これは「贈り物」の魔理沙、チルノ、大妖精編です。
なので先に「贈り物」を読まれた方が話がよくわかると思います。
魔理沙編
「アリスのやつ、喜んでくれるかな…」
水色のマフラーを持ち、魔理沙は今、アリスの家の前に来ていた、扉の前で深呼吸をし気持ちを落ち着け、扉へと手を伸ばした、しかし扉は魔理沙が開ける前に中から開けられた。
「きゃっ、魔理沙どうしたの?」
開けたのはこの家の主アリス・マーガトロイドだった、魔理沙はマフラーを後ろに隠す。
「い、いやちょっとな、たまたま寄っただけだぜ」
「そう、あっ、ちょうどよかったわ、はい!」
手渡されたのはピンクのマフラーだった。
「…これは?」
「ええ、もうすぐ冬でしょう、だから今のうちに渡しておこうと思って」
魔理沙はそのマフラーをジッと見る、それはいかにも手作りで、完璧だった。しかし自分のはどうだ、所々継接ぎがあり、お世辞にも良いとはいえない、
(やめよう、こんな惨めな物、渡せない、火にでもくべて違うものを渡そう)
魔理沙は笑顔を貼り付けアリスと向き合う。
「ありがとなアリス、さっそくみんなに自慢してくるぜ」
そう笑って言った…
「ねえ魔理沙、なんで…泣いてるの?」
はずだった、言われて気付いた、自分の頬を伝う水の感覚、自分でも知らないうちに泣いていたのだ。魔理沙は必死で言い訳をする。
「こ、これは、ほら、アリスからのプレゼントが嬉しすぎて…」
「嘘!ねえ魔理沙、何があったの、ちゃんと言って!」
しかしアリスは退かない、やがて二人は口論になる、そんな時、上海人形が魔理沙の後ろに回り込み、マフラーを奪い取る。
「こ、こら、上海!」
魔理沙は上海人形を捕まえようとするが、上海人形はその手をかわし、マフラーをアリスの元へと届けた。
「上海、これは?」
上海人形はクイクイと魔理沙を指さした。
「ねえ魔理沙、これ…どうしたの?」
「……美鈴に教えてもらって、編んだ」
「そう、ならどうして渡してくれないの?」
「…下手だから…そんなの着けてると…アリスが笑われると思ったから…」
魔理沙からは小さな嗚咽が聞こえる、手をグッと握りしめ、ポタポタと涙が落ちていた。
「馬鹿ね…」
アリスは魔理沙の額に、自分の額を当てる。
「魔理沙、確かに見た目も大事かもしれない、でもね、贈り物って言うのは、見た目よりも気持よ、これには魔理沙の気持ちがいっぱい詰まってる、もしそれを笑うようなやつがいれば二度と笑えないようにしてやるわ、たとえそれが閻魔や神でも、だからもう泣かないで、いつものように笑ってよ」
「…ああ、そうだな、泣いてるなんてらしくないよな」
グイっと涙をぬぐい、いつものように魔理沙は笑った。
「ありがとなアリス」
「ふふ、どういたしまして、さっ、中に入りましょう、長いこと外にいたから体が冷えちゃったわ」
二人は一緒に家の中に入り、この日は魔理沙が思いっきりアリスに甘えたのだった。
チルノ編
チルノは雪の降る林の中を漂っていた。
「レティ何処かな~、いつもこの辺に居るんだけど」
なおもふよふよ漂っていると「チルノ」と呼ぶ声がした。周りを見渡しても誰もいない。
「上よ、チルノ」
言われたとおりに上を見上げると、そこには探していたレティが木の枝に座っていた。
「レティ!」
「ふふ、久しぶりねチルノ」
レティはふわりと舞い降り、チルノの前へと降り立つ。
すかさずチルノはレティへと抱きつく。
「レティ~、あっそうだ……はい!」
レティから離れ、白いマフラーをレティへと渡した。
「これは?」
「あのね、美鈴に教えてもらって、あたいが編んだんだ!」
「そう、ありがとねチルノ」
マフラーを首に巻き、チルノの頭をなでると、チルノは嬉しそうに身をくねらした。
「レティ、今年も冬が終わるまで一緒にいてくれるよね」
「当り前じゃない、さあ、今日は何をして遊ぶの?」
「今日はね~…そうだ、レティの話が聞きたい!あたいが知らないレティのこと!」
「いいわよ、じゃあ歩きながら話しましょうか」
二人は手をつないで歩きだす、レティの話をチルノはニコニコしながら聞いていた。
冬はどちらも思いっきり甘えられる。
チルノは春夏秋は強がってしまうから、レティは春夏秋と寂しいから、だから冬はその分だけどちらも甘えるのだ。お互いの存在を確かめるように…。
大妖精編
大妖精は紅魔館の中を歩いている、すれ違う妖精たちは大妖精を見るとニッコリと軽く頭を下げる、大妖精もそれにつられるように笑って頭を下げる、そこへ後ろから
「いらっしゃい、大妖精さん」
との声、振り向いてみるとそこには紅いマフラーをした咲夜がいた。
「こんにちは咲夜さん」
「ええこんにちは、図書館に行くの?」
「はい、構いませんか?」
「ええ、あなたなら構わないわよ」
「ありがとうございます!」
「それじゃあね」
軽く手を振って咲夜は姿を消した、おそらく能力を使ったのだろう。
それはさておき、大妖精はヴアル図書館にやってきた、扉を開け中に入ると、すぐに声をかけられた。
「あらいらっしゃい、よく来たわね」
「こ、こんにちはパチュリーさん、それで、あの…」
「あの子ならもう少しで戻ってくると思うから、椅子に座って待ってなさい」
「は、はい、失礼します」
椅子に座り、図書館内部を見渡す、ふと大妖精の眼に留まる物があった、それは本ではなく、パチュリーの首に巻かれていた紫のマフラーだった。
「ん、なに?」
「い、いえ、その…首のマフラーは…」
「ああ、これ?小悪魔が編んでくれたのよ、私は室内にしかいないから必要ないって言ったんだけど、あの子が「予防です」って言うから仕方なくね」
そう言うパチュリーの顔は言葉とは裏腹に嬉しそうであった。そこへ、
「持ってきましたパチュリー様―!」
と本を抱えた小悪魔が戻ってきた、本を机に置くとすぐに大妖精に気づいた。
「あっ大ちゃん、いらっしゃい!」
「うん、こんにちは、こあちゃん!」
ニッコリ笑ってあいさつを交わす、そして小悪魔は読み終わった本を持つ、そこへ大妖精が積まれている本を少しだけ持った。
「私も手伝うよ」
「えっ、ダメだよ、大ちゃんはお客様なんだから座ってて」
「じっとしてても落ち着かないから…ね?」
「じゃあ…お願いしようかな」
少しだけ困った顔を浮かべたが、好きな子と一緒に入れるのは嬉しかった、二人は本を持ち歩き出す。
「そうだ小悪魔」
「はい、なんですかパチュリー様?」
不意に主に呼び止められる、本を持ったまま小悪魔はパチュリーの方を向く。
「その本片付けたら少し休憩していいわよ、大妖精と一緒にお茶でもしてきなさい」
「は、はい、ありがとうございますパチュリー様!」
嬉しそうに笑って大妖精と一緒に小悪魔は歩き出す、それをパチュリーは微笑みながら見ていた。
片付けが終わり、二人は今、客人用のテラスへといた、外は雲が太陽を覆い、日の光は無く、どんよりとしていた。しかし二人はそんな事も気にせず楽しそうに話している。
「そうだ大ちゃん、今日はどうしたの?」
「えへへ、実はね…はい!」
スッと大妖精は黒色のマフラーと手袋を差し出した。
「最近寒くなってきたから、こあちゃんが風邪ひかないようにと思って…」
「ありがとう、大ちゃん」
渡されたマフラーと手袋を抱き、マフラーを首に巻く、そして何か思い出したようにいきなり立ち上がった。
「そうだ、ちょっと待っててね大ちゃん!」
マフラーと手袋を置き、全速力で図書館へと向かっていった。
待つこと数分、手に何かを持って小悪魔は戻ってきた。
「ハァハァ、おまたせ大ちゃん、私からもはい!」
と小悪魔が大妖精に渡したのは、大妖精の髪と同じ色の緑のマフラーと手袋だった。
「実は私も編んでたんだ、はい…」
マフラーを大妖精の首に巻く、ふわりとした温かい感覚が大妖精の首を包む。
「温かいよ…こあちゃん」
「大ちゃんのもだよ」
二人笑って外を見る、静かな沈黙が続く、そこへ
「あらあなた、いつもあのチルノとかいう氷精と一緒にいる妖精じゃない」
「レ、レミリア様!」
レミリアだった、レミリアもまた首に紅のマフラーを巻いていた。
「こ、こんにちは」
「ええこんにちは、今日はどうしたの?」
「はい、こあちゃんに贈り物をと思いまして…」
「そう、小悪魔もいい子をもってるのね」
「いえ、そんな…」
レミリアの言葉に小悪魔は嬉しいやら恥ずかしいやらで顔を赤くする。
「そうだあなた、冬の間はどうしてるの?」
「冬の間ですか?そうですね、基本的に私たち妖精は寒いのが苦手なのであまり出歩かず、ジッとしてますかね」
「そう、なら貴女冬の間紅魔館で働かない?」
「えっ、いいんですか!?」
「ええ、咲夜が言ってたわよ、あなたが一人の妖精ならすぐにでも採用したいのに、って」
実は大妖精、小悪魔と付き合いだした頃、紅魔館の人手が足りない時がありそれを手伝ったことがあった。それから暇があればちょくちょく手伝っていたのだ、それに大妖精も仕事をする事には嫌ではないし、何より小悪魔と一緒にいれるので嬉しくもあった。
「やったね、大ちゃん!」
「うん、ありがとうございます!」
深々と頭を下げる大妖精に、別の構わんとばかりに手をひらひら振り、レミリアは立ち去ろうとするのだが、
「あ、そうだ」
と立ち止まり、もう一度二人の方を向いた。そしてニヤニヤとしながら
「パチェが言ってたわよ、あの時のあなた達の声、よく聞こえてくるって」
その言葉に二人は顔を真っ赤にして慌てるのだった。
しかしそう言われたにも拘らず、その夜二人は励みに励み、翌日パチュリーに
「昨晩は二人とも盛んだったわね」
とこれまたニヤニヤしながら言われるのだ。
なので先に「贈り物」を読まれた方が話がよくわかると思います。
魔理沙編
「アリスのやつ、喜んでくれるかな…」
水色のマフラーを持ち、魔理沙は今、アリスの家の前に来ていた、扉の前で深呼吸をし気持ちを落ち着け、扉へと手を伸ばした、しかし扉は魔理沙が開ける前に中から開けられた。
「きゃっ、魔理沙どうしたの?」
開けたのはこの家の主アリス・マーガトロイドだった、魔理沙はマフラーを後ろに隠す。
「い、いやちょっとな、たまたま寄っただけだぜ」
「そう、あっ、ちょうどよかったわ、はい!」
手渡されたのはピンクのマフラーだった。
「…これは?」
「ええ、もうすぐ冬でしょう、だから今のうちに渡しておこうと思って」
魔理沙はそのマフラーをジッと見る、それはいかにも手作りで、完璧だった。しかし自分のはどうだ、所々継接ぎがあり、お世辞にも良いとはいえない、
(やめよう、こんな惨めな物、渡せない、火にでもくべて違うものを渡そう)
魔理沙は笑顔を貼り付けアリスと向き合う。
「ありがとなアリス、さっそくみんなに自慢してくるぜ」
そう笑って言った…
「ねえ魔理沙、なんで…泣いてるの?」
はずだった、言われて気付いた、自分の頬を伝う水の感覚、自分でも知らないうちに泣いていたのだ。魔理沙は必死で言い訳をする。
「こ、これは、ほら、アリスからのプレゼントが嬉しすぎて…」
「嘘!ねえ魔理沙、何があったの、ちゃんと言って!」
しかしアリスは退かない、やがて二人は口論になる、そんな時、上海人形が魔理沙の後ろに回り込み、マフラーを奪い取る。
「こ、こら、上海!」
魔理沙は上海人形を捕まえようとするが、上海人形はその手をかわし、マフラーをアリスの元へと届けた。
「上海、これは?」
上海人形はクイクイと魔理沙を指さした。
「ねえ魔理沙、これ…どうしたの?」
「……美鈴に教えてもらって、編んだ」
「そう、ならどうして渡してくれないの?」
「…下手だから…そんなの着けてると…アリスが笑われると思ったから…」
魔理沙からは小さな嗚咽が聞こえる、手をグッと握りしめ、ポタポタと涙が落ちていた。
「馬鹿ね…」
アリスは魔理沙の額に、自分の額を当てる。
「魔理沙、確かに見た目も大事かもしれない、でもね、贈り物って言うのは、見た目よりも気持よ、これには魔理沙の気持ちがいっぱい詰まってる、もしそれを笑うようなやつがいれば二度と笑えないようにしてやるわ、たとえそれが閻魔や神でも、だからもう泣かないで、いつものように笑ってよ」
「…ああ、そうだな、泣いてるなんてらしくないよな」
グイっと涙をぬぐい、いつものように魔理沙は笑った。
「ありがとなアリス」
「ふふ、どういたしまして、さっ、中に入りましょう、長いこと外にいたから体が冷えちゃったわ」
二人は一緒に家の中に入り、この日は魔理沙が思いっきりアリスに甘えたのだった。
チルノ編
チルノは雪の降る林の中を漂っていた。
「レティ何処かな~、いつもこの辺に居るんだけど」
なおもふよふよ漂っていると「チルノ」と呼ぶ声がした。周りを見渡しても誰もいない。
「上よ、チルノ」
言われたとおりに上を見上げると、そこには探していたレティが木の枝に座っていた。
「レティ!」
「ふふ、久しぶりねチルノ」
レティはふわりと舞い降り、チルノの前へと降り立つ。
すかさずチルノはレティへと抱きつく。
「レティ~、あっそうだ……はい!」
レティから離れ、白いマフラーをレティへと渡した。
「これは?」
「あのね、美鈴に教えてもらって、あたいが編んだんだ!」
「そう、ありがとねチルノ」
マフラーを首に巻き、チルノの頭をなでると、チルノは嬉しそうに身をくねらした。
「レティ、今年も冬が終わるまで一緒にいてくれるよね」
「当り前じゃない、さあ、今日は何をして遊ぶの?」
「今日はね~…そうだ、レティの話が聞きたい!あたいが知らないレティのこと!」
「いいわよ、じゃあ歩きながら話しましょうか」
二人は手をつないで歩きだす、レティの話をチルノはニコニコしながら聞いていた。
冬はどちらも思いっきり甘えられる。
チルノは春夏秋は強がってしまうから、レティは春夏秋と寂しいから、だから冬はその分だけどちらも甘えるのだ。お互いの存在を確かめるように…。
大妖精編
大妖精は紅魔館の中を歩いている、すれ違う妖精たちは大妖精を見るとニッコリと軽く頭を下げる、大妖精もそれにつられるように笑って頭を下げる、そこへ後ろから
「いらっしゃい、大妖精さん」
との声、振り向いてみるとそこには紅いマフラーをした咲夜がいた。
「こんにちは咲夜さん」
「ええこんにちは、図書館に行くの?」
「はい、構いませんか?」
「ええ、あなたなら構わないわよ」
「ありがとうございます!」
「それじゃあね」
軽く手を振って咲夜は姿を消した、おそらく能力を使ったのだろう。
それはさておき、大妖精はヴアル図書館にやってきた、扉を開け中に入ると、すぐに声をかけられた。
「あらいらっしゃい、よく来たわね」
「こ、こんにちはパチュリーさん、それで、あの…」
「あの子ならもう少しで戻ってくると思うから、椅子に座って待ってなさい」
「は、はい、失礼します」
椅子に座り、図書館内部を見渡す、ふと大妖精の眼に留まる物があった、それは本ではなく、パチュリーの首に巻かれていた紫のマフラーだった。
「ん、なに?」
「い、いえ、その…首のマフラーは…」
「ああ、これ?小悪魔が編んでくれたのよ、私は室内にしかいないから必要ないって言ったんだけど、あの子が「予防です」って言うから仕方なくね」
そう言うパチュリーの顔は言葉とは裏腹に嬉しそうであった。そこへ、
「持ってきましたパチュリー様―!」
と本を抱えた小悪魔が戻ってきた、本を机に置くとすぐに大妖精に気づいた。
「あっ大ちゃん、いらっしゃい!」
「うん、こんにちは、こあちゃん!」
ニッコリ笑ってあいさつを交わす、そして小悪魔は読み終わった本を持つ、そこへ大妖精が積まれている本を少しだけ持った。
「私も手伝うよ」
「えっ、ダメだよ、大ちゃんはお客様なんだから座ってて」
「じっとしてても落ち着かないから…ね?」
「じゃあ…お願いしようかな」
少しだけ困った顔を浮かべたが、好きな子と一緒に入れるのは嬉しかった、二人は本を持ち歩き出す。
「そうだ小悪魔」
「はい、なんですかパチュリー様?」
不意に主に呼び止められる、本を持ったまま小悪魔はパチュリーの方を向く。
「その本片付けたら少し休憩していいわよ、大妖精と一緒にお茶でもしてきなさい」
「は、はい、ありがとうございますパチュリー様!」
嬉しそうに笑って大妖精と一緒に小悪魔は歩き出す、それをパチュリーは微笑みながら見ていた。
片付けが終わり、二人は今、客人用のテラスへといた、外は雲が太陽を覆い、日の光は無く、どんよりとしていた。しかし二人はそんな事も気にせず楽しそうに話している。
「そうだ大ちゃん、今日はどうしたの?」
「えへへ、実はね…はい!」
スッと大妖精は黒色のマフラーと手袋を差し出した。
「最近寒くなってきたから、こあちゃんが風邪ひかないようにと思って…」
「ありがとう、大ちゃん」
渡されたマフラーと手袋を抱き、マフラーを首に巻く、そして何か思い出したようにいきなり立ち上がった。
「そうだ、ちょっと待っててね大ちゃん!」
マフラーと手袋を置き、全速力で図書館へと向かっていった。
待つこと数分、手に何かを持って小悪魔は戻ってきた。
「ハァハァ、おまたせ大ちゃん、私からもはい!」
と小悪魔が大妖精に渡したのは、大妖精の髪と同じ色の緑のマフラーと手袋だった。
「実は私も編んでたんだ、はい…」
マフラーを大妖精の首に巻く、ふわりとした温かい感覚が大妖精の首を包む。
「温かいよ…こあちゃん」
「大ちゃんのもだよ」
二人笑って外を見る、静かな沈黙が続く、そこへ
「あらあなた、いつもあのチルノとかいう氷精と一緒にいる妖精じゃない」
「レ、レミリア様!」
レミリアだった、レミリアもまた首に紅のマフラーを巻いていた。
「こ、こんにちは」
「ええこんにちは、今日はどうしたの?」
「はい、こあちゃんに贈り物をと思いまして…」
「そう、小悪魔もいい子をもってるのね」
「いえ、そんな…」
レミリアの言葉に小悪魔は嬉しいやら恥ずかしいやらで顔を赤くする。
「そうだあなた、冬の間はどうしてるの?」
「冬の間ですか?そうですね、基本的に私たち妖精は寒いのが苦手なのであまり出歩かず、ジッとしてますかね」
「そう、なら貴女冬の間紅魔館で働かない?」
「えっ、いいんですか!?」
「ええ、咲夜が言ってたわよ、あなたが一人の妖精ならすぐにでも採用したいのに、って」
実は大妖精、小悪魔と付き合いだした頃、紅魔館の人手が足りない時がありそれを手伝ったことがあった。それから暇があればちょくちょく手伝っていたのだ、それに大妖精も仕事をする事には嫌ではないし、何より小悪魔と一緒にいれるので嬉しくもあった。
「やったね、大ちゃん!」
「うん、ありがとうございます!」
深々と頭を下げる大妖精に、別の構わんとばかりに手をひらひら振り、レミリアは立ち去ろうとするのだが、
「あ、そうだ」
と立ち止まり、もう一度二人の方を向いた。そしてニヤニヤとしながら
「パチェが言ってたわよ、あの時のあなた達の声、よく聞こえてくるって」
その言葉に二人は顔を真っ赤にして慌てるのだった。
しかしそう言われたにも拘らず、その夜二人は励みに励み、翌日パチュリーに
「昨晩は二人とも盛んだったわね」
とこれまたニヤニヤしながら言われるのだ。
こぁと大妖精はなかなかない組み合わせですねー。…良い…パチュリーと三角化するかと思って焦った;;
大ちゃんとも良い関係になれそうですね^^
嫁シュウトm(ロイヤルフレア)
あんまり見ない…というか始めて見た
でもいいな
あまあまなシーンが、あとがきのせいでいきなり戦争男に変わったよ!?
コーホー
パチュリーは誰とも組んでないです、ちょっと可哀想ですけど…
名前が無い程度の能力2様
嫁姑問題はないと思います、大妖精はいい子なので
名前が無い程度の能力3様
大妖精×小悪魔はある絵を見てハマりました、でもあまりないんですよね…
名前が無い程度の能力4様
参考にしたのはウォーズマンがバッファローマンにやられたシーンの
ウ「誰も俺のこと笑ってないよな…」
ロ「ああ、笑ってないさ、笑わせるものか…」
みたいなシーンです、あれに感動したので参考にと