に「さぁ、はじまるよー」
文「いくでガンス」
椛「ふんが~」
雛「なんて厄い……」
前作、『にとりと雛と文さんと』の続編にあたります。
読んでない場合は先に↑を読んでください。
「雛ちゃん、そろそろお皿だして」
「はーい」
幽香さんに紹介されてから大分立ちますが、私はまだバイトを続けています。
優しく厳しい店長や、可愛い後輩もいて、素晴らしい職場です。
里の野獣(男共)のセクハラを除けば。
酒が入るなりそこに誰が居ようとエロトーク。
狙って喋ってる節もあるから堪りません。
「今日はフランちゃんが休みかぁ」
「そうでしたか??」
「ああ、教えてなかったかな??今日は用事があってこれないらしいよ」
「へぇー」
つるぺたろりーんなフランちゃん目当てのお客さんもいるんだけどなぁ。
まあいいか、そういう人はお酒飲んで日を改めてくるし。
「雛ぁぁーーー、またまた凄いの出来たよっ」
「……にとり、何しに来たの??」
「メカにとりMK2の完成だぁぁぁっ」
うわっ、ここ一週間姿を見ないと思ったらまたそんな物を作っていたのか。
しかも背中に背負った風呂敷大分大きいし。
尚且つそれをバイト先に持ってくるか??
「なにそれ」
「良くぞ聞いてくれましたっ、これぞ私の開発した万能人型血穿兵器」
血、穿??
それは誤字??それとも本気??
物凄く嫌な予感しかしないんだけど。
「前回は文に踏まれたせいでジャンクになたけど、今回はそうは行かないよっ」
バッと風呂敷から開放されたソレは人並みに大きかった。
投げ遣りな顔。
型抜きされたような体。
一枚板のような手。
何所に繋がってるか解らない背中から伸びたケーブル。
「これぞメカにとりMK2]
いや、どう見ても先○者でしょ。
あれか、その頭のお皿が差だというのか??
その『中華』って書かれた炒飯皿が差なのか??
「なお、この頭のお皿はのこぎりになります」
「おお、それは凄い」
「いや、店長目を覚ましてください。何所もすごく有りません」
「なんだとぉーーーっ、雛は私の素晴らしい発明の良さをどうして理解してくれないんだよっ。
これは立派な革新なんだよ??イギリスでの産業革命みたいな物だよ??
その偉大な第一歩をどうしてそう見下すかな。
いやいや、偉大な発明っていうのは中々人に理解されないって解ってるよ??
それでも友人には理解して欲しいんだ、わかるよね??」
うん、とりあえずにとりが興奮して正気じゃないってとこまで聞いた。
ってかイギリスってなにさ。
「そういえば最近文見ないけどにとりしらない??」
「え、目の前にいるじゃない」
「ブバッ」
ま、まままままさかっ。
この先行者に組み込まれてっ!?
「冗談だよ、そんなに揺すったら壊れちゃうだろ」
「そ、そうだよね、ははっ」
「さすがにそこまでしないよ、今文はアラスカに居る」
「どこ??」
「辺境の地」
ヒュゴオオオオオオオオオオオオオ
「さ、寒い」
何故だろう、今脳裏に文がダンボールに包まってる悲惨な姿がよぎったんだけど。
猛吹雪の中寒さに打ち震えながら幸せに付いて考えている文。
「ダメっ、死亡フラグっ」
「どうしたの雛ちゃん、行き成り叫んで」
「はっ、す、すみません」
「いきなり死亡フラグって……」
「お願い、忘れてにとり」
そうだよね、文がそんな死にかけてる筈がないよね。
さて、問題はコレか。
「よーし、それじゃあ動かすよー」
「神槍 スピア・ザ・グングニル」
ザックリ ガシャン
「はぁぁぁーーーーっはっはっ、ジャンクにしてやったわ。ざまぁみなさい」
非常に大人気ない笑い声と共にレミリアさんが登場した。
そして、先行○は胴体を吹き飛ばされ大破し、にとりはまたしても苦しみも悲しみも無い所に逝ってしまった。
顔がはにわのままで。
「れ、レミリアさん??」
「あらみすちー、なんか凄く腹が立ったからふっ飛ばしちゃったわ」
手馴れた動作で槍を回収し、カウンターに座るレミリアさん。
にとりや○行者はガン無視だ。
「で、何アレ」
「にとりさんの作品らしいよ」
「ああ、そりゃあ悪い事したわ」
ガスッガスッ
「いや、ちっとも悪いと思ってないよね」
「失礼な、反省してるわよ」
「反省してたら頭を滅多刺しにしないと思う」
「ああっ、あんまりにも腹が立ったから無意識で頭を粉々にっ」
あーあ、またにとりの作品が壊れちゃった。
文と同じパターンかな??
「店長、すみません今日はバイトできそうにないです」
「そうだねぇ、よし、今日は店を臨時休業にしてこれ直そうか」
「いいんですか??」
「いいよいいよ、元々趣味の店だし、にとりさんを放置しておく訳にもいかないし」
「えー、直すのー」
「レミリアさんはもっと反省すべきです」
「いやいや、ホント自分でも不思議なくらいに腹が立っちゃうんだって」
お願いですからそれ以上壊さないでください。
ジャンクから鉄くずになってるじゃないですか。
「でも何所で直すの??」
「元さんに頼ります」
こけしになりますけど。
「それは無理だな」
「……………」
里に行くと元さんは記憶を失っていた。
慧音さんの非常に丁寧な説明だと、どうも屋根の修理中に転落、頭をしこたま打ってパーになったらしい。
永琳さんに見てもらった結果、一時的な物らしいけど……。
「なんでこけしを量産してるんですか」
「いや、こけしじゃなくてジャス○ウェイらしい」
「なんですか、それ」
「わからん」
こけしに手が付いただけに見えるんですけど。
で、レミリアさんは何そんなにジャスタウェ○をジロジロ見てるんですか。
「ねえ、もうこれで手を打たない??」
「サイズが全然違いますし、意味不明です」
「そうだよ、幾らなんでもこれは無いよ」
いっそ材料の中にこの鉄くずを混ぜましょうか。
そうしたらメカにとりMK2となって誕生する筈です。
……たぶん姿は別物でしょうけど。
一週間後
「いょおぉぉう」(CV若本)
「「「……………」」」
初代か、初代が大きくなって帰ってきたのか??
何故だ、なんなんだこれは。
先○者のパーツからなら茶筒に出来るのか。
「おぃおぃ、俺はオマエたちの事をファミリーだと思ってるんだぜぇ??」
「………こんな時どんな顔をしたらいいのか解らないんです」
「泣いてもいいと思うよ??」
「ゴメン、このエンドは予想してなかったわ。私、帰るね」
逃がしませんよレミリアさん。
一人だけ幸せになれると思ったら大間違いです。
死なば諸共、旅は道連れ、世は無情。
「離してっ、私には妹が、妹がいるのよっ」
「知ってます、厄い位にシスコンなのも承知です。だからこそ、ですよ」
「うわぁ、雛ちゃんが聖母の如き笑顔で諦めきった事を言ってる」
その時、後に下がった店長の肘が偶々カウンターの上に乗っていたジャス○ウェイに当りました。
その後は皆さんの予想通り。
メカにとり茶筒バージョンMK2は吹っ飛び、私達も吹っ飛びました。
爆弾だったんですね、あれ。
永遠亭の隣の病室にいたアフロな髪をした慧音さんが教えてくれました。
「そういえばにとりはどうしたのかな」
「聞いた話しじゃ「あ、文のこと忘れてた」って言って妖怪の山に帰ったらしいよ」
「そうですか」
店長と隣あわせで入院生活。
レミリアさんは持ち前の超回復(フランちゃんの愛を受け止める為らしい)でちゃっちゃと退院してしまった。
原因のクセに一番元気だとは、これいかに。
スッパーーーーーン
「雛ぁぁぁぁーーーー、私のメカにとりMK2壊したなぁぁぁ」
「私じゃないわよっ」
どこから聞いてきたのか私に濡れ衣を着せるにとりに怒鳴り、私は布団に潜るのだった。
ああもう、厄いわ。
文「いくでガンス」
椛「ふんが~」
雛「なんて厄い……」
前作、『にとりと雛と文さんと』の続編にあたります。
読んでない場合は先に↑を読んでください。
「雛ちゃん、そろそろお皿だして」
「はーい」
幽香さんに紹介されてから大分立ちますが、私はまだバイトを続けています。
優しく厳しい店長や、可愛い後輩もいて、素晴らしい職場です。
里の野獣(男共)のセクハラを除けば。
酒が入るなりそこに誰が居ようとエロトーク。
狙って喋ってる節もあるから堪りません。
「今日はフランちゃんが休みかぁ」
「そうでしたか??」
「ああ、教えてなかったかな??今日は用事があってこれないらしいよ」
「へぇー」
つるぺたろりーんなフランちゃん目当てのお客さんもいるんだけどなぁ。
まあいいか、そういう人はお酒飲んで日を改めてくるし。
「雛ぁぁーーー、またまた凄いの出来たよっ」
「……にとり、何しに来たの??」
「メカにとりMK2の完成だぁぁぁっ」
うわっ、ここ一週間姿を見ないと思ったらまたそんな物を作っていたのか。
しかも背中に背負った風呂敷大分大きいし。
尚且つそれをバイト先に持ってくるか??
「なにそれ」
「良くぞ聞いてくれましたっ、これぞ私の開発した万能人型血穿兵器」
血、穿??
それは誤字??それとも本気??
物凄く嫌な予感しかしないんだけど。
「前回は文に踏まれたせいでジャンクになたけど、今回はそうは行かないよっ」
バッと風呂敷から開放されたソレは人並みに大きかった。
投げ遣りな顔。
型抜きされたような体。
一枚板のような手。
何所に繋がってるか解らない背中から伸びたケーブル。
「これぞメカにとりMK2]
いや、どう見ても先○者でしょ。
あれか、その頭のお皿が差だというのか??
その『中華』って書かれた炒飯皿が差なのか??
「なお、この頭のお皿はのこぎりになります」
「おお、それは凄い」
「いや、店長目を覚ましてください。何所もすごく有りません」
「なんだとぉーーーっ、雛は私の素晴らしい発明の良さをどうして理解してくれないんだよっ。
これは立派な革新なんだよ??イギリスでの産業革命みたいな物だよ??
その偉大な第一歩をどうしてそう見下すかな。
いやいや、偉大な発明っていうのは中々人に理解されないって解ってるよ??
それでも友人には理解して欲しいんだ、わかるよね??」
うん、とりあえずにとりが興奮して正気じゃないってとこまで聞いた。
ってかイギリスってなにさ。
「そういえば最近文見ないけどにとりしらない??」
「え、目の前にいるじゃない」
「ブバッ」
ま、まままままさかっ。
この先行者に組み込まれてっ!?
「冗談だよ、そんなに揺すったら壊れちゃうだろ」
「そ、そうだよね、ははっ」
「さすがにそこまでしないよ、今文はアラスカに居る」
「どこ??」
「辺境の地」
ヒュゴオオオオオオオオオオオオオ
「さ、寒い」
何故だろう、今脳裏に文がダンボールに包まってる悲惨な姿がよぎったんだけど。
猛吹雪の中寒さに打ち震えながら幸せに付いて考えている文。
「ダメっ、死亡フラグっ」
「どうしたの雛ちゃん、行き成り叫んで」
「はっ、す、すみません」
「いきなり死亡フラグって……」
「お願い、忘れてにとり」
そうだよね、文がそんな死にかけてる筈がないよね。
さて、問題はコレか。
「よーし、それじゃあ動かすよー」
「神槍 スピア・ザ・グングニル」
ザックリ ガシャン
「はぁぁぁーーーーっはっはっ、ジャンクにしてやったわ。ざまぁみなさい」
非常に大人気ない笑い声と共にレミリアさんが登場した。
そして、先行○は胴体を吹き飛ばされ大破し、にとりはまたしても苦しみも悲しみも無い所に逝ってしまった。
顔がはにわのままで。
「れ、レミリアさん??」
「あらみすちー、なんか凄く腹が立ったからふっ飛ばしちゃったわ」
手馴れた動作で槍を回収し、カウンターに座るレミリアさん。
にとりや○行者はガン無視だ。
「で、何アレ」
「にとりさんの作品らしいよ」
「ああ、そりゃあ悪い事したわ」
ガスッガスッ
「いや、ちっとも悪いと思ってないよね」
「失礼な、反省してるわよ」
「反省してたら頭を滅多刺しにしないと思う」
「ああっ、あんまりにも腹が立ったから無意識で頭を粉々にっ」
あーあ、またにとりの作品が壊れちゃった。
文と同じパターンかな??
「店長、すみません今日はバイトできそうにないです」
「そうだねぇ、よし、今日は店を臨時休業にしてこれ直そうか」
「いいんですか??」
「いいよいいよ、元々趣味の店だし、にとりさんを放置しておく訳にもいかないし」
「えー、直すのー」
「レミリアさんはもっと反省すべきです」
「いやいや、ホント自分でも不思議なくらいに腹が立っちゃうんだって」
お願いですからそれ以上壊さないでください。
ジャンクから鉄くずになってるじゃないですか。
「でも何所で直すの??」
「元さんに頼ります」
こけしになりますけど。
「それは無理だな」
「……………」
里に行くと元さんは記憶を失っていた。
慧音さんの非常に丁寧な説明だと、どうも屋根の修理中に転落、頭をしこたま打ってパーになったらしい。
永琳さんに見てもらった結果、一時的な物らしいけど……。
「なんでこけしを量産してるんですか」
「いや、こけしじゃなくてジャス○ウェイらしい」
「なんですか、それ」
「わからん」
こけしに手が付いただけに見えるんですけど。
で、レミリアさんは何そんなにジャスタウェ○をジロジロ見てるんですか。
「ねえ、もうこれで手を打たない??」
「サイズが全然違いますし、意味不明です」
「そうだよ、幾らなんでもこれは無いよ」
いっそ材料の中にこの鉄くずを混ぜましょうか。
そうしたらメカにとりMK2となって誕生する筈です。
……たぶん姿は別物でしょうけど。
一週間後
「いょおぉぉう」(CV若本)
「「「……………」」」
初代か、初代が大きくなって帰ってきたのか??
何故だ、なんなんだこれは。
先○者のパーツからなら茶筒に出来るのか。
「おぃおぃ、俺はオマエたちの事をファミリーだと思ってるんだぜぇ??」
「………こんな時どんな顔をしたらいいのか解らないんです」
「泣いてもいいと思うよ??」
「ゴメン、このエンドは予想してなかったわ。私、帰るね」
逃がしませんよレミリアさん。
一人だけ幸せになれると思ったら大間違いです。
死なば諸共、旅は道連れ、世は無情。
「離してっ、私には妹が、妹がいるのよっ」
「知ってます、厄い位にシスコンなのも承知です。だからこそ、ですよ」
「うわぁ、雛ちゃんが聖母の如き笑顔で諦めきった事を言ってる」
その時、後に下がった店長の肘が偶々カウンターの上に乗っていたジャス○ウェイに当りました。
その後は皆さんの予想通り。
メカにとり茶筒バージョンMK2は吹っ飛び、私達も吹っ飛びました。
爆弾だったんですね、あれ。
永遠亭の隣の病室にいたアフロな髪をした慧音さんが教えてくれました。
「そういえばにとりはどうしたのかな」
「聞いた話しじゃ「あ、文のこと忘れてた」って言って妖怪の山に帰ったらしいよ」
「そうですか」
店長と隣あわせで入院生活。
レミリアさんは持ち前の超回復(フランちゃんの愛を受け止める為らしい)でちゃっちゃと退院してしまった。
原因のクセに一番元気だとは、これいかに。
スッパーーーーーン
「雛ぁぁぁぁーーーー、私のメカにとりMK2壊したなぁぁぁ」
「私じゃないわよっ」
どこから聞いてきたのか私に濡れ衣を着せるにとりに怒鳴り、私は布団に潜るのだった。
ああもう、厄いわ。
所々中身がスカスカになってるような。
さて、次回作はメタルでギアなアラスカで、
ソリッドでスネークな兵士と最速の鴉天狗が真実に迫る?!
任務のキーはダンボールとロッカーとドラム缶。
なんて感じだったらいいな。
久方ぶりに紅魔さんの作品を1から読み直してます。やっぱり紅魔さんの作品は愛さざるを得ない…!!
個人的にはレミリア視点でフランちゃんうふふな話が読みたいですが、紅魔さんが好きなものが書ければそれだけで最高ッス。
実はそろそろ革命シーズンかなぁ、とか思ったり。
それなんてM○S2。
文がロッカーに潜んだりダンボールを被ったりするんですね、わかります。
2>
フランちゃんうふふ……。
なるほど、つまりレミフラと。
3>
一週間後、元さんは復活しました。
その間のジャスタ○ェイ生産は記憶にありません。
そろそろマチョリーの季節か……。
ということはR○Xがでるということですか?www
マチョリーさんなら一撃で破壊しそうだwww