「なぁ慧音、さすがに外はまずいんじゃないかなぁ」
「見られているかもしれないほうが、興奮するんだろう?」
きもけーねが妹紅の服を脱がしにかかっていた。
ここは満月が照らす晴れた原っぱ、開けているからといって開放的になる場所でもない。
「それに、百合行為をしたらあいつがくるんじゃないのか」
「馬鹿だなぁ、妨害があるから興奮するんだろう」
ブラウスのボタンが一つずつ外されていく。
開くと、そこには白い大地。
「恥ずかしいよ慧音」
「我慢するんだ、お前の体はもう正直者の死。いまから藤原クライシスをしてやるからな」
慧音の手が大地を蹂躙しようとしたその瞬間。
大地が隆起し、土煙の中からパチュリー・ノーレッジが現れた。
「そーこーまーでーよー。行き過ぎた百合行為は絶対許さない! パチュリー・ノーレッジ参上!」
叫んだ割りには派手なアクションは何一つない。
喘息だから。
「くく、私が妹紅のサラシを外すのを止められるかな」
「やめろ! 恥ずかしいから!」
「えーと、目の前の百合行為を消極的にやめさせるには……」
パチュリーはブツブツと何事かを呟きながら、グリモワールで慧音の頭を殴った。
予想外の展開に、慧音はそのまま地面に突き刺さってしまった。
「あぁ……。慧音の角はごぼうだから地面に刺さると伸びちゃうのに……」
「ふふ、しばらく百合行為は禁止よ。残念ね」
「違うんだパチュリーさん、慧音は満月の夜だけ凶暴なんだ。普段はいい奴だから見逃してやってくれないか」
「ウー」
「ほら、虚人になってる」
「そう、なら仕方ないわね」
幻想郷のネチョブレイカーは、柔軟なことでも有名なのだ。
「次の現場が待ってるわ。アディオス」
「あ、土に戻ってくんだ」
「小町、あなたはいつもいつもサボってばっかりで……。待たせられる、私の身にもなってください」
「四季さま……」
「映姫、って呼んでください。じゃなきゃぁ十王裁判にかけちゃいますからね」
「じゃあ、映姫」
「はい」
小町が映姫の体をそっと抱きしめると、後ろの壁が吹き飛んだ。
「危ないところだったわ。プラクチック爆だ……。ロイヤルフレアで吹き飛ばさなかったら間に合わなかった」
「ちょっと!? ここは彼岸なのになんであなたがいるの!?」
「幻想郷の行き過ぎた百合は私が止める! パチュリー・ノーレッジ見参!」
「あー、どうやって三途の河を渡ってきたんだい?」
「……」
「目を逸らさないでください。生者は来れないはずでしょう」
「というかここ幻想郷じゃないし、あたいらは関係ないと思うけど」
「ほ、ほどほどにしときなさい」
「あんたが思ってるようなもんじゃないよ」
「小町ぃ!?」
間違えたときはクールに去る。それがバランサーとしての役目なのだ。
「ふぅ……。今日も疲れたわ」
月月火水木金金の七耀の魔法使いは多忙を極める。
紅魔館の図書館へ戻ってきたときには、日がすっかり落ちていた。
「小悪魔?」
「はい、小悪魔です」
「肩を揉みなさい」
従順な召使いである小悪魔は、パチュリーの体を一生懸命ほぐした。
それは肩から腰、足の裏まで。
「パチュリーさま、こんな生活をいつまで続けるんです?」
「私の後継者が育つまでよ」
百合はグレーゾーンで留まるから創想話でやれる。
一線を踏み越えれてしまえば夜伽行きなのだ。
「……そうですか」
小悪魔は手を止めた。
「もう休みましょうか、眠そうですよ」
「ん、そうね」
パチュリーは小悪魔に抱きかかえられ、ベッドに寝かせられた。
「今日は一緒に寝ましょう」
「いいんですか?」
「ええ」
小悪魔は女顔の男性なので、百合ではない。
と思ったけど冷静に考えたら健全な男女関係。
そうかその手があっ……いやアウアウー!!
だと思ったが、そうだとしたら幻想郷は男の子でいっぱいというわけだな…
つまり、幻想郷は実はおちんちんランドだったんだよ!
rγー=ー=ノ)yン
`i Lノノハノ」_〉
|l |i| ゚ - ゚ノi| >>7そこまでよ
_, ‐'´ \ ̄/ `ー、_
/ ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ
{ 、 ノ、 | ,,ム,_ ノ l
'い ヾ`ー~'´ ̄__っ八 ノ
\ヽ、 ー / ー 〉
\`ヽ-‐'´ ̄`冖ー/
なんて発想力だい