Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

ひみつ の じゅもん そのに(ちょっと加筆)

2009/02/18 11:53:56
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もう止まれないよ!




























車軸をひっくり返したような雨が降りしきる梅雨時の幻想郷。
の素敵な巫女さんが住む博霊神社。
で退屈そうに茶をすする一団。

「おいー。暇だぜ霊夢ー。なんかないのかー?」
これは魔理沙。
「茶はあきたよー。酒はないのかね?鬼殺しとか」
これ萃香。
「あら、茶柱。」
こっちは紫だ。

そして素敵な腋の巫女さんは。
「勝手に人のうちに屯しておいてぶーたれるとはどういう了見なの?」
ちょっと不機嫌だった。


「大体スキマはともかくあんた達、この雨の中どうやってここまで来たのよ?」
不機嫌そうにばりばりと音をたてながら煎餅を齧る。
すると魔理沙と萃香は口をそろえてこう言った。

「「紫がスキマで迎えに来た」」

「お前が元凶か!」
呑気に茶をすすっている紫に(口の煎餅飛ばしながら)指を突き付けて怒鳴りつけた。
「ちょ、きったないわねぇ…」
「黙れ、このスキマめ!」
すると紫は頬を膨らまして口を尖らせた。
「元凶だなんて。失礼しちゃうわねぇ。私はただ霊夢をからk…霊夢も暇だろうと思って遊びに来ただけなのに。二人を連れてきたのだって人数多い方がおもs…楽しいと思ったからなのに。ぶーぶー」
「今のセリフだけで2,3引っかかる点があったけどこれだけは言わせてね。だからって勝手に上がりこんで勝手にお茶淹れて飲んでんじゃないわよ!お茶っ葉だってロハじゃないのよ!あ、やっぱこれも言わせて。ぶーぶーとか言うな歳を考えろ歳を!あと本音を隠せ!」
結局全部突っ込んでしまう突っ込み体質の霊夢。
だが紫も負けてはいない。
「ゆかりん17歳」
永遠少女である。しらじらしいですね。
「嘘をつけ!」
「嘘じゃないもん!」
「気持ち悪いっての!!」
不毛な言い争いだった。

「こんな天気だってのに、元気な奴らだぜ」
「若いっていいねぇ…ずずず…あっちぃ」

すっかり若年寄な二人だった。



と、そこに。
ズバンと障子をあけて飛び込んできたのは。


「ちょっと霊夢!どういうことなの!?」

誰が想像しただろうか!そこにいたのは!
青いロン毛の憎いあ(ry

比那名居天子であった。

「…紫?」
ぎろりと紫を睨みつける霊夢。
またおめーがつれてきたのかめんどうふやしやがってどーゆうつもりだあぁん?的な目つきで。
だが睨まれた紫は心当たりがないようで。
「天人は呼んでないわよ?第一今、「ちょっと霊夢!どういうことなの!?」(声色)って言ってたじゃない。何でもかんでも人を疑っては駄目よ?」
「ぐっ…」
信用できない奴ランキング第一位のお前にだけは言われたくない。
とか思った霊夢。

「なんか昨日昼寝してたら吸血鬼の館にいきなり飛ばされて天気がいいから雨にしろとか言われてあ違った曇りにしろって言われて気を集めなきゃだからちょっと時間かかるわよ(中略)ってことで一晩中気持ちいいじゃなくて酷い目にあわされたんだからね!」
一分弱しゃべり続け、昨日の顛末を事細かに説明し終わった天子は酸欠を起こしてゼヒゼヒしていた。
おーよしよしがんばったがんばったと魔理沙に背中をさすられている。

そこまで黙っていた霊夢ははて?と首をかしげた。

「で、何で私なのよ?」

「メイドがあんたに秘密の呪文を教わったって言ってたのよ!」

秘密の呪文?
ひみつのじゅもん?

「あぁ!あれか!」
ぽんと手を叩く霊夢。
「なんか困った時に唱えるといいことが起こるという言い伝えのあれね?確かに前教えたわね」
「いいことなもんか!?ていうかそれでなんで私があんなとこ飛ばされたのよ!?」
そんなもん。
きっぱりはっきりすっきりと霊夢は言い切った。
「知らないわ」
「それで済ますのかあんたは!?」
もう天子涙目。
「大体いつからあったのか知らないけどそんなもの言い伝えだと思ってたもの。天人がふってくるなんて、まさかまさか」
思ってもみなかったわ、と肩をすくませた。

「うぎぎ…じゃあなんだってのよぉ…」
涙目通り越してちょっと泣きだした天子。
「ぐすっ…私はただ、入っちゃいけないっていうところに入って桃を盗み食いして、衣玖のスカートめくって雷落とされたりそれでもめげずにおっぱい揉んだらぶっといの突っ込まれて疲れたから家にもどってお昼寝してただけなのに…ひぐっ」
ぶっといのってドリルのことだからね。

その時本人以外の全員、こう思った。

(何やってんだこいつ…)
と。



はぁ、と諦めたような溜息を吐いたのは霊夢ではなく。
「なら私が天界まで送るわ。それでいいでしょう天人?」
ゆかりんだった。
「ひぐっ…えぅ?」
「…珍しいわね、あんたがそんなこと自分から買って出るなんて」
霊夢はものすごく訝しげだ。
「こりゃー明日は酒が降るかもな。どばーって」
「最高じゃないですか魔理沙さん!?」
いるんだかいないんだか分らなくなってた二人も同じようだった。
紫はむっとした表情になって、
「ほんとに失礼ねあなた達。別にこのままじゃ埒が明かないというだけよ。要するに天界に戻りたいってことなのでしょう。なら簡単じゃない。スキマに放り込めばいいだけよ」
「いやどっちかっていうといきなりこっちに飛ばされたことの方が問題なんだけど…」
「うるさいわね。はい、さようなら」
「え?いやちょっとm(スキマ送り)」
容赦ねえ。
「さ、これで片付いたわね。やっと落ち着いてお茶が飲めるわ」

「いいのかこれで…」
なんか釈然としないものを抱えたまま、紫につられるように全員元の場所に戻って茶をすすり始めた。
もちろん時間がたってしまったのですっかり冷めきってしまっていた。

「霊夢、おかわり」
「はぁ、はいはい。ちょっと待ってなさい、お湯沸かしてくるから…」
突き出された湯呑をうんざりした目で眺めてから、霊夢は重い腰を上げた。
もう紫の厭味ったらしい笑顔に抵抗できるような気力は残ってなかった。



外では雨がザーザー降っている。しばらく止みそうもない。

「「ひまだなー」」
魔理沙と萃香がつぶやいていた。














ちなみに。

実はこのてんこ召喚事件の真犯人は紫だったりする。

「要は私がスぺカで藍とか呼び出すのと一緒なのよねぇ。ある言葉をキーワードに設定して術式を組み込めば、
『あなたにも簡単に召喚術が!秘密の呪文教えちゃう!今なら台所三点セット付き!(税込¥4,980)』
…の予定だったのに。開発段階だったからとりあえず天人で設定してみたけど、このままじゃ駄目ね。改良の余地ありだわ。また霊夢を使って実験しなくっちゃ…」
とは本人の談。

霊夢はすっかり忘れていたが、実はこれ、紫に吹き込まれたのだった。
それをちょっと困ってることがあるのよ、と言っていた咲夜に親切心から教えちゃったのだ。

「あー、こういう言い伝えがあるんだけど。なんかいいことが起こりますようにっていう呪文らしいわ。いい?一回しか言わないからちゃんと覚えといてね?

んゃちこんていたんへもてっと、なきすいだがのるれらめじい!
んゃちこんていたんへもてっと、なきすいだがのるれらめじい!
めら!めら!ぉようゃちっなにかばまたあらたれさとこなんそ!」
「めら!めら!ぉようゃちっなにかばまたあらたれさとこなんそ!」


あ、てんこがふってきた。

バイトが終わったので、ちょっと付け足しときました。
YAMADA
コメント



1.謳魚削除
自重しないてっちんとじゅもんが素敵。

召喚獣:てんこ

えいちぴー、九千九百九十九(ただし零になる瞬間に罵られ足りなかったり、てんこが満足しなかったらリレイズ+アレイズ的復活を果たすので実質無限)

えむぴー、何それ。

攻撃ちから、浴びた罵声の数

防御ちから、とても気持ちいげふげふ大変な事された数

特技、嗜虐心をそそる、加虐心を煽る、SCS(サディスティッククリーチャーズ)えんかうんと率あっぷ。

弱点、放置p(ry

自重しないコメントを目指してみましたごめんなさい。
2.名前が無い程度の能力削除
衣玖さんのスカートめくりだと!何故呼ばなかった!!

「めら!めら!ぉようゃちっなにかばまたあらたれさとこなんそ!」
……また天子(ハズレ)か、たまには衣玖さん降って来ないかなあ。
3.YAMADA削除
>>謳魚様
SCSはきっと主にゆうかりんとかですね、わかります。
ちなみに作者も放置p(ryは弱点です。

>>3様
ついでにおっぱおももんでみたお!っててんこがいってました。

え、うちにはさっきゆかりん来ましたよ?
4.名前が無い程度の能力削除
めら!めら!ぉようゃちっなにかばまたあらたれさとこなんそ!

・・・まだかな(わくわく
5.名前が無い程度の能力削除
バカな!魔理沙と萃香がただのエキストラ扱いされている!!

めら!めら!ぉようゃちっなにかばまたあらたれさとこなんそ!
……祈りよ届け(早苗さん来い早苗さん来い早苗さん来い)
6.白徒削除
前回から唱え続てるのですが。未だに天子来ない…。
>>2 そいつ を よこせ おれ は だんな に なるんだ !
めら!!っっめら!!!
7.名前が無い程度の能力削除
>1
MP=Masochism Pointですね、分かります。
8.灰華削除
みんな落ち着けw
とりあえずその呪文で天子以外召喚しようとすること自体が間違っているw
まぁ他のMなら召喚できそうだが・・・
まず衣玖さんを召喚するなら衣玖さんが出てきたくなるような空気にすることから(ry
MPあっても使うことないから!なんせ受け専(ry
9.YAMADA削除
>>4様
…来ました?

>>5様
あまりの影の薄さに作者もびっくりです。
もうちょっと活躍するはずだったのに…

>>白徒様
おいてんこ白徒さんが呼んでるぜ行って来いよ。

>>7様
攻撃されると溜まります。

>>灰華様
いいですか物には何事にも例外と言うものがあってですね。
つまり車にひかれるくらいの確率でイレギュラーが起こったりするんですよ。
…そういうことにしてください。