「妹様、T-1グランプリ出ない?」
「T-1? 何それ?」
「四季映姫と八雲紫の協同によって作られた『ツッコミのNo.1を競う大会』」
「絶対出ない」
「そういうと思って実は既に申込んでおいたわ」
「何で!?」
「あ、勘違いしないでね。ツッコミってボケとツッコミの方のツッコミよ。妹様が考えてる性的な意味のツッコミじゃないから」
「分かってるよ! ていうか別に考えて無いよそんなこと!」
「妹様、ここ図書館。静かにして」
「腹立つなぁ」
「はい、これルールブック。あと相方は私ね」
「分かってるよ! あ~も~読んどけば良いんでしょ!」
『☆ルール☆』
1.二人以上で組んで出ること。一人は駄目。
2.ネタの内容を二番目に重視し、一番重視はツッコミとなります。
3.参加料は21万円。
4.棄権した場合は八雲紫と四季映姫の一日ペットにされます。
5.ネタ時間は30秒~30分。
6.優勝者には21万円と八雲紫のキスが贈呈されます。
7.男女年齢妖怪人間問わず!
8.性的な意味でのツッコミ大会じゃありません。
9.筋肉さんがこむら返っても責任は持てません。
10.審査員は主に100人の幻想郷住民。審査方法は、面白いと思ったら自分のドロワをバケツに詰めます。そのバケツの重さで勝敗が別れます。満点は545キロドロワ。
☆☆☆
「さぁ始まりました。T-1GP! 司会進行は私、射命丸文! 舞台の地はここ、守矢神社前です! そして、出場メンバーはこちら!」
1.フリー(フランドール&パチュリー)
2.こけし(アリス&魔理沙)
3.神様突撃部隊(諏訪子&神奈子)
「さぁ、優勝賞金21万円を得るのは誰だー! まずはエントリーナンバー1『フリー』です。どうぞ!」
出場BGM、『地上の星』が流れると同時に、パチュリーとフランドールが登場。
「どうもパチュリーです」
「フランドールです」
「二人合わせてフリーです。よろしくお願いします」
「妹様、私最近昔が懐かしいなって思うのよ」
「ふぇ~そうなんだ」
「でね、昔と言えばやっぱり昔話だと思うのよ」
「昔話?」
「でも昔話って展開がベタだからちょっと改良してみたの。今日この場で読んで良いかしら?」
「まぁ、そうしなきゃ漫才進まないからね。いいよ」
「じゃあ読むわ。『桃太郎~ミラクルピーチ』」
「何そのサブタイトル!?」
『昔々、ある所にお爺さんとお婆さんと桃太郎が住んでいました』
「この段階で桃太郎いるよ!? ていうか桃出てきて無いのに何で桃太郎って名前!?」
『お爺さんは山へ芝刈り機を買いに、お婆さんは川へ流れに行きました』
「もう意味が分からないよ!? お婆さんの行動がより分からない!」
『お婆さんはそのまま川を流れていってしまいました。お爺さんが家へ帰ると、桃太郎が言いました』
「あーお婆さん無視して進むんだね」
『お爺さん、鬼退治行きたい』
「お婆さん居ないのに、きびだんごはどうするんだろう?」
『お爺さんは、桃太郎に手作りのガムを渡して、桃太郎を見送りました』
「お爺さんガム作れるの!? どんな技術持ってるの!?」
『道中、犬が話し掛けてきました』
「うみゅうみゅ」
『ワンワンワン!』
「まさかの人語喋れないの!?」
『桃太郎は無視して進みました』
「そりゃそうだよね」
『次に雉と猿が叢から飛び出してきました』
「ま、まぁ許容範囲だよ」
『桃太郎は無視して進みました』
「桃太郎クール過ぎ!」
『そしてまぁ、なんやかんやあって桃太郎は鬼退治成功しました』
「重要な場面省略した!」
『めめめめ、めめめめ』
「めでたし、めでたしだよ!」
「どうかしら妹様?」
「ツッコミ箇所多過ぎだよ!」
「ちなみに浦島太郎もあるんだけど……」
「いや、もういいよ!」
「どうもありがとうございました」
「さぁ、トップバッターからいきなり全力ツッコミが飛び出しました! さぁ審査開始です!」
審査員たちがバケツにドロワを詰める。
「計量は最後に一斉に行います。さて、審査員に感想を訊いてみましょう! 八雲紫さん、どうでした?」
「そうね、少しボケが弱かったけれどツッコミが元気良くて好印象でしたわ」
「はい、ありがとうございました。続いてエントリーナンバー2『こけし』」
出場BGM『魔王』が流れると同時に、魔理沙とアリスが舞台に登場。
「魔理沙だぜ」
「アリスよ」
「二人合わせてこけしだぜ。よろしくお願いします」
「何で私がこんな大会に……」
「まぁまぁ、面白そうじゃん」
「私は自律人形製作に忙しいのよ! 大体魔理沙と私そんなに親しく無いでしょ」
「あ、別にアリスとより仲良くなる為に出てる訳じゃあ無いぜ! これを機に、ちゃんと友達になれたらいいななんて思って無いぜ!」
「何意味分からないこと言ってるのよ?」
「いやいや、別に何でも無い何でも無い」
「はぁ……あんたと居ると溜め息ばっかり吐いてるわ」
「溜め息吐くと幸せが四足歩行で逃げるんだぜ」
「まず溜め息に手足があることにびっくりよ」
「そんなことも知らないのか? 無知だな。いやムチムチだな」
「何がよ!」
「アリスは怒ってばっかりだなぁ」
「誰のせいよ!」
「上海?」
「あんたよ! 上海は良い子よ!」
「まぁまぁ、そんなロリロリするなよ」
「カリカリしてるのよ! どういう状態なのよそれ!」
「私に訊くなよ。恥ずかしいなぁもう」
「言い出したのは魔理沙でしょうが!? あぁぁもう嫌!」
「んじゃあ帰るか? ありがとうございましたーっと」
「どんなネタの終わり方よ! え、ちょ、あ、ありがとうございました」
「はい、お疲れ様でした。日常的短い会話からの、アリスさんの冷静ツッコミが段々とヒステリックツッコミに変わっていくのは素晴らしかったですね」
審査員がバケツにドロワを詰める詰める。
「さぁ、審査員のレミリアさん感想を」
「そうね、ボケ数が圧倒的に少ないのと、会話かネタなのかが分かり難かったかしら。でもアリスのツッコミは素晴らしかったわ」
「はい。ありがとうございまーす。続いてはエントリーナンバー3『神様突撃部隊』です!」
出場BGM『君をのせて』が流れると同時に、神奈子と諏訪子が舞台に登場。
「ども、諏訪子です」
「神奈子です」
「神様突撃部隊です。よろしくお願いします」
「いやぁ最近昔のアニメが懐かしいと思うのよ」
「あぁ、幻想郷来る前には見てたね」
「何が良いって曲が良いわよね」
「曲ねぇ」
「ほら一体さんとか」
「微妙にタイトル違うねぇ。まぁ良いけどさ」
「ムキムキムキムキムキっムキ、愛してる♪」
「そんなマッチョに好かれたくないなぁ」
「他にも懐かしいと言えば言葉遊び的なものもあったわよね」
「そうだねぇ」
「諏訪子、膝って十回言って」
「出し方おかしいよ? 膝膝膝膝膝膝膝膝膝膝」
「何か赤いあれはなーんだ?」
「アバウト過ぎだよ。ピザ」
「正解!」
「凄くつまらないよ」
「じゃあ最後は掛け言葉で、このネタと掛けまして、プリズムリバーたちの関係と解く」
「その心は?」
「しまいです」
「お後が宜しいようで」
「脱力したツッコミだー! お疲れ様でした!」
審査員がバケツにドロワを詰める詰める詰める。
「これで全て終わりました! 審査員に訊いてみましょう。ルーミアさんどうでした?」
「そうですね、非常に楽しかったです。はい。」
「はい、ルーミアさんの性格が変わってしまう程素晴らしかったようです!」
出場した三組が再び登場。それぞれ計量器の前にバケツを持って立つ。
「それでは一斉計量です!」
バケツを乗せる。会場が息を飲む。やがて静寂は破れ、興奮した騒がしい声が聞こえる。誰が優勝か決まったのだ。
「決まりました! 優勝は――」
「T-1? 何それ?」
「四季映姫と八雲紫の協同によって作られた『ツッコミのNo.1を競う大会』」
「絶対出ない」
「そういうと思って実は既に申込んでおいたわ」
「何で!?」
「あ、勘違いしないでね。ツッコミってボケとツッコミの方のツッコミよ。妹様が考えてる性的な意味のツッコミじゃないから」
「分かってるよ! ていうか別に考えて無いよそんなこと!」
「妹様、ここ図書館。静かにして」
「腹立つなぁ」
「はい、これルールブック。あと相方は私ね」
「分かってるよ! あ~も~読んどけば良いんでしょ!」
『☆ルール☆』
1.二人以上で組んで出ること。一人は駄目。
2.ネタの内容を二番目に重視し、一番重視はツッコミとなります。
3.参加料は21万円。
4.棄権した場合は八雲紫と四季映姫の一日ペットにされます。
5.ネタ時間は30秒~30分。
6.優勝者には21万円と八雲紫のキスが贈呈されます。
7.男女年齢妖怪人間問わず!
8.性的な意味でのツッコミ大会じゃありません。
9.筋肉さんがこむら返っても責任は持てません。
10.審査員は主に100人の幻想郷住民。審査方法は、面白いと思ったら自分のドロワをバケツに詰めます。そのバケツの重さで勝敗が別れます。満点は545キロドロワ。
☆☆☆
「さぁ始まりました。T-1GP! 司会進行は私、射命丸文! 舞台の地はここ、守矢神社前です! そして、出場メンバーはこちら!」
1.フリー(フランドール&パチュリー)
2.こけし(アリス&魔理沙)
3.神様突撃部隊(諏訪子&神奈子)
「さぁ、優勝賞金21万円を得るのは誰だー! まずはエントリーナンバー1『フリー』です。どうぞ!」
出場BGM、『地上の星』が流れると同時に、パチュリーとフランドールが登場。
「どうもパチュリーです」
「フランドールです」
「二人合わせてフリーです。よろしくお願いします」
「妹様、私最近昔が懐かしいなって思うのよ」
「ふぇ~そうなんだ」
「でね、昔と言えばやっぱり昔話だと思うのよ」
「昔話?」
「でも昔話って展開がベタだからちょっと改良してみたの。今日この場で読んで良いかしら?」
「まぁ、そうしなきゃ漫才進まないからね。いいよ」
「じゃあ読むわ。『桃太郎~ミラクルピーチ』」
「何そのサブタイトル!?」
『昔々、ある所にお爺さんとお婆さんと桃太郎が住んでいました』
「この段階で桃太郎いるよ!? ていうか桃出てきて無いのに何で桃太郎って名前!?」
『お爺さんは山へ芝刈り機を買いに、お婆さんは川へ流れに行きました』
「もう意味が分からないよ!? お婆さんの行動がより分からない!」
『お婆さんはそのまま川を流れていってしまいました。お爺さんが家へ帰ると、桃太郎が言いました』
「あーお婆さん無視して進むんだね」
『お爺さん、鬼退治行きたい』
「お婆さん居ないのに、きびだんごはどうするんだろう?」
『お爺さんは、桃太郎に手作りのガムを渡して、桃太郎を見送りました』
「お爺さんガム作れるの!? どんな技術持ってるの!?」
『道中、犬が話し掛けてきました』
「うみゅうみゅ」
『ワンワンワン!』
「まさかの人語喋れないの!?」
『桃太郎は無視して進みました』
「そりゃそうだよね」
『次に雉と猿が叢から飛び出してきました』
「ま、まぁ許容範囲だよ」
『桃太郎は無視して進みました』
「桃太郎クール過ぎ!」
『そしてまぁ、なんやかんやあって桃太郎は鬼退治成功しました』
「重要な場面省略した!」
『めめめめ、めめめめ』
「めでたし、めでたしだよ!」
「どうかしら妹様?」
「ツッコミ箇所多過ぎだよ!」
「ちなみに浦島太郎もあるんだけど……」
「いや、もういいよ!」
「どうもありがとうございました」
「さぁ、トップバッターからいきなり全力ツッコミが飛び出しました! さぁ審査開始です!」
審査員たちがバケツにドロワを詰める。
「計量は最後に一斉に行います。さて、審査員に感想を訊いてみましょう! 八雲紫さん、どうでした?」
「そうね、少しボケが弱かったけれどツッコミが元気良くて好印象でしたわ」
「はい、ありがとうございました。続いてエントリーナンバー2『こけし』」
出場BGM『魔王』が流れると同時に、魔理沙とアリスが舞台に登場。
「魔理沙だぜ」
「アリスよ」
「二人合わせてこけしだぜ。よろしくお願いします」
「何で私がこんな大会に……」
「まぁまぁ、面白そうじゃん」
「私は自律人形製作に忙しいのよ! 大体魔理沙と私そんなに親しく無いでしょ」
「あ、別にアリスとより仲良くなる為に出てる訳じゃあ無いぜ! これを機に、ちゃんと友達になれたらいいななんて思って無いぜ!」
「何意味分からないこと言ってるのよ?」
「いやいや、別に何でも無い何でも無い」
「はぁ……あんたと居ると溜め息ばっかり吐いてるわ」
「溜め息吐くと幸せが四足歩行で逃げるんだぜ」
「まず溜め息に手足があることにびっくりよ」
「そんなことも知らないのか? 無知だな。いやムチムチだな」
「何がよ!」
「アリスは怒ってばっかりだなぁ」
「誰のせいよ!」
「上海?」
「あんたよ! 上海は良い子よ!」
「まぁまぁ、そんなロリロリするなよ」
「カリカリしてるのよ! どういう状態なのよそれ!」
「私に訊くなよ。恥ずかしいなぁもう」
「言い出したのは魔理沙でしょうが!? あぁぁもう嫌!」
「んじゃあ帰るか? ありがとうございましたーっと」
「どんなネタの終わり方よ! え、ちょ、あ、ありがとうございました」
「はい、お疲れ様でした。日常的短い会話からの、アリスさんの冷静ツッコミが段々とヒステリックツッコミに変わっていくのは素晴らしかったですね」
審査員がバケツにドロワを詰める詰める。
「さぁ、審査員のレミリアさん感想を」
「そうね、ボケ数が圧倒的に少ないのと、会話かネタなのかが分かり難かったかしら。でもアリスのツッコミは素晴らしかったわ」
「はい。ありがとうございまーす。続いてはエントリーナンバー3『神様突撃部隊』です!」
出場BGM『君をのせて』が流れると同時に、神奈子と諏訪子が舞台に登場。
「ども、諏訪子です」
「神奈子です」
「神様突撃部隊です。よろしくお願いします」
「いやぁ最近昔のアニメが懐かしいと思うのよ」
「あぁ、幻想郷来る前には見てたね」
「何が良いって曲が良いわよね」
「曲ねぇ」
「ほら一体さんとか」
「微妙にタイトル違うねぇ。まぁ良いけどさ」
「ムキムキムキムキムキっムキ、愛してる♪」
「そんなマッチョに好かれたくないなぁ」
「他にも懐かしいと言えば言葉遊び的なものもあったわよね」
「そうだねぇ」
「諏訪子、膝って十回言って」
「出し方おかしいよ? 膝膝膝膝膝膝膝膝膝膝」
「何か赤いあれはなーんだ?」
「アバウト過ぎだよ。ピザ」
「正解!」
「凄くつまらないよ」
「じゃあ最後は掛け言葉で、このネタと掛けまして、プリズムリバーたちの関係と解く」
「その心は?」
「しまいです」
「お後が宜しいようで」
「脱力したツッコミだー! お疲れ様でした!」
審査員がバケツにドロワを詰める詰める詰める。
「これで全て終わりました! 審査員に訊いてみましょう。ルーミアさんどうでした?」
「そうですね、非常に楽しかったです。はい。」
「はい、ルーミアさんの性格が変わってしまう程素晴らしかったようです!」
出場した三組が再び登場。それぞれ計量器の前にバケツを持って立つ。
「それでは一斉計量です!」
バケツを乗せる。会場が息を飲む。やがて静寂は破れ、興奮した騒がしい声が聞こえる。誰が優勝か決まったのだ。
「決まりました! 優勝は――」
リハビリテーション頑張って下さいませ。
魔理沙さんが実は乙女な気がしてしまったのですが気のせいですよね。
あと神様組は諏訪さまが突込みで良いんですか?
またフランとのじゃれあいがみれてよかったっす!
読んだ方もツッコミを入れたくなるものを目指しましたwルーミアはクールが似合う……多分。
>>謳魚様
諏訪子様でオーケィです。
リハビリ頑張ります。
>>こうが様
まだまだ本調子では無いですが楽しんで下さって幸いです。
……つまり、実際にもらえるのはキスだけでは?
あ、審査に使ったバケツはどk(r
ところで、各組の入場曲の頭文字を並べると「ちまき」になる件について。考えすぎ?
○ンバトは、鮮度と勢いのあるネタが見れるから毎週楽しみにしてます。SSネタ作りにぴったりw
「優勝はどこだったの!?終わりまで書いてないし!」
「気にしたら負けなの!?すっごく気になっちゃったから負け組決定なの!!?」
あ、ここでツッコンじゃダメですか?そうですか
良いツッコミですねw
審査バケツは紫が持ち帰りました。
>>6様
フリーに一票入りました!
それは偶然ですねw
>>欠片の屑様
最終的にはみんな穿く物が無くなりますw
あれは面白いですよね。
>>ティファーリア様
画面の前の読んだ方がツッコミを入れたくなるものを目指しましたw
ボケ1個に対して1行分で返そうとすると何十行になるんだこれwww
だがこれだけは言いたい、フリーに一票であると!
>「何か赤いあれはなーんだ?」
喉飴氏に向かって突き進むグングニルですねわかってまs(ry
フリーに一票入りましたぁ!
え、きゃぁぁぁ(避けられない!
恐怖・心配などのために落ち着かず、興奮すること。
→ろりめく
これもツッコんだら負けかな
とかルール説明を読んで叫んだ私は何キロドロワでしょうか
上記の理由で妹様のツッコミが理樹少年にしか聞こえないorz
ムチムチでロリロリなアリスを幻視しました。
フリーは…むしろ慣れた。