200年後のインタビュー

～～　八雲紫　談　～～

私は、幻想郷を愛しているわ。
幻想郷というのは、そこに生きる妖怪や人間一人一人が作り上げているものよ。どんなに非力な妖精でも、彼らこそが幻想郷そのものなの。
もちろん、霊夢もね。
彼女は今に伝わるスペルカードルールを制定したわ。それ以外にも幻想郷に害なす異変の解決も。
彼女がいなかったらどんな世界になっていたかわからない。そう、いまの幻想郷は彼女が作った。いわば彼女の遺産。
私はそれを守り続けるわ。このすばらしい幻想郷を。



～～　八坂神奈子　談　～～

人間ってのは儚いねぇ。3桁行けば大往生なんて、人の命は儚すぎるよ。
時は黙っていても過ぎ行く。
そしてその歴史と言う流れの中を流れるだけ。
早苗も霊夢も、とっくに流れていってしまった。
悲しいさ。なまじ神やってる身だからこういうのは散々見せ付けられるけど、慣れるもんじゃあない。
でも手を差し伸べるわけには行かない。立ち止まるわけにもいかない。
それに意思は引き継がれるんだ。次の世代、その次の世代へとね。
それを見つめ続けることこそ、彼らの供養になると思うよ。



～～　レミリア・スカーレット　談　～～

いっそのこと吸血鬼にしてやればよかったわ。今でもそう思う。
それくらい霊夢の存在は大きかったのよ。
ぐーたらで粗暴で賽銭賽銭嘆いて。10代の時から、ばあさん気取りでお茶を飲んでいたわ。
聖人？バカ言わないでよ。今でこそものすごく美化されているけど全然違うわ。
それでも霊夢には周りを引き付ける何かがあった。
懐かしいわね、あのころが・・・・。



～～　霧雨魔理沙　談　～～

霊夢について教えてくれって言われてもなぁ。
自分で言うのも恥ずかしいが、一応親友だった。
あの頃は私も人間やってたし、年も近かったからその辺で気が合う所もあったんだと思う。
どっちが早く異変を解決できるかとか、やってたこともあったな。
それ以外じゃお茶飲んでたり・・・・・・あとはまぁ、適当だ。
悪い奴じゃないぜ？口は悪いし高飛車とまではいかないがいつも自信たっぷりだったけど。
文とかアリスとかと遊んだりもしたし、妖怪集めて宴会なんてしょっちゅうだった。
ずっとこれが続くと思ってたよ。
結果はご覧の通りだけどな。私は種族としての魔法使いになって生きてるが、霊夢は先に・・・・・・
なんにせよ、過ぎ去り日よき思い出ってやつだ。
今？・・・・ちょっとだけ、さみしいぜ。



　※　※　※



博麗霊夢。
数々の偉業を残し、200年前に他界した人間。
妖怪に恐れられ、愛された人間。
彼女はどうだったのだろうか？
彼女の眼には、この幻想郷はどう写っていたのだろうか。
きっとそれは・・・・・・・・
















グシャ
















霊夢「これを、一体、どうするつもり、だったの、かしら？」
椛　「ししし、新聞の短編小説用ですぅ！」
霊夢「あぁ？」
椛　「ひゃうぅぅ！あ、文先輩に頼まれてぇ～・・・・・・」
霊夢「・・・・・・ほう？」
文　「（うっは霊夢さんの眼やっべぇ・・・・・）いえいえこれには深い訳が・・・・・・ないです！トウッ！」
椛　「逃げた！？」
霊夢「幻想郷最速？いいじゃない、相手になってやるわ。・・・・腋出しルックスによる超軽量薄型巫女服の力なめんな！せいっ！」
椛　「文先輩より速い！？」

今日の天気は晴れ。ところにより座布団弾幕。局地的に鳥天狗が降るでしょう-------------------------




3作目ですか。霊夢→人間→あ、死ぬ。ていうだけで書きました。当初は某戦闘機ゲームのMADパロ文章仕立てでしたが、わからない人いると、ね。ノリで書いた分、これまで以上に質は落ちる（オイ
2作目の限界突破アリスは、いろんな捕らえ方をしていただいてうれしいです。ああいうのも面白い、と、書いてる本人が愉快になってどうするんでしょう。