ある日、幻想郷の名のある人妖達の元に手紙が届いた。
「拝啓○○様。この度我々は貴方を[Queen of Shooters](以下QOS)にご招待致したくお便りを送らせて頂きました」
Queen of Shooters――手紙に記された概要は次のようなものだった。
幻想郷の名だたる人妖達がチームを組んでの3on3格闘弾幕ごっこ。先に相手チーム全員を倒したチームの勝ち。招待状をもつチーム全ての中で勝ち残ったチームが優勝となる――詳細なルールについては色々と後述されているが、ひとまず骨子はこのような感じだ。
招待状とルールブックが添付された手紙は、余りにも唐突に、そして奇妙なことに全く同じ日、同じ時刻に数多の人妖達の元に届けられたのだ。これだけでもずいぶんおかしな話だが、招待状に記されていた各人の定められたチームメンバーの割り振りに、ある者は首を捻り、ある者は驚愕し、ある者は青ざめた。
この奇っ怪な事件に対して、すぐリアクションを起こしたのは天狗達、その中でも招待状が送られたメンツほぼ全てと少なからず面識のある射命丸文だった。彼女自身もまた招待をうけた内の一人であったせいもあり、すぐさま天狗のネットワークをフル活用して手紙の出所を追った。しかし、幻想郷狭しと動き回る天狗の足と目でつかめたのは、この手紙が天狗を初めとする妖怪や人間がばらまいたものではない、といった程度のことでしかなかった。
果たして、QOSとは? この大会の主催者とは? 目的は一体?
しかし、出場者達にとってはそんな疑問は二の次。なぜなら彼女たちはどんな状況に置かれても「楽しまなければ損」という思考回路だからだ。それだけでなく、自己中心的な連中が多い中であえてチームプレイという舞台が用意されたことにより、今までにない未知の領域が開かれたのである。その名を轟かせる弾幕少女達の饗宴に、外野も内野も期待値は十分。
何より――招待状の末尾に記されていた一文が、出場者達を駆り立てた。
優勝チームには、最高の弾幕。最高の栄誉。――そして、次回作操作キャラクターの枠を与える。と
☆ルール説明
基本は萃夢想のシステムを元にした一対一の格闘弾幕試合。倒されるごとにメンバーチェンジを行い、敵チームすべてを倒せば勝利。しかし新要素「ボムストライカー」の採用によって、ボムを消費することで霊撃の代わりに待機メンバーが支援を行うことが可能! 各々様々な効果を持つストライカーを生かして、勝機をつかめ!
また、今回はスペルカードシステムも一新。萃夢想では一試合につき一種類のスペルカードしか使えなかったが、今回は回数制限ありの「スペルカード宣言待機」を採用することで、コマンド入力により複数のスペルカードを使用することが可能。さらに、HP点滅時には一部のスペルカードは性質が変化し、一発逆転のチャンスを生み出すラストリゾート(切り札)を繰り出すことができる。渾身の弾幕、その目に焼き付けろ!
☆出場チーム紹介
・主人公チーム
博麗霊夢 霧雨魔理沙 アリス・マーガトロイド
色々「主人公」についての議論はあると思うが、旧作出場並びにプレイヤーキャラ経験有りということで結成。
とらえどころがないようで遠近隙がなく汎用性に富んだ霊夢。弾幕はパワーの座右の銘のままにひたすら重い一撃を追求、自慢の尻も健在な魔理沙。弾幕はブレインの信条通り人形による布石で相手を追いつめ、油断したところに叩き込まれる鋭い蹴りのアリス。
いずれも萃夢想verを基礎としているが、各々技をブラッシュアップしより洗練されている。チーム全体のバランスも良く、比較的扱いやすいチームといえる。
魔理沙、アリスはともかくとして霊夢自身は大会そのもの興味はないが、いつもの異変感知直感が発動したので、とりあえず二人につきあうことにしたらしい。魔理沙はいつも通りお祭り騒ぎがしたいが為の参戦。実は一番優勝を渇望しているのは他ならぬアリスただ一人であるというチームワークは悪くないがモチベーションはバラバラなチーム。
・苦労人従者チーム
十六夜咲夜 魂魄妖夢 八雲藍
「幻想郷で苦労している従者はだれ?」とアンケートしたら多分間違いなく上位に食い込むだろう優秀だけど待遇と主人がアレな人たち。トリッキーなナイフの軌道が冴え、時間操作によるアドバンテージが大きい曲者咲夜。今回はきっちり二刀流でより近接戦闘のラッシュに磨きをかけた妖夢。そして二人の長所を併せ持った上で、パワー・スピード・テクニックいずれもバランス良く優れた多芸の藍。主人公チームのライバルのような立ち位置でもある。
基本的にいつも通り瀟洒で欲のない咲夜は優勝自体には興味はなく、精神的に一番余裕があるので実質的なリーダーの役割を担っている(一説には、次回作出場=過去の話について触れられる可能性を憂いて、できれば優勝したくはないらしい)。逆に一番精神的にいっぱいいっぱいなのは妖夢で、自分の主人とぶつかり合うことをとにかく怖れている。藍も妖夢ほどではないが自分の主人とはかち合いたくないと願っている。しかし藍にとっての一番の懸念は橙と離ればなれになることのほうにあるようだ。
苦労人の肩書き通りお互い日頃の仕事の苦労についてのシンパシーがあるのか、メンバー同士の絆の強さは並大抵ではない。ただでさえ腕自慢が揃っている上に、互いにフォローしあうことで能力以上の強さを見せつけてくれる。敵に回せば非常に手強いだろう。
・Win三部作6面ボスチーム
レミリア・スカーレット 西行寺幽々子 八意永琳
インチキチームその1。いずれも幻想郷で上位クラスの実力者がトリオを組んでしまったが個人間の繋がりは薄いチーム。ずいぶん無理矢理だ。
レミリア、幽々子共に萃夢想verとあまり変わってはいない。圧倒的なパワーとスピードで一気にたたきつぶすレミリア、ひたすらぐるぐる回り回って無辺在に弾をばらまく幽々子と、どっちも普通に敵に回したくはない。これに加わる新参の永琳は、至近距離では自家製の秘薬によって数々のステータス異常を添付し、距離を離しても網目状のレーザーで絡め取ったりと相手の動きを封じる方向に長じた技を主に使う。前者二人に比べてもいやらしさという点では頭一つ上である。
各々が非常に秀でた能力を持つが、反面チームワークは全チーム中最悪といっていい。永琳はそれなりに調和を重んじるものの、レミリアと幽々子はこーいった場で壊滅的なまでに噛み合わない。確かに強いことは強いが、互いが足の引っ張り合いをする可能性は十分にデカイ。
しかし、そのようにチームバランスが悪いにもかかわらずレミリアと幽々子が出場を承認したのは、それだけこの二人が暇を持て余しているからに他ならない。永琳は二人ほど暇というわけではないだろうが、おそらく気まぐれだろう。
・暗闇の童チーム
ルーミア リグル・ナイトバグ ミスティア・ローレライ
夜と関係の深い子供妖怪のチーム。
いずれも並み居る強豪相手にはあまりにも分が悪すぎるようにも思えるが、戦う場所を選び全員の力を合わせれば決してザコで終わるようなチームではない。ある種今大会のダークホースである。同じフィールドにあがったからには、能力の強さだけが勝負を決めることにはならないのだ。噛みつき、突進、レーザーなどあくまでもシンプルだがそれ故に行動が読みにくいルーミア。虫を巧みに操りオールレンジで敵を追いつめ、先読みの難しいローカストキックで手痛い一撃を見舞うリグル。歌と鳥目によって相手の方向感覚を狂わせることで行動力を奪い、優れた空戦能力で相手を押しつぶすミスティア。そのスペックを生かし切れば、十分な驚異となりうる。
ただし、このチームもモチベーションという点では怪しいもので、一人闘志に燃えるリグルをよそにルーミアとミスティアは好きなようにふらふらするばかりである。
・竹林の蓬莱チーム
上白沢慧音 蓬莱山輝夜 藤原妹紅
竹林その他諸々縁というか因縁のある者同士。
今までに集めた歴史から力を引き出して遠近共に隙のないバランス型の慧音。完全射撃特化で自分から動いてイニシアチブを取ることはしないが、様々な収集品のパワーで敵を寄せ付けない輝夜。炎の翼を纏ってどのレンジでも火力全開で仕掛けられる上、ハンドポケットによる鋭い隠し手も持つ妹紅。
協調という点では輝夜と妹紅の関係を考えると一見期待できなさそうだが、表面上はいがみ合ってはいるが意外にもここぞというときの連携はとれており、なかなか良い関係を築いているといえる。お互い意識しあうところがあるのだろうか。なんだかんだいって手を取りあう二人の姿をみて慧音は一人ほくそ笑むのであった。ちなみに最初は乗り気でなかった輝夜と妹紅をその気にさせたのも慧音である。
・紅魔館居残りチーム
パチュリー・ノーレッジ 紅美鈴 フランドール・スカーレット
大黒柱が抜けたことで出番が無くなったかと思いきや残り物には福があるといわんばかりに揃ったチーム。
パチュリーは相変わらず完全に射撃特化仕様で、新スペルも加わって通常ショットからのキャンセルもより密度を増している。なにげに八雲一家に習ったのか、小悪魔を召喚するようにもなった。タイプの近い輝夜との弾幕合戦はある意味見物か。美鈴は萃夢想での貧弱ネタキャラっぷりを返上するが如く功夫を積み直してこの大会に臨んでいる。近接戦闘能力では妖夢にもひけは取らない、かもしれない。そんな彼女の意気込みは本来のコスチュームである生足チャイナドレスに表れているといえる。で、このチーム一番の爆弾フランドールは、通常必殺技こそほぼ射撃系で抑えられているが、やはりその身体能力は破格。瞬間移動と見まごうほどの速度の直線ダッシュのグレイズ能力は凄まじく、濃密な弾幕の嵐も一瞬で駆け抜け、懐に入ったところを全力で相手を吹き飛ばすという戦法が可能。スペルカードの破壊力も随一であり、まさに暴れ出したら止まらない
チームワークはフランドールが入っている時点でお察しくださいレベルだが、なんだかんだいってやる(殺る)気は随一。
・永遠亭お留守番チーム
鈴仙・U・イナバ 因幡てゐ メディスン・メランコリー
同じく大黒柱が抜けて以下略なチーム。
ヘタレのイメージが強いが実は月の民幾星霜の年月によって編み上げられたGU○=△AT×の一級ライセンスの腕前であるウドンゲは、弾幕ごっこよりもむしろインファイトでの戦いのほうが強い(っててゐが言ってた)。狂気の瞳を併用することでその優れた白兵戦能力はいっそう生かされ、防御を固めた相手の守りを崩して倒す戦法を得意としている。てゐは元々身体能力が優れているわけではないので、格闘戦では明らかに不利。しかし転んでもただでは起きないのが狡猾な素兎。敵の心理をついての当て身技で手痛い反撃を繰り出したり、餅つき杵のカウンターで一か八かの大ダメージをねらうなど、ギャンブル性と先読みが求められるがバクチが当たったときの爽快感はたまらないというタイプである。メディスンはタイプ的には永琳に近く、毒霧で相手の動きを鈍らせたり、毒で相手の体力をじわじわ削り取る搦め手と待ち戦法に優れたスペック。毒霧は空中の相手の動きすら停滞させるため、空中戦キラーともいえる。
それなりに仲のよいメンツであるため、協調性や目的意識に関しては文句なしといえる。
・古の幻想の力チーム
八雲紫 伊吹萃香 射命丸文
インチキチームその2。幻想郷最強クラスといっても過言ではない正体不明と鬼と天狗の凶悪タッグ。
紫は式神藍が使えない以外は基本的に萃夢想ver準拠だが、今回は境界操作による肉体分割というきわめて気色悪い攻撃手段を引っ提げて胡散臭さをよりいっそう高めている。萃香はガチの格闘大会と聞いて、前回の宴会騒動では用いなかった「本物の」鬼の格闘技を喜び勇んで解禁したらしい。その威力果たして如何ほどかは想像もつかない。新参の文は、幻想郷最速の名に恥じぬ超スピードキャラ。通常移動、攻撃速度、ダッシュ・ジャンプ速度、何もかもが速すぎ。速すぎてかえって扱いにくいといえるほど。スピードで引っかき回すタイプなので、突進技がしめるウェイトが大きい。但し、致命的なのがスペルカードのネタがあまりにも少ないと言うこと。ただし、愛用のカメラで敵の弾幕を消し飛ばすという特殊能力がその不利を補ってあまりある。
祭り好きな萃香、主催者の正体を暴かんとする文はともかくとして、なぜ紫がこのような戦いに参加したのかは今のところ不明。どうせ当人にしか分からないが。このチームがやっかいなのは、6面ボスチームに比べてチームの和は良好であるということ。強い上にストライカーを的確に決められると嫌がらせとしか思えないほどの強敵だろう。
・バカとネコとサボタージュチーム
チルノ 橙 小野塚小町
どうみても残り物の寄せ集めです、本当に有難うございましたなチーム。
成長し続ける⑨チルノは、敵の弾を凍らせて逆にそれを敵に向けて返すことが可能。つららや氷つぶてのマシンガンでガリガリと敵を固めたり、至近距離で敵を凍らせて動きを封じたりと、なにげに頭を使った攻撃が多い、バカなのに。修行中の橙は、文に近いスピード突進型。文以上の運動量で、フィールドを所狭しとかけずり回ったりぐるぐる回転し続ける。小町はその距離を操る能力故に、射線上ならば何処にいても相手に当たる投銭など、格闘ゲームとしては反則的ともいえる特性を持つ。そのほか敵をどんな距離からも近くに引き寄せたり、あるいは遠ざけたり、また瞬間移動もお手の物。普段からのらりくらりとしている気質がそのまま顕れた、曲者中の曲者。
チルノと橙はお子様2面ボスということで普通に仲良くできるが、まったく接点のない小町は子守を押しつけられた気分であり、普段から存在しないやる気がもはやマイナスにまで達している。しかし、今回の大会の審判はすべて上司の四季映姫が担当することになったので、さぼろうものなら速攻でラストジャッジメントをたたき込まれるために、仕方なく自分を奮い立たせて試合に臨んでいるようだ。
・その他のキャラクター達
四季映姫・ヤマザナドゥ
いわずとしれた幻想郷の閻魔。選手としては参加せず、なぜかQOSの公式審判としてすべての試合を見届ける役割を担っている。どうも彼女はすでにQOSの主催者について見抜いているようだが、今回はとりあえずいままで裁いてきた幻想郷の住人達がどう立ち回るかを見守るにとどめるらしい。
基本的にバーリトゥードな大会に審判が何の役割を果たすかは不明だが、とりあえずギブアップ申請は受け付けてくれるらしい。
森近霖之助
やはりいわずとしれた香霖堂店主。QOSのオフィシャルスポンサー&サポーターに抜擢され、空前の特需に急遽里の人間や暇をもてあましている妖怪、その他妖精を募ってなれない大仕事を四苦八苦しながらこなしている。一部のステージでは彼が大あわてでバイトに指示をだしていたり、お茶で一服している姿を背景にみることができる。
レティ・ホワイトロック
そろそろシーズンオフ間近の冬の妖怪。今回は招待状はこなかったが、たぶん来ても参加はできなかったであろう。チルノチームのステージの背景で、かまくらの中でのんびりしている姿が見れる。
プリズムリバー三姉妹
文花帖に続き今回もプレイヤーとして使えないという憂き目を見たかしまし娘達。しかしその代わりに全ステージでのBGM演奏を依頼され、盛大に騒ぎまくっている。騒げればそれで幸せのようだ。どのステージでも時折背景をコンチェルトグロッソで演奏しながら横切る。
リリーホワイト、リリーブラック、サニーミルク、ルナチャイルド、スターサファイア、大妖精
一応名目上は香霖堂の雇われ妖精で、ランダムで試合場に向けて様々なアイテムを放り込む。しかし、そこは妖精、リリーたちは春を伝えたいばかりにアイテムのみならず弾幕を降り注がせ、三月精はいたずらに爆竹、毛玉、とりもちなどで試合を妨害する。唯一、大妖精のみはアイテムしか投げ込まないので安心。ちなみにフィールドに現れた妖精達は容赦なく撃墜することが可能。妨害する妖精を叩きつぶすその瞬間のみ、両チームは心を一つにあわせるとか。ちなみに無害な大妖精も例外ではないようだ、酷い。
希代の弾幕フェスティバル。六十年に一度の花の競演に引き続き、コイン一個でこの宴に参加できる我々は幸運である
さぁ役者はそろった。持てる全てをつぎ込んで、ひたすら美しく幻想を舞い切ろう
東方ProjectX弾 東方○△□ -Queen of Shooters-
第百二十×季 In 幻想郷
※当たり前ですが、この文章は上海アリス幻楽団並びに黄昏フロンティアとは一切関係はありません。
「拝啓○○様。この度我々は貴方を[Queen of Shooters](以下QOS)にご招待致したくお便りを送らせて頂きました」
Queen of Shooters――手紙に記された概要は次のようなものだった。
幻想郷の名だたる人妖達がチームを組んでの3on3格闘弾幕ごっこ。先に相手チーム全員を倒したチームの勝ち。招待状をもつチーム全ての中で勝ち残ったチームが優勝となる――詳細なルールについては色々と後述されているが、ひとまず骨子はこのような感じだ。
招待状とルールブックが添付された手紙は、余りにも唐突に、そして奇妙なことに全く同じ日、同じ時刻に数多の人妖達の元に届けられたのだ。これだけでもずいぶんおかしな話だが、招待状に記されていた各人の定められたチームメンバーの割り振りに、ある者は首を捻り、ある者は驚愕し、ある者は青ざめた。
この奇っ怪な事件に対して、すぐリアクションを起こしたのは天狗達、その中でも招待状が送られたメンツほぼ全てと少なからず面識のある射命丸文だった。彼女自身もまた招待をうけた内の一人であったせいもあり、すぐさま天狗のネットワークをフル活用して手紙の出所を追った。しかし、幻想郷狭しと動き回る天狗の足と目でつかめたのは、この手紙が天狗を初めとする妖怪や人間がばらまいたものではない、といった程度のことでしかなかった。
果たして、QOSとは? この大会の主催者とは? 目的は一体?
しかし、出場者達にとってはそんな疑問は二の次。なぜなら彼女たちはどんな状況に置かれても「楽しまなければ損」という思考回路だからだ。それだけでなく、自己中心的な連中が多い中であえてチームプレイという舞台が用意されたことにより、今までにない未知の領域が開かれたのである。その名を轟かせる弾幕少女達の饗宴に、外野も内野も期待値は十分。
何より――招待状の末尾に記されていた一文が、出場者達を駆り立てた。
優勝チームには、最高の弾幕。最高の栄誉。――そして、次回作操作キャラクターの枠を与える。と
☆ルール説明
基本は萃夢想のシステムを元にした一対一の格闘弾幕試合。倒されるごとにメンバーチェンジを行い、敵チームすべてを倒せば勝利。しかし新要素「ボムストライカー」の採用によって、ボムを消費することで霊撃の代わりに待機メンバーが支援を行うことが可能! 各々様々な効果を持つストライカーを生かして、勝機をつかめ!
また、今回はスペルカードシステムも一新。萃夢想では一試合につき一種類のスペルカードしか使えなかったが、今回は回数制限ありの「スペルカード宣言待機」を採用することで、コマンド入力により複数のスペルカードを使用することが可能。さらに、HP点滅時には一部のスペルカードは性質が変化し、一発逆転のチャンスを生み出すラストリゾート(切り札)を繰り出すことができる。渾身の弾幕、その目に焼き付けろ!
☆出場チーム紹介
・主人公チーム
博麗霊夢 霧雨魔理沙 アリス・マーガトロイド
色々「主人公」についての議論はあると思うが、旧作出場並びにプレイヤーキャラ経験有りということで結成。
とらえどころがないようで遠近隙がなく汎用性に富んだ霊夢。弾幕はパワーの座右の銘のままにひたすら重い一撃を追求、自慢の尻も健在な魔理沙。弾幕はブレインの信条通り人形による布石で相手を追いつめ、油断したところに叩き込まれる鋭い蹴りのアリス。
いずれも萃夢想verを基礎としているが、各々技をブラッシュアップしより洗練されている。チーム全体のバランスも良く、比較的扱いやすいチームといえる。
魔理沙、アリスはともかくとして霊夢自身は大会そのもの興味はないが、いつもの異変感知直感が発動したので、とりあえず二人につきあうことにしたらしい。魔理沙はいつも通りお祭り騒ぎがしたいが為の参戦。実は一番優勝を渇望しているのは他ならぬアリスただ一人であるというチームワークは悪くないがモチベーションはバラバラなチーム。
・苦労人従者チーム
十六夜咲夜 魂魄妖夢 八雲藍
「幻想郷で苦労している従者はだれ?」とアンケートしたら多分間違いなく上位に食い込むだろう優秀だけど待遇と主人がアレな人たち。トリッキーなナイフの軌道が冴え、時間操作によるアドバンテージが大きい曲者咲夜。今回はきっちり二刀流でより近接戦闘のラッシュに磨きをかけた妖夢。そして二人の長所を併せ持った上で、パワー・スピード・テクニックいずれもバランス良く優れた多芸の藍。主人公チームのライバルのような立ち位置でもある。
基本的にいつも通り瀟洒で欲のない咲夜は優勝自体には興味はなく、精神的に一番余裕があるので実質的なリーダーの役割を担っている(一説には、次回作出場=過去の話について触れられる可能性を憂いて、できれば優勝したくはないらしい)。逆に一番精神的にいっぱいいっぱいなのは妖夢で、自分の主人とぶつかり合うことをとにかく怖れている。藍も妖夢ほどではないが自分の主人とはかち合いたくないと願っている。しかし藍にとっての一番の懸念は橙と離ればなれになることのほうにあるようだ。
苦労人の肩書き通りお互い日頃の仕事の苦労についてのシンパシーがあるのか、メンバー同士の絆の強さは並大抵ではない。ただでさえ腕自慢が揃っている上に、互いにフォローしあうことで能力以上の強さを見せつけてくれる。敵に回せば非常に手強いだろう。
・Win三部作6面ボスチーム
レミリア・スカーレット 西行寺幽々子 八意永琳
インチキチームその1。いずれも幻想郷で上位クラスの実力者がトリオを組んでしまったが個人間の繋がりは薄いチーム。ずいぶん無理矢理だ。
レミリア、幽々子共に萃夢想verとあまり変わってはいない。圧倒的なパワーとスピードで一気にたたきつぶすレミリア、ひたすらぐるぐる回り回って無辺在に弾をばらまく幽々子と、どっちも普通に敵に回したくはない。これに加わる新参の永琳は、至近距離では自家製の秘薬によって数々のステータス異常を添付し、距離を離しても網目状のレーザーで絡め取ったりと相手の動きを封じる方向に長じた技を主に使う。前者二人に比べてもいやらしさという点では頭一つ上である。
各々が非常に秀でた能力を持つが、反面チームワークは全チーム中最悪といっていい。永琳はそれなりに調和を重んじるものの、レミリアと幽々子はこーいった場で壊滅的なまでに噛み合わない。確かに強いことは強いが、互いが足の引っ張り合いをする可能性は十分にデカイ。
しかし、そのようにチームバランスが悪いにもかかわらずレミリアと幽々子が出場を承認したのは、それだけこの二人が暇を持て余しているからに他ならない。永琳は二人ほど暇というわけではないだろうが、おそらく気まぐれだろう。
・暗闇の童チーム
ルーミア リグル・ナイトバグ ミスティア・ローレライ
夜と関係の深い子供妖怪のチーム。
いずれも並み居る強豪相手にはあまりにも分が悪すぎるようにも思えるが、戦う場所を選び全員の力を合わせれば決してザコで終わるようなチームではない。ある種今大会のダークホースである。同じフィールドにあがったからには、能力の強さだけが勝負を決めることにはならないのだ。噛みつき、突進、レーザーなどあくまでもシンプルだがそれ故に行動が読みにくいルーミア。虫を巧みに操りオールレンジで敵を追いつめ、先読みの難しいローカストキックで手痛い一撃を見舞うリグル。歌と鳥目によって相手の方向感覚を狂わせることで行動力を奪い、優れた空戦能力で相手を押しつぶすミスティア。そのスペックを生かし切れば、十分な驚異となりうる。
ただし、このチームもモチベーションという点では怪しいもので、一人闘志に燃えるリグルをよそにルーミアとミスティアは好きなようにふらふらするばかりである。
・竹林の蓬莱チーム
上白沢慧音 蓬莱山輝夜 藤原妹紅
竹林その他諸々縁というか因縁のある者同士。
今までに集めた歴史から力を引き出して遠近共に隙のないバランス型の慧音。完全射撃特化で自分から動いてイニシアチブを取ることはしないが、様々な収集品のパワーで敵を寄せ付けない輝夜。炎の翼を纏ってどのレンジでも火力全開で仕掛けられる上、ハンドポケットによる鋭い隠し手も持つ妹紅。
協調という点では輝夜と妹紅の関係を考えると一見期待できなさそうだが、表面上はいがみ合ってはいるが意外にもここぞというときの連携はとれており、なかなか良い関係を築いているといえる。お互い意識しあうところがあるのだろうか。なんだかんだいって手を取りあう二人の姿をみて慧音は一人ほくそ笑むのであった。ちなみに最初は乗り気でなかった輝夜と妹紅をその気にさせたのも慧音である。
・紅魔館居残りチーム
パチュリー・ノーレッジ 紅美鈴 フランドール・スカーレット
大黒柱が抜けたことで出番が無くなったかと思いきや残り物には福があるといわんばかりに揃ったチーム。
パチュリーは相変わらず完全に射撃特化仕様で、新スペルも加わって通常ショットからのキャンセルもより密度を増している。なにげに八雲一家に習ったのか、小悪魔を召喚するようにもなった。タイプの近い輝夜との弾幕合戦はある意味見物か。美鈴は萃夢想での貧弱ネタキャラっぷりを返上するが如く功夫を積み直してこの大会に臨んでいる。近接戦闘能力では妖夢にもひけは取らない、かもしれない。そんな彼女の意気込みは本来のコスチュームである生足チャイナドレスに表れているといえる。で、このチーム一番の爆弾フランドールは、通常必殺技こそほぼ射撃系で抑えられているが、やはりその身体能力は破格。瞬間移動と見まごうほどの速度の直線ダッシュのグレイズ能力は凄まじく、濃密な弾幕の嵐も一瞬で駆け抜け、懐に入ったところを全力で相手を吹き飛ばすという戦法が可能。スペルカードの破壊力も随一であり、まさに暴れ出したら止まらない
チームワークはフランドールが入っている時点でお察しくださいレベルだが、なんだかんだいってやる(殺る)気は随一。
・永遠亭お留守番チーム
鈴仙・U・イナバ 因幡てゐ メディスン・メランコリー
同じく大黒柱が抜けて以下略なチーム。
ヘタレのイメージが強いが実は月の民幾星霜の年月によって編み上げられたGU○=△AT×の一級ライセンスの腕前であるウドンゲは、弾幕ごっこよりもむしろインファイトでの戦いのほうが強い(っててゐが言ってた)。狂気の瞳を併用することでその優れた白兵戦能力はいっそう生かされ、防御を固めた相手の守りを崩して倒す戦法を得意としている。てゐは元々身体能力が優れているわけではないので、格闘戦では明らかに不利。しかし転んでもただでは起きないのが狡猾な素兎。敵の心理をついての当て身技で手痛い反撃を繰り出したり、餅つき杵のカウンターで一か八かの大ダメージをねらうなど、ギャンブル性と先読みが求められるがバクチが当たったときの爽快感はたまらないというタイプである。メディスンはタイプ的には永琳に近く、毒霧で相手の動きを鈍らせたり、毒で相手の体力をじわじわ削り取る搦め手と待ち戦法に優れたスペック。毒霧は空中の相手の動きすら停滞させるため、空中戦キラーともいえる。
それなりに仲のよいメンツであるため、協調性や目的意識に関しては文句なしといえる。
・古の幻想の力チーム
八雲紫 伊吹萃香 射命丸文
インチキチームその2。幻想郷最強クラスといっても過言ではない正体不明と鬼と天狗の凶悪タッグ。
紫は式神藍が使えない以外は基本的に萃夢想ver準拠だが、今回は境界操作による肉体分割というきわめて気色悪い攻撃手段を引っ提げて胡散臭さをよりいっそう高めている。萃香はガチの格闘大会と聞いて、前回の宴会騒動では用いなかった「本物の」鬼の格闘技を喜び勇んで解禁したらしい。その威力果たして如何ほどかは想像もつかない。新参の文は、幻想郷最速の名に恥じぬ超スピードキャラ。通常移動、攻撃速度、ダッシュ・ジャンプ速度、何もかもが速すぎ。速すぎてかえって扱いにくいといえるほど。スピードで引っかき回すタイプなので、突進技がしめるウェイトが大きい。但し、致命的なのがスペルカードのネタがあまりにも少ないと言うこと。ただし、愛用のカメラで敵の弾幕を消し飛ばすという特殊能力がその不利を補ってあまりある。
祭り好きな萃香、主催者の正体を暴かんとする文はともかくとして、なぜ紫がこのような戦いに参加したのかは今のところ不明。どうせ当人にしか分からないが。このチームがやっかいなのは、6面ボスチームに比べてチームの和は良好であるということ。強い上にストライカーを的確に決められると嫌がらせとしか思えないほどの強敵だろう。
・バカとネコとサボタージュチーム
チルノ 橙 小野塚小町
どうみても残り物の寄せ集めです、本当に有難うございましたなチーム。
成長し続ける⑨チルノは、敵の弾を凍らせて逆にそれを敵に向けて返すことが可能。つららや氷つぶてのマシンガンでガリガリと敵を固めたり、至近距離で敵を凍らせて動きを封じたりと、なにげに頭を使った攻撃が多い、バカなのに。修行中の橙は、文に近いスピード突進型。文以上の運動量で、フィールドを所狭しとかけずり回ったりぐるぐる回転し続ける。小町はその距離を操る能力故に、射線上ならば何処にいても相手に当たる投銭など、格闘ゲームとしては反則的ともいえる特性を持つ。そのほか敵をどんな距離からも近くに引き寄せたり、あるいは遠ざけたり、また瞬間移動もお手の物。普段からのらりくらりとしている気質がそのまま顕れた、曲者中の曲者。
チルノと橙はお子様2面ボスということで普通に仲良くできるが、まったく接点のない小町は子守を押しつけられた気分であり、普段から存在しないやる気がもはやマイナスにまで達している。しかし、今回の大会の審判はすべて上司の四季映姫が担当することになったので、さぼろうものなら速攻でラストジャッジメントをたたき込まれるために、仕方なく自分を奮い立たせて試合に臨んでいるようだ。
・その他のキャラクター達
四季映姫・ヤマザナドゥ
いわずとしれた幻想郷の閻魔。選手としては参加せず、なぜかQOSの公式審判としてすべての試合を見届ける役割を担っている。どうも彼女はすでにQOSの主催者について見抜いているようだが、今回はとりあえずいままで裁いてきた幻想郷の住人達がどう立ち回るかを見守るにとどめるらしい。
基本的にバーリトゥードな大会に審判が何の役割を果たすかは不明だが、とりあえずギブアップ申請は受け付けてくれるらしい。
森近霖之助
やはりいわずとしれた香霖堂店主。QOSのオフィシャルスポンサー&サポーターに抜擢され、空前の特需に急遽里の人間や暇をもてあましている妖怪、その他妖精を募ってなれない大仕事を四苦八苦しながらこなしている。一部のステージでは彼が大あわてでバイトに指示をだしていたり、お茶で一服している姿を背景にみることができる。
レティ・ホワイトロック
そろそろシーズンオフ間近の冬の妖怪。今回は招待状はこなかったが、たぶん来ても参加はできなかったであろう。チルノチームのステージの背景で、かまくらの中でのんびりしている姿が見れる。
プリズムリバー三姉妹
文花帖に続き今回もプレイヤーとして使えないという憂き目を見たかしまし娘達。しかしその代わりに全ステージでのBGM演奏を依頼され、盛大に騒ぎまくっている。騒げればそれで幸せのようだ。どのステージでも時折背景をコンチェルトグロッソで演奏しながら横切る。
リリーホワイト、リリーブラック、サニーミルク、ルナチャイルド、スターサファイア、大妖精
一応名目上は香霖堂の雇われ妖精で、ランダムで試合場に向けて様々なアイテムを放り込む。しかし、そこは妖精、リリーたちは春を伝えたいばかりにアイテムのみならず弾幕を降り注がせ、三月精はいたずらに爆竹、毛玉、とりもちなどで試合を妨害する。唯一、大妖精のみはアイテムしか投げ込まないので安心。ちなみにフィールドに現れた妖精達は容赦なく撃墜することが可能。妨害する妖精を叩きつぶすその瞬間のみ、両チームは心を一つにあわせるとか。ちなみに無害な大妖精も例外ではないようだ、酷い。
希代の弾幕フェスティバル。六十年に一度の花の競演に引き続き、コイン一個でこの宴に参加できる我々は幸運である
さぁ役者はそろった。持てる全てをつぎ込んで、ひたすら美しく幻想を舞い切ろう
東方ProjectX弾 東方○△□ -Queen of Shooters-
第百二十×季 In 幻想郷
※当たり前ですが、この文章は上海アリス幻楽団並びに黄昏フロンティアとは一切関係はありません。
うおーー、ははははははは
あと魔梨沙とか。
というか、これ誰か作ってください!!
い、いつのまにトップシークレットが漏れたんだ! あれほどメディアへの事前情報統制はしっかりしていたのに!(んなわけはない
東方○△□となっているのはラスボス=旧作ボスチームの名前が一字ずつ入っていたからです。東方魅幽神(語呂悪
ちなみに一定条件を満たすと隠しコマンドでEXキャラがいくつか使用できます。旧作霊夢、旧作魔梨沙、ロリス、きもけーね等
>名前が以下略さん
ラスボスのお三方がしっかり大爆発してくれるのでご安心を。
>吉田 寛訓
黄昏さんが萃夢想開発エンジンを公開してくれればあるいは。一緒に博麗神社にお賽銭入れに行きませんか。
夢月、幻月、夢子の3人で異界のメイドチームとか。
夢幻世界の主達に、魔界神神綺の傑作夢子。
靈夢、魔梨沙、ロリスもチームで。