「魔理沙」
「んー?」
いつもどおり図書館の本目当てで紅魔舘にやってきた私は咲夜に呼び止められた。
「はい、これ」
唐突に小さな箱を渡された。開けてみると可愛らしく模られた―――
「チョコレート?」
「今日はバレンタインデーだから。作ってみたのよ」
「ふーん。それじゃ遠慮なく頂くぜ」
小さなサイズのチョコを何個か摘まんで口に放り込んだ。すると口の中に心地よい甘さが広がっていった。
「うん、すごく美味いぜ。・・・でもバレンタインか・・・私も咲夜に何か用意すればよかったな」
バレンタインデーという行事自体は知っていたがまさか自分がチョコを貰うなんて思ってもみなかった。
当然なんの準備もしていなかった。
「それじゃ魔理沙からもチョコを貰おうかしらね」
咲夜がそう言ってにっこりと微笑んで見せた。
「ん?そうか?それじゃ明日にでも――・・・んぐっ!?」
一瞬何が起きたか分からなかったけど、すぐに自分と咲夜の唇が重なっていることに気付いた。
「ちゅ・・・うん・・・」
「・・・ぷはっ!な、ななな、何するんだよいきなり!」
慌てて咲夜から体を離して距離を取った。咲夜はそんな私の慌てている姿を見て面白そうに微笑している。
「フフッ、ご馳走様。美味しかったわよ、あなたのチョコ。甘くて・・・それに柔らかい」
そう言うと咲夜はすぐに姿を消した。時間を止めて逃げやがったな・・・
「・・・ばか」
私は一人立ち尽くしてそう呟いた。ああもう、今日はもう図書館なんかにいけないぜ・・・こんな・・・
真っ赤になった顔じゃあな・・・
おわってしまえ。
もう少しあったらいいなーとか思った
短い文章でしたが伝えたいことは全て伝えられたかと思います。つまりは咲マリは正義。とある方の受け売りですが咲マリは本人達が無自覚で傍から見てる方が恥かしくなるくらいのバカップルなのがいい!とのことです。いつかそんな咲マリが書けたらいいなと思っています。
あと、余計なお世話かもしれませんがタグは半角で区切った方がいいと思います。
某人気投票の結果もあってか最近は少しずつ咲マリが増えているみたいです。あまりカップリングに執着するのも問題ですが他の人の創作する咲マリも見てみたいのでちょっと期待してます。
あとタグの件、教えてくださってありがとうございました。タグを入れる所にも半角にするように書いてましたね・・・修正しておきます。