ここは幻想幼稚園。幻想郷中の幼児が預けられる場所です。
いつも元気な子ども達が集まります。
おやおや...早速元気な声が......
「やーあ!これれーむのっ!」
「れみのだもん!うーっ!」
訂正です。喧嘩の声でしたね。
自分の事をれーむと言う霊夢ちゃん。腋見せルックが可愛い元気な女の子。
もう一人は自分の事をれみと呼ぶレミリアちゃん。申し訳程度に生えた八重歯が特徴。それもそのはずレミリアちゃん、なんと吸血鬼なんです。
え...?知ってるって?そこはつっこんだら駄目ですよ?
さて、霊夢ちゃんとレミリアちゃんはスコップを巡って喧嘩をしているみたいです。
吸血鬼が外で遊んで灰にならないかですって?大丈夫です。レミリアちゃんには何時も咲夜先生がついています。
咲夜先生はレミリアちゃんの家で働くメイドさんであり、幼稚園の先生でもあります。
外で遊ぶ時はいつでも咲夜先生が日傘をさしています。因みに喧嘩などには一切介入しません。何時も微笑んで成り行きを見ています。
その微笑みの裏には、断じて「おぜうさまかわいいですわはぁはぁ」等とは思ってません......多分。
「れみちゃんはいつもとってるでしょ!?きょうはれーむにつかわせてよ!」
「やあ!きょうもれみがつかうの!」
「きゃっ!」
あらあら大変。力任せにレミリアちゃんが引っ張ったから霊夢ちゃんが転けてしまいました。
見る見るうちに瞳に涙が溜まっていきます。泣かないようにしていましたが、当然子供の限界は直ぐに来ます。
「うぇぇぇぇん!ゆかりせんせ~!」
泣きながら霊夢ちゃんはスキマ先生こと紫先生の元へと走ります。
「...さくやぁ......れーむちゃん...れみのこときらいになったかな...?」
「お嬢様、今回の事はお嬢様が悪うございます。霊夢ちゃんも...お嬢様の事を嫌いになるでしょう。」
「いやぁ!きらいになっちゃやぁ!」
「なら...お嬢様がなさられるべき事は1つですよ。」
慈愛に満ちた笑顔を浮かべながら主を諭す従者。
......おや?片方の鼻がわからない程度に膨らんでいます。...ティッシュ詰めてました。時間の有効活用と言えど、能力をこんな風に使って良いんでしょうか?
「...れみ、あやまってくる。」
そうこうしている中にレミリアちゃんが覚悟を決めました。
咲夜先生は霊夢ちゃんが室内に居る事を確認すると、レミリアちゃんを一人で行かせました。
「時には従者らしく、時には教育者らしく」が咲夜先生の座右の銘です。
お部屋の隅っこで一人座っている霊夢ちゃんに、レミリアちゃんは近付いていきました。
どうやら隙間先生は居なかったみたいです。
「れーむちゃん......」
レミリアちゃんがおずおずと話しかけます。霊夢ちゃんは首だけ上げてレミリアちゃんを見ています。
「...ごめんなさい......」
「れみちゃん......もういいよ♪謝ってくれたから許してあげる♪」
「うーっ♪」
二人ともニッコニコ。無事レミリアちゃんは仲直り出来ました。
おや?嬉しさのあまりに、霊夢ちゃんもレミリアちゃんの動きをマネします。
「れみ、りあ、うーっ♪」
「れみ、りあ、うーっ♪」
「「れみ、りあ、うーっ☆」」
おやおや、咲夜先生が鼻血を出しています。あ、一瞬で止めました。凄いですね、時間を操る程度の能力は。
その日は1日、だいたい平和でした。
フランとかチルノとかまだまだ拡大の要素はありますね!
……咲夜先生………良い。
>>reisenn様
有難うございます。その言葉と共に頑張らせていただきます。
>>2様
変な電波を受信しながら書いたものですから…;;
>>3様
今、フランとパチュリーとアリスと魔理沙を考えています。一応続きますので…
>>白徒様
パラダイスですか?喜んで頂けたなら嬉しいです。