私らしくない
それが近頃の私の口癖だ。
それを呟くのは決まって彼女が紅魔館へ遊びに来たときだ。
彼女を見ると普段の私が保てなくなる。
頬が紅潮し、ありえないミスもしてしまう。
全くどうかしている。
宴会になると更に厄介だ。嫌でも彼女の顔を見ることになってしまう。
私らしくない。
黒い髪も紅白の服も、全てが私を私でいられなくする。
締め付けるような胸の痛みも、彼女が誰かと一緒にいるときのモヤモヤも何もかも。
私はこの感情を知っている。
しかし素直には認めたくないもので、整理するまでには少し時間がかかりそうだ。
なんとなく見た窓の外から彼女が見えた。
「咲夜、霊夢は貴女が案内しなさい」
ふと、昨日の夜のうちにお嬢様が言っていた言葉を思い出した。
ふぅ、とため息をつき玄関まで歩いていった。
ため息が近頃の私の癖。
掃除中にも、布団にもぐりこんでいる間にも。
ぼんやりと宙を見ては頬を紅潮させる。
自分が言うのもなんだが一目ぼれというやつかもしれない。
綺麗な銀髪と仕事を色々とこなしているとは思えない細い指。
霧の異変を解決した時は大して気にも留めていなかったけれど、時間がたつにつれ彼女の顔を思い出す。
宴会の最中も彼女が来ると、内心嬉しかった。
ただ、いつもレミリアと一緒だったけれど。
紅魔館が見える。
門番に軽く挨拶をすると扉に手をかけた。
==============================
「おじゃまするわよ」
扉を開くと咲夜が既に立っていた。
驚いて霊夢は少し後ろに下がる。
「いらっしゃい。お嬢様は今お休み中よ」
咲夜が二階を指差す。
「そ、そう。じゃ、じゃあ私は帰ろうかしら」
「あ、ちょ、ちょっと待って」
帰ろうとする霊夢を咲夜は呼び止める。
振り返った霊夢は驚いた表情をしていた。
少し咲夜は悩んだ後、
「紅茶、私の部屋で飲まないかしら?」
と言った。
霊夢は頬を染めながら無言で頷いた。
それが近頃の私の口癖だ。
それを呟くのは決まって彼女が紅魔館へ遊びに来たときだ。
彼女を見ると普段の私が保てなくなる。
頬が紅潮し、ありえないミスもしてしまう。
全くどうかしている。
宴会になると更に厄介だ。嫌でも彼女の顔を見ることになってしまう。
私らしくない。
黒い髪も紅白の服も、全てが私を私でいられなくする。
締め付けるような胸の痛みも、彼女が誰かと一緒にいるときのモヤモヤも何もかも。
私はこの感情を知っている。
しかし素直には認めたくないもので、整理するまでには少し時間がかかりそうだ。
なんとなく見た窓の外から彼女が見えた。
「咲夜、霊夢は貴女が案内しなさい」
ふと、昨日の夜のうちにお嬢様が言っていた言葉を思い出した。
ふぅ、とため息をつき玄関まで歩いていった。
ため息が近頃の私の癖。
掃除中にも、布団にもぐりこんでいる間にも。
ぼんやりと宙を見ては頬を紅潮させる。
自分が言うのもなんだが一目ぼれというやつかもしれない。
綺麗な銀髪と仕事を色々とこなしているとは思えない細い指。
霧の異変を解決した時は大して気にも留めていなかったけれど、時間がたつにつれ彼女の顔を思い出す。
宴会の最中も彼女が来ると、内心嬉しかった。
ただ、いつもレミリアと一緒だったけれど。
紅魔館が見える。
門番に軽く挨拶をすると扉に手をかけた。
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「おじゃまするわよ」
扉を開くと咲夜が既に立っていた。
驚いて霊夢は少し後ろに下がる。
「いらっしゃい。お嬢様は今お休み中よ」
咲夜が二階を指差す。
「そ、そう。じゃ、じゃあ私は帰ろうかしら」
「あ、ちょ、ちょっと待って」
帰ろうとする霊夢を咲夜は呼び止める。
振り返った霊夢は驚いた表情をしていた。
少し咲夜は悩んだ後、
「紅茶、私の部屋で飲まないかしら?」
と言った。
霊夢は頬を染めながら無言で頷いた。
甘々な展開は読者の脳内任せってか?もちろんするさ!
作者は創想話に不足しがちなさくれーの続きを書くべきだ。期待するぞ?
また読めてよかった! そしてこの続きを非常に見たい…っ!