Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

彼女から私に

2009/02/28 15:24:34
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…ようやくここまでこじつけられた


私は彼女と人里まで買い物に行こうと約束をしている。今日という日はなんと私を待たせたことか。

誘った時のことは…うぅ、あまり思い出したくない。
そうとう…まぁ、アレだった気がするけど。彼女の目にはどう映っていたんだろう。

「はぁ…」

ため息が白く濁る。
寒い。もうすぐ春だっていうのに、今日はまた一段と冷える。




…それにしても

「遅い」

約束の時間からもう半時以上過ぎてる。
彼女の性格を考えてある程度こうなることは予測してたけど。ちょっと遅すぎじゃないかしら。

「おーい、アリス~!」

「む」

箒にまたがり私の前に降り立つ彼女。いつもの黒白な格好で。
ちゃんと来てくれた事にホッとする。でも…

「遅い」

有り体に言って。
ちょっとだけ語調を強めてみる。彼女を本気でとがめる気などさらさら無いが、仕返しがてら彼女の反応を楽しむことにした。

「ス、スマン。今日は…何だ、その…」

必死に誤魔化そうとする彼女の表情が可笑しくてしょうがない。
つくづく彼女は嘘やごまかしが下手だ。顔には正直に出てしまう。
でもそんなところが彼女の…ん?

「魔理沙、それは…何?」

「う…」

彼女は背中に何か隠してるようだった。私の指摘に反応したところ、間違いはないだろう。

「こ、これ…」

差し出されたのは

「これ…人形?」

彼女の手作りだろうか、それは小さなぬいぐるみのような人形だった。
髪は金色。カチューシャをつけてて、なんとまぁ派手な服を…あれ?

「わ、私…?」

「まぁ、いつも世話になってる…なんていうかその、お礼だ」

「…」

そっか、彼女はそれで遅れて来たのか。
完成が今日までに間に合わなくて頑張って作っていたのだろう。


嬉しかった
彼女が、こんな物を用意してくれてたなんて
…遅刻したけど

でも

「私相手に人形なんて、良い度胸してるのね」

「ぅぐ」

素直に感謝の言葉が出なかった。なんだかかえって彼女をいじめてるみたい。
でも…ちゃんと言葉にしないと彼女には伝わらない。

「だ…駄目だったか?」

心底不安そうな顔をする彼女に、私は微笑んだ。

「ううん…魔理沙」

「?」

「ありがとう」
初です。超短編です。

ストーリーの構築って難しいですね。
もっと長いのを書いてみたいな~と思うのですがgdgdにならないこのくらいが今の私にはベストでした。
では失礼します
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コメント



1.名前の無い程度の能力削除
ツンデレなアリスと男前な魔理沙、キャラ立ちが素晴らしかったです。
プチに投稿するならこのぐらいで良いと思いますよ。
2.糸目削除
ツンデレアリスはやっぱりいな