Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

エビが鯛を釣って食べたくらいの出来事

2009/02/26 23:21:29
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「えーでは本日の解散の儀式を執り行うー」

今日もチルノ他数名が湖の周辺で遊んでいた。
日も暮れかけ本日はおひらきという時にまれに行われるイベント――

その名も「罰ゲーム」。

今回の参加者はチルノ、ミスティア、大妖精、リグル、ルーミアのよくあるメンバーに
紅魔館の花壇を見学に来ていた幽香、その幽香を取材していた文である。
幽香と文はたまたま近くにいたということで何となく参加しているだけだ。

「今日の儀式は『UNO』!
 人数多いから2倍ルールね!!
 あと今日の罰ゲームはドベ3!」

2倍ルールとは2セットのウノで行い、出すカードが無い時に山から取るカードは2倍、
ドロー食らっても2倍、スキップも2倍のほとんど2倍のルールである。

「よっしあがったー!」

チルノが一番にあがる。
チルノは基本的にこのゲームではあまり負けない。
別にチルノが強いわけではなく、右にいる大妖精がチルノに攻撃をしないのである。
ただリバースした時やチルノが先にあがるとかなり強くなる。
しかし今回は引きが悪かったのかルーミア、リグル、文に先にあがられ
罰ゲーム確定となってしまった。
そしてゲーム中集中砲火を浴び続けた幽香とミスティアの果てしなく長い戦いが繰り広げられていた。



~30分後~

「私のターン!! スキップ! 私のターン! じゃない!? 二人分とぶんだった!」

そろそろ日が落ちる。だがまだ戦いは続いている。
さすがに飽きたルーミアが言い放った。

「もう罰ゲーム3人決まってるんだから終わりでいいじゃない」
「「!」」

なるほど盲点だった、というような感じで二人はカードを片付け始めた。



「それじゃあ今日の罰ゲームを言い渡す!」

そう言ってチルノが口から凍り漬けになった紙を取り出す。
これに罰ゲームの内容が書かれているのだ。

氷が溶けるまで、また紙が乾くまでお待ちください。

その紙には・・・「なんぽ」と書かれている。
会場全体にどよめきが走る。なんぽってなんやねん。

「ねぇチルノちゃん、なんぽって何?」
「んぁ? ごめん間違えてた。ナンパね」

ルールは簡単。誰か一人以上相手になんか誘い、結果を報告するのだ。
必ず1回は成功しなければならない。
ちなみにナンパしているところを他のメンバーに見せる必要はない。
結果がすべて。いかに面白い結果になるかどうかである。

「以上。解散!」
「おもしろい結果だったら記事にしちゃいますよー」
「簡単。リグルキックで一発! 一目惚れよ」
「EX化した私なら楽勝ねー」

解散!

「うーん・・・そんなのしたこともないよ・・・」
「・・・私の逆ナン受ける奴なんているのかしら」
「ちんちん」

大妖精、幽香、ミスティアはそれぞれの思いを胸に、黄昏の空へと消えていった。








「と言うわけで如何にして逆ナン成功させるか悩んでんのよー」

解散から四日後、幽香は人里の花屋の娘と話していた。

「よくそんな子供の遊びに付き合ってるねぇ、蹴ればいいじゃん」
「な、子供だからって侮るなかれ、こういうのは後が怖いのよりんちゃん!」

ちなみに店員さんの名前はりん。お燐とは関係ない。
ものすごい不良でこわい。魔術を使うことが出来る。噂では妹紅とかとも張り合えるとか。
なのでみんな逆らえない。ただ家業だけはちゃんと継いだ。

「いやねぇ~だいたい男共は私の顔見ただけで逃げちゃって誘うとかいうレベルじゃない訳よ」
「自業自得でしょ。よくここに来るくせにおっかない噂ばっかり流すから」
「最強妖怪たる者カリスマは必要よりんちゃん」
「自分で言うか・・・
 じゃああたしが手伝ってあげようか? 一人でっていう条件は付いてないみたいだし
 人間の私もいた方が成功率あがるかもよ」
「え、マジで? よし行きましょう!」
「ちょっと待って! 店閉めてから! あと条件あり。
 今からおもしろいことをやって合格だったら付いてってあげるよ」
「え」
「やれ」



「・・・・・・ゲッツ!!!」

幽香の一発ギャグが炸裂した。
それにしてもなんて輝いた表情なんだろう。

「プッ・・・まだまだ」
「これじゃダメだというの!?
 仕方ないわね。じゃあ次に話すのは私が中学生の頃の話・・・
 今は昔、テニス界を震撼させた伝説のプレーヤー、越ZUN南ZUN郎。
 しかしわずか495年で突然の引退。
 そして今、彼の血を引く越ZU―――――――――――――」


~3時間後~


「ゆかりん・さとりん!!

 あいわなびーらぶどばいゆー
 ププッピドゥ・ゆかりん!!
 ププッピドゥ・さとりん!!
 ププッピドゥ・ゆかりん!!
 ププッピドゥ・さとr」
「店じまいの時間だねー!! さ、準備しようか」
「!!!
 謀ったわね!?」
「いや面白かったよ。うん」

店を閉めるまでの間幽香はずっとネタをやっていたが
その間に客は一人も来なかった。
店先で妖怪がギャグをやり続けている花屋に入る客なんぞいないだろう。


そしてやる気満々で街へと繰り出した二人だったが成功したのは12回目だった。
ちなみに引っかかったのは道具屋の店主をしているおっさん。
とても男らしくて素敵なのだが何故か女口調という変わった人であった。








「記事になんねぇな、ぺっ」
「いや、まぁ・・・仕方ないじゃない」

次の日幽香は早速湖に行き、ちょうど文もいたので報告を済ませるとこれである。

「人里のおっさん? 援交? アタイそういうのキライだな」
「何でリグルキックしないの?」
「何でEX化しないの?」
「ちんちん」
「昨日のミスティアの方がおもしろかったですねぇ」

「何このガキ共・・・」








~二日前の夜

ミスティアは屋台付トラックに乗って山道を走っていた。
すると前方の方になにやら人影が。
近くまで行ってみるとそれは
赤いリボンを頭に付け、赤と白の服を着た・・・・骸骨でした。

「なんだ、霊夢じゃん。ちょうどよかった。
 私今暇なんだけどドライブでもしない?」

骸骨は頷くと助手席に乗り込んだ。
しばらく談笑しながら山道を走り、ある展望台に車を駐めた。

「ほら霊夢、あれが百万文の夜景だよ」

はっきり言ってほとんど真っ暗である。

「見て、夏の大三角だよ」

冬の大三角である。
しかしミスティアも骸骨もそんなこと気にせずしみじみと景色を眺めている。

「飲む? 今日は私がおごるからさ、パーッと行こうよ」

二人は酒を交わしながら冗談や世間話で盛り上がった。



「ここでいいの? それじゃあまたねー」

骸骨を乗せたのと同じ場所で降ろし別れを告げる。
骸骨は手を振った後地面の中へ潜っていった。








「・・・男じゃなくてもいいんだ」

幽香は昨日のことを思い出していた。
ならりんちゃんを誘ってしまえばよかった。
・・・と思ったが本気にされてりんちゃんとユリユリした関係になっても困る。
幽香には思いを寄せる相手がいるのだ。その名も夢月。
昔思いを伝えようとバレンタインチョコを渡し、それが口に合わなかったらしく
居候していた夢幻館から追い出されてしまったのは良い思い出だ。




さらに二日後の夕方、大妖精が帰ってきた。

「あ、お帰り大ちゃん。どうだった?」
「大妖精さん。どうでしたか? 記事になりそうな成果は出ましたか!?」
「えっと・・・」

大妖精は一度大きく深呼吸する―――――




翌朝。
ここは魔法の森。美しい木々が鬱そうとてんこもりである。
ここに住む自称10代中半の女の子・霧雨魔理沙は今日もすがすがしい朝を

迎えることは出来なかった。
また毒キノコを食べてしまったようだ。体からキノコが生えている。寄生された。
髪の毛からも生えている。顕微鏡で見なければわからない大きさだ。
どうしたもんか考えているとドアをノックする音が聞こえてきた。
出てみるとそこにはサングラスをかけたアリスが・・・

「君を笑いに来た」

なんだろうこいつは・・・かなりむかつく。

「あの時・・・私が香霖堂に行ったとき魔理沙が店番をしてた時のこと、覚えてる?」

魔理沙はまるで不審者がやってきたかのような表情だったが気にせず話し始めるアリス。
そう、数ヶ月前の話である。

『人形用の糸入荷してるかしら』
『いらっしゃい』
『あら魔理沙じゃない。店番?』
『ここにはよく来るのか?』
『質問してるのはこっちなんだけど・・・まぁいいわ。そうよ、月に1回は来るかしら』
『そうか・・・香霖は私の嫁だ』

実は魔理沙は霖之助のことを狙っていた。
いろんなところでフラグを立ててきた。
いつしか霖之助を調教できる日が来ることを夢見て。


「何が言いたいんだ?」
「あら、その様子だと新聞は読んでないみたいね。」
「新聞ならさっきトイレへと消えていったぜ」
「見出しくらい見てあげなさいよ・・・これよ」
「ん? ・・・・・・・・・・」


『森近霖之助と大妖精、結婚!!』

「な、なんだってーーーーーーーーーーーーーーー!?」



チルノ「プロポーズしろとは言ってないんだけど」
魔「ところでそのグラサンは?」
ア「2万9千円で通販で買ったのよ」
魔「ファイナルマスタースパーク!!!」
ア「えぇぇぇ!!?」

魔法の森の一部が吹っ飛んだ。魔理沙の頭のネジも飛んだ。ついでに三妖精の家も吹っ飛んだ。
yu
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
霊夢ー!?
2.名前が無い程度の能力削除
霊夢乙w
3.名前が無い程度の能力削除
りんちゃん…花屋…
なるほど、紅魔郷のあの人ですか。
4.名前が無い程度の能力削除
俺は魔術とりんちゃんで某運命からあの人が来たのかと思った
しかし魔理沙不憫ww
5.名前が無い程度の能力削除
霊夢に一体何が!!
6.名前が無い程度の能力削除
突っ込み所が多すぎるので二つだけ。
幽香、どっちにしろ百合だ。
それから大妖精
おめでとう、幸せになってくれ。
7.名前が無い程度の能力削除
麟ちゃんが創想話に出るのを見たのは初めてな気が。
大ちゃん、お幸せに。
8.名前が無い程度の能力削除
ちょっと香霖堂に天地開闢プレスぶちかましてきます
9.名前が無い程度の能力削除
りんちゃんか……また上手いこと出しましたね。大歓迎です。

さて、香霖堂にぶらり廃駅下車の旅でもしてきましょうかね。
10.名前が無い程度の能力削除
大妖精、幸せになりたいなら今すぐ香霖堂から離れるんだ。
じゃないとロイヤルフレアに巻き込まれることになる。
11.名前が無い程度の能力削除
霊夢は働く必要の無い体を手に入れたのですね。
緑茶で稼動しそうだ。

おまえらは大妖精の誘いを断る事ができるのか?
自信を持って言える、断れないと。
12.てるる削除
>おまえらは大妖精の誘いを断る事ができるのか?
・・・・・言われてみれば確かにそれは仕方がないな・・・

三月精巻き添え(もしかしたら人・・・妖精違い?)喰らってるしw
13.GUNモドキ削除
うっわ、りんちゃんひっさしぶりやわぁ。
彼女って、小悪魔や大妖精並に設定の少ない、というか皆無なキャラですよねぇ、この調子で彼女の創作話が増えたら良いんですけど・・・・・・。
うん、無理かな。
14.名前が無い程度の能力削除
>君を笑いに来た
マガトロ=バジーナ大尉w

>グラサン
↑のヤツですね。わかります