マ「待たせたわね、22日よ」
て「マチョリー、私ら出番前書きだけだってさ」
マ「ちょっと待ちなさい、どういう事よそれ」
て「どうもこうも出番がない、それ以上でもそれ以下でもないでしょ」
マ「いやいやいや、この筋肉の使徒たる私が出ないでどうするのよ」
て「ほのぼの系を目指してるから出ないでOKだって」
マ「間違ってるわ、こんなの間違ってる」
て「あー、マチョリーが壊れだしたんで始まり始まりー」
レ「さぁ始めるわよっ」
フ(スク水装備)「い、いくでガンス(なんなんだろう、このカッコ……)」
美「ふんがぁ~」
咲「妹様、ナイスです」
パ「マトモに始めましょうよ、ホントに」
「じんぐるべー、じんぐるべー」
「フラン、その歌を歌うのは辞めなさい」
「えー」
「えー、じゃないわよ。少しは吸血鬼としての自覚を持ちなさい」
全く、先祖代々吸血鬼の家系なのに天敵の誕生日を祝ってどうするのよ。
しっかし、フランだけじゃなくて皆なんでクリスマスの用意をしてるのよ。私への当て付け??
「咲夜、なんで料理を作ってるの??」
「勿論クリスマスパーティーの用意ですわ」
「誰がそんなもん開くって言ったの??」
「え、開かないんですか??」
「……………常識的に考えなさいよ」
ったく、確かに去年まではクリスマスなんかどうでもよかったから一日寝て過ごしてたけどねぇ。
まさか知らない間にパーティー開いてるとは思わなかったわよ。
どおりで変な出費が有ると思ったわ。
「んでパチェ、そのもみの木はどうした」
「山に入って切って来たに決まってるでしょ」
いや、のこぎり持ってカッコよく言ってるんじゃないわよ。
アンタは魔法使いでしょうが、何時からそんなキャラになった。
「パチュリー様ぁ、装飾品見つけてきましたよー」
「小悪魔、アンタ悪魔でしょう」
「へ??」
「なんでキリストなんかの誕生日を祝おうとしてんのよーーーっ」
「いやー、私はもうクリスマスってイベントとして捉えてますから」
「………………」
もういいわ、今年は適当にぶらついて暇を潰そう。
そうよ、ここは東方、西方の文化がそんなに広まってる筈はないわね。
「ちょっと出てくるわ」
「そうですか、お気をつけて」
咲夜に見送られいざ大空へ。
雪がチラついてる所為で寒いわね。
「ん??」
「ふんふんふーん」
なんかトナカイな美鈴が紅魔館に装飾を施してたけど、見なかったことにしよう。
うん、あのきぐるみは何なのかなんて全然気にならない。
「人間の里、か」
ここなら大丈夫そうよねぇ。
ってついさっきまでは思ってたんだけど……。
「けーねせんせー、プレゼントちょうだーい」
「来年もいい子にしてるんだぞー、ほら妹紅」
「はいはい、ほらプレゼント」
「わーい」
何やってんのよ、あれは。
「おお、レミリアじゃないか」
「どうした、プレゼントでも貰いに来たか??」
「子ども扱いすんな。キリストの誕生日を祝ってやるなんて胸糞悪いからクリスマスを祝わないとこを探してんのよ」
「ふぅむ、そういえば悪魔だったな」
「難しい事を考えずに楽しめばいいじゃないか」
「私だって昔はそう考えてたわよ、んで、これケーキ??」
「そうだ、私と妹紅で作ってみたんだ」
「へー、んじゃ少し味見と行くか」
ただのショートケーキね。
シンプルに行ったか、無難な線だけど。
「………プレゼント貰うのかよ」
「いいじゃないか妹紅」
「ふむ。クリームの混ぜ込みが甘いわね、あとイチゴの切り方が雑、適当に切ってるんじゃないの??」
「お、おまえなんだその評論家みたいな言い方はっ」
「いや、だって」
「むう、レミリアは西方出身だったから舌が肥えてるのか」
「……もう大体配っちゃってるわね」
「そうだな、あと少しだ」
もう少し早くに来るべきだったわね。
まあいいわ。
「さて、残ったケーキを持ってアンタの家に行くわよ」
「どうするつもりだ??」
「本当のショートケーキってヤツを叩き込んであげるわ」
「ホラホラもっと早く、一気にクリームはかき混ぜるのよっ」
「こ、こうかっ??」
「遅いっ、そんなんじゃ蝿が止まるわよ」
「……いや、十分早かったと思うが」
「こうやって混ぜるのよ、こうっ」
「「は、早いっ!!」」
「今回は三段重ねのケーキよ、作りは二段となんら変らないわ」
「この紐の付いた棒でスポンジを切るのか??」
「そうよ、包丁より楽、かつ綺麗に切れるわ」
「二本あるが紐の位置が違うな」
「当然でしょ、三段にするんだから。ほらサッサッと切るの」
「あ、ああ」
「妹紅、アンタはイチゴを切りなさい」
「りょ、了解」
上手に出来ましたー
「「つ、疲れた」」
「ケーキ作りは力を予想以上に使うわよ。さ、配りに行くわ」
「げ、元気だなレミリア」
「わ、私等はもうダメだ……」
なっさけない。
この程度で動けなくなるなんて弛んでる証拠じゃないの。
「仕方無いから私が代わりで配っとくわ」
「た、頼む」
「あ、この帽子をかぶってな」
………サンタ帽子かい。
妹紅、アンタがそのまま被ってたらいいじゃないか。
「ったく、幾ら暇とは言えサンタの真似事とはね」
「あらぁー、紅魔館の当主がクリスマスのケーキ売りのバイト??」
うげぇ、一番見られたくないヤツに見られたわね。
まったく、幽香も相当暇してるわね。
いい暇つぶしを見つけたって表情してるわ。
「いらんなら帰れ」
「つれないわねー」
「幽香、そんな言葉を私は欲していないわ。Yes or Noで答えなさい」
「じゃあYes」
「はい」
普通に考えたらコイツ子供でもなんでもないけど、折角だからあげとくか。
「家のイチゴがどうなったか気になってね」
「質が良いと思ったらアンタのとこのかい」
「当然でしょう、私以上の物を作れる農家があるならお目にかかりたいわ」
大した自信だけど、それを裏付けするだけの味があるからなぁ。
「あれ??けーねせんせーは」
「ん、けーねせんせーは愛人と乳繰り合ってるから邪魔しちゃだめよー。今はお姉さんが代理」
「そーなんだー、ところで乳繰り合うって何??」
「先生に聞きなさい、はいケーキ」
ケーキ作ってやっただけじゃなく配ってやってるんだからコレくらいはいいだろう。
うん、無罪だな。
「有罪でしょ、普通に」
「口に出てた??」
「思いっきり」
「……忘れとけ」
「そうね」
「で、随分と暇そうじゃない」
「今日は店を閉めてるからね」
「ふーん」
「それよりこの後は暇??」
「暇っていやあ暇ね」
「ちょっと寄ってかない??」
「何所に??」
「いいとこ」
「帽子置いとくわよー」
「ああー、たすかったー」
「あんがとー」
「まぁだ起き上がれてないんかい」
「レミリアー、いいことしたからサンタがくるかもなー」
「来ないでいいわよ」
まあいいわ。
何時までも幽香を待たすのはアレだしね。
「さっ、いいとこに行きましょうか」
「少し早いけど大丈夫でしょ」
「いらっしゃーい」
「いらっしゃいませー」
なんか厄いのが増えてるな。
何時の間にバイトになったんだ神様。
「此処??」
「そうよ、もう少ししたら集まるわ」
……フランの匂いがする。
でもそんな訳ないわね、ここ飲み屋だし。
気のせいか。
「うーん、みすちー串焼きと焼酎ね」
「はいよー」
こう寒いと熱燗で一杯行きたくなるのは人の性よね。
っ!!
「幽香、頭を下げなさい」
「………理由は聞かないわ」
「きゃあ、石が!!」
ヒュンヒュン
トストスッ
串が柱に刺さったわね。
どんなスピードで飛んできてるのよ。
「あ、危ないわねー」
「頭下げてなかったら直撃だったわね」
「すみませんすみません、幽香さんすみませーーーん」
「ちょっと雛またやったのー」
「店長ごめんなさーい」
また、ってことは何回もやってるのか。
どーりで嫌な予感がずっとする訳だわ。
「みすちー熱燗で一本お願いねー」
「そうねー、まずは唐揚げといこうかしらー、うふふ」
「紫さんに幽々子さんいらっしゃーい、あと何度も言うけど唐揚げなんて家には置いてないよ」
「あらー、最高の食材がいるのに??」
「そんなに食べたいならロー○ン行ってください」
「幽々子、冗談はその辺にしときなさい。あとみすちーもメタなこと言わないの」
「そうねー、それじゃあ今日は倍の百本くらい頼もうかしら」
「……………百本だね??」
なんか変に対抗してるわねみすちー。
職人の誇りに火がついたのかな??
「あらレミリア、紅魔館はいいの??」
「いいのー、だぁれがキリストなんぞの誕生日を(ry」
「ま、いいけどね」
「それはそうとー、後誰々くるのかしら??」
「あとは閻魔さまね」
ゲッ、山田もくるのか。
苦手なんだよなぁ、前に会った時は……
「アナタのシスコンは度が過ぎます、有罪です、有罪」
「うっせー、妹好きで何が悪いっ」
って言い合ってるからなぁー、空気が悪そうなんだよなー。
「どうも、遅れました」
「何時ものでいいよね、ところで小町さんは??」
「小町はサービス残業中です。数日前に勝手に仕事を休んで此処に飲みに来た罰ですよ」
「ひーん、ちょっと魔が差しただけなのにー」
『小町サンヤ、サッキカラチットモ進ンデマセンゼ』
「映姫様の鬼ー」
「サボれないように知り会いの別の死神に監視を頼んでおきました」
「それはまた小町も災難ねぇ」
「紫の脇も災難だけどねぇ~」
「幽々子、ちょっと表に出なさい」
幽香、なんでアンタは同類を見つけた表情をして紫を見てるのよ。
いやいや、私のお腹触っても摘めないから。
気にしてるのかよ、脇。
「久しぶりですね、レミリアさん」
「そうねやま…じゃなくて映姫様」
「今山田って言おうとしましたね」
「気のせいよ……」
「しかし、あの二人も仲がいいですね」
「そう見えるんなら眼科に行ったほうがいいんじゃない??」
「いいえ、ああやって本音でぶつかれるというのが仲がいい証拠ですよ」
「どうでもいいけど幽香、私のお腹は摘めないから」
「残念」
いい加減に諦めろよ。
ってか本気で弾幕始めたぞあの二人。
「本日は無礼講ですから、それに適度な所で切り上げますよ」
「……の割には互いに衣服がボロボロになっててるんだけど」
「……………飲みましょう」
「逃げたわね」
なんか段々と後がエスカレートしてきたわねー。
ま、関係ないけど。
「そういやなんで厄神様が働いてるわけ??」
「んー、幽香さんが連れて来たんだよ。なんかイメチェンの一環らしいけど」
「へー、あ、串追加ね」
「はいよー」
「風見幽香、アナタにも善意の心があったのですね……」
「なんで泣くほど感動してるのよ」
ちょっと待て、なんか後ラストスペルを使ってないか。
酒が入ってるからって、これはやりすぎだろ。
下手したらこっちまで弾幕飛んでこないか??
「ちょっと閻魔様なんでしょ、いい加減止めなさいよ」
「ケンカも宴会の花です、こっちに被害が来ない限り止めません」
「はぁー、もうすっかり酔ってるわね」
「酔ってません」
「こっちもこっちか」
「んー、なんか熱くなってきたわねー」
「脱ぐな馬鹿」
はぁ、一人正気だと大変ね。
とっとと酔うか。
「熱燗追加ね」
「はいよー」
「ふりゃー、な、なんでお姉様が来るのー」
「ふ、フランちゃんなんでポリバケツに入るの??」
「え、いや、隠れないと意味がないし(兎に角早く帰ってー)」
「どうでもいいけどさ、生ゴミ袋ごとバケツから出すのやめてね」
「「す、すみません……」」
しつこい気もしますが・・・ゆかっ☆
レボさんのお嬢様はフラ様好きもひっくるめて多分史上最高のカリスマ溢れる万能ラスボス。
スク水フラ様は少しだけ心が揺れましたがまだだっ!
まだ私はレミリアお嬢様と農家さんとボブ&ディック(夢幻姉妹)とマチョリー閣下と萃勇に萌え続ける!(結構多いなぁ)
マ「何を言ってるのっ、出番がなければ掴み取るまでよっ」
て「無駄だと思うけどなぁ……」
2>
小悪魔は前回フルで言った為皆さんの後ろでスマキにされてます。
レ「フラン、まだ萌えれる余地があるみたいね」
フ「へ??お、お姉さま??その耳と尻尾は??」
レ「も・ち・ろ・ん猫耳と尻尾よぉ~」
フ「ふ、ふにゃーーーーーー」
3>
その代わりカリスマ全壊という大きすぎる欠点があります。
といってもクリスマスも形骸化している行事の一つなので祭りとしか捉えていない人が多いのもまた事実。
ただ一つ言えるのはレミリアは褒められてもいい、多才的な意味や気遣い的な意味で。
>ふりゃー
可愛いと思う以前に「えび」を語頭につけたくなtt(ギュっとしてドカーン☆
こうなったらもはや別物ですn(ギュッとしてドカーン)