…ようやくここまでこじつけられた
私は彼女と人里まで買い物に行こうと約束をしている。今日という日はなんと私を待たせたことか。
誘った時のことは…うぅ、あまり思い出したくない。
そうとう…まぁ、アレだった気がするけど。彼女の目にはどう映っていたんだろう。
「はぁ…」
ため息が白く濁る。
寒い。もうすぐ春だっていうのに、今日はまた一段と冷える。
…それにしても
「遅い」
約束の時間からもう半時以上過ぎてる。
彼女の性格を考えてある程度こうなることは予測してたけど。ちょっと遅すぎじゃないかしら。
「おーい、アリス~!」
「む」
箒にまたがり私の前に降り立つ彼女。いつもの黒白な格好で。
ちゃんと来てくれた事にホッとする。でも…
「遅い」
有り体に言って。
ちょっとだけ語調を強めてみる。彼女を本気でとがめる気などさらさら無いが、仕返しがてら彼女の反応を楽しむことにした。
「ス、スマン。今日は…何だ、その…」
必死に誤魔化そうとする彼女の表情が可笑しくてしょうがない。
つくづく彼女は嘘やごまかしが下手だ。顔には正直に出てしまう。
でもそんなところが彼女の…ん?
「魔理沙、それは…何?」
「う…」
彼女は背中に何か隠してるようだった。私の指摘に反応したところ、間違いはないだろう。
「こ、これ…」
差し出されたのは
「これ…人形?」
彼女の手作りだろうか、それは小さなぬいぐるみのような人形だった。
髪は金色。カチューシャをつけてて、なんとまぁ派手な服を…あれ?
「わ、私…?」
「まぁ、いつも世話になってる…なんていうかその、お礼だ」
「…」
そっか、彼女はそれで遅れて来たのか。
完成が今日までに間に合わなくて頑張って作っていたのだろう。
嬉しかった
彼女が、こんな物を用意してくれてたなんて
…遅刻したけど
でも
「私相手に人形なんて、良い度胸してるのね」
「ぅぐ」
素直に感謝の言葉が出なかった。なんだかかえって彼女をいじめてるみたい。
でも…ちゃんと言葉にしないと彼女には伝わらない。
「だ…駄目だったか?」
心底不安そうな顔をする彼女に、私は微笑んだ。
「ううん…魔理沙」
「?」
「ありがとう」
私は彼女と人里まで買い物に行こうと約束をしている。今日という日はなんと私を待たせたことか。
誘った時のことは…うぅ、あまり思い出したくない。
そうとう…まぁ、アレだった気がするけど。彼女の目にはどう映っていたんだろう。
「はぁ…」
ため息が白く濁る。
寒い。もうすぐ春だっていうのに、今日はまた一段と冷える。
…それにしても
「遅い」
約束の時間からもう半時以上過ぎてる。
彼女の性格を考えてある程度こうなることは予測してたけど。ちょっと遅すぎじゃないかしら。
「おーい、アリス~!」
「む」
箒にまたがり私の前に降り立つ彼女。いつもの黒白な格好で。
ちゃんと来てくれた事にホッとする。でも…
「遅い」
有り体に言って。
ちょっとだけ語調を強めてみる。彼女を本気でとがめる気などさらさら無いが、仕返しがてら彼女の反応を楽しむことにした。
「ス、スマン。今日は…何だ、その…」
必死に誤魔化そうとする彼女の表情が可笑しくてしょうがない。
つくづく彼女は嘘やごまかしが下手だ。顔には正直に出てしまう。
でもそんなところが彼女の…ん?
「魔理沙、それは…何?」
「う…」
彼女は背中に何か隠してるようだった。私の指摘に反応したところ、間違いはないだろう。
「こ、これ…」
差し出されたのは
「これ…人形?」
彼女の手作りだろうか、それは小さなぬいぐるみのような人形だった。
髪は金色。カチューシャをつけてて、なんとまぁ派手な服を…あれ?
「わ、私…?」
「まぁ、いつも世話になってる…なんていうかその、お礼だ」
「…」
そっか、彼女はそれで遅れて来たのか。
完成が今日までに間に合わなくて頑張って作っていたのだろう。
嬉しかった
彼女が、こんな物を用意してくれてたなんて
…遅刻したけど
でも
「私相手に人形なんて、良い度胸してるのね」
「ぅぐ」
素直に感謝の言葉が出なかった。なんだかかえって彼女をいじめてるみたい。
でも…ちゃんと言葉にしないと彼女には伝わらない。
「だ…駄目だったか?」
心底不安そうな顔をする彼女に、私は微笑んだ。
「ううん…魔理沙」
「?」
「ありがとう」
プチに投稿するならこのぐらいで良いと思いますよ。