CAUTION!この作品はプチ作品集37「呼び合い」の続きというか、
その後の話みたいなものになっています。
そっちを先に読んでおいたほうがいいかもしれませんが、別に読まなくても大丈夫です。
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・・・あんなことがあってから、私は少し変わってしまったのかもしれない。
あの時の藍の微笑を、私は夢で何度も繰り返し見ていた。
何故なのか。
・・・分からない。
今まで、こんなこと・・・一度もなかったから。
「・・・ああ、紫様。お目覚めですか」
・・・直視出来ない。何故か恥ずかしく感じてしまう。
「え、ええ・・・」
「・・・どうしたんですか?体調でも崩されました?」
「いえ、そんな事はないわ・・・今日の朝ごはんは何かしら?」
「えーと、今日はですね・・・」
なんとかして平常心を取り繕うとするが、あまり意味はなかったかもしれない。
顔が熱い。さぞかし紅くなっている事だろう。
ところ変わってここは冥界、白玉楼。
暇なのでふらりと立ち寄ってみたわけで。
ここならば顔を紅くすることもないだろうし、何より相談事ができる相手も居る。
「・・・で、相談事って何かしら?あなたにしては珍しいじゃない」
「そうねぇ・・・」
事の始まり、そして最近見る夢を軽くまとめて話す。
・・・幽々子が妙にニヤニヤしてるのが気になる。
「ふふふ・・・紫もかわいいところがあるのね」
「な、何よいきなり・・・」
訳の分からない反応をされる。
「分からない?」
「ええ」
「初耳ね、紫がこういうところに鈍いなんて」
「もったいぶらずに教えなさいよ・・・」
「ふふ、どうしようかしら?教えてあげてもいいんだけど・・・」
相変わらずこういうところが読めない。
「分かったわよ、特別に教えてあげる」
「本当に?」
「ええ。多分だけどね・・・」
少し、緊張してしまう。
「紫、あなたは多分藍に恋をしてるんだと思うわ」
・・・え?
「・・・恋?」
「あくまで多分・・・だけれども」
「恋・・・ねぇ」
誰かを想うと恥ずかしくなったり、直視できなかったり・・・そういうのを恋というのだろうか。
・・・ってことは。
「私、藍の事・・・」
「ふふ、好きになっちゃったんじゃない?」
軽く衝撃を受けた、ような気がする。
私、いつの間に・・・
と思った瞬間、あの夢が思い浮かんだ。
あの微笑。
・・・ああ、私はあの笑顔に・・・やられてしまったんだ。
「・・・ねぇ、幽々子」
「なぁに?紫」
「私・・・どうしたらいいのかしら」
「うーん、そうねぇ・・・思い切って告白しちゃうとか」
「ゆ、幽々子!?」
そんなこと、出来るわけ・・・
「うーん、このまま気持ちを閉じ込めちゃうのもよくないし。一番いい方法だと思ったんだけどなぁ」
「でも、いきなり言うのも・・・」
「まぁどうするかは紫の自由よ?言うなりこのまま閉じ込めるなりはね」
「あ、ありがとう・・・それじゃあ私は帰るわね」
「ええ、がんばりなさいよー」
・・・何を頑張れと言うのか。
「藍ー、帰ったわよー」
「あ、紫様。おかえりなさい」
「ねぇ、藍。話があるのだけど」
「何でしょうか?」
「・・・藍が私を呼び捨てで呼んだ時の事を覚えてるかしら?」
「・・・ええ、あの時はなんて無茶振りをされたのかとヒヤヒヤしましたが」
「あの時・・・藍が微笑みながら呼んでくれた時の事が忘れられなくてね」
「はぁ・・・」
「最近、夢にまで出てくるのよ?」
「・・・そうですか」
「それでね、あれこれ考えたんだけど・・・」
「何でしょう?」
「私・・・多分、藍のことが好き・・・なんだと思うの」
「・・・」
「あの時、藍がああいう風に呼んだときから・・・きっと」
「・・・紫様」
「・・・どうしたの?藍・・・」
「私は・・・」
「・・・藍?」
「私は、その言葉を・・・どれほど待ち望んでいたか・・・っ」
「・・・え?」
「私はずっと・・・紫様を・・・恋い慕っておりました・・・」
「藍、あなた・・・泣いて・・・」
「紫様の式神としてでも・・・八雲の名としてでも無く・・・ただ一人の、女として・・・!」
「・・・」
「私は、紫様が好きなんです・・・!」
「藍・・・」
「紫様が・・・幽々子様や、霊夢達と楽しげに過ごされているのを見ると・・・少し、嫉妬してしまうほどに」
「そんな・・・そこまで・・・」
「今の今まで・・・この気持ちを言わないで閉じ込めていたんです・・・紫様が気付かないのも、多分無理はないでしょう・・・」
「・・・」
「それに・・・多分言ったとしても、紫様は笑って聞き流してしまいそうですから」
「・・・それも、そうかもしれないわね」
「でも、今・・・紫様の気持ちを聞けて、私は幸せです」
「ええ、私も何だかすっきりしたわ。ありがとう、藍」
「礼には及びませんよ・・・ですが、一つだけいいですか?」
「何かしら?」
「抱きしめて・・・くれますか?少しだけでいいんです」
「ふふ・・・少しだけなんて言わずに、ずっとしてあげるわ・・・」
「紫様・・・」
「・・・ごめんなさいね、気付いてあげられなくて・・・」
その日から、少しだけ仲がよくなった式とその主が幻想郷で見られるようになったとか・・・
その後の話みたいなものになっています。
そっちを先に読んでおいたほうがいいかもしれませんが、別に読まなくても大丈夫です。
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・・・あんなことがあってから、私は少し変わってしまったのかもしれない。
あの時の藍の微笑を、私は夢で何度も繰り返し見ていた。
何故なのか。
・・・分からない。
今まで、こんなこと・・・一度もなかったから。
「・・・ああ、紫様。お目覚めですか」
・・・直視出来ない。何故か恥ずかしく感じてしまう。
「え、ええ・・・」
「・・・どうしたんですか?体調でも崩されました?」
「いえ、そんな事はないわ・・・今日の朝ごはんは何かしら?」
「えーと、今日はですね・・・」
なんとかして平常心を取り繕うとするが、あまり意味はなかったかもしれない。
顔が熱い。さぞかし紅くなっている事だろう。
ところ変わってここは冥界、白玉楼。
暇なのでふらりと立ち寄ってみたわけで。
ここならば顔を紅くすることもないだろうし、何より相談事ができる相手も居る。
「・・・で、相談事って何かしら?あなたにしては珍しいじゃない」
「そうねぇ・・・」
事の始まり、そして最近見る夢を軽くまとめて話す。
・・・幽々子が妙にニヤニヤしてるのが気になる。
「ふふふ・・・紫もかわいいところがあるのね」
「な、何よいきなり・・・」
訳の分からない反応をされる。
「分からない?」
「ええ」
「初耳ね、紫がこういうところに鈍いなんて」
「もったいぶらずに教えなさいよ・・・」
「ふふ、どうしようかしら?教えてあげてもいいんだけど・・・」
相変わらずこういうところが読めない。
「分かったわよ、特別に教えてあげる」
「本当に?」
「ええ。多分だけどね・・・」
少し、緊張してしまう。
「紫、あなたは多分藍に恋をしてるんだと思うわ」
・・・え?
「・・・恋?」
「あくまで多分・・・だけれども」
「恋・・・ねぇ」
誰かを想うと恥ずかしくなったり、直視できなかったり・・・そういうのを恋というのだろうか。
・・・ってことは。
「私、藍の事・・・」
「ふふ、好きになっちゃったんじゃない?」
軽く衝撃を受けた、ような気がする。
私、いつの間に・・・
と思った瞬間、あの夢が思い浮かんだ。
あの微笑。
・・・ああ、私はあの笑顔に・・・やられてしまったんだ。
「・・・ねぇ、幽々子」
「なぁに?紫」
「私・・・どうしたらいいのかしら」
「うーん、そうねぇ・・・思い切って告白しちゃうとか」
「ゆ、幽々子!?」
そんなこと、出来るわけ・・・
「うーん、このまま気持ちを閉じ込めちゃうのもよくないし。一番いい方法だと思ったんだけどなぁ」
「でも、いきなり言うのも・・・」
「まぁどうするかは紫の自由よ?言うなりこのまま閉じ込めるなりはね」
「あ、ありがとう・・・それじゃあ私は帰るわね」
「ええ、がんばりなさいよー」
・・・何を頑張れと言うのか。
「藍ー、帰ったわよー」
「あ、紫様。おかえりなさい」
「ねぇ、藍。話があるのだけど」
「何でしょうか?」
「・・・藍が私を呼び捨てで呼んだ時の事を覚えてるかしら?」
「・・・ええ、あの時はなんて無茶振りをされたのかとヒヤヒヤしましたが」
「あの時・・・藍が微笑みながら呼んでくれた時の事が忘れられなくてね」
「はぁ・・・」
「最近、夢にまで出てくるのよ?」
「・・・そうですか」
「それでね、あれこれ考えたんだけど・・・」
「何でしょう?」
「私・・・多分、藍のことが好き・・・なんだと思うの」
「・・・」
「あの時、藍がああいう風に呼んだときから・・・きっと」
「・・・紫様」
「・・・どうしたの?藍・・・」
「私は・・・」
「・・・藍?」
「私は、その言葉を・・・どれほど待ち望んでいたか・・・っ」
「・・・え?」
「私はずっと・・・紫様を・・・恋い慕っておりました・・・」
「藍、あなた・・・泣いて・・・」
「紫様の式神としてでも・・・八雲の名としてでも無く・・・ただ一人の、女として・・・!」
「・・・」
「私は、紫様が好きなんです・・・!」
「藍・・・」
「紫様が・・・幽々子様や、霊夢達と楽しげに過ごされているのを見ると・・・少し、嫉妬してしまうほどに」
「そんな・・・そこまで・・・」
「今の今まで・・・この気持ちを言わないで閉じ込めていたんです・・・紫様が気付かないのも、多分無理はないでしょう・・・」
「・・・」
「それに・・・多分言ったとしても、紫様は笑って聞き流してしまいそうですから」
「・・・それも、そうかもしれないわね」
「でも、今・・・紫様の気持ちを聞けて、私は幸せです」
「ええ、私も何だかすっきりしたわ。ありがとう、藍」
「礼には及びませんよ・・・ですが、一つだけいいですか?」
「何かしら?」
「抱きしめて・・・くれますか?少しだけでいいんです」
「ふふ・・・少しだけなんて言わずに、ずっとしてあげるわ・・・」
「紫様・・・」
「・・・ごめんなさいね、気付いてあげられなくて・・・」
その日から、少しだけ仲がよくなった式とその主が幻想郷で見られるようになったとか・・・
ゆからんいいですねぇ…
でも個人的には藍様総受けの方がwww
もっとやれ!
どうしてくれる!
ふぅ…
あれ?このコーヒー、MA○コーヒーじゃないよな……?