わう、どうも皆さん犬走椛です…(かきかき…)
あ、すいませんいま少し切羽詰っています…
少し前に文様の新聞に書かせてもらった小話が
何の因果かわかりませんけど、幻想郷の人達に人気だったらしく
文様の新聞が飛ぶように売れちゃったそうでして…
「わぅ…文様の新聞の小話に乗せるネタ…」
今私は文様の命令で何か小話を書く羽目になっています
正直に言うと、哨戒天狗の仕事等もありますけど文様曰く
『椛の小説を楽しみにしている人は幻想郷中に居るんです!
それに比べたら妖怪の山の守り等、小事にすぎません!』
だそうでして、哨戒の仕事中の私を掻っ攫って
次のお話を書く事を命令されたんですけど…
(わう~…どうしようネタが無いのに…)
後少しで期限が来るから文様が原稿取りに来るのに
目の前の原稿用紙が真っ白です
「椛~書けてますか?」
「わう!文様!?」
まだ時間があるはずなのに!?
「も、もう時間ですか?」
「あやや、まだ時間はありますけど椛が頑張っているかと思いまして」
わふぅ~…良かった、まだ時間はあるんだ
「ん~…ですけどもうそろそろ原稿を貰わないといけないですねぇ」
「わう!も、もうちょっとですから!(わう!私の嘘つき~)」
「そうですか!なら安心ですね、はい差し入れです」
文様がそう言うと永遠亭印の『オロナインC』を大量に渡してくれて
「明日には取りに来ますから、頑張ってくださいね椛!」
「わ、わかりました…(あ、あと一日!?)」
駄目押しを出して…私の部屋から出て行きました
(あと一日…)
わう~殆ど無理じゃないですか~…
(…に、逃げようか?)
…駄目です…文様のスピードには勝てません絶対に追いつかれます
(原稿を落とす?)
…文様に何されるかわかりません(涙)
「わぅ~…せめて何か良いネタがあれば…」
思わず頭を抱えてみましたけどネタはでて来ません
…文様が持ってきてくれたドリンクでも飲みながら考えましょうか…
「わう?」
文様から渡されたドリンクを飲もうとしたら、その隣にもう一つ袋が
(なんでしょうか?)
…わう、開けてみましょう
「え~と…『とある兵のお話を見て貴方のファンになりました』…って」
わう、ファンレターと言うやつですか?
良く見たらかなりの量のファンレターじゃないですか
『続きを楽しみにしています!』(PN ユカリン)
『次は魔界侵攻編ですね!も、もし良かったら
侵攻した人達のお話もかっこよく書いてください!』(PN 向日葵妖怪)
『次のお話を人形を作りながらお待ちしています
ですけど、御身体気をつけてください』(PN 素直になれない人形使い)
…意外と大物のような匂いがするペンネームです
(…原稿を落とす事なんて出来ません!ファンの方の為に何か作品を)
わう?…そういえば…玄爺さんがしてくれたお話で…
「…わう!そうです!」
ネタが閃きました!大急ぎで椅子に座らないと
(カキカキカキカキ!)
翌日…
あやや、皆さんこんにちわ清く正しい射命丸ですよ!
うふふ…椛のお話のおかげで『文々。新聞』が売り上げ激増です
(…でもちょっと酷かったですかね…)
流石に、一週間で一冊作品を書けって言うのはやりすぎでした
多分、今回は原稿が落ちる事も考えに入れておかないと
…もし、それで椛が凹むようでしたら抱きしめてあげないと…
(原稿落ちても上がっても、私は美味しいというわけです!)
ふふふっ…自らの知略が恐ろしくなってきますね
あやや、気がつけば椛の家の前にたどり着いていました
では早速…
「椛…原稿出来てますか?」
…?おかしいですね…もう一回ドアを叩いて
「椛~!原稿取りに来ましたよ~」
…返事無し…何時もなら何か反応を返してくれるのに…
はっ!?ま、まさか…原稿を落としたから夜逃げ!?
い、いや…いくら椛でも…
(ありえます!椛は生真面目でモフモフで美味しそうだから!)
「も、椛!」
大急ぎで椛の家の中に入りました!
そして、そこで私が見たものは!
「すぴ~…すぴ~…」
日の光りが当たる机の上で気持ち良さそうに寝ている椛の姿
(…夜逃げしてなかっただけでも安心しました)
とりあえず、気持ち良さそうな寝顔を一枚…
はい、これは秘蔵の『椛日記、寝顔編』の一枚に加える事にして
「椛!起きてください」
許してください椛…貴方の寝顔も大切ですけど、一応原稿も大事なんです
「わう?…文様?」
…寝ぼけ眼の椛…イイ!スゴクイイ!
いけないいけない、思わず理性が飛ぶ所でした
「椛、原稿取りに来たんですけど…出来てますか?」
この様子だと、無理かもしれませんね…
「わぅ…文様…これどうぞ…」
あやや!?出来上がっていたのですか!?
「わふぅ…ついさっき書き上げた所ですから…
文様、一度原稿に…目を通して…おいて…わぅ…」
…あやや…また寝ちゃいましたか…
流石に起すのは可愛そうですね…
では椛が寝ている間、早速中身を読ませて貰いますね椛…
…おっと、その前に…
「お休みなさい椛…(チュッ)」
え~と…お話はっと…『とある兵のお話』のパラレルワールドですね
こ、これは?…お、おおぉ!?
…いけます!この作品なら絶対に!
さあ、急いで『文々。新聞』にこのお話を追加しないと!
数日後、『文々。新聞』の売り上げが更に跳ね上がる
「新聞の内容はつまらないけど、あの話の続きが見たいのよ」
「もう、心にぐさりと来ましたね…あ、新聞の部分は要らないんで」
「むしろ、単行本で書いて欲しいって所かしら?」
『文々。新聞』の新連載作品に作者にファンレターが大量に届く事になった
「椛、また次のお話をお願いします」
「わう!お断りします!いい加減にしないと、天魔様に言いつけますよ!」
全く…たまには哨戒の仕事をさせてください!
「大丈夫ですよ、天魔様も続きを楽しみにしていますから」
「…わう…またそんな嘘ばっかり…」
…わう?またファンレターが届いている…どれどれ…
『ぜひ!ぜひ続きを!』(天魔爺ちゃん)
…………わう…
「それじゃあ!椛頼みましたよ~」
「…わう…」
わう…どうも、『哨戒天狗』改め…
『小説家天狗』の犬走椛です
また、次の機会があればお願いします…
(…わぅ~…またネタを探してこないと…)
天魔爺ちゃんw
今回も面白かったですw
聖剣伝説やってみようかなw
それよりも、爺さん自重w
あと椛日記譲ってください
あと、タグは半角スペースで切らないとつながっちゃいますよ。
資格試験頑張って下さい!
最初のマンティスで死ぬのはよくやるはず