(※)特撮ネタを含んだ文章です。
(※)『超人機メタル○ー』という作品をご存知の方にお勧めします。
(※)上記の○に埋められる言葉をご存知でない方は、お読みになられないほうがいいかもしれません。
幻想郷に迷惑をかけるため暗躍するマヨヒガ軍団。
八雲コンツェルン総帥、八雲紫はその長を務めていた。
「藍、スキマ平均価格はどうなっているかしら」
「紫様の思いのままでございます(棒読み)」
「買い占めなさい」
美人秘書、R(藍)とC(橙)を従えた紫は幻想郷のスキマ価格も思いのままにする。
厄介を他人にかけることを好む彼女が率いるは、幻想郷から訳ありで集結した軍団員。
剣豪軍団長、魂魄妖夢は主のわがままに耐えきれず入団。
剣技の達人。
軍団の中では最も紫の言うことを聞くが、それはいつものことだという説もある。
人形軍団長、アリス・マーガトロイドは友達不足に追い詰められて入団。
しかし共に入団し、後に脱走した霧雨魔理沙の行動に関して「全ての責任は私にあるわ!」という態度はとっていない。
むしろ夜な夜な魔理沙に似た怪しげな人形を作り上げているという噂があり、入団した意味を忘れているのではないかと言われている。
ウサギ軍団長、因幡てゐは詐欺師としての能力を試すために入団。
入団そのものが詐欺だったりするのは気にしない。
意外にも部下思いだったりする。
気孔軍団長、中国は紅魔館の住人全員に名前を忘却され、涙ながらにマヨヒガ軍団に入団。
必死に慰める美人秘書の姿が印象的だったと、ウサギ軍団長の因幡てゐは後に語っている。
八雲コンツェルンは幻想郷に混乱を巻き起こすために集結したが、しかし実情は世間話をするための寄り合いのような状況となっていた。
なぜなら全員そろって紫の言うことを聞かないから、未だになんの行動も起こせないでいるのである。
カリスマ性の欠如に悩む紫。
ゴッド紫となればカリスマ性を上げられるとはいえ、長時間厚塗りメイクによるカリスマアップは皮膚に大変よろしくない。
常日頃に年増と言われても、真のオババに自ら変身すればもはや冗談ではすまなくなってくる。
そして、八雲紫にはもう一つ悩みがあった。
彼女の旧知の仲で、魂魄妖夢の主でもある西行寺幽々子である。
赤と青の二系色なら宿敵決定の幽々子は、妖夢を失ったことによりエネルギー不足(食事難)に陥っていた。
ゆえに、幽々子はエネルギー源である妖夢の奪還を狙っていた。
しかし一番マトモな妖夢を奪い返されては軍団崩壊の危機。他はともかく妖夢だけは……!
また、百発百中のガンプレイを目指す霧雨魔理沙もアリスを救うべく行動を開始しようとしていた。
「まってろアリス、このミニ八卦炉13号にかけてお前の過(あやま)ちを撃ちぬいてみせるぜ……」
それだけではない。
「まったく、門番という職にありながらこうも外出期間が長いなんて!」
紅魔館のメイド頭も門番の失踪からきた皺寄せ仕事増量に、血管が切れそうになっていた。
「……覚悟しなさい、美鈴」
ポソリと呟くと、咲夜は自室を後にした。
悪魔の犬の出動である。
そしてマヨヒガの中枢で、幽々子と妖夢が対峙する。
「妖夢、お願い戻ってきて!」
幽々子の叫びに、しかし妖夢は刀を納めなかった。
「申し訳ありません、幽々子様。わたしの怒りは……もう」
楼観剣と白楼剣、二刀を構えた妖夢が幽々子に向かって踏み込む!
「 爆 発 寸 前 なんです」
各人の思惑が絡みつつ。
戦いは、最終局面を迎えようとしていた……。
次回。
『余はスキマ・紫なり』
「こいつはスゴイぜ!(霧雨魔理沙・談)」
「……どこが?(博麗霊夢・談)」
(※)『超人機メタル○ー』という作品をご存知の方にお勧めします。
(※)上記の○に埋められる言葉をご存知でない方は、お読みになられないほうがいいかもしれません。
幻想郷に迷惑をかけるため暗躍するマヨヒガ軍団。
八雲コンツェルン総帥、八雲紫はその長を務めていた。
「藍、スキマ平均価格はどうなっているかしら」
「紫様の思いのままでございます(棒読み)」
「買い占めなさい」
美人秘書、R(藍)とC(橙)を従えた紫は幻想郷のスキマ価格も思いのままにする。
厄介を他人にかけることを好む彼女が率いるは、幻想郷から訳ありで集結した軍団員。
剣豪軍団長、魂魄妖夢は主のわがままに耐えきれず入団。
剣技の達人。
軍団の中では最も紫の言うことを聞くが、それはいつものことだという説もある。
人形軍団長、アリス・マーガトロイドは友達不足に追い詰められて入団。
しかし共に入団し、後に脱走した霧雨魔理沙の行動に関して「全ての責任は私にあるわ!」という態度はとっていない。
むしろ夜な夜な魔理沙に似た怪しげな人形を作り上げているという噂があり、入団した意味を忘れているのではないかと言われている。
ウサギ軍団長、因幡てゐは詐欺師としての能力を試すために入団。
入団そのものが詐欺だったりするのは気にしない。
意外にも部下思いだったりする。
気孔軍団長、中国は紅魔館の住人全員に名前を忘却され、涙ながらにマヨヒガ軍団に入団。
必死に慰める美人秘書の姿が印象的だったと、ウサギ軍団長の因幡てゐは後に語っている。
八雲コンツェルンは幻想郷に混乱を巻き起こすために集結したが、しかし実情は世間話をするための寄り合いのような状況となっていた。
なぜなら全員そろって紫の言うことを聞かないから、未だになんの行動も起こせないでいるのである。
カリスマ性の欠如に悩む紫。
ゴッド紫となればカリスマ性を上げられるとはいえ、長時間厚塗りメイクによるカリスマアップは皮膚に大変よろしくない。
常日頃に年増と言われても、真のオババに自ら変身すればもはや冗談ではすまなくなってくる。
そして、八雲紫にはもう一つ悩みがあった。
彼女の旧知の仲で、魂魄妖夢の主でもある西行寺幽々子である。
赤と青の二系色なら宿敵決定の幽々子は、妖夢を失ったことによりエネルギー不足(食事難)に陥っていた。
ゆえに、幽々子はエネルギー源である妖夢の奪還を狙っていた。
しかし一番マトモな妖夢を奪い返されては軍団崩壊の危機。他はともかく妖夢だけは……!
また、百発百中のガンプレイを目指す霧雨魔理沙もアリスを救うべく行動を開始しようとしていた。
「まってろアリス、このミニ八卦炉13号にかけてお前の過(あやま)ちを撃ちぬいてみせるぜ……」
それだけではない。
「まったく、門番という職にありながらこうも外出期間が長いなんて!」
紅魔館のメイド頭も門番の失踪からきた皺寄せ仕事増量に、血管が切れそうになっていた。
「……覚悟しなさい、美鈴」
ポソリと呟くと、咲夜は自室を後にした。
悪魔の犬の出動である。
そしてマヨヒガの中枢で、幽々子と妖夢が対峙する。
「妖夢、お願い戻ってきて!」
幽々子の叫びに、しかし妖夢は刀を納めなかった。
「申し訳ありません、幽々子様。わたしの怒りは……もう」
楼観剣と白楼剣、二刀を構えた妖夢が幽々子に向かって踏み込む!
「 爆 発 寸 前 なんです」
各人の思惑が絡みつつ。
戦いは、最終局面を迎えようとしていた……。
次回。
『余はスキマ・紫なり』
「こいつはスゴイぜ!(霧雨魔理沙・談)」
「……どこが?(博麗霊夢・談)」