私は神だ。この幻想郷とやらにきて幾年かが過ぎた。
私はこの幻想郷の今の姿に絶望の念を抱かざるを得ない。
なぜならこの世界では神は威厳のある存在ではなく
単なる一つの住人としてしか扱われることがない。
現に自称神という存在の多くは、決して己の力を雄々しく誇示することなくつつましい生活を送っている。
冗談ではない。
極めて遺憾千万!
私は神だ。
神なのだ!
私は全ての創造主であり、総てを思うがままに操れる神なのだ!
その神である私がなぜ他の者と同じく暮さなければならないのだ!
そして私は決心した。
この幻想郷が存在するのに必要不可の存在であるという博麗の巫女とやらに会い
神の名において奴を消してやることを!
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――ふむ、はるばる神社とやらにやってきたが、奴がどれだけ雄々しい存在かと思えば、なんてことはない。
ただの小娘じゃないか。
こんなものおそるるに足りぬ!
では、さっそくスペルカードルールとやらに則り始末してやろう。
手始めに神符『ひかりあれ』を喰らわせて盲目にしてやる。
ははは、どうだ。まぶしいだろう!
ほう、反撃してくるとはなかなかやるな
では次に悔符『くいあらためよ』で混乱させてやるわ!
さあ、狂気の世界へと堕ちるがいい!
むむ、この攻撃も防ぎきるとは……なかなかどうして。
伊達に博麗の巫女ではないという事か。
ならば喰らうがいい!
烈符『かみのひだりて』で大ダメージを与えてやる!
私に逆らったことを末代まで後悔するがいい!!
なんと! この攻撃も防ぎきったと言うのか!
なんと素晴らしい! では敬意を表して我最大の技で葬ってやろう。
激符『フレ……あ……?
まて!
貴様!
その忌々しい物体をどこから取り出した!?
やめろ、頼む、チェーンソーだけはやめてくれぇーー!!
ぎゃぁあああああああああああああああああああああああ!!
かみは バラバラ になった