「パルスィ!」
「何であんたが居るのよ星熊」
物凄い笑顔の勇儀。パルスィは露骨に嫌な顔をする。
「お酒飲もう! 酒酒酒酒酒酒さーけ!」
「帰れ飲んだくれ!」
ズバッと斬り捨てる。パルスィは再び橋から景色を眺める。
「私パルスィと飲んだことないじゃん?」
「……」
「あれ? 無視?」
「……」
「パルスィ~無視は精神的ダメージが大きいって昔の偉い人が言ってたよ」
パルスィは軽く無視して、勇儀に視線も合わせない。
「むぅ~ならこっちにも考えがあるぞ」
何をしてもこのスタイルを続けてやろう。と思っているパルスィだったが――
「ひゃうっ!?」
「あ、初めて聞く可愛い声だ。うむ、良い触り心地だ」
ふにふに。やわやわ。むにむに。くにゅ。こりこり。
「やっ! 何して……んあっ!?」
「ハッハッハ。パルスィが悪いんだからな~」
背後から胸を鷲掴みにし、ひたすら揉んでいる勇儀。
勇儀は、一年の中で一番の笑顔をしていた。キラキラしていた。
「こんのっ! ふざけるなぁ!」
「ごぶりんっ!」
パルスィの肘が勇儀の腹部に綺麗に入った。勇儀はうずくまった。効果は抜群だ。わふー。
「鬼が私みたいな弱い者に殺られる屈辱的な結末を見してあげる」
「まっ、待てパルスィ! 私パルスィが好きだから! 可愛いぞパルスィ!」
「明らかに告白するシーンでは無いでしょうが!?」
パルスィのシャイニングウィザードが決まった。勇儀に大ダメージ。
「愛が痛いよパルスィ」
「くっ……スタミナ異常ね、あんた」
次の瞬間には立ち上がる勇儀。パルスィは舌打ちをする。
「でもパルスィ、お前さんは今私に喧嘩を売ったね?」
ゾクっと背筋に走る嫌な汗。空気が張り詰める。勇儀は俯いていて、表情がうかがえない。
「な、なによ。あんたが大体――」
「覚悟しなパルスィ」
パルスィの視界から消える勇儀。思わずパルスィは反射的に今居る位置から逃げようとする。が――
「遅い」
「なっ!?」
腰に手を回され、体がホールドされてしまった。背後に居る勇儀の表情は見えないが、声のトーンが下がっていた。
「さぁ、パルスィ……覚悟は出来てるか?」
「さっさと殺しなさいよ」
どうせ体が動けても勇儀には勝てない。今の動きで明らかにパルスィは理解出来た。この鬼から今逃げ出すことも、不可能であるということも。
「そうか。良い覚悟だ。だからこそ大好きだ」
「~っ!? ひゃう、あはは、くっ止め! うにゅう……ひゃははははははくっぅ!」
パルスィをくすぐる勇儀。めっちゃ楽しそうにくすぐる。パルスィはその苦しみから逃れようと暴れるが、鬼の力から逃れられるわけも無く、ただくすぐられ続けた。腋下からおへその中心まで、内股から首筋という際どい部分まで。
――72分後――
「はぁっ……はぁっ……殺す、絶対に」
「おや? まだ反省してないのかな?」
「きゃぅ! もう止め……」
――さらに78分後――
「ふーふー」
「いやぁ今日はパルスィのいろんな表情が見れて楽しかった!」
パルスィはくすぐられ続けた結果。
目には涙の跡と虚ろな瞳。口の端からは涎が垂れ、服は乱れて、肩で息をしている状態。見る人が見るとヤバイ状態。わふっ。
「まぁやりすぎたかな」
「ふーふー」
「生きてるよね?」
「ふーふー」
「ふーふー」
「ふーふー」
「ふーふー」
「真似すんなごらぁ!」
「ワオ! 生き返った」
ガバッと起き上がり、すぐさま服の乱れを直すパルスィ。
「あんた私に恨みでもあんの?」
「ないない」
「じゃあ一体何なのよ……」
「最初に言ったじゃないか」
「は?」
「酒、一緒に飲もう!」
「呆れた……」
「え、なに? くすぐられたいって?」
「分かった! 飲むから手をわきわき動かすな!」
「あはは」
「ったく!」
ただ酒を飲み交わすだけ。なのに、勇儀は嬉しそうだった。
「あんたは楽しそうね。妬ましいわ」
「おっ! 今日初めて聞いたな妬ましいって言葉」
「どっかの馬鹿鬼にくすぐられていてそれどころじゃなかったわよ」
互いに酒を飲む。パルスィはあまり酒に強くないためチビチビ飲む。
「パルスィ」
「なによ?」
「また飲もう」
「今まだ飲んでるじゃない」
「約束」
「は?」
「約束だ。また飲もう」
パルスィは勇儀の嬉しそうな表情を見た。何がそんなに嬉しいのか、パルスィには理解出来なかった。ただ、自分と居ても笑顔なやつを久し振りに、本当に久し振りに見た。だからか――
「分かったわよ」
「え? いいのか!?」
パルスィは勇儀に興味をもった。もっと知ってみたいと思った。
「ありがとう! もう明日にでも来るから!」
「んな毎日飲みたくないわよ」
浮かれている勇儀に対して、苦笑いを浮かべて返すパルスィ。
ただパルスィは思った。
「こんなのも、たまには悪くないのかな?」
「ん? 何か言ったか?」
「何も言って無いわよ」
今はまだ、親友とも友達とも言えない不確かな関係。
でも、二人が親友になるのも、そう遠くは無いかも知れない――
「何であんたが居るのよ星熊」
物凄い笑顔の勇儀。パルスィは露骨に嫌な顔をする。
「お酒飲もう! 酒酒酒酒酒酒さーけ!」
「帰れ飲んだくれ!」
ズバッと斬り捨てる。パルスィは再び橋から景色を眺める。
「私パルスィと飲んだことないじゃん?」
「……」
「あれ? 無視?」
「……」
「パルスィ~無視は精神的ダメージが大きいって昔の偉い人が言ってたよ」
パルスィは軽く無視して、勇儀に視線も合わせない。
「むぅ~ならこっちにも考えがあるぞ」
何をしてもこのスタイルを続けてやろう。と思っているパルスィだったが――
「ひゃうっ!?」
「あ、初めて聞く可愛い声だ。うむ、良い触り心地だ」
ふにふに。やわやわ。むにむに。くにゅ。こりこり。
「やっ! 何して……んあっ!?」
「ハッハッハ。パルスィが悪いんだからな~」
背後から胸を鷲掴みにし、ひたすら揉んでいる勇儀。
勇儀は、一年の中で一番の笑顔をしていた。キラキラしていた。
「こんのっ! ふざけるなぁ!」
「ごぶりんっ!」
パルスィの肘が勇儀の腹部に綺麗に入った。勇儀はうずくまった。効果は抜群だ。わふー。
「鬼が私みたいな弱い者に殺られる屈辱的な結末を見してあげる」
「まっ、待てパルスィ! 私パルスィが好きだから! 可愛いぞパルスィ!」
「明らかに告白するシーンでは無いでしょうが!?」
パルスィのシャイニングウィザードが決まった。勇儀に大ダメージ。
「愛が痛いよパルスィ」
「くっ……スタミナ異常ね、あんた」
次の瞬間には立ち上がる勇儀。パルスィは舌打ちをする。
「でもパルスィ、お前さんは今私に喧嘩を売ったね?」
ゾクっと背筋に走る嫌な汗。空気が張り詰める。勇儀は俯いていて、表情がうかがえない。
「な、なによ。あんたが大体――」
「覚悟しなパルスィ」
パルスィの視界から消える勇儀。思わずパルスィは反射的に今居る位置から逃げようとする。が――
「遅い」
「なっ!?」
腰に手を回され、体がホールドされてしまった。背後に居る勇儀の表情は見えないが、声のトーンが下がっていた。
「さぁ、パルスィ……覚悟は出来てるか?」
「さっさと殺しなさいよ」
どうせ体が動けても勇儀には勝てない。今の動きで明らかにパルスィは理解出来た。この鬼から今逃げ出すことも、不可能であるということも。
「そうか。良い覚悟だ。だからこそ大好きだ」
「~っ!? ひゃう、あはは、くっ止め! うにゅう……ひゃははははははくっぅ!」
パルスィをくすぐる勇儀。めっちゃ楽しそうにくすぐる。パルスィはその苦しみから逃れようと暴れるが、鬼の力から逃れられるわけも無く、ただくすぐられ続けた。腋下からおへその中心まで、内股から首筋という際どい部分まで。
――72分後――
「はぁっ……はぁっ……殺す、絶対に」
「おや? まだ反省してないのかな?」
「きゃぅ! もう止め……」
――さらに78分後――
「ふーふー」
「いやぁ今日はパルスィのいろんな表情が見れて楽しかった!」
パルスィはくすぐられ続けた結果。
目には涙の跡と虚ろな瞳。口の端からは涎が垂れ、服は乱れて、肩で息をしている状態。見る人が見るとヤバイ状態。わふっ。
「まぁやりすぎたかな」
「ふーふー」
「生きてるよね?」
「ふーふー」
「ふーふー」
「ふーふー」
「ふーふー」
「真似すんなごらぁ!」
「ワオ! 生き返った」
ガバッと起き上がり、すぐさま服の乱れを直すパルスィ。
「あんた私に恨みでもあんの?」
「ないない」
「じゃあ一体何なのよ……」
「最初に言ったじゃないか」
「は?」
「酒、一緒に飲もう!」
「呆れた……」
「え、なに? くすぐられたいって?」
「分かった! 飲むから手をわきわき動かすな!」
「あはは」
「ったく!」
ただ酒を飲み交わすだけ。なのに、勇儀は嬉しそうだった。
「あんたは楽しそうね。妬ましいわ」
「おっ! 今日初めて聞いたな妬ましいって言葉」
「どっかの馬鹿鬼にくすぐられていてそれどころじゃなかったわよ」
互いに酒を飲む。パルスィはあまり酒に強くないためチビチビ飲む。
「パルスィ」
「なによ?」
「また飲もう」
「今まだ飲んでるじゃない」
「約束」
「は?」
「約束だ。また飲もう」
パルスィは勇儀の嬉しそうな表情を見た。何がそんなに嬉しいのか、パルスィには理解出来なかった。ただ、自分と居ても笑顔なやつを久し振りに、本当に久し振りに見た。だからか――
「分かったわよ」
「え? いいのか!?」
パルスィは勇儀に興味をもった。もっと知ってみたいと思った。
「ありがとう! もう明日にでも来るから!」
「んな毎日飲みたくないわよ」
浮かれている勇儀に対して、苦笑いを浮かべて返すパルスィ。
ただパルスィは思った。
「こんなのも、たまには悪くないのかな?」
「ん? 何か言ったか?」
「何も言って無いわよ」
今はまだ、親友とも友達とも言えない不確かな関係。
でも、二人が親友になるのも、そう遠くは無いかも知れない――
こ、こりこり!?
一体ドコを触ったというんだ勇儀!
‐さらに78分後‐
何を基準に
パルスィは酒に弱そうだから酔ったら弱気になりそうですね
いやーしかしこんな甘くてパルいものを35分で書くなんて喉飴さんも
なかなかえrいですな!
>ふにふに。やわやわ。むにむに。くにゅ。こりこり。
胸で後ろ2つの効果音が出るのは一ヶ所しかない、その名は……あれ誰かきt(丑の刻参り七日目
バット!とフタキワネタが思いついた自分はどうしようもないかと……
でも、パルスィはやっぱ勇儀が好きn(華やかなる仁者への嫉妬
どうしようも無い位萃勇命で戦う!
負けないからね、「の(ど)あ(め)」さん!
「ごぶりんえるぼぅ」
消費MP0の勇儀姐さんのみ3000~5000ダメージ安定ですね、分かります。
それは勿論ち――おや、誰か来たようだ……
>>2様
アイディアは浮かびますがいかんせん時間が足りない今日この頃
>>敬称略の人様
私勢いに乗せられたりコメでテンション上がるとおかしくなりますからw過去にそれで夜伽にかなすわを(ry
>>名前を表示しない程度の能力様
ぶ、無事ですか!? こうなったら私が言うしかない! ちk――ぐはぁ!
>>5様
ゴフリンは何故か『ゴフリン突撃部隊』を思い出して書きましたww
>>謳魚様
にゃぬっ!? 私の脳内で萃香はアリスや天子や霊夢と絡んでおりますww
『のあ』ってもはや原型が無くなったwww
さて、年内も終わりに近いですから明日にあのシリーズを一度だけ復活させたいなぁと考えております。批判が怖いですが。
読んで下さってありがとうございました!
「げろしゃぶ」か「フーミン」だな。
それなんてマサルさんですかww?