人によっては少しグロイかも知れません。
そういったものがダメな方は戻るを押してください。
「マスターーーースパーーーーク!!」
「ちょっ、ちょっと待っ…!」
魔理沙のマスタースパークが放たれ、美鈴に直撃する。
被弾した美鈴は黒こげになって倒れている。
「はっはっは、あばよ中国!」
倒れている美鈴をそのままに、魔理沙は館の中へと入って行った。
それから数分後、魔理沙から受けたダメージもそこそこ癒えてきたころ。
「美鈴、また魔理沙を通したのね!」
と館から出てきた咲夜が美鈴を叱りつける。
「で、でも咲夜さん!魔理沙、いきなりマスタースパーク撃つんですよ!?
防ぎようがないじゃないいですか!」
「黙りなさい!まったく、いつもいつもあなたは……」
そこから、咲夜のいつもの説教が始まる、それを美鈴は正座で聞く。
(なんでいつも私ばかりこんなに怒られなきゃならないんだろう。
元はと言えば魔理沙が無理やり侵入してくるからなのに、私ばっかりこんな目に…)
ふと、美鈴の中に暗い闇が浮かんできた。
(そうだ、魔理沙さえ居なければ私は怒られないんだ、
魔理沙さえ居なければこんなお仕置きにビクビクしなくてもいいんだ、
魔理沙さえ……魔理沙さえ……)
「…ん、……りん、美鈴聞こえてるの!?」
「は、はい!すいません!」
名前を呼ばれていることに気付き、とっさに顔を上げる。
「あなた、怒られてるのに聞いてないってどういうことなの?」
スッとナイフを取り出す咲夜、投げられるのは嫌だと、ひたすら謝り続けたら咲夜はナイフをしまった。
「はぁ、もういいわ、とにかく私は戻るから、引き続き仕事しなさい」
そう言うと咲夜の姿は消えてしまった。大方時を止めて戻ったのだろう。
美鈴の中では闇が大きくなっていった。
人も寝静まった深夜の魔法の森を美鈴が走っていた。
美鈴は、目的地に着くと立ち止まり、前を見る。
美鈴が来たのは霧雨魔理沙の家だった。
音を立てないよう、ゆっくりと家に近づき、ドアへと手をかけるが鍵が閉まっていて開かなかった。
どうしたものか、と上を見ると、二階の窓が白いカーテンを揺らしながら開いていた。
手間が省けた、と美鈴はそこから侵入すると、そこは魔理沙の寝室、しかも魔理沙は眠っていた。
美鈴は眠る魔理沙をジッと見る、その顔に表情はない、そしてゆっくり手を上げ、魔理沙に向って振り下ろした。
「ふぅ、少しのどが渇いたわね」
と咲夜はベッドから起きて、キッチンへと向かう。長い廊下を歩くとキッチンが見えてきた。
「あら?明かりが、誰かいるのかしら」
キッチンを覗くと、そこには大なべを煮込んでいる美鈴の姿があった。
「美鈴、何をしてるの?」
「あっ咲夜さん、いえ、近くで鍛錬をしていたら子供のイノシシがいまして、なのでそれで角煮でも作ろうかなと」
美鈴は咲夜に背を向けたまま答える、しかし咲夜はそんな事を気にもしないで、
「あなたの作る角煮おいしいのよね~、食べてもいいかしら?」
とニコニコして言う、しかし美鈴は困ったように
「すみません、まだ煮始めたばかりなので、明日の夜にお嬢様たちにお出しするので、咲夜さんも、
その時一緒に食べて下さい。その方が今食べるよりはずっと美味しいですよ」
美鈴の言葉に、咲夜は少し残念そうにしながらも
「そう言われたら仕方ないわね、それに待つのも一つの楽しみよね、楽しみにしてるわよ美鈴」
「はい、任せて下さい」
そういった会話をした後、咲夜は水を飲み、美鈴を残し、部屋へと戻って行った。
コンコンと扉を叩くと「入りなさい」との声、ゆっくり扉を開けて中に入る。そこには主であるレミリアにその妹のフランドール、主の親友パチュリーに使い魔の小悪魔、メイド長の咲夜がいた。
「咲夜から聞いたわよ、で、何を作ってくれたのかしら?」
威圧感のある言い方とは裏腹に、脊中の羽がパタパタと動き、眼は「早く早く」と訴えている。
それはレミリアだけでなく、咲夜たちも同じだった、その様子に笑顔を貼り付ける。
「今日はですね、まあベタですが中華まんを作ってきました」
皿に被せられた布を取ると、そこには白い湯気を出し、白い皮に包まれた中華まん、周りから「おーっ」との声が上がる。
「食べてもいいかしら?」
「はい、どうぞ食べてみてください」
美鈴のその言葉に、皆が中華まんへと手を伸ばしかぶり付く。
「やっぱり美鈴の作る物は美味しいわ」
「そうですか、ありがとうござます咲夜さん」
「ええ、これでもう少し門番の方も頑張ってくれたら」
「そ、それは言わないで下さいよ咲夜さ~ん」
「ふふ、冗談よ冗談」
ワイワイ話しながら食べていると、あっという間に全部食べてしまった。
「それじゃあ私はこれの片づけをしてきますね」
「ええ、また作ってくれる?」
「はい、もちろんですお嬢様」
レミリアは満足したように笑った。
皿を持ち向かった先はキッチン、ではなく森の中だった。無造作に皿を投げる、ボトッと音とともに皿が草の上に落ちた。美鈴は手で顔を覆っていて、体は振り飢えている、そして体の震えが止まると
「あは、あっはははははははは!」
と笑いだした、その顔はいつも人を和ませる笑顔ではなく、見た者が恐怖を抱くような暗い瞳、
声も、鈴が鳴るようなコロコロとした声ではなく聴く者を震えさせるような声だった。
「やった、やったんだ!私は霧雨魔理沙をこの手で……あっはははははははは」
「ねえ美鈴」
「なんですか咲夜さん」
「最近、魔理沙来ないわね」
それはそうですよ
「魔理沙のやつ、どうしたのかしらね小悪魔」
「そうですね~、最近全然来ませんね~」
なぜなら
「メイリ~ン!」
「なんですか?妹様」
「今日も魔理沙来ないの?」
あなた達が
「ねえ知ってる美鈴?」
「何がですか?お嬢様」
「最近誰も魔理沙を見てないらしいのよ」
全部、食べてしまったんですから……
そういったものがダメな方は戻るを押してください。
「マスターーーースパーーーーク!!」
「ちょっ、ちょっと待っ…!」
魔理沙のマスタースパークが放たれ、美鈴に直撃する。
被弾した美鈴は黒こげになって倒れている。
「はっはっは、あばよ中国!」
倒れている美鈴をそのままに、魔理沙は館の中へと入って行った。
それから数分後、魔理沙から受けたダメージもそこそこ癒えてきたころ。
「美鈴、また魔理沙を通したのね!」
と館から出てきた咲夜が美鈴を叱りつける。
「で、でも咲夜さん!魔理沙、いきなりマスタースパーク撃つんですよ!?
防ぎようがないじゃないいですか!」
「黙りなさい!まったく、いつもいつもあなたは……」
そこから、咲夜のいつもの説教が始まる、それを美鈴は正座で聞く。
(なんでいつも私ばかりこんなに怒られなきゃならないんだろう。
元はと言えば魔理沙が無理やり侵入してくるからなのに、私ばっかりこんな目に…)
ふと、美鈴の中に暗い闇が浮かんできた。
(そうだ、魔理沙さえ居なければ私は怒られないんだ、
魔理沙さえ居なければこんなお仕置きにビクビクしなくてもいいんだ、
魔理沙さえ……魔理沙さえ……)
「…ん、……りん、美鈴聞こえてるの!?」
「は、はい!すいません!」
名前を呼ばれていることに気付き、とっさに顔を上げる。
「あなた、怒られてるのに聞いてないってどういうことなの?」
スッとナイフを取り出す咲夜、投げられるのは嫌だと、ひたすら謝り続けたら咲夜はナイフをしまった。
「はぁ、もういいわ、とにかく私は戻るから、引き続き仕事しなさい」
そう言うと咲夜の姿は消えてしまった。大方時を止めて戻ったのだろう。
美鈴の中では闇が大きくなっていった。
人も寝静まった深夜の魔法の森を美鈴が走っていた。
美鈴は、目的地に着くと立ち止まり、前を見る。
美鈴が来たのは霧雨魔理沙の家だった。
音を立てないよう、ゆっくりと家に近づき、ドアへと手をかけるが鍵が閉まっていて開かなかった。
どうしたものか、と上を見ると、二階の窓が白いカーテンを揺らしながら開いていた。
手間が省けた、と美鈴はそこから侵入すると、そこは魔理沙の寝室、しかも魔理沙は眠っていた。
美鈴は眠る魔理沙をジッと見る、その顔に表情はない、そしてゆっくり手を上げ、魔理沙に向って振り下ろした。
「ふぅ、少しのどが渇いたわね」
と咲夜はベッドから起きて、キッチンへと向かう。長い廊下を歩くとキッチンが見えてきた。
「あら?明かりが、誰かいるのかしら」
キッチンを覗くと、そこには大なべを煮込んでいる美鈴の姿があった。
「美鈴、何をしてるの?」
「あっ咲夜さん、いえ、近くで鍛錬をしていたら子供のイノシシがいまして、なのでそれで角煮でも作ろうかなと」
美鈴は咲夜に背を向けたまま答える、しかし咲夜はそんな事を気にもしないで、
「あなたの作る角煮おいしいのよね~、食べてもいいかしら?」
とニコニコして言う、しかし美鈴は困ったように
「すみません、まだ煮始めたばかりなので、明日の夜にお嬢様たちにお出しするので、咲夜さんも、
その時一緒に食べて下さい。その方が今食べるよりはずっと美味しいですよ」
美鈴の言葉に、咲夜は少し残念そうにしながらも
「そう言われたら仕方ないわね、それに待つのも一つの楽しみよね、楽しみにしてるわよ美鈴」
「はい、任せて下さい」
そういった会話をした後、咲夜は水を飲み、美鈴を残し、部屋へと戻って行った。
コンコンと扉を叩くと「入りなさい」との声、ゆっくり扉を開けて中に入る。そこには主であるレミリアにその妹のフランドール、主の親友パチュリーに使い魔の小悪魔、メイド長の咲夜がいた。
「咲夜から聞いたわよ、で、何を作ってくれたのかしら?」
威圧感のある言い方とは裏腹に、脊中の羽がパタパタと動き、眼は「早く早く」と訴えている。
それはレミリアだけでなく、咲夜たちも同じだった、その様子に笑顔を貼り付ける。
「今日はですね、まあベタですが中華まんを作ってきました」
皿に被せられた布を取ると、そこには白い湯気を出し、白い皮に包まれた中華まん、周りから「おーっ」との声が上がる。
「食べてもいいかしら?」
「はい、どうぞ食べてみてください」
美鈴のその言葉に、皆が中華まんへと手を伸ばしかぶり付く。
「やっぱり美鈴の作る物は美味しいわ」
「そうですか、ありがとうござます咲夜さん」
「ええ、これでもう少し門番の方も頑張ってくれたら」
「そ、それは言わないで下さいよ咲夜さ~ん」
「ふふ、冗談よ冗談」
ワイワイ話しながら食べていると、あっという間に全部食べてしまった。
「それじゃあ私はこれの片づけをしてきますね」
「ええ、また作ってくれる?」
「はい、もちろんですお嬢様」
レミリアは満足したように笑った。
皿を持ち向かった先はキッチン、ではなく森の中だった。無造作に皿を投げる、ボトッと音とともに皿が草の上に落ちた。美鈴は手で顔を覆っていて、体は振り飢えている、そして体の震えが止まると
「あは、あっはははははははは!」
と笑いだした、その顔はいつも人を和ませる笑顔ではなく、見た者が恐怖を抱くような暗い瞳、
声も、鈴が鳴るようなコロコロとした声ではなく聴く者を震えさせるような声だった。
「やった、やったんだ!私は霧雨魔理沙をこの手で……あっはははははははは」
「ねえ美鈴」
「なんですか咲夜さん」
「最近、魔理沙来ないわね」
それはそうですよ
「魔理沙のやつ、どうしたのかしらね小悪魔」
「そうですね~、最近全然来ませんね~」
なぜなら
「メイリ~ン!」
「なんですか?妹様」
「今日も魔理沙来ないの?」
あなた達が
「ねえ知ってる美鈴?」
「何がですか?お嬢様」
「最近誰も魔理沙を見てないらしいのよ」
全部、食べてしまったんですから……
紅美鈴が紅魔館のお母さんたり得るのは、その底抜けの寛容さにあると我々は想像するわけですが、
いち妖怪として考えればこのSSの様なことがあっても不思議ではないですね。
ほのぼのなお母さん美鈴ではなく妖怪としての美鈴を書くなら、
もっとシリアスを強くしないと「料理好きのほのぼの美鈴」が目立ってしまい、
全体としてちぐはぐに感じてしまいました。
魔理沙が襲われるシーンがぼかされている為に、シリアスの印象が薄くなってしまった原因の一つだと思います。
書かないことでの読者の想像をかき立てるよりも、魔理沙の恐怖を読者に植えつけたほうがよかったのでは、と思いました。
何様でしょうね、自分。
般若氏の続編、期待してますよー
まぁ難しい注文かもしれませんがww
これは割とありがち……ていうか想像しやすいことなんですが、やはりこういうのを実際に見ると怖いですね。
次期待してます。
凡庸じゃない作品を書くなら力量を付けてからを推奨する