「香霖~、これ使ってないだろうから貰ってくぜ?」
「あ、丁度良かったからお味噌もらって行くわね?」
「お~…この水晶綺麗だから貰っていくぜ~!」
「そうそう、お茶切れていたから棚の奥にあったこれ貰っていくわ」
霊夢と魔理沙の二人の強奪行為に対して下した決断…
「わかった、お店を閉めよう」
それが森近霖之助がため息を着きながら下した決断だった
決断を下した彼の言葉に対して言われた者の返答は
「あん?何か言ったか香霖」
「それより、このお煎餅とお茶貰っていくわね」
そんな決断など一切合切きいちゃいなかった
魔理沙も霊夢も霖之助がお店を開くのをどれだけ喜んだか知っていたので
香霖堂を閉めるなんて事は冗談だろうと思っていたのだ
「香霖!この酒うまいな~」
「あら、魔理沙いいもの持ってるわね」
そして、いつものように香霖堂の中の物を勝手に持ち出していた
「………はぁ」
何時もと違うのは、霖之助の二人を見る目が
昔に比べてすっかり変わっていた事だった
それから数日後…幻想郷に号外がばら撒かれた
『香霖堂閉店のお知らせ』である
新聞を読んだ者の大半はまた紛らわしい嘘だと一切気にしなかった
無論、霊夢も魔理沙も一切気にしなかった
だが、一週間程過ぎた頃に、魔理沙と霊夢が香霖堂に向かってみると
香霖堂の入り口に『閉店しました』と壁紙が張ってあり
大量においてあったはずの商品やゴミ(みたいなもの)が
綺麗に掃除されていたのだ
此処に来て、霊夢と魔理沙があわて始めるが既に遅すぎた
霖之助の姿は既に何処に居るのかもわからなくなっていたのだ
魔法の森にある香霖堂が無くなった事で幻想郷全体に思わぬ影響が出ていた
まずは妖怪達の中で特殊な買い物をする者達が困った
魔法の森の人形遣いが使用するための糸は
里のお店では出回らない代物なので、
その代用品を用意するのに大変な労働力を消費する事になった
紅魔館の魔女が実験に使用するための代物等も請け負っていた事もあり
それを手に入れてくるメイド長の負担が激増した事で倒れてしまい
実験の規模の縮小を余儀なくされてしまった
また、夜雀の屋台等の小さな小物等も請け負っていたので
しばらくの間、お店が閉店状態になり、イライラが募る者達が増えた
天狗のカメラや河童の実験に必要な物なども
手に入れるのに大変になってしまった
妖怪だけでなく、一部の人間達にも影響が出ていた
霊夢にとっては、お茶を仕入れる(強奪)場所であった
香霖堂がなくなったことで
里の方で強奪するわけにもいかないため、慢性的なお茶不足に陥っていた
その上、特殊な巫女服を用意してくれていた霖之助が居なくなってしまい
里のほうに同じようは服を頼みに行かざる終えない状態になったが
どんなプロに任せても、あのような巫女服が作れないとの事で
このままでは『腋を出さない巫女服』を着ざる
終えない状態にまでなってしまい、
異変の解決に出向く事がだんだん難しくなってしまっていた
魔理沙の方にも余波が回ってきていた
まず一番の影響は八卦炉の使用が出来なくなってしまった事であった
霖之助が作った代物なので、調整が出来るのも彼だけなのだ
故に、故障してしまった八卦炉はもう使えなくなってしまっていた
それにもう一つの影響は、魔理沙の精神的な影響であった
小さな頃から世話になって来ていた者から呆れられたとの思いが
魔理沙の弾幕戦での集中力をそぐ事になり
最早、かつての白黒の魔法使いの姿は見えなくなっていた
また、紅魔館のメイド長のナイフの注文も請け負っていた為に
殺人ドール等の一部の技のコストが段違いに上がってしまって
ナイフによる攻撃力がガクンと下がってしまった
香霖堂が無くなってしまってから、霊夢と魔理沙の人生は変わってしまった
異変の解決に行くための巫女服が無いのと
お茶を飲む事も出来ない霊夢自身の力は衰え
魔理沙も八卦炉が使えず、弾幕もうまく出来なってしまった
やがて、異変の解決に霊夢がいけなくなり
魔理沙も魔法使いを止めてしまって
神主から、主役の座を降りるように伝えられる事になり
主役を降ろされた二人に周りの者は一人、
また一人と距離を置くようになっていった
あの時、二人とも謝っていたらまた別の物語が起こっていたかもしれない
「…なあ、霊夢…なんか…嫌な夢みたぜ…」
「…魔理沙も?」
神社で眠っていた二人が、寝汗をダラダラ流しながら目を覚ました
「…なあ…今度香霖にお礼を言いに行こうぜ?」
「…うん」
後日、霊夢と魔理沙が香霖堂に向かうとお店に
『しばらくお休みします』と書かれた紙が張ってあって
慌てて霖之助が何処に行ったのかを探し始める事になった
でも、以外と客が多いようなwww
あと最後は続きに期待という事でいいんですね?
ところで、膝の上の猫はまさか紅い眼をしていたりしますか?
ある種のBADENDといった感じですかね。
でもきっと霖之助のことだから、最後には二人をゆるしてあげる……ハズ
魔界神の代わりに、お嬢様との隠居生活の続きに期待しますw
はははこやつめお前も蝋人形にしてやろうかぁーー!
・・・まぁ特命門番さえ続いてくれれ・・・ば。あ、無理だ。畜生っ!!
まさか前回の最後で訪ねてきたのがコーリンだったなんて!!お嬢様が早く帰ってこないと、特命門番の任務が続けられないじゃないか!美鈴はお嬢様を捜しまわっているはずなのにっ!つーか脇役さんの設定だと、咲夜さんのナイフは美鈴製だったハズでは?
お嬢様は家族を見捨ててまでに、その生活を続ける価値を見出だしているのですか!?
つまり・・・美鈴が針ねずみ済むとwwwww
あっ、よく考えたら回収可能かww
医療器具も香霖堂でしか手に入らないだろうし
だんだん隠居者が増えていくんですねw
親しき中にも礼儀ありってことですね。
> 「…うん」
こんな夢を見た後でも、この2人には「代金(ツケ)を払う」という発想が浮かばないのか。
人として終わってるなw
まあ、甘え過ぎだったわけだし
あれ?こんな時に便利なはずのスキマさんはいっt・・・まだ冬眠中なのか?
分かります!
こまっちゃんの憩いの場も無くなる
八卦炉も弾幕ごっこどころか日常レベルで手放せない状態みたいだし・・・