古明地さとりは常々思っていた。
妖怪やペットの心を読むのは容易いが、もしかするとそれ以外の心も、読めるのではないだろうかと。
思い立ったら吉日と、さとりは食卓に並んでいる冷奴の心を読むことにした。
――よう、聞こえるかい?
(!? 本当に聞こえた)
まさか豆腐が心を持っているだなんて思いもしなかった。それにこの豆腐は、心を読まれていることに気づいている。
――何を不思議がってるんだい。大豆を舐めてもらっちゃ困るな。
「だ、大豆って凄いのね……」
「さとりさま?」
お燐は冷奴を凝視しているさとりを見て、生姜を乗せたほうがおいしいのにと思った。
よだれが垂れた。
――大豆はなぁ、すげえんだ。畑の肉って言われてるぐらい栄養価がだな、高いんだ。
「私は、その、お肉の類は……」
「さとりさま、生姜のせますから」
ついでに醤油もかけた。後は食べるだけだ。
――馬鹿いっちゃいけねえ。それぐらいたんぱく質が豊富でな、体がモリモリ作られるんだよ。
「それは……凄い」
「おいしそうですね冷奴。食べてもいいですか」
お燐は尻尾をピンと立てた。
さとりは相変わらず、豆腐を凝視している。
――お前、妹と仲が悪いだろ。
「……!? なぜそれを」
さとりが驚きを隠せずに思い切ったリアクションを取っている。
お燐は箸で冷奴をつつき始めた。
もう我慢の限界が、そこまできていた。
――まぁ俺の言うとおりにすれば……。グハァッ!
「豆腐さん!?」
「あーん」
――すまねェ……な
「豆腐さーん!!」
「ん?」
さとりは大切な友を喪った悲しみで、その場に崩れ落ちた。
お燐は壮絶な色気を出しながら、尻尾を振っていた。
妖怪やペットの心を読むのは容易いが、もしかするとそれ以外の心も、読めるのではないだろうかと。
思い立ったら吉日と、さとりは食卓に並んでいる冷奴の心を読むことにした。
――よう、聞こえるかい?
(!? 本当に聞こえた)
まさか豆腐が心を持っているだなんて思いもしなかった。それにこの豆腐は、心を読まれていることに気づいている。
――何を不思議がってるんだい。大豆を舐めてもらっちゃ困るな。
「だ、大豆って凄いのね……」
「さとりさま?」
お燐は冷奴を凝視しているさとりを見て、生姜を乗せたほうがおいしいのにと思った。
よだれが垂れた。
――大豆はなぁ、すげえんだ。畑の肉って言われてるぐらい栄養価がだな、高いんだ。
「私は、その、お肉の類は……」
「さとりさま、生姜のせますから」
ついでに醤油もかけた。後は食べるだけだ。
――馬鹿いっちゃいけねえ。それぐらいたんぱく質が豊富でな、体がモリモリ作られるんだよ。
「それは……凄い」
「おいしそうですね冷奴。食べてもいいですか」
お燐は尻尾をピンと立てた。
さとりは相変わらず、豆腐を凝視している。
――お前、妹と仲が悪いだろ。
「……!? なぜそれを」
さとりが驚きを隠せずに思い切ったリアクションを取っている。
お燐は箸で冷奴をつつき始めた。
もう我慢の限界が、そこまできていた。
――まぁ俺の言うとおりにすれば……。グハァッ!
「豆腐さん!?」
「あーん」
――すまねェ……な
「豆腐さーん!!」
「ん?」
さとりは大切な友を喪った悲しみで、その場に崩れ落ちた。
お燐は壮絶な色気を出しながら、尻尾を振っていた。
次回に期待したいとこです。
いただきますをしっかり言おうって事ですね。
豆腐さんは漢。
さとり様が他視点から見ると大分イタい娘に見えてくるけどそんな所もまた魅力。
色気で納得
しかし、おりんりんは、ちゃんと箸使って食べるんですねぇ。
それとも豆腐がすごいのか…
いずれにしても開始から数行で吹いたw
ときたまこういう元ネタありの文章をお見受けしますが
もうちょっとこう、知らん人のためにも配慮してくださいませんかのう
前知識ない読者はおいてきぼりですがな