「♪聞いてアロエリーナちょっと言いにくいんだけど
きいてアロエリーナ
年末ということで、八坂様と洩矢様が神社の大掃除を手伝ってくれました。
神様はそんな事までしなくてもいい、とわたしは最初その申し出を断ったのですけど、お二人は言ってくれたんです。
『私たちは家族だから』と。家族ならこれくらいは当たり前のことだ、って。
……すごく、嬉しかったの。
この幸福がずっと続くのであれば、わたしはこれからもこの世界で生きられる。笑顔でいられる。そう思いました。
でも、家族だからといって、わたしにお年玉をせがむのは神様としてどうでしょう?
お年玉の代わりに、元旦は腕によりをかけたお節で、お二人に喜んでもらうつもりです。
来年も、どうか良い年でありますように。
きいてくれてありがとアロエリーナ♪」
「♪聞いてアロエリーナちょっと言いにくいんだけど
きいてアロエリーナ
最近、ヤマメが何だかおかしいの。
上の人間に変なこと吹き込まれたらしくて、私の桶を鐘撞き棒で叩こうとするの。
叩けば鳴るとか言ってる。鳴らないよ。
108回叩かせてってどういうこと? 遠まわしに死ねって言ってるの?
私、何も悪い事してないのに……。
きいてくれてありがとアロエリーナ♪」
「♪聞いてアロエリーナちょっと言いにくいんだけど
きいてアロエリーナ
もうすごいんですよ。メシウマなネタを発見しちゃいました!
何でも外の世界の新聞社が、揃って赤字経営の一途を辿っているようで。
しかもその言い訳がすごいんです! 『近頃の若者は新聞を読まないから』ですって!
おおきもいきもい。幻想郷は若輩者ばかりですけど、皆さん新聞をこよなく愛してくれてますよ?
自分の至らなさを棚に上げて、よりにもよって購買側のせいにするなんて笑止千万です。
……わたしですか? あはは、うちは清く正しいがモットーですよ。一緒にすんな。
来年も文々。新聞をよろしくお願いしますね~。
きいてくれてありがとアロエリーナ♪」
「♪聞いてアロエリーナちょっと言いにくいんだけど
きいてアロエリーナ
……もうすぐアレの日ね。アレって言ったらアレよ。
第六回東方シリーズ人気投票。キャラ追加でますます競争率が高くなるんでしょうね。
新参者に負けるのはイヤ。特に橋姫には。あれに嫉ましいとか言いたくない。笑えない。
でも私の人気は6ボスの中で下から二番目。地味。キャラも強さも従者に食われてる有様。
唯一のアイデンティティが、引き篭もりのニート? ……二次設定じゃんそれっ!
ちくしょう。悔しいよ。私だって美女設定なんだ。カリスマだってちゃんとあるんだ。
……ああくそ。弱者の愚痴に聞こえるのがなお腹立たしい。ねえお前はどう思う?
私、来年こそは名前に恥じないくらい輝けるかな? 妹紅に勝てる、かな―――」
『死中に活あり』
「―――!?」
「♪聞いてアロエリーナちょっと言いにくいんだけど
きいてアロエリーナ
私はこの仕事に誇りを持っています。
往生においた白黒を裁き、正し、そして来世へと導くこの職業は私の天職です。
万物の生々流転を管轄する以上、この仕事に休みも終わりも無い。それは重々理解しているつもりです。
ですから、これはこっそりと貴方だけに打ち明けるのです。心して聞いて下さい。
忘年会行きたかったなぁ。小町は今何してるんだろ、……なんてね。
きいてくれてありがとアロエリーナ♪」
「♪聞いてアロエリーナちょっと言いにくいんだけど
きいてアロエリーナ
いいからさっさと来いよ、春爛漫。
きいてくれてありがとアロエリーナ♪」
メシウマ>清く正しい輩の吐く台詞じゃないw
やっぱり懐かしいですよね!何故か無性に嬉しいです。
読んでくれてありがとアロエリーナ♪