無縁塚。
風音さえしじまに飲まれる場所。
法衣をはためかせ、日傘を風に飛ばされないようその柄をぎゅっと掴む、金髪の
美女一人。
『八雲 紫』。幻想郷の管理者たる彼女は、時にここに立ち寄る。外の世界から
忘れ去られたものが、まるで漂流物のように流れ着くことが多いからである。
その中にある、幻想郷に危害を及ぼすものを闇に葬るため、というのが一つの
理由であるがその実、滅多にはない事柄である。
ここに来る理由、それは幻想郷に来たものを受け入れるため、今日も彼女は
それゆえに。しばし、寂寥に身をゆだね、大きく息をはく。
歩み出そうとして、その足の先に輝く何かが落ちているのを知った。無造作に
拾い上げる紫。虹色の光彩を放つその薄い円盤。
”しーでぃー”または”こんぱくとでぃすく”と呼ばれているものだ。この光を
反射する銀の幕に、様々な情報を収めた”容れ物”であることも知っている。
こと、最近これを良く拾うと紫は思う。
つ、と表面に人差し指の腹を当てた。硬いのだか軟らかいのだかよく分からない
触感、そして冷たさ。普通の人間、いや妖怪でもその感想を得て終わりだろう。だが、
流石は八雲紫といったところか、如何なる方法を以ってしてか、彼女はその中味を
知ることができる。式を操ることとも関係しているというが、はたして。
つつ、つ、と細く白い指が表面をなぞる。どうやら中に入っているのは音楽のようだ。
音楽、それはとても素晴らしいもの。紫はそう考える。言葉でなく、ただの音で、
人を幸せにし、涙を流させ、時に激情に駆り立てる。
しかし、音楽の入った”しーでぃー”ばかり拾っていて、外では音楽はどんどん
無くなっていっているのではないかと他人事ながら心配になる。
”しーでぃー”以外の”容れ物”が発達しているだけならよいのだけれど。
そう思いながら、紫の指は、今しがた手にした”しーでぃー”の中身を読み取った。
それはとても不思議な音楽。それはある意味幻想的といっていい。なるほど、
だからこそこれは、ここへ来るべくしてきたのかしら、紫は頷く。
再生するためのプレイヤーはない……いや、ある。紫自身だ。
”しーでぃー”には音楽とそして、歌。それを紡ぐためにすぅ、と息を吸う。
目蓋が閉じられ、風にさやけく闇色の濡れ睫毛。桜色の唇が、艶やかにうごめく。
外の世界を離れた弔いのように、幻想郷に着いた歓迎のように、紫の美しい声が
無縁塚の寂しい空に色をつけるように、どこまでも高らかに響き渡った。
「ぷっちんぱぽぺーえーびばりすきゃっまん!! ぷっちんぱぽぺーえーびたぃすきゃっまん!!
ぱぱぽぺーぱぱぺるるんるんぺるぺるるる……ぷっちんぱぽぺーえーびばりすきゃっとまん!!
ぷっちんぱぽぺーえーびたぃすきゃっとまん!! ぱぱぽぺーぱぴぃぱーぱぱぴやだだー
ぴーだぇんだぁんぴーだがんだわんぷっちん☆ぷっちん☆ぷりん♪」
最後でいろいろと台無しにwww
ウチにCDあるしwww
プwwwwッwチwwwwンwプリwwwwン
まだ幻想入りしてないはずだ…音ゲーに入ってるし
最近声優の山寺○一が歌ってたよ!
If the scatman can do it,so can you!
歌詞ちゃんと読んでる?
読んでたらネタにできねーと思うんだけどなぁ…
ファンとしては、こんな笑いのネタにはしてほしくねぇや
あぁ、ネタとしてのスキャットマンが幻想入りしたのか
やっとこちらの世界で、彼の良さが評価されたってわけね