東方で遊戯王２５　『東方の地獄少女』＜前編＞

注意：前回の続きです。
　　　割と普通にデュエルします。ネタ成分低め。
　　　ルールが分かる方でないときついです。




















輝夜　「･･････だから、ほんとにわかってんの！？」

幽々子「あ～、はいはい」

輝夜　「返事はちゃんとこっちを向いてしなさいよ！　
　　　わたしを誰だと思ってるの。大会の主催で、運営委員長なのよ。
　　　今日ここにいるなかで、いっちばん偉いのよ！　
　　　そこんとこ、ほんとに理解してるの！？」

幽々子「はいはい」

永琳　「姫様･･････のっけから何青筋たててるんですか」

輝夜　「永琳もちゃんと言ってやってよ。
　　　今こいつに、さっきみたいなことはもうしないようにって
　　　釘を刺してるんだけど･･････」

永琳　「ちっとも真面目に聞いてくれないわけですね。まさにぬかに釘」

幽々子「そうそう、それよぉ～。待ってました～」

輝夜　「（･･････ビキビキ）」

咲夜　「毎度思うんですが、このＳＳでのやり取りは、
　　　たまにシュールとは別次元の方向へすっとびますよね」

パチェ「そういうのが好きって人もいるかもしれないでしょう。察しなさい」

咲夜　「う～ん」

魔理沙「（これで勝てば････････････決勝か。長かったな）」

魔理沙「（この長かった一日も、やっと終わる。
　　　だが、今終わるわけにはいかない。
　　　この試合を勝って、そして最後の決勝を制して終わるんだ･･････）」

魔理沙「･･････」

魔理沙「（･･････うお、なんか今日一日を思い出してたら、変な感覚が･･････。
　　　こりゃいったいなんだ･･････）」

魔理沙「（これは････････････まさか、わたしは緊張しているのか）」

魔理沙「（なんだよ･･････負ければ終わりなのはいつものことじゃないか。
　　　それに、前回は命まで張ったんだぜ。
　　　今さら緊張なんて、我ながららしくないにも程があるだろ･･････）」

魔理沙「（･･････いや、落ち着け落ち着け。
　　　余計な気合を抜いて、リラックスをするんだ。
　　　これからやるのはタッグデュエル。
　　　変な状態を引きずってたら、アリスにまで迷惑をかけてしまう。
　　　そんな無様な真似だけは、晒すわけにはいかない）」

魔理沙「（あいつは･･････アリスはどうなんだ。この大舞台で、気負いは無いのか）
　　　おい、アリス･･････」

アリス「魔理沙？　何よ。あんた、もしかしてまだ怒ってるわけ？」

魔理沙「いや、さすがにもうそんなことはないが････････････って、
　　　怒ってるのはお前の方じゃないのか？」

アリス「ふん。別にさっきのことはもう水に流したわ。
　　　それより、わたしは早く次のデュエルがしたくて仕方が無いのよ」

魔理沙「･･････？　仕方ないって、さっきやったばかりなのにか？」

アリス「さっきやったからよ。
　　　早いとここの鬱憤を晴らさないと、わたしの腹の虫が納まらないわ。
　　　次は出し惜しみ無し、本気でいくんだから。あんたもそのつもりでいてよ」

魔理沙「（そっか･･････やっぱりこいつは、妖夢に負けたことが相当悔しかったんだな。
　　　　もう今は、その借りを返すことしか頭にないってか。
　　　　こいつもこう見えて、単純というか、負けず嫌いというか･･････）」

魔理沙「フフッ」

アリス「･･････ん？　魔理沙？」

魔理沙「いや、なんだかいい具合に気が抜けたぜ。
　　　よっし、わかった。さっき押し付けられたお前の借り、
　　　わたしがノシつけて返してきてやるよ」

アリス「余計なお世話よ。
　　　だいたい借りってのはね、借りちゃったわたしが自分でやんないと、
　　　返したことにならないでしょ」

魔理沙「まあまあそう言わずに。わたしはお前のパートナーなんだ。
　　　困ったらいつでもあてにしてくれて構わないぜ」

魔理沙「（やっぱりお前を選んでよかった。
　　　今までもいろいろあったが、今ならはっきりとそう言えるぜ。
　　　この大会が終わったら、本人に直に言ってやらないとな）」

アリス「急にそんなこと言われると気持ち悪いんだけど」

魔理沙「（･･････ピクピク）まあ、いいか。いこうぜ。
　　　あいつらを倒して、決勝の舞台へ！」

幽々子「妖夢」

妖夢　「はい」

幽々子「人間にとって一番怖いことって、何だと思う？」

妖夢　「え？　そうですね･･････いろいろ考えられそうですけど。普通一番怖いのは、死ぬことなんじゃないでしょうか？」

幽々子「そう。生き物にとって最大の恐怖とは、奪われ、蹂躙され、そして殺されること。
　　　でも、それ以上に耐え難い生というものがある。
　　　天国に勝る幸せも、地獄より深い苦しみも、全ては浮世の中にあり。
　　　教えてあげにいくわよ。あいつらの魂にね」

妖夢　「（むむ。幽々子様もいよいよ本気か･･････）」

妖夢　「しかし幽々子様。さすがにさっきのような事はもう止めておいた方が･･････
　　　二度目となれば、運営委員達も目を光らせていますし」

幽々子「しないわよぉ。
　　　だいたいさっきのだって、別にやりたくてやったわけじゃないわ。
　　　久々に楽しいデュエルだったから、ちょっとばかしエキサイトしちゃっただけ。
　　　ほら、興奮するとつい、ね」

妖夢　「（ああそうか、じゃあ別に本気で魔理沙を殺そうと思ったわけじゃなかったのかな。
　　　結果的にそうなったってだけで･･････）」

妖夢　「･･････ん？　待てよ。
　　　じゃあ、今回もそうならない保障は無いってことじゃないですか。
　　　ちょっと、はぐらかしましたね！」

幽々子「さあ、先攻後攻を選びなさい。
　　　まあ、どちらでも結果は同じでしょうけど。くすくす」

妖夢　「（ま、また無視･･････）」

アリス「この後に及んで、挑発なんて通じないわ。
　　　あなたにはしっかりとっくり引導を渡して、決勝に進む！」

幽々子「うふふふ･･････闇に惑いし哀れな影よ。
　　　人を傷つけ貶めて、罪に溺れし業の華。
　　　いっぺん･･････死んでみる？」












　　　魔理沙【魔理沙的ガストロノミー】　LP8000　　アリス【夢和魔法的遊樂園】

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＶＳ

　　　　　　幽々子【ヘルズ・キッチン】　LP8000　　妖夢【楼観と共に無明払暁】








アリス「一度死んだら終わりだってのよ。
　　　先攻をもらうわ！　ドロ･･････」

魔理沙「ドローさせてもらうぜ。わたしはデコイドラゴンを召喚！」


《デコイドラゴン/Decoy Dragon》 †
効果モンスター
星２/炎属性/ドラゴン族/攻 300/守 200
このカードが相手モンスターの攻撃対象になった時、
自分の墓地からレベル７以上のドラゴン族モンスター１体を選択して
自分フィールド上に特殊召喚し、攻撃対象をそのモンスターに移し替える。


アリス「って、なに勝手に進めてんのよコラアァ」

魔理沙「お、お前だっていつも勝手に先やってるじゃないか。
　　　たまにはわたしにも先手やらせてくれてもいいだろ」

アリス「む、てっきりタッグでわたしが先なのは暗黙の了解だと思ってたのに･･････
　　　まあいいか。最初で最後ということで。
　　　今度勝手したら大江戸くらわすからね」

魔理沙「ったく、どんだけ先攻大好きなんだよ。
　　　まあ今回はわたしが先に出て様子を見てやるから、お前は後に続いて来い」

魔理沙「（こいつのおかげでリラックスもできたしな。
　　　先手で行ったほうがサポートはしやすいぜ）」

魔理沙「でもってとりあえず、トレード・インを発動しとくぜ。
　　　手札の青氷の白夜龍を捨て、２枚ドローする。ターンエンドだ」


《トレード・イン/Trade In》 †
通常魔法
手札からレベル８のモンスターカードを１枚捨てる。
自分のデッキからカードを２枚ドローする。



魔理沙　LP8000:手札５:デコドラ
アリス　　　　 手札５
幽々子　LP8000:手札５:無し
妖夢　　　　　 手札５



妖夢　「むむ、いきなりデコドラか。ならばこちらも！　ドロ･･････」

幽々子「よ～う～む～。誰が先にやっていいっていったのかしら？」

妖夢　「あわわわわわわわわ。ごめんなさいごめんなさい。ついノリで･･････」

幽々子「それも若気の至りというもの。精進なさい。ドロー」

早苗　「（微妙につっこみ辛くて、くすぐったい会話だなぁ･･････）」

幽々子「ピラミッド・タートルを召喚。デコイドラゴンに攻撃しなさい」


《ピラミッド・タートル/Pyramid Turtle》 †
効果モンスター
星４/地属性/アンデット族/攻1200/守1400
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
自分のデッキから守備力２０００以下のアンデット族モンスター１体を
自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。


妖夢　「おお、さすが幽々子様････････････って、攻撃！？　
　　　正気ですか。そんなことしたら･･････」

魔理沙「デコイドラゴンが攻撃対象になった時、その誘発効果が発動する。
　　　墓地から青氷の白夜龍を攻撃表示で特殊召喚するぜ」


《青氷の白夜龍(ブルーアイス・ホワイトナイツ・ドラゴン)/White Night Dragon》 †
効果モンスター
星８/水属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
このカードを対象にする魔法または罠カードの発動を無効にし、それを破壊する。
自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターが攻撃対象に選択された時、
自分フィールド上の魔法または罠カード１枚を墓地に送る事で、
このカードに攻撃対象を変更する事ができる。


霊夢　「やったわ！　いきなり最上級を特殊召喚できた」

パチェ「いや、それだけじゃないわ」

魔理沙「デコイドラゴンの効果はまだ終わっちゃいない。
　　　このカードを攻撃したモンスターは、特殊召喚されたモンスターと
　　　強制的にバトルすることになる。
　　　ピラミッドタートルは迎撃され、撃破されるぜ」

幽々子「当然承知の上よ。ピラタの効果発動。
　　　デッキから死王リッチーロードを攻撃表示で特殊召喚」LP8000→6200


《死王(しおう)リッチーロード/Lich Lord, King of the Underworld》 †
効果モンスター
星６/闇属性/アンデット族/攻2400/守1200
このカードを生け贄召喚する場合の生け贄は闇属性モンスターでなければならない。
このカードが他のカードの効果によって生け贄に捧げられ墓地に送られた場合、
このカードは持ち主の手札に戻る。


幽々子「バトルフェイズを終了し、メインフェイズ２に移るわ。
　　　カードを２枚伏せて、ターン終了」



魔理沙　LP8000:手札５:青氷、デコドラ
アリス　　　　 手札５
幽々子　LP6200:手札３:リッチー、伏せ２
妖夢　　　　　 手札５



アリス「（やっとわたしのターン････････････なんだけど、
　　　なーんかあの伏せ、魔デッキくさいのよね）
　　　ドローするわ」

アリス「手札から、サイレント・マジシャンを召喚」


《サイレント・マジシャン ＬＶ(レベル)４/Silent Magician LV4》 †
効果モンスター
星４/光属性/魔法使い族/攻1000/守1000
相手がカードをドローする度に、
このカードに魔力カウンターを１つ置く（最大５つまで）。
このカードに乗っている魔力カウンター１つにつき、
このカードの攻撃力は５００ポイントアップする。
このカードに乗っている魔力カウンターが５つになった
次の自分ターンのスタンバイフェイズ時、
フィールド上に表側表示で存在するこのカードを墓地へ送る事で、
自分の手札またはデッキから
「サイレント・マジシャン ＬＶ８」１体を特殊召喚する。


アリス「バトルフェイズよ。ブルーアイスでダイレクトアタック」

幽々子「はいこの瞬間トラップね。
　　　リッチーロードをリリース。魔のデッキ破壊ウイルス」


《魔(ま)のデッキ破壊(はかい)ウイルス/Deck Devastation Virus》 †
通常罠
自分フィールド上の攻撃力２０００以上の闇属性モンスター１体を生け贄に捧げる。
相手のフィールド上モンスターと手札、発動後（相手ターンで数えて）３ターンの間に
相手がドローしたカードを全て確認し、攻撃力１５００以下のモンスターを破壊する。


アリス「（ウボァー･･････わかってても防げないのがこの手のカードの強いところよね）」


手札：魔法都市エンディミオン、水晶の占い師、メガトン魔導キャノン、王立魔法図書館、異次元からの埋葬


幽々子「うふふ、そんな気がしてたのよね。
　　　デコイドラゴン、サイマジ、水晶、図書館を破壊。墓地に捨ててもらうわ」

にとり「だっは。いきなり３枚落ちですか。ついてないですねぇ」

魔理沙「（あらら･･････今回はサポートに徹しようと思ってたのに、
　　　いきなりこれじゃ支援のしようがないぜ。こりゃ駄目かもわからんね）」

魔理沙「（いやいや、こういう時こそわたしがふんばって、
　　　なんとかしなければ･･････）」

アリス「ええい、構わないわ。
　　　ホワイトアイスドラゴンで、幽々子にダイレクトアタック！　
　　　凍える吹雪よ！」

幽々子「悪いけど、亡霊は寒さを感じないの。終焉の焔を発動」


《終焉(しゅうえん)の焔(ほのお)/Fires of Doomsday》 †
速攻魔法
このカードを発動する場合、
自分は発動ターン内に召喚・反転召喚・特殊召喚できない。
自分のフィールド上に「黒焔トークン」
（悪魔族・闇・星１・攻／守０）を２体守備表示で特殊召喚する。
（このトークンは闇属性モンスター以外の生け贄召喚のための生け贄にはできない）


アリス「意味がわからないわ。黒焔トークン一体を攻撃、破壊するわね」

霊夢　「ちょっとあんたらー。
　　　せっかくこれ勝ったら決勝だから気合いれて応援しようと思ったのに、
　　　いきなりガックリさせないでよ」


アリス「まったく、応援したいなら勝手にすればいいけど、
　　　勝手にガックリするのはやめてほしいわね。
　　　闘士のやる気を最も削ぎ落とすのは、
　　　アンラッキーじゃなくてギャラリーのため息なのよ」

アリス「とりあえずこいつを出しておきましょうか。
　　　手札から、フィールド魔法を発動！　魔法都市、エンディミオン！！」


《魔法都市(まほうとし)エンディミオン》 †
フィールド魔法
自分または相手が魔法カードを発動する度に、
このカードに魔力カウンターを１つ置く。
魔力カウンターが乗っているカードが破壊された場合、
破壊されたカードに乗っていた魔力カウンターと
同じ数の魔力カウンターをこのカードに置く。
１ターンに１度、自分フィールド上に存在する魔力カウンターを
取り除いて自分のカードの効果を発動する場合、
代わりにこのカードに乗っている魔力カウンターを取り除く事ができる。
このカードが破壊される場合、代わりに
このカードに乗っている魔力カウンターを１つ取り除く事ができる。


妖夢　「な！　このフィールドは･･････」

鈴仙　「魔法都市ですって！？」

アリス「ふふふ。夢和魔法的遊樂園へようこそ。
　　　魔術の体系を体現したこのフィールドで、存分に遊ばせてあげるわ。
　　　ターン終了よ」



魔理沙　LP8000:手札５:青氷、魔法都市
アリス　　　　 手札３
幽々子　LP6200:手札３:黒焔トークン
妖夢　　　　　 手札５



パチェ「ホワイトアイスドラゴンを召喚できたから先手をとれたと思ったけど、
　　　魔デッキであっさりお膳をひっくり返されたわね」

レミ　「やられたらやりかえす。やりかえされたらやる。いずれも真理よ。
　　　相手が亡霊ならば尚更、恨み辛みは何倍にもなって返って来るわ」

咲夜　「はあ。あの亡霊は、恨みやらなんやらには無縁そうに見えますが･･････」

レミ　「今のは方便よ。真理と言ったでしょう。
　　　亡霊だろうが、吸血鬼だろうが、例外は無いわ」

咲夜　「いやまあ、お嬢様は基本１０倍返しですものね」

幽々子「うふふふ。なら、わたしは１００倍返しといきましょうか。妖夢」

妖夢　「わかっています。手はずどおりですね。ドロー」

妖夢　「手札から、アームズ・ホールを発動します」


《アームズ・ホール》 †
通常魔法
自分のデッキの一番上のカード１枚を墓地へ送り発動する。
自分のデッキまたは墓地から装備魔法カード１枚を手札に加える。
このカードを発動する場合、このターン自分はモンスターを
通常召喚する事はできない。


妖夢　「デッキの上から１枚墓地に送り、デッキから装備魔法カードを１枚手札に加える。
　　　わたしは折れ竹光を手札に加えます」

アリス「手札に加えるのは構わないけど、魔法カードが発動されたことにより、
　　　エンディミオンに魔力カウンターが乗るわ。
　　　めんどいからこれからいちいち言うのは省略するわよ」

輝夜　「許可するわ」

妖夢　「（そんな効果が････････････だが）
　　　続いて墓地のアームズ・ホールを除外し、マジック・ストライカーを
　　　攻撃表示で特殊召喚。折れ竹光を装備させます」


《マジック・ストライカー/Spell Striker》 †
効果モンスター
星３/地属性/戦士族/攻 600/守 200
このカードは自分の墓地の魔法カード１枚を
ゲームから除外する事で特殊召喚する事ができる。
このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。
このカードが戦闘を行う事によって受けるコントローラーの
戦闘ダメージは０になる。


《折(お)れ竹光(たけみつ)/Broken Bamboo Sword》 †
装備魔法
装備モンスターの攻撃力は０ポイントアップする。


霊夢　「ぷぷぷぷっ･･････！　
　　　なにあの装備カード。装備してもなんの意味もないじゃない。
　　　ギャグなの？　ギャグに走ったの？」

パチェ「あなたの顔がちょっとばかしギャグになってるわよ」

輝夜　「でもまあ竹光が折れてるんだからねぇ。
　　　そりゃ持っててもなんの意味もないわ」

永琳　「でも、それはあくまで現実での話。
　　　デュエルモンスターズの世界では、あんなカードでもちゃんとした意味があるのです」

妖夢　「銀紙竹光もわたしにかかれば、生命を刈り取る魔剣となる。
　　　永続魔法、魂を吸う竹光を発動！」


《魂(たましい)を吸(す)う竹光(たけみつ)/Soul Devouring Bamboo Sword》 †
永続魔法
「竹光」と名のついた装備魔法カードを装備したモンスター１体を選択して発動する。
選択したモンスターが相手プレイヤーに戦闘ダメージを与えた場合、
次の相手ターンのドローフェイズをスキップする。
２回目の自分のスタンバイフェイズ時にこのカードを破壊する。


妖夢　「マジック・ストライカーを選択する。
　　　これでこいつが戦闘ダメージを与えた時、相手のドローフェイズをスキップできる」

アリス「（くっ、条件が厳しいコンボなだけあって、強力な効果ね。
　　　しかも装備したあのモンスターは･･････）」

妖夢　「バトルフェイズだ。マジック・ストライカーは、
　　　相手の場にモンスターがいてもダイレクトアタックができる。心抄斬！」

アリス「･･････きゃっ！」LP8000→7400

妖夢　「これで次のそちらのドローフェイズはスキップされる。
　　　メインフェイズ２で明鏡止水の心をマジックストライカーに装備。
　　　カードを１枚伏せて、ターンエンドだ」


《明鏡止水(めいきょうしすい)の心(こころ)/Heart of Clear Water》 †
装備魔法
装備モンスターが攻撃力１３００以上の場合このカードを破壊する。
このカードを装備したモンスターは、
戦闘や対象モンスターを破壊するカードの効果では破壊されない。
（ダメージ計算は適用する）



魔理沙　LP7400:手札５:青氷、魔法都市（魔４）
アリス　　　　 手札３
幽々子　LP6200:手札３:マジスト、黒焔トークン、竹光（マジスト装備）、明鏡止水（マジスト）、魂竹光（マジスト）、伏せ１
妖夢　　　　　 手札１



早苗　「（直接攻撃ができるマジストに、戦闘破壊耐性をつけた･･････
　　　･･････やるわね。これで延々相手のドロースキップが可能になる。
　　　しかし、それにしても･･････）」

早苗　「うーん、やっぱり現場は臨場感あっていいなぁ。来てよかったです」

神奈子「よかったわね～早苗。もっとわたしに感謝しなさい。ていうか敬いなさい」

早苗　「人道的な立場から感謝ぐらいはしてもいいですが、
　　　敬うなんてちゃんちゃらごめんですね」

神奈子「ね？　ね？　聞いたでしょ。最近ず～っとこんな調子なのよぉ。
　　　一体どうしたら更正できるものやら･･････」

萃香　「あんた神様なんだから、どうにでもなりそうなもんだけどねぇ。
　　　一発ぶんなぐってみたらどう？　神様っぽくないけど」

神奈子「体罰はしない主義なのよねー。
　　　　かといって口じゃいつも言い負かされるしー」

妹紅　「なあ神様さぁ、そりゃ甘やかしすぎじゃないかい。
　　　自分に仕える巫女なら、むしろ力でこそ屈服させておくべきじゃないの」

神奈子「一理あるわね。
　　　でもねぇ、あいつに逆らうとわたしのスキャンダラスな弱味を世間に公表される恐れが･･････」

妹紅　「なに弱味握られてんだよ」

早苗　「ああもう、その辺うるさいですよ。
　　　ゲーム中なんだから黙ってたらどうなんです。
　　　一般常識すら守れないで、のうのうと神様なんかやってんじゃないですよ！」

神奈子「ガクガク･･････早苗怖い･･････」

萃香　「仕方ないねぇ。今日は思う存分吐き出しな。飲み明かすよ～」

藍　　「（あうあう･･････まだ試合があるのに。そんな飲まないで～）」

魔理沙「（外野が相変わらずうるさいぜ･･････。ひとの緊張感もってってからに）
　　　わたしのターンだ」

魔理沙「（しかし、さすがにタッグで六武衆はないと思っていたが、
　　　まさかあんなデッキとはな。
　　　竹光のドローロックは２回までとはいえ、
　　　手札の少ないアリスのドローチャンスを潰させるわけにはいかない･･････なら）」

魔理沙「これしかないよな。ブリザード・ドラゴンを召喚するぜ」


《ブリザード・ドラゴン/Blizzard Dragon》 †
効果モンスター
星４/水属性/ドラゴン族/攻1800/守1000
相手フィールド上に存在するモンスター１体を選択する。
選択したモンスターは次の相手ターンのエンドフェイズ時まで、
表示形式の変更と攻撃宣言ができなくなる。
この効果は１ターンに１度しか使用できない。


魔理沙「優先権を使って起動効果を発動する。
　　　マジック・ストライカーは氷付けになり、攻撃はできなくなるぜ」

妖夢　「く･･････動きを封じられたか」

咲夜　「魔理沙のくせにテクい真似を。やってくれますね」

パチェ「なにせ、相方が初っ端からボロボロの状態だからね。
　　　ここであいつが奮起しなければ、勝負はついたもの同然だわ」

魔理沙「いくぜ。バトルフェイズだ。
　　　ブリザード・ドラゴンで、黒焔トークンを攻撃」

妖夢　「破壊されます」

魔理沙「（よーし、なんとかなるかもしれないぜ）
　　　リバースカードを１枚セット。ターン終了だ」



魔理沙　LP7400:手札３:青氷、魔法都市（魔４）、ブリドラ、伏せ１
アリス　　　　 手札３
幽々子　LP6200:手札３:マジスト、竹光（マジスト装備）、明鏡止水（マジスト）、魂竹光（マジスト）、伏せ１
妖夢　　　　　 手札１



幽々子「はい、わたしのターン。ドローしましょう」

幽々子「（うふふ、上出来。でもお楽しみは･･････まだまだ先ね。）
　　　モンスターをセット。エンドよ」

アリス「（うぬぬ。なんとかして、あいつらの鼻を明かしてやりたいわ）
　　　ドローよ」

幽々子「魔のデッキ破壊ウイルスの効果は継続中よ。引いたのは何かしら？」


　　　つ　　ブラック・マジシャン


アリス「（ブラマジ････････････魔デッキで破壊されなかったのは幸いだけど、
　　　このタイミングで来られてもきついわね）」

アリス「ブルーアイスを守備に変更。
　　　バトルフェイズよ。ブリザードドラゴンで、その裏守備を攻撃するわ」

幽々子「ゴブリンゾンビよ。ソンビマスターを手札に加えましょう」


《ゴブリンゾンビ/Goblin Zombie》 †
効果モンスター
星４/闇属性/アンデット族/攻1100/守1050
このカードが相手プレイヤーに戦闘ダメージを与えた時、
相手はデッキの一番上のカードを墓地へ送る。
このカードがフィールド上から墓地に送られた時、
自分のデッキから守備力１２００以下のアンデット族モンスター１体を選択し、
お互いに確認して手札に加える。その後デッキをシャッフルする。


アリス「（うーん、攻撃しないのが正解だったか･･････まあいいわ）
　　　ブリザードドラゴンの起動効果で、マジック・ストライカーの動きを封じる。
ターン終了よ」



魔理沙　LP7400:手札３:青氷、ブリドラ、魔法都市（魔４）、伏せ１
アリス　　　　 手札４
幽々子　LP6200:手札４:マジスト、竹光（マジスト装備）、明鏡止水（マジスト）、魂竹光（マジスト）、伏せ１
妖夢　　　　　 手札１



妖夢　「（幽々子様が切り札を出すまで奴らを翻弄するのがわたしの務め･･････）
　　　ドローします。スタンバイフェイズ前に、場のリバースカードを発動」

魔理沙「（むっ、このタイミングでだって･･････？）」

妖夢　「ソロモンの律法書だ。これでこのターンのスタンバイフェイズをスキップする」


《ソロモンの律法書(りっぽうしょ)/Solomon's Lawbook》 †
通常罠
自分のスタンバイフェイズをスキップする。


霊夢　「ん？　スタンバイフェイズなんかとばして、一体何の意味があるの？」

パチェ「くると思ったわ。
　　　あいつの場の永続魔法、魂を吸う竹光は、
　　　２回目のスタンバイフェイズに自壊してしまう。
　　　でもスタンバイフェイズをとばすことで破壊を免れ、
　　　その効果を恒久的なものとしたのよ」

鈴仙　「ということは、かの八汰ロックと同質の威力が･･････これは恐ろしいですね。
　　　あれ？　てか、その裁定はまだ調整中なんじゃ･･････」

輝夜　「認めるわ。余裕で」

鈴仙　「み、認めていいんですか。一応ちゃんとしたルールに則らないと･･････」

輝夜　「検証済みよ。作者が実際に試したんだから。オンラインでだけど」

鈴仙　「･･････」

妖夢　「（しかし、今はブリザード・ドラゴンの効果でマジストは攻撃できない。
　　　しかしわたしの役目は、当面の時間を稼ぐこと･･････なら願ったりの展開だ）
　　　メインフェイズで黄金色の竹光を発動し、２枚ドロー。
　　　さらに増援を発動し、デッキからチューン・ウォリアーを手札に加える」


《黄金色(こがねいろ)の竹光(たけみつ)/Golden Bamboo Sword》 †
通常魔法
自分フィールド上に「竹光」と名のついた装備魔法カードが
表側表示で存在する場合に発動する事ができる。
自分のデッキからカードを２枚ドローする。


《増援(ぞうえん)/Reinforcement of the Army》 †
通常魔法
デッキからレベル４以下の戦士族モンスター１体を手札に加え、
デッキをシャッフルする。


魔理沙「まずいぜアリス！　チューナーが･･････」

アリス「（･･････シンクロ召喚ね！）」

妖夢　「切り込み隊長を召喚だ。誘発効果で、チューンウォリアーを特殊召喚する」


《切(き)り込(こ)み隊長(たいちょう)/Marauding Captain》 †
効果モンスター
星３/地属性/戦士族/攻1200/守 400
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
相手は表側表示で存在する他の戦士族モンスターを攻撃対象に選択する事はできない。
このカードが召喚に成功した時、手札からレベル４以下のモンスター１体を
特殊召喚する事ができる。


《チューン・ウォリアー/Tune Warrior》 †
チューナー（通常モンスター）
星３/地属性/戦士族/攻1600/守 200
あらゆるものをチューニングしてしまう電波系戦士。
常にアンテナを張ってはいるものの、感度はそう高くない。


幽々子「うふふ。いきなさい、妖夢」

妖夢　「わかりました。切り込み隊長にチューンウォリアーをチューニングし･･････
　　　シンクロ召喚！　ゴヨウ・ガーディアン！！」


《ゴヨウ・ガーディアン/Goyo Guardian》 †
シンクロ・効果モンスター
星６/地属性/戦士族/攻2800/守2000
チューナー＋チューナー以外のモンスター１体以上
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、
そのモンスターを自分フィールド上に表側守備表示で特殊召喚する事ができる。


霊夢　「だっは。レベル６なのに攻撃力2800っておかしくない？」

妖夢　「文句はコンマイさんに言ってください。
　　　ゴヨウ・ガーディアンでブリザード・ドラゴンに攻撃！　憑坐の縛！！」

アリス「くっ、破壊されるわ」LP7400→6400

妖夢　「この瞬間、ゴヨウ・ガーディアンの誘発効果発動。
　　　破壊した相手モンスターを守備表示で特殊召喚する。
　　　ブリザード・ドラゴンを特殊召喚」

妖夢　「メインフェイズ２で、ブリザード・ドラゴンの起動効果発動。
　　　ブルーアイス・ホワイトナイツドラゴンの動きを封じる。
　　　カードを１枚伏せ、ターン終了だ」



魔理沙　LP6400:手札３:青氷、魔法都市（魔６）、伏せ１
アリス　　　　 手札４
幽々子　LP6200:手札４:ゴヨウ、ブリドラ、マジスト、竹光（マジスト装備）、明鏡止水（マジスト）、魂竹光（マジスト）、伏せ１
妖夢　　　　　 手札０



魔理沙「ドローするぜ。このままターンエンドだ」

幽々子「あら、何もしないなんて、こんな状況でも案外余裕なのかしら。ドロー」

幽々子「リバースカードオープン。妖夢の黄金色の竹光よ。２枚ドローするわ」

アリス「（２枚ドローができる黄金色の竹光をパートナーにトスか･･････
　　　･･････手札を幽々子に集めてるわね。やはり警戒するべきは･･････）」

幽々子「手札からゴブリンゾンビを召喚して･･････うふふ。強制転移を発動」


《強制転移(きょうせいてんい)/Creature Swap》 †
通常魔法
お互いに自分フィールド上に存在するモンスター１体を選択し、
そのモンスターのコントロールを入れ替える。
そのモンスターはこのターン表示形式を変更できない。


幽々子「ゴブゾンとそのドラゴンのコントロールを入れ替えるわよ」

魔理沙「なら、ここだぜ！　チェーンしてトラップ発動。バーストブレス！」


《バーストブレス/Burst Breath》 †
通常罠
自分フィールド上のドラゴン族モンスター１体を生け贄に捧げる。
生け贄に捧げたモンスターの攻撃力以下の守備力を持つ
表側表示モンスターを全て破壊する。


妖夢　「なっ･･････！？」

魔理沙「ブルーアイスをリリースし、その攻撃力以下の守備力のモンスターを全て破壊する！
　　　これでお前のモンスター達は全て破壊されるぜ！」

霊夢　「やった！　場のモンスターを一掃したわ！」

咲夜　「あんまり見ないけど･･････使ってみればなかなか強力なカードですね」

レミ　「まあね。デュエルモンスターズじゃ、そういうカードは多いわ。
　　　どんなカードでも、きちんと使ってやれば他のカードを凌ぐ働きをしてくれる。
　　　要は使い手であるプレイヤー次第なの。
　　　咲夜も今後のために覚えておくことね」

咲夜　「はあ、そうですね
　　　（わたしは今日の代走で遣わされただけだから、もうやんないでしょうけどね）」

幽々子「でもゴブリンゾンビの効果は発動するわ。
　　　デッキからゾンビマスターを手札に。さらに、封印の黄金櫃を発動」


《封印(ふういん)の黄金櫃(おうごんひつ)/Gold Sarcophagus》 †
通常魔法（制限カード）
自分のデッキからカードを１枚選択し、ゲームから除外する。
発動後２回目の自分のスタンバイフェイズ時にそのカードを手札に加える。


幽々子「生還の宝札を除外するわ。最後に光の護封剣を発動して、ターン終了」


《光(ひかり)の護封剣(ごふうけん)/Swords of Revealing Light》 †
通常魔法（制限カード）
相手フィールド上に存在する全てのモンスターを表側表示にする。
このカードは発動後(相手ターンで数えて)３ターンの間フィールド上に残り続ける。
このカードがフィールド上に存在する限り、相手フィールド上モンスターは
攻撃宣言を行う事ができない。



魔理沙　LP6400:手札４:魔法都市（魔９）、無し
アリス　　　　 手札４
幽々子　LP6200:手札４:護封剣
妖夢　　　　　 手札１



パチェ「護封剣でとりあえずの守りを固めたか。
　　　抜け目の無い奴ね。でも･･････」

アリス「わたしのターン、ドロー！」

アリス「反撃開始よ！　魔導戦士、ブレイカーを召喚！」


《魔導戦士(まどうせんし) ブレイカー/Breaker the Magical Warrior》 †
効果モンスター（制限カード）
星４/闇属性/魔法使い族/攻1600/守1000
このカードが召喚に成功した時、
このカードに魔力カウンターを１個乗せる（最大１個まで）。
このカードに乗っている魔力カウンター１個につき、
このカードの攻撃力は３００ポイントアップする。
また、その魔力カウンターを１個取り除く事で、
フィールド上の魔法・罠カード１枚を破壊する。


妖夢　「（くっ･･････！　ブレイカーか）」

アリス「アニメしか知らない人はネタカードにしか見えないでしょうけど、
　　　この子はかつて禁止カードにもなっていたほどのカードよ。
　　　ブレイカーの誘発効果で、このカードに魔力カウンターを一つ乗せるわ。
　　　攻撃力が３００上昇し、１９００になる。
　　　そして起動効果発動！　魔力カウンターを一つ取り除くことで、
　　　魔法・罠カードを破壊する！　
　　　対象は光の護封剣よ。スペル・ブレイク！」

幽々子「やん。せっかく護封剣を張ったのに」

アリス「冗談はその＠マークだけにしてほしいわね。わたしの戦術はまだこれからよ。
　　　魔法都市エンディミオンの効果発動！　
　　　魔力カウンターを取り除く効果を使った時、
　　　代わりにこのカードからカウンターを取り除くわ」

咲夜　「なるほど･･････これは凶悪ね。
　　　魔法都市に魔力カウンターがある限り、ブレイカーはいくらでも
　　　魔法・罠を破壊することができる･･････」

アリス「これであなたを守るカードは無いわ。
　　　ブレイカーで、幽々子にダイレクトアタック！」

幽々子「うふふふふ･･････」LP6200→4300

アリス「っ！？」

早苗　「この瘴気は･･････！」

魔理沙「くっ、またか･･････！」

輝夜　「ああああああんのボケ幽霊。
　　　あれだけ言ったのに、またやりおってからに･･････」

永琳　「いやまあ、予想はできてましたが･･････」

紫　　「落ち着きなさい。見苦しい」

輝夜　「あー？　なんであんたから言われなきゃならないのよ」

紫　　「さっきとは全然別物よ。よく見てみなさい、瘴気の量を。
　　　普通の人間ならともかく、この程度の濃度でやられるはずがないわ」

幽々子「だからいったじゃない。ちょっと興奮しただけ。
　　　多少息苦しいのはご愛嬌ね。うふふふふ･･････」

にとり「さすがにちっとも反省してなかったみたいですね。
　　　全然ご愛嬌なんかじゃないし･･････」

文　　「それでこそあの方です。心霊写真、心霊写真～♪」

アリス「（紫の言った事は本当のようね。
　　　さすがにまだ死ぬほどのものではないけれど････････････
　　　とはいえなんてプレッシャーなの）」

アリス「（でも･･････魔理沙はこれよりも明らかに強い妖気にさらされながら、
　　　命の危機に瀕してまでも、自分を信じて戦い抜いた。
　　　これぐらいでたじろいでなんかいられない！）」

アリス「これで、ターンエンドよ！」



魔理沙　LP6400:手札４:ブレイカー（魔１攻1900）、魔法都市（魔８）
アリス　　　　 手札４
幽々子　LP4300:手札４:無し
妖夢　　　　　 手札１



妖夢　「（奴の目の色が変わった･･････。
　　　幽々子様の気を前にして臆するどころか、あんな顔を向けてくるなんて･･････）」

妖夢　「（だが････････････わたしとて！）ドローします！」

妖夢　「モンスターをセット。ターンエンドです」

魔理沙「（さすがに伏せは無いみたいだな･･････）ドローするぜ」

魔理沙「わたしは手札から、ハウンド・ドラゴンを召喚だ」


《ハウンド・ドラゴン/Hunter Dragon》 †
通常モンスター
星３/闇属性/ドラゴン族/攻1700/守 100
鋭い牙で獲物を仕留めるドラゴン。
鋭く素早い動きで攻撃を繰り出すが、守備能力は持ち合わせていない。


魔理沙「バトルフェイズといくぜ。ハウンド・ドラゴンで、その裏守備に攻撃！」

妖夢　「荒野の女戦士の誘発効果発動。
　　　墓地に送られた事で、デッキから異次元の戦士を攻撃表示で特殊召喚する」


《荒野(こうや)の女戦士(おんなせんし)/Warrior Lady of the Wasteland》 †
効果モンスター
星４/地属性/戦士族/攻1100/守1200
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
デッキから攻撃力１５００以下で地属性の戦士族モンスター１体を
自分フィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。
その後デッキをシャッフルする。


《異次元(いじげん)の戦士(せんし)/D.D. Warrior》 †
効果モンスター
星４/地属性/戦士族/攻1200/守1000
このカードがモンスターと戦闘を行った時、
そのモンスターとこのカードをゲームから除外する。


魔理沙「（く･･････厄介なカードを。ブレイカーの方から攻撃すればよかったな。
　　　だが仕方ない。ここはいくしかないぜ）
　　　ブレイカーで、異次元の戦士に攻撃だ」

妖夢　「わたしは幽々子様を守る盾。
　　　この剣にかけて、幽々子様には指一本触れさせはしない。
　　　異次元の戦士は破壊されるが、誘発効果発動。
　　　このカードとブレイカーを除外する」LP4300→3600

魔理沙「（･･････いよいよ相手チームも目を覚ましてきたみたいだな。
　　　それに、次のターンには黄金櫃の効果で生還の宝札が･･････）」

魔理沙「（しかもこの今にも襲い掛かってきそうな妖気････････････
　　　次のターン、間違いなくくるな）
　　　カードを１枚伏せて、エンドしとくぜ」



魔理沙　LP6400:手札２:ハウンド、魔法都市（魔８）、伏せ１
アリス　　　　 手札４
幽々子　LP3600:手札４:無し
妖夢　　　　　 手札１



幽々子「はいわたしのターン～。ドロ～」

幽々子「除外した生還の宝札を手札に加えるわ。そしてこれを発動。
　　　さあ、亡者の行進の始まりよ。冥府に堕ちる準備はよくて？」


《生還(せいかん)の宝札(ほうさつ)/Card of Safe Return》 †
永続魔法（準制限カード）
自分の墓地に存在するモンスターが特殊召喚に成功した時、
自分のデッキからカードを１枚ドローする事ができる。


魔理沙「（やっぱり･･････来たか）
　　　気をつけろ、アリス。目を離した隙に何が飛んでくるかわからないぜ」

アリス「何が飛んでくるって言うのよ。
　　　そんなことしないでしょ。するかもしれないけど、あいつなら」

幽々子「ふふ、軽口を叩く余裕があるとはね。こっちも軽く返してやりたくなるわ。
　　　ゾンビ・マスターを召喚！」


《ゾンビ・マスター/Zombie Master》 †
効果モンスター
星４/闇属性/アンデット族/攻1800/守 0
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
手札のモンスターカード１枚を墓地に送る事で、
自分または相手の墓地に存在するレベル４以下のアンデット族モンスター１体を特殊召喚する。
この効果は１ターンに１度しか使用できない。


にとり「あわわわわ、またあのカードです～･･････」

文　　「このターンで、ずいぶんと展開してきそうね」

幽々子「起動効果で手札の馬頭鬼を墓地に捨てるわ。
　　　ピラミッドタートルを攻撃表示で特殊召喚。
　　　さらに墓地の馬頭鬼を除外し、リッチーロードを特殊召喚よ」


《馬頭鬼(めずき)/Mezuki》 †
効果モンスター
星４/地属性/アンデット族/攻1700/守 800
墓地に存在するこのカードをゲームから除外する事で、
自分の墓地からアンデット族モンスター１体を特殊召喚する。


　　　　ゾンビ・マスター　　　攻撃力1800

　　　　ピラミッド・タートル　　　攻撃力1200

　　　　死王リッチーロード　　　攻撃力2400



霊夢　「一気に三体･･････早速きたわね」

幽々子「まだまだ序の口だけどねぇ。２枚ドローするわ。
　　　リッチーロードでハウンドドラゴンを破壊。さらに二体でダイレクトアタックよ」

魔理沙「く、ハウンドドラゴンは破壊されるが、ダイレクトアタックは阻止するぜ。
　　　トラップ発動、リミットリバースだ。デコイドラゴンを特殊召喚する」
　　　LP6400→5700


《リミット・リバース/Limit Reverse》 †
永続罠
自分の墓地から攻撃力１０００以下のモンスター１体を選択し、
攻撃表示で特殊召喚する。
そのモンスターが守備表示になった時、そのモンスターとこのカードを破壊する。
このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊する。
そのモンスターが破壊された時このカードを破壊する。


妖夢　「（リミリバ！？　バカな。凌いだというのか、幽々子様の攻撃を）」

幽々子「ふふふふふ。妖夢、驚く事はないわ。
　　　この程度で根を上げられては、逆に興が醒めるというものよ」

妖夢　「幽々子様･･････」

幽々子「あなたは自分の務めを全うしなさい。ターン終了」



魔理沙　LP5700:手札２:デコイ、魔法都市（魔９）、リミリバ
アリス　　　　 手札４
幽々子　LP3600:手札４:ゾンマス、リッチー、ピラタ、宝札
妖夢　　　　　 手札１



鈴仙　「またデコドラ･･････うっとうしいですね」

永琳　「そうね。でも、それでいいのよ。
　　　勝負の基本は、相手の嫌がる事をすることだからね」

鈴仙　「そりゃ、確かに間違いはありませんが････････････でも、
　　　なんだかずるいというか、狡いというか。
　　　あんまり気持ちのいい考えじゃないですね」

永琳　「･･････あなたのデッキ、パーミッションじゃなかったっけ？」

鈴仙　「はい？　そうですけど、何か？」

永琳　「･･････」

輝夜　「ほっときなさいよ、永琳。
　　　この娘はパーミを使ったことはあっても使われたことは無いのよ」

永琳　「なるほど。あなたのプレイングが甘いのはそのせいだったのね」

鈴仙　「な、何で急に怖い顔になるんですか･･････」

魔理沙「なんでもかんでも賄賂神宣かませばいいってもんじゃないよな。
　　　さあアリス、それを教えてやるんだ！」

アリス「よーし、意味がまったくわからないわ。ドロー！」

アリス「･･････そろそろわたしも主人公らしいところを見せれそうね。
　　　創世の預言者を召喚！」


《創世(そうせい)の預言者(よげんしゃ)/Herald of Creation》 †
効果モンスター
星４/光属性/魔法使い族/攻1800/守 600
手札を１枚捨てる。
自分の墓地に存在するレベル７以上のモンスター１体を手札に加える。
この効果は１ターンに１度しか使用できない。


アリス「効果は使わないわ。わたしの狙いはこっちよ。
　　　手札から、死者蘇生を発動！　
　　　あなた達の墓地の、チューンウォーリアーを特殊召喚！」


《死者蘇生(ししゃそせい)/Monster Reborn》 †
通常魔法（制限カード）
自分または相手の墓地からモンスターを１体選択する。
選択したモンスターを自分のフィールド上に特殊召喚する。


幽々子「･･････！」

鈴仙　「チューナーを蘇生した･･････ということは」

アリス「そのカードがレベル３なのが運の尽きだったわね。魔導の真髄、見せてあげるわ。レベル４、創世の預言者に、レベル３、チューン・ウォーリアーをチューニング！　六芒星の深遠より現われなさい！　アーカナイト・マジシャン！！」


《アーカナイト・マジシャン》 †
シンクロ・効果モンスター
星７/光属性/魔法使い族/攻 400/守1800
チューナー＋チューナー以外の魔法使い族モンスター１体以上
このカードがシンクロ召喚に成功した時、
このカードに魔力カウンターを２つ置く。
このカードに乗っている魔力カウンター１つにつき、
このカードの攻撃力は１０００ポイントアップする。
また、自分フィールド上に存在する魔力カウンターを１つ取り除く事で
相手フィールド上に存在するカード１枚を破壊する。


霊夢　「よっし、来たわ！　魔法使い族のシンクロモンスター！　
　　　あれ？　でも･･････」

にとり「でも、攻撃力たった４００じゃないですか。クリッターにも劣ります」

文　　「さすがにわざと言ってるわよね、にとり。
　　　そこの巫女と同じだったらパートナーを解消させてもらうわよ」

にとり「いやまあ、もうわたし達は敗退しましたからどうでもいいですけど」

アリス「だったら黙って見てなさい！　アーカナイト・マジシャンの誘発効果発動！
　　　シンクロ召喚時、カウンターを二つ置く。
　　　アーカナイト・マジシャンは、魔力カウンター一つにつき、
　　　攻撃力が１０００アップするわ」

咲夜　「じゃあ･･････攻撃力は２４００ですか。
　　　シンクロ召喚までして、やや物足りないような気がしますが」

パチェ「まだ起動効果があるわ。むしろそっちが本命よ」

アリス「そう。このカードは、フィールドの魔力カウンターを一つ取り除くことで、
　　　相手フィールドのカード１枚を破壊できる。
　　　そして、わたしの魔法都市には、すでに膨大なまでの魔法力が貯まりつつあるわ」

妖夢　「（なっ、このためのフィールド魔法だったのか･･････！）」

アリス「アーカナイト・マジシャンの、起動効果発動！　
　　　魔法都市からカウンターを取り除き、あなたのフィールドのカードを全て破壊よ！」

魔理沙「（これで奴らのフィールドはがら空き。仮にゴーズが来ても問題無しだ。
　　　いけるぜ！）」

アリス「デコイドラゴンとアーカナイト・マジシャンで、幽々子にダイレクトアタック！　
　　　魔操、リターンイナニメトネス！！」

幽々子「･･････っ」LP3600→3300→900

アリス「ゴーズは無いみたいね。デコドラを守備に変更しておくわ。ターン終了」



魔理沙　LP5700:手札２:アーカナ（魔２攻2400）、デコイ、魔法都市（魔５）、リミリバ
アリス　　　　 手札３
幽々子　LP 900:手札４:無し
妖夢　　　　　 手札１



霊夢　「アリス達が押してる････････････この試合、いけるわ！」

紫　　「ふふふ。あの二人も強くなったからね。
　　　これまでの長い道程があったからこそよ。
　　　大会前の彼女達だったら、幽々子の足元にも及ばなかったでしょうね」

霊夢　「あら、な～にそれ。
　　　お友達がやられてるからって、負け惜しみのつもり～？」

紫　　「まさか。祝福しているのよ、純粋にね」

紫　　「（本当に、ここまで強くなってくれるなんて･･････）」

紫　　「（でも、まだ。まだ足りないわ。わたしの望む力までには及ばない。
　　　可能性の全てを、さらけ出してもらうわよ。くすくす･･････）」

妖夢　「（なんてコンボだ。場のカードが一掃されるなんて･･････幽々子様･･････）」

幽々子「うふふ、妖夢ったら。そんなに顔青くして、ザリガニみたいね」

妖夢　「ザ、ザリガニって･･････。っていや、ザリガニは赤いでしょうに」

幽々子「知らないの？　ザリガニはエサで鯖を与え続けると、青くなるのよ」

妖夢　「（･･････知らんがな）」

幽々子「それはともかく････････････妖夢。わかっているわね」

妖夢　「（幽々子様････････････そうか。
　　　わたしは手札は少ないが、一方で潤沢に揃っている幽々子様に、
　　　ターンを回すことができれば･･････）」

妖夢　「（ならばわたしの役目は････････････次の奴らのターンを、なんとしても防ぐ事！　
　　　このドローに賭ける！）」

アリス「（･･････！　また、目を閉じた･･････）」

妖夢　「････････････ここだ！　ドロー！」

妖夢　「（よし！　思ったとおりのカードだ！）
　　　手札から、精神操作を発動！」


《精神操作(せいしんそうさ)/Mind Control》 †
通常魔法
エンドフェイズ時まで相手フィールド上モンスター１体のコントロールを得る。
このモンスターは攻撃宣言をする事ができず、生け贄にする事もできない。


妖夢　「アーカナイト・マジシャンのコントロールを得る。
　　　この効果で奪ったモンスターは攻撃とリリースができないが、
　　　モンスター効果は使うことができる。
　　　アーカナイト・マジシャン自身のカウンターを取り除き、
　　　デコイドラゴンを破壊。さらにその魔法都市も破壊させてもらう」

アリス「･･････やるわね。
　　　でも魔法都市は、カウンターをひとつ減らすことで破壊を免れることができるわ」

妖夢　「だがこれでお前を守るモンスターはいない。
　　　手札から、マジックストライカーを召喚！　一閃だ！」

アリス「きゃっ！」LP5700→5100

妖夢　「（我が剣に迷い無し･･････幽々子様、後はお願いします）
　　　ターンエンドです」



魔理沙　LP5100:手札２:アーカナ、魔法都市（魔４）
アリス　　　　 手札３
幽々子　LP 900:手札４:マジスト
妖夢　　　　　 手札０



魔理沙「（くそっ、あと一歩なんだが････････････しぶとい奴らだぜ）
　　　ドローする」

パチェ「アーカナイトマジシャン本体に乗っているカウンターを使ったことで、
　　　攻撃力は下がったわね。もう戦闘では使えないわ」

レミ　「あるいはそれも狙っての精神操作、か。
　　　小童のくせに、なかなかやるじゃない」

アリス「ふん、わたしのマジシャンをみくびらないでほしいわね。
　　　例えカウンターが無くなっても･･････」

魔理沙「そう。こんなカードでも、まだまだ使い道はあるぜ。
　　　アーカナイト・マジシャンをリリースし、
　　　ホワイト・ホーンズ・ドラゴンをアドバンス召喚！」


《ホワイト・ホーンズ・ドラゴン/White-Horned Dragon》 †
効果モンスター
星６/闇属性/ドラゴン族/攻2200/守1400
このカードの召喚・特殊召喚に成功した時、
相手の墓地から魔法カードを５枚まで選択しゲームから除外する。
この効果で除外したカード１枚につき、
このカードの攻撃力は３００ポイントアップする。


アリス「って、アッー！　何してくれてんのよこのスカタン！」

魔理沙「あれ？　こういう意味じゃなかったのか？」

アリス「次のターンでバスターモード引く予定だったのよ！」

早苗　「予定って･･････」

魔理沙「ああもうわかったから人形投げるの止めてくれ。
　　　でもって、ホワイト・ホーンズ・ドラゴンの誘発効果を発動しとくぜ。
　　　お前らの墓地の護封剣、終焉の焔、竹光三種を除外して、攻撃力上昇。
　　　３７００だ」

咲夜　「生け贄一体で攻撃力３７００！　やるわね」

魔理沙「マジックストライカーは戦闘ダメージを０にする効果を持っていたな。
　　　でも一応攻撃して破壊しとくぜ。
　　　さらにわたしは、未来融合を発動だ。
　　　デッキから炎龍、ボマードラゴン、仮面竜３枚を墓地に送る。
　　　当然わたしが指定するのは、ファイブ・ゴッド・ドラゴンだ。ターン終了」


《未来融合(みらいゆうごう)－フューチャー・フュージョン/Future Fusion》 †
永続魔法（制限カード）
自分のデッキから融合モンスターカードによって決められたモンスターを
墓地へ送り、融合デッキから融合モンスター１体を選択する。
発動後２回目の自分のスタンバイフェイズ時に選択した融合モンスターを
自分フィールド上に特殊召喚する（この特殊召喚は融合召喚扱いとする）。
このカードがフィールド上に存在しなくなった時、そのモンスターを破壊する。
そのモンスターが破壊された時このカードを破壊する。



魔理沙　LP5100:手札１:ホーンズ（攻3700）、魔法都市（魔４）、未来融合
アリス　　　　 手札３
幽々子　LP 900:手札４:無し
妖夢　　　　　 手札０



幽々子「（うふふ･･････よくやったわ、妖夢）
　　　わたしのターンね。ドローするわ。手札から、二枚目の生還の宝札を発動」

アリス「（･･････！　幽々子の妖気が･･････）」

パチェ「（さらに増幅していく･･････今までのが本気じゃなかったのね）」

幽々子「さらに生者の書を発動。あなたの墓地のアーカナイトマジシャンを除外し、
　　　墓地のアンデットモンスターを特殊召喚するわ。ゴブリンゾンビを特殊召喚。
　　　さらに宝札の効果にチェーンして、速攻魔法よ。地獄の暴走召喚」


《生者(せいじゃ)の書(しょ)－禁断(きんだん)の呪術(じゅじゅつ)－/Book of Life》 †
通常魔法
自分の墓地に存在するアンデット族モンスター１体を特殊召喚し、
相手の墓地に存在するモンスター１体をゲームから除外する。


《地獄(じごく)の暴走召喚(ぼうそうしょうかん)/Inferno Reckless Summon》 †
速攻魔法
相手フィールド上に表側表示モンスターが存在し、自分フィールド上に
攻撃力１５００以下のモンスター１体の特殊召喚に成功した時に発動する事ができる。
その特殊召喚したモンスターと同名カードを自分の手札・デッキ・墓地から
全て攻撃表示で特殊召喚する。
相手は相手フィールド上のモンスター１体を選択し、そのモンスターと
同名カードを相手自身の手札・デッキ・墓地から全て特殊召喚する。


早苗　「暴走召喚ですって！？」

幽々子「デッキからさらに２枚、ゴブリンゾンビを特殊召喚するわ。
　　　さあ、あなたも」

魔理沙「暴走召喚ときたか。だが、考えが甘かったな。
　　　わたしのデッキには、もう一体ホワイトホーンズがいるぜ。
　　　攻撃表示で特殊召喚。誘発効果で、お前の墓地のアームズホール、
　　　強制転移、明鏡止水、精神操作、生還の宝札を除外。
　　　攻撃力を３７００にアップさせるぜ」


　　　ホワイト・ホーンズ・ドラゴン　　　攻撃力3700

　　　ホワイト・ホーンズ・ドラゴン　　　攻撃力3700


にとり「うわ･･････なんて布陣。
　　　というか、相手にわざわざ塩を送るなんて、あの亡霊さんは一体何を･･････」

文　　「何をしてくれるかわからないから面白いんじゃない。バカね、にとりは。
　　　水でも飲んでくれば？」

にとり「いりませんよ･･････」

幽々子「うふふ。最高の心霊写真をとらせてあげるわ。
　　　わたしは、場のゴブリンゾンビ三体をリリースし････････････」

幽々子「暴力の権化。この現世に現われなさい、邪神ドレッド・ルート」


《邪神(じゃしん)ドレッド・ルート/The Wicked Dreadroot》 †
効果モンスター
星１０/闇属性/悪魔族/攻4000/守4000
このカードは特殊召喚できない。
自分フィールド上に存在するモンスター３体を
生け贄に捧げた場合のみ通常召喚する事ができる。
このカードがフィールドに表側表示で存在する限り、
このカード以外のフィールド上のモンスターの攻撃力・守備力は半分になる。


アリス「（･･････！？　邪神ですって！）」

レミ　「クク･･････純粋な攻撃力ではまさに比類の無いモンスター。
　　　こんなカードを出してくるとはね」

幽々子「うふふ。ゴブリンゾンビの効果で、デッキから
　　　馬頭鬼二枚とゾンビマスターを手札に加えるわ。
　　　そして邪神ドレッド・ルートの放つ圧倒的なプレッシャーにより、
　　　フィールドのモンスター全ては恐怖に戦慄する。攻撃力は半減するわ」


　　　ホワイト・ホーンズ・ドラゴン　　　攻撃力1850

　　　ホワイト・ホーンズ・ドラゴン　　　攻撃力1850


霊夢　「そんな･･････ただでさえ攻撃力が４０００もあるのに、
　　　こちらの攻撃力は下げられてしまうなんて。
　　　戦闘じゃ絶対に倒せっこないわ」

魔理沙「（癪だが霊夢の言うとおりだな。このままだと･･････やばいぜ）」

妹紅　「瘴気が増していく･･････なんだか喉が痛くなってくるね。
　　　うがいしたくなるわ」

早苗　「不老不死のあなたはその程度でしょうけど･･････
　　　普通なら背筋が凍りつきそうですよ」

幽々子「お仕置きの時間よ。随分待たせてしまったようで、申し訳ないわ」

魔理沙「ふ、ふん。来るなら来たらいいぜ」

幽々子「ふふ･･････邪神ドレッド・ルートで、右端のホワイトホーンズドラゴンに攻撃！　
　　　西行寺式・フィアァーーズノックダウンン！！」

魔理沙「･･････ぐあああっ！」LP5100→2350

アリス「魔理沙！」

魔理沙「うう、あいつの妖気だけで身体に衝撃が････････････
　　　だが、まだまだいけるぜ。わたしのことは心配無い」

アリス「わかっているわ。
　　　これぐらでくたばってもらっちゃ、わたしのパートナーは務まらないもの」

魔理沙「ふっ。厳しい奴だぜ。
　　　じゃあ、いっちょお手本を見せてもらうとするかな」

幽々子「あらあら。なんだか楽しそうな会話してくれるじゃない。
　　　不覚ながら、ほんの少しだけ虫唾が走っちゃったわ。
　　　カードを１枚伏せましょう。ターンエンド。くすくす･･････」

輝夜「後編も、サービスサービスぅ～♪」


続きます。