Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

3時のおやつは超フルーツ(笑) 

2009/03/13 22:53:39
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ある日、起きたら神奈子様がポンデライオンになっていました。
私はとてもおどろくと同時に、食欲が湧いてきました。
なぜなら、ポンデリングは外の世界で、私が大好物だったからです。

ポンデリングはよたよたとこちらに歩いてきます。
向こうからこちらに来るなんて、なんて好都合なのでしょう。
おいしそうなにおいがします。
かぶりつきたいな、と無意識にそう思いました。
だれも見ていませんし、きっといいですよね 。
ポンデリングから私のほうにやってきたのですから、食べられても仕方のないことです。

棚からチョコレートソースを持ってきて、ポンデリングにかけます。
ポンデリングは、ちょっとしかめっ面になりました。
冷たかったのでしょうか。
ちょっと配慮が足りなかったみたいですね。
ソースをかけられたポンデリングは、とってもおいしそうです。
でもあせってはいけません。
こういうときは優しく食べてあげるのが礼儀というものです。

ポンデリングのもちもちの肌に、私はかぶりつきます。
ポンデリングはちょっとだけ声を上げました。
でも私は気にせず、ポンデリングのもちもちの食感を味わうことにします。
ポンデリングは、何かを叫んでいたようです。
ですが、おいしいので、私はそのまま頂いてしまいました。

ソースが口に絡みます。
もちもちした食感は、あのころと同じです。
おいしい、とてもおいしいです。
ポンデリングなんてものを食べたのは、実に1年ぶりです。
こんなにおいしいものが外の世界にあったことを、ようやく思い出しました。
ポンデリングは少しかけてしまいましたが、私が食べてもいいの?と聞くと、
いいのよ、全部食べていいのよ、とかえしてくれました。

ポンデリングのもちもち肌を甘噛みすると、ポンデリングはかすかに声を上げます。
私にはそれがたまらなくいとおしく、全部早く食べてしまいたいと思いました。
でも、焦ってはいけません。
ゆっくり味わって食べることにします。
一口、また一口と、
ポンデリングが、私の口の中に消えていきます。
もちもちした食感と、砂糖とチョコレートソースの味が、口の中に広がります。
なくなってしまうのが惜しいぐらいに、でも
私は食べることをやめられません。
このままだとポンデリングはなくなってしまいます。
頭ではわかっているのに、体が言うことをききません。
まるで、獣が獲物にかぶりつくように、私はポンデリングにかぶりつきます。
気が付いたときには、ポンデリングはもうリングにはなっていませんでした。

いつの間にこんなに食べてしまったのでしょう。
私は泣きそうになりました。
半分ぐらいになったポンデリングを見ます。
ポンデリングもまた、私のことを見ていました。
まるで全てを見透かすような、そんな目で。

互いの視線がぶつかり合います。
そしてそのまま、静寂が訪れます。
目を逸らそうにも逸らせません。
私はとても不安になりました。
本当に、このまま食べてしまっていいのか、不安になりました。
一瞬にも、永遠にも感じられた静寂を遮り、ポンデリングは言いました。



全部、食べてもいいんだよ。
早苗になら、全部食べられてもいいんだよ。



私ははっとなりました。
ポンデリングが、私に対して、全部食べてもいいと言っているのです。
あんなに沢山食べてしまった私に対し、全部食べてもいいと言っているのです。

目から熱いものがこみ上げてきました。
本当は、まだポンデリングと一緒にいたい。
でも、どうしても食べることをやめられない。
なんと私は欲深い人間なのでしょう。

嗚咽が堰を切って出てきます。
私は泣くことをやめられませんでした
泣きながら食べると、ポンデリングについている砂糖が、よりいっそう引き立つ気がしました。
ポンデリングは食べられている最中も
私に向かって、泣かないで、泣かないで早苗、と
繰り返し私をはげましてくれました。

そしてとうとう、最後のひとかけらとなってしまいました。
ポンデリングは最早なにも言葉を発しませんでした。
ゆっくり噛んで、ポンデリングを味わいます。
もちもちした感触に、チョコレートソースが絡み合い、絶妙な味がします。
私は幸せでした。
こんなにおいしいポンデリングが食べられて、私は幸せでした。



部屋の中を見回すと、私以外に誰もいませんでした。
砂糖のかけらだけが、そこら中に落ちています。
だけれども、さっきまで一緒にいたポンデリングは、もういませんでした。
涙をこらえながら、私は部屋から出て行きました。







早苗「ポンデリング、ポンデリングううううう!!」
諏訪子「おはよう早苗ー、神奈子は?」
早苗「あ」







神奈子様の注連縄超フルーツ(笑)
sirokuma
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
いやああああああ(ry
フルーツ要素が無いだと!!?
2.名前が無い程度の能力削除
そういえば風神録の天狗もめっさポンデリング投げてくるよね
3.喉飴削除
これはシュールwww最初から最後まで笑いましたw
あぁ、久し振りにSSで笑いましたw
4.名前が無い程度の能力削除
なんかエロく感じたオワタ
5.名前が無い程度の能力削除
ポンデライオンのリング部分って食べてもまた生えてくる設定があったと思うんだが
本体残しておけば安定供給が得られたものをwww人間は欲深い生き物ですね
6.名前が無い程度の能力削除
フルーツどこ行ったんだ!?
7.名前が無い程度の能力削除
す、すいーつ?
8.名前が無い程度の能力削除
もっち、もっち。
9.名前が無い程度の能力削除
なんぞこれwwwwwww
10.名前が無い程度の能力削除
早苗さん大変スね(ポンデ食いながら)
11.名前が無い程度の能力削除
神奈子さま意外に健気ですねwww
しかし早苗はポンデリングがそんなに好きなのか…他のドーナツは結構幻想入りしたろうな…
12.白徒削除
神奈子、神奈子おおおおお!!
13.名前が無い程度の能力削除
待て、よく読むんだ。
「ポンデライオン」自体は無事みたいだぞ。



って事は喋っていたのはあのリングって事で……。
ポンデリング怖ぇぇwww
14.名前が無い程度の能力削除
↑あぁ、その解釈は無かったwwそこまで考えてなかったww
15.名前を表示しない程度の能力削除
フルー……ツ?
結局ポンデライオンな神奈子様はどこ行ったww
16.謳魚削除
>>コメント13様
ありがとうございます貴方様のおかげで救いが!
いくら感謝してもし足りません………。
ではでは早速ポンデライオン神を探しに逝かねば。
17.名前が無い程度の能力削除
本家でポンデリングを作る俺が来ました。とても楽しいSSでした。
18.名前が無い程度の能力削除
爆笑したわww