Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

赦された『特別』

2009/03/14 20:57:45
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こまえーきはピュアであって欲しい。
そんな願いを込めて。



















それは、二人がもう少し幼かった頃の話。











「小町っ!!」

「うひゃい!?」
昼下がりのちょうど眠くなってくる時間帯。
本能に逆らわず、岸に止めた船の上でのんびりと昼寝をしていた小町は、聞き慣れた声で飛び起きた。

「またあなたは…」
「いやー、その、今日はあんまりお客さんがいなかったもんで…あは、あはは」
呆れて物も言えない。
これで何度目だ、と映姫は嘆息を漏らす。
「例え霊が来なかったとしても。勤務時間中に昼寝をするなと私はあなたに何回言えばいいのでしょうね?」
「…すんません」
小町はしゅんと項垂れた。
「兎に角…定刻になったらちゃんと報告に来ること。私はまだ仕事がありますから」
「はーい、って、まだ終わってないんですか?」
「あなたが寝ている間に、大勢の霊が来たのよ。今だってどんどん増えているし…
一旦休憩を入れたのは今日中に纏めて裁きを行う為」
うへぇ、と小町は舌を出した。
これは説教確実だわ、と。
「他の死神たちがどんどん霊を送って来るのにあなたの姿が見えなくて。様子を見に来たら案の定。いい加減にしなさいな」
「はい…」
バツが悪そうに目線を反らし、くるくると髪を弄る。
これがまずいと思っている時の彼女の癖であることは、ずいぶん前に気付いていた。
他の死神たちより、小町の考えは読みやすい。
いや、他の死神たちより、一緒にいることが多いからかもしれない。

多少は反省しているようだし、何よりそろそろ時間が迫っている。
でもきっと、反省しても小町のサボり癖は直らないわね。いやいや、だからってこのままにして置くのは良くないわ。
などと思いながら映姫はくすっと笑い。
「では、私は戻りますから。あなたもちゃんと仕事をしなさい」
「頑張りまーす」
ひらひらと手を振る小町に別れを告げた。

映姫は河の向こうの此岸を見やる。
小町の能天気な顔を見ると、何故だか気分が楽になるのだ。
短い休憩時間に小町の様子を見に行ったのも、本当はこの先の大量の裁判に向かう為の、いわば栄養補給のような。
もちろん調子に乗るので小町には言わないが。
私は随分と小町に気を取られているなぁと苦笑した。



「四季様って、どうしてあたいのとこばっか来るんだろ…
他の奴らだってあたいほどじゃないにしてもサボってる時があるのに」
気だるげに舟を漕ぎながら、後ろに乗せた霊魂に話しかける。
もちろん霊魂は何も答えてはくれない。
そんなことは解り切っていたので、小町は独り言の様に喋り続けた。
「嫌って訳じゃないよ?四季様の顔見れたら嬉しいし。
だけどさぁ、いつも叱られてばっかりだから。
たまには違う顔も見てみたいと思うだろう?
にかーって笑って欲しいもんだよねぇ…」
切ない溜息は、川霧に吸い込まれて消えた。








裁判へと戻った映姫。

一人ひとりに罪状を読み上げ。

そして、最後の一人に。

判決を、

「貴方は、―――」

下す。








報告の時間になり、仕事を終えた小町はいつもの様に映姫の元へと向かった。
報告は映姫の私室で行われる。
入室の際には必ずノックをすること、ときつく言われていたので、二回戸を叩くことは忘れない。
「四季様、小野塚小町、御報告に参りました。失礼いたします」
いつもならここで、
「どうぞ」
という声が聞こえる筈なのだが。
「…?」
いつまで待っても聞こえてこない。
小町は今日は仕事が多かったから疲れて寝ているのだろうか、ともう一度コンコンと戸を叩いた。
「四季様、小町です。報告に来たんですけど…」
気持ち大きめの声で戸に向かって呼びかける。
やはり返事はない。
どうしたものかと思案していると、背後から他部署の死神に声をかけられた。
「あぁ、四季様だったらまだ仕事中だよ。今日は異常だ。うちの方もてんやわんやだったよ。
だが、そうだな。そろそろ終わるんじゃないか?」
死神は幾分疲れた感じの声で、小町に向かって手を振った。
ならば仕方ない。
「そうかい。教えてくれてありがとよ。すぐ終わりそうってんなら、もう少し待ってることにするよ」
そう言って部屋の外に置かれた備え付けの小さな椅子に腰かけた。

暫く待つ。十分は経った。
「まだかなぁ…」
三十分経った。
「来ない…」

一時間経った。
「…」
小町は眠り始めていた。

三時間経って。
「…あ、やばい。寝ちゃってた」
小町はようやく目を覚まし、映姫の部屋を覗き込む。
…気配もしなければ、明かりも付いていない。
いくらなんでもこれはおかしい。
あの死神は、もうすぐ終わると言っていたのに。
この時間まで裁判が行われるなんて事がある筈がない。
「…っ」
何故だか胸騒ぎを感じた小町は、映姫を探しに宵闇に沈む長い廊下を駆け出した。

小町は勘の告げるままに走る。
長い廊下には無数の扉があった。
だが、小町はそのどれにも目を向けず。
(ここじゃない、ここじゃあ、ない…っ!)
疾走する影は一直線に、ある場所へと向かっていた。



「四季様!」
たどり着いた其処は、三途の河岸。
亡霊のように佇むその人影に、小町は呼びかけた。
「四季様、どうしたんですか。こんな処で…」
呼びかけに答えずじっと俯くその姿に、ただならぬ物を感じる。
ただ、このままにして置いてはいけない、という奇妙な感覚だけが小町を突き動かした。
「戻りましょう、四季様」
そっと腕を引こうと手を伸ばす。が。

「来ないでっ!!」

強い拒絶の声に、小町はびくりと手を止めた。
所在なく伸ばされた手は、ぎゅっと握りしめられ、ゆるゆると小町の元へ戻る。
何よりも拒絶された意味が分からず、小町は呆然とする。
ほんの数時間前には、この人は自分を叱りにこの場所にきた。
その人に今、絶対の拒絶を受けた。

なんで?
なんで?

「何でですか?何か、あったんですか?」
わからない。
わからないなら聞くしかない。
「あたいの所為ですか?」
ゆっくりと首を横に振る。
「何か、嫌な事があったんですか?」
これにも首を振って否定する。
「四季様、教えてください。何があったんですか?」
「…なにも、ありませんよ」
やや間を置いて、ぼそりと呟く。
誰がどう聞いても嘘だった。
だが映姫は続ける。

「何も、ありませんでした。ただ私は、いつもの通り。いつも通りに死者を裁いていっただけですよ」
淡々と話す映姫の声には、感情というものが一切感じられなかった。
「今日地獄に送った霊の中に、殺人を犯した大罪人がいました。
彼は野盗に襲われている老人を助けるために、近くにあった鎌を手に取って振り回したそうです。
追い払うだけのつもりだったのでしょう。ですが運悪くその鎌が野盗の首元に突き刺さってしまった。
其処から血が吹き出し。其れを全身に浴びて。彼は罪の意識から自分の首を刎ねたのです。
人を殺し、己を殺し。彼は大罪人となりました。ただ老人を助けようとした為に。
彼は罪人になったのです」

言葉を区切り、すぅと息を吐く。
すっと上げた顔には、泣きたいのか笑いたいのか、よくわからない表情が張り付いていて。

「もし私が三途を渡る事があれば、きっと久遠の時が必要なのでしょうね。
そして裁きによって地獄へと落とされるのでしょうね。
後悔などありません。これが私の務めなのですから。
どれほど冷酷でも、どれほど残酷でも、咎人の罪科を裁くのは私。
ならば等しく、この身の罪を裁かれるは道理」
彼岸の果てを見る様な遠い目。

「四季様…」
「私が間違っていたのです」
悲痛な面持ちの小町に向かい、きっぱりと言い放つ。
「私には『特別』は必要ないんです。在ってはいけないんです。私は公平でなければ、ならないんです」
そう。
私は閻魔だ。
魂を裁き、善きものを天界に、悪しきものを地獄に。正しく送らなければならないのだ。
たとい、その悪行が誰かの為だったとしても。
たとい、その悪行が生きる為に必要だったとしても。
自分にはその魂が犯した罪を裁く事しか出来ないのだ。
何と業の深いことか。
「私は、一人でなくてはいけないのです。誰かに依って、判断を誤ってしまわない様に」 
だから。
私は幸せになってはいけないのだ。
「私は、少し貴女に近づきすぎました」
映姫は微笑みに全てを覆い隠す。
これでいい。
これで、私は閻魔として生きていける。

そう、思ったのに。

「…じゃあ何で、そんな、泣きそうな顔してるんですか?」

小町は絞り出したようなか細い声で呟き、
一歩。
「何でそんなこと言うんですか?」
また一歩と小町は歩を進める。
「どうして一人じゃなくっちゃいけないんですか!?」
そしてとうとう、映姫の目の前に到る。

「四季様。あたいは四季様のこと、大好きですよ」
そう言って小町はきつく抱き締めた。
ぎゅっと豊満な胸が押し付けられ、映姫は息を詰める。

苦しいのは、抱き締められているから。
視界が歪むのは、上手く息ができないから。
悲しいからじゃない。泣いているからじゃない。
だって、私は。
「そんなのは、嘘です。私は貴女に好かれるようなことをした覚えはありません。
いつも怒鳴って、叱りつけて、説教をしているだけです。
だから、そんなのは嘘なんです」
泣いてない。泣いてなんかいない。
自分を抱きしめる二本の腕を、解こうと力を込める。
…できない。力が、入らない。
元より小町の腕力には敵わないことは承知している。だけれど。
「離して、小町」
こう言えば小町は私を離すだろう。
結局私はこうなのだ。
命令すれば、上司として行動すれば、小町は部下として従うと思っている。
本当に私は最悪だと、映姫は己を嘲笑した。
お前には小町に思われる資格など、無いのだと。

だというのに。
「嫌です」
小町は腕を緩めることがなかった。それどころか更にきつく締付けてくる。
「…っ」
映姫は思わず眉をしかめた。
だけどもそれは、前から抱き締めている小町には見える筈もなく。
小町はただ、背骨を折ろうかという程に力を込めて。
「今離したら、四季様はもう二度とあたいの前で笑ってくれない」
映姫はぎり、と歯軋りをする。
気がついたら、一滴。堪え切れずに頬を伝っていくのを感じた。
「離して」
「離しません」
みしりと骨が鳴った音を聞いた。
「離しなさい」
「離しません」
自分の声が、頭の中でぐわんぐわんと反響する。
だが其れにも構わずに、映姫は力の限りに声を張り上げた。
「離せ!小野塚小町!」
「嫌です…!」
これ程言っても。これ程言っても聞かないというのか。
「お願い、だから…っ」
私にはその思いに応える事は出来ないのだから。
堪えていたものが、決壊していく。
ぼろぼろと涙が溢れ、幾ら歯を食い縛っても止まる事がなかった。
小町の着物にじんわりと涙の染みが広がっていくと、それに応じるように小町の力が弱まっていく。
それが身動ぎができるほどになって、それでも決して逃そうとはせずに。そっと右手で翠の髪を梳いて。
「あなたが好きです、映姫」
その言葉がゆっくりと深い所に染み込んで行って。
最後の、タガが外れた。

「っああっぁあああぁぁあぁあ!!」

絶叫の様に。
壊れた玩具の様に。
小町の襟元を掴み、映姫は泣き叫んだ。
小町は映姫の小さな頭を乱暴に抱え込み、自分の胸へと押し付けた。
そうして優しく優しく、宥める様に頭を撫で続ける。
「うぁあああぁぁ、う、ぅああぁあああぁああぁぁ…」
その優しい動きを感じるほどに、涙が溢れ出してくる。
小町はぎゅっと背中を丸めて映姫を抱きしめ、耳元に唇を寄せ。
「一杯泣いてください。苦しいのも、辛いのも、悲しいのも全部、あたいが受け止めますから」

そうして子供の様に、映姫は小町の胸の中で泣き続けた。



小町は映姫の背中をさすりながら、そっと唄うように告げる。

「貴女が河を渡るなら、あたいがずっと傍に居ましょう。
貴女が地獄に落ちるなら、あたいが後を追いましょう。
だから、ね。もっと肩の力を抜いてください。
彼は確かに老人を救いました。
でも、もっと他にやり方があったかもしれない。
鎌を振り回さなくても野盗を追い払えたかもしれない。
それは可能性であって、今となっては何の役にも立たない。
だけど。あの場で最善の行動だったかどうかなんて、判らないんです。
結果彼は人を殺してしまった。その罪は確かに存在する。
だから、彼はその罪を償わなければいけないんです。
そうやって初めて、もう一度新しい命を与えられるんです。
四季様は間違っちゃいませんよ」

こんなのは気休めだ。それは映姫にも、小町にもわかっていた。
だからこそ、小町は決めていた。この小さなヤマを、永劫の孤独から救いだすと。
「貴女は人を頼らなすぎる。もっとあたいに寄りかかってください。それが今の貴女にできる、たった一つの善行です」
映姫の説教の口調を真似て、はにかんだ。
それを黙って、小町の胸に顔を埋めて映姫は聞いていた。

小町はそっと小さな体を抱きしめる。
「四季様はさっき、貴女に好かれるようなことをした覚えがない、って言いましたよね。
あたいはね、四季様。人を叱るって言うのは、手放しで褒めるよりずっと、ずっと難しいことだと思うんです。
だって、叱ってくれるってことは、いつもいつも、ちゃんとあたいのことを見ていてくれるってことですよね。
自分が注意すれば、いつかはちゃんとしてくれるだろうって、思ってくれているからですよね。
それって全部、あたいの為でしょう?
あたいのことを、考えてくれているからでしょう?
ならこんなに嬉しい事は無いじゃないですか」

映姫は恥ずかしげにもそり、と身体を動かした。

「四季様を初めて見た時は何時でしたかねぇ。いやぁ、小さいなぁって驚きましたよ。
これがヤマザナドゥだって言われても、なかなか信じられなかったもんですよ。
だってのに、お仕事は確りこなして、あまつさえ休みを返上して善行を説いて回る。
びっくりするほど閻魔様でした」

くつくつと喉を鳴らして笑う小町。

「気付いたら、目で追っちゃうんですよ。
一生懸命で、だからこそ危なっかしくて。
そしたらいつの間にか四季様のこと、好きになっちゃってたんです」

好き、の言葉に反応して、伏せていた顔をゆっくりと上げる映姫。
そこには満面の笑みで見つめてくる、小町の顔があった。

「ねぇ四季様。『特別』がいらないなんて言わないでください。
あたいにとって四季様はもうずっと前から『特別』なんですよ。
あたいは四季様にとっての『特別』にはなれませんか?」

ずきん、と。映姫の胸が痛んだ。
言い訳を探すように言葉を紡ぐ。

「…私は、或いはこの世界で最悪の罪人なのではないかと思います。
他人の罪を己の物差で測り裁きを下す。
何と傲慢な事でしょう。
こんな私に『特別』なんて赦される筈がない」




苦しげに俯く映姫に、小町はあっけなく答えを示す。



「いいじゃないですか」

「え?」

「裁かれなければ罪は償えませんよ。
償わなければ罪は拭えませんよ。許されるかどうかは別ですけど。
だったら、裁きは救いなんじゃないですか?
それに自分の物差で自分の罪なんか、測れる訳ないじゃないですか」

「…」

「例えば。あたいはよく昼寝をしてますけど、それがそんなに悪いことだとは思えないんですよ。
仕事はちゃんとしているし…あ、今日はちょっとやっちゃいましたけど。
でも四季様はあたいが寝てたら、絶対怒りますよね。仕事中に寝るなって。
要するに、そう言う事なんじゃないですかねぇ」

「…仕事中に寝るのは、いけません」

「いやだからそれはわかってますから上目遣いで睨まないでください。
…だから、物差なんて、人によって違うってことですよ。
違う以上は、裁くためには結局誰かが物差で測らないといけないんですよ」

「…うん」

「四季様。それは、貴女がやらないといけない。他の誰にも出来ないことだから。
それがどれほど辛くて、どれほど悲しいことか、あたいにはわからない。
でも。
四季様が話してくれれば、あたいはよく頑張ったね、辛かったね、って言ってあげられるんです。
もう泣いていいんだよ、ってこうやって抱き締めてあげられるんです」

「わ、私は子供じゃありませんよ!」

「あーすいませんすいませんそう言うつもりじゃ。
ただ、こういう風に少しでも、四季様の気が晴れるように、あたいはしたいだけなんですよ」

ね、と微笑んで見せる小町。
それを見て映姫はやっと、心に淀んでいた黒いもやが無くなっていることに気がついた。



映姫は戸惑いながらも、小町の背中に手を廻す。

「小町…私は、寄りかかっていて、いいのでしょうか?
笑っていて、いいのでしょうか?

貴女に愛されて、いいのでしょうか?」

「当たり前です」

小町はぎゅっと、力を込めた。
恐る恐る抱きしめ返してくる、小さな温もりを感じながら。
真ん中→上→最後→また上、と言うよくわからない順番で書いた。
無計画にも程がありますね。
最後力尽きた?ソンナコトナイヨ?

今更映姫様がこんなことで悩む訳ねーだろダラズが!
というのは勘弁してください。
YAMADA
コメント



1.謳魚削除
取り敢えず、弱い四季映姫様が居られる幻想郷が在ったって良いじゃない!
しかして己の脳内幻想郷には「四季映姫様の為に頑張りたいのだけれど空回りする小町っちゃんとそんな小町っちゃんを愛でまくる甲斐性MAXなあだるてぃ四季映姫様」とかしか居ないから。
つまりタグを見た瞬間「えいこまだろjk」等と不届きな事を思いつつ『さんずのかわのまんなかでえいこまはじゃすてぃす!とシャウトしたいぜごめんなさい』
2.YAMADA削除
え、ちょっと待ってなにその素敵なえいこま。凄くいい。

だが作者は敢えて彼岸の真ん中で叫ぼう「こまえーきがおれのじゃすちす!」

実はジャスティスが沢山ある作者は異端児ですか?
3.喉飴削除
誰もが一度は考えるようなベタな内容ですね、だがそれが良い!
久し振りに甘いこまえーを読んだ気がします。
4.YAMADA削除
ベタってある意味完成形だと思うのですよ。
作者は文章力も大したものではないので、なかなか書きたい様には書けないのですが。
ベタ甘でもいいと言って貰えるなら、頑張って行こうと思います。
次はギャグですが…
5.奇声を発する程度の能力削除
すごい良かったです。
大丈夫自分も沢山ありますので(大体二十個ぐらい?