でなんてことを考える。

「やはり、貴女は天才です」
「ただのか弱い淑女ですわ。――次、任せたわよ」

 確かに、決まれば相手の動揺は測り知れない。

 永琳さんはバットを大きく振り、打席に立つ。
 そして、本日三度目のパフォーマンス。
 天高くにバットの先を向けた。

 そして、挑発。

「遊んであげるわ、ドンキホーテ」
「天魔様の様にはいかせません。――仕ります!」

 その行動に、彼女達は少しずつ後ろに下がった。
 その合図に、彼女達は僅かにリードを広げた。

 球が投げられる。予想に違わず、走っていた。

 鈍い音がする。当たった。当たっただけ。

 白球が、転がる。



「――! ……バント!? エンドランっ!」
「――気付いた時には、もう遅い」



 言葉通り。
 彼女は遊ばれ、球を拾い上げた時にはもう遅かった。
 永琳さんは元より、紫さんもミスティアさんも、二塁三塁へと走りついている。

「よくわかってくれたわね、貴女達」
「まぁね。力技よりは頭脳プレーかなって」
「って言うか、ホームラン似合わないし。ずるい手の方が似合――痛い! 痛いよ、メディ!?」

 椛さんは額に手を当て、頭を振っている。堪らず、タイムがかけられ、相手チームの方々が彼女の元に集う。

 塁上のお三方は、私を見ている。
 ベンチの仲間たちも、私を見ている。
 言葉など必要ない。仮に、能力がなかろうと、私は彼女達の思いを受け取れただろう。



 ――頼んだよ、さとり!



 九回裏。2対1。塁はすべて埋まっている。勝利への条件は整った。



 私は、珍しくも乾く口を舐め、進んだ。

「ピッチャー交代! 椛、あたいと交替!」
「……申し訳、ございません。私の所為で……」
「まだ、終わってないんだよ。椛が打った二点があるから、あたいが投げられるんだ!」

 此方と同じく、あちらにだってドラマはある。
 こくりと頷き、椛さんはチルノさんへとグラブを渡す。
 乾いた音を響かせ、私の対戦者は、その能力とは裏腹な燃える瞳を向けてきた。

 瞳は、どうしようもなく、その意思を伝えてくる。

(ストレートで打ち取る!)

 私は頭を振った。是ではフェアな――。



「ストレートで打ち取るっ!!」



 ……ちょっと濡れてしまったかもしれない。

「……お姉ちゃん?」
「ひゃい!?」
「きゃ!?」

 唐突な呼びかけに、私は思わず声をあげてしまった。
 是はあれか。名将が使ったと言われる囁き戦術か。
 誰だ私のこいしにいらん事を吹きこんだのは。

 ……む?

 いや、今は投じられる一球に集中しよう。
 愛する妹のけしからん衣装、要はブルマも目に入れない。
 愛しいこいしが奏でる『ピチ、パツッ』も耳に入れない。



 チルノさんが、セットポジションに入る。



「お姉ちゃん、お姉ちゃん」
「無駄ですよ。今の私には、ブルマもその音も、意味をなさない」
「そっかぁ。でも、今までは効いてたんだ。流石だなぁ」



 やはり、目くらましでしたか。流石、チルノさんですよ。……え?



「……ねぇ、お姉ちゃん。お姉ちゃんは、勝ったら、私に何をお願いするの?」



 三つの事象に、頭が揺られる。

 一つは、今まさに投げられようとするチルノさんの球。

 一つは、こいしの、さも私の心を読んだのかの様な問いかけ。

 一つは、そう、誰が、衣装を選び、幽香さんを引っ掛け、今、こいしにこうする事を助言した――!?



 思考の間にも。
 チルノさんは動き。
 ボールは投げられた。



 ――まるで。
 私の意思を読んだかのように。
 或いは、タイミングを計っていたのか。



 あちらのベンチから、緑色の髪をした少女が――「できたら、ねぇ、お姉ちゃん。私の『初体験』を、お願いして欲しいな」。





「こいっしぃぃぃったぁぁぁぁぁ!?」





 ――微笑みを浮かべながら、あるいて、くる。



「――お疲れ様、チルノちゃん、こいしちゃん、みんな。私達の、勝ちよ」



 すっぽぬけたすとれーとは、けれど、こいしにむかってとんだわたしのあたまを、ちょくげきしていた。



 ――かんとくのおかげだよ、ね、チルノ!」
 ――うん、ありがとう、またいっぽ、さいきょーになったわ、おねえちゃん!




 ――デッドボール! アウト! ゲェーッムセット! ウィナァァァ、湖フェアリーズっ!!





 なんでそんなに絶叫してるんですか、キャラ違うじゃないですか、映姫さん。

 意識が落ちていく中、私はそんな事を考えていた。

 二つの箇所に、声が響く。

 頭に響くのは駆けよって来る仲間の心配げな声。
 彼女達は本当に心配してくれていた。
 築かれた絆は、うそではなかった。

 耳に響くのは傍の者の愉快そうな声。
 彼女は少し恥ずかしそうに言った。
 ――起きて、おぼえていたら。



 おきて、それでも、このこえをおぼえていたら、もういちど、おねがいしてね、おねえ――。






                      さとりの『初体験』(後篇)、改め、さとりとこいしの『初体験』 <幕>




《クールダウン》



 ――で。

 起きた私は土下座した。
 仲間たちに向かってではない。
 何故なら、仲間たちも土下座しているからだ。

 ヒトリを除いて。

「ち、ちょっと! 止めなさいよ、貴女達! ほら、ルーミア達も何か言ってよ!」

 ばたばたと手を振りながら、こっちを見たりあっちを見たり。

 でも、私達は止めない。

「じゃあ、皆でクールダウンしましょう。ほら、列を作って」
「ん、お姉ちゃん。これならお姉ちゃんも参加できるもんね」
「えへへぇ、こんなに沢山でできるなんて、お願いされなくても、やってみたかったわ」

 ‘お姉ちゃん‘の言葉に、チルノさんが頷き、ルーミアさんが、いや、あちらの皆さんが手を繋ぐ。

 ……いい方だなぁ、‘お姉ちゃん‘。

 何か忘れている気もするが、何時か思い出すだろう。
 今は、とりあえず立ち上がり、此方でも手を繋ぐ。
 がたがた喚いていた方の手は、無理やりミスティアさんと紫さんとに結ばれた。



 そして、夕焼けが綺麗に映る湖上で、私達総勢25名の声が、響いた。



 ――かぁーってうれしい、はないちもんめ




《クールダウン》 






                      <了>
入れたいシーンぶち込んだら、こうなった。
あぁ、楽しかったぁ。でも、ミスティアをちょいと格好よく書き過ぎた。反省。

犯人。はい、犯人ですが。
結局、さとり様はわかっていないので、此処でも告げません。或いは、告げる名前がないのかもしれませんが――。

09/03/18
ストフォー入れ忘れたorz ごめん、フラン。

09/03/18
>>雛の格好
『デア・○ングリッサー』のシェリー嬢の格好が元イメージ。ブルマなんでちょいと違いますが。
わからないようであれば、ファンタジー世界の間違った女騎士の格好を想像して頂ければ。
道標
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
ハハハ、こやつめ!
ハハハ!
2.白徒削除
究極にして、至高。相反する事無く流れる煩悩に、もはや言葉も紡げない…。
アンタ本当に天才…いや淑女だろ!?
3.名前が無い程度の能力削除
こいつら……っ
4.名前が無い程度の能力削除
なぜ『死霊秘法』血液言語版のナイスな台詞が幻想入りを!?
オノレ月の頭脳……似合いすぎだ
5.名前が無い程度の能力削除
よく理解できなかったが雛の格好がすごく見たいのでうp希望
こいしの姿は想像できた
6.名前が無い程度の能力削除
犯人は清楚でグラマー(イメージ)のあの人ですね。

>『ピチ、パツッ』
もうダメだ。この作者は手遅れだ。
7.名前が無い程度の能力削除
熱い……まさか創想話でこんなに燃えるとは思わなかった……
が、こいし達に俺の息子が燃え(ry
8.謳魚削除
みすちー達がんばった!
しかし『あのお方』が居わす限り君達に勝利は微笑まない……!(や、苦笑程度ならばしてくれそですけど)
幽香さんは「みすちーむ」の最期の良心ですね分かります。
まぁそんな事よりも、だ。
前編から思っていましたが、何故神奈子様やら紫様、天魔様とかさとり様に『ぶるま』を履かせなったのさ!!(そこかよ)(いやぁだって、ねぇ?)(同意を求めるな、するけど)
9.名前が無い程度の能力削除
だめだ、病気すぎるwww
10.名前が無い程度の能力削除
名前がなくて緑髪といったらあのお方……?
11.名前が無い程度の能力削除
マジ無理なんで――
のくだりが格好良すぎる。
そして幽香の望みがあまりにもささやかなもので、かえって切なくて泣けて、エンドでまた泣いた。

最高でした。ありがとう。