Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

静葉の東方(?)昔話

2008/12/21 22:31:23
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「さて、突然だけど穣子。暇だから今日はお姉さんが、面白そうなお話をしてあげるわ」
「本当唐突ね。面白そうな話って、何の話よ?」
「簡単に言えば、ある男が自分の尊敬する人に会って一緒に旅をする話……ね」
「はぁ……」
「まぁ、焼きイモでも食べながら、暇つぶしがてらにでも聞いてなさい」
「そ、んじゃ、そうするわね」

穣子は姉の言葉に甘えて、最上級の鳴門金時を使用した焼きイモを、まぐまぐと美味そうに銜え始める。

「えー、昔々あるところにある大学生がおりました。彼は、とある大学の4年生で、己の卒業研究に日夜励んでおりました」
「ふーん、そりゃ、結構なことね」

そう言いながら穣子は、焼きイモを頬張っている。彼女は、すでに二つ目のイモに手をかけようとしていた。

「ちなみに彼の卒業研究のテーマは『シルクロードにおける素粒子の分裂による時空間旅行』でした」

思わず穣子の動きが止まる。

「ちょっと待って……もう一回言って……?」
「『シルクロードにおける素粒子の分裂による時空間旅行』」
「……あのさ。どんな学部に行けば、そんなふざけた卒業研究テーマが生まれるのよ?」
「そうね。彼は東南アジア大学の歴史工学部旅行学科の4年生だったのよ」
「意味がわからないよ! 何なの、そのふざけた学科は!? バカなの? 天才なの?」
「馬鹿と天才の狭間ってのは紙一重なのよ」
「まぁ、そりゃそうだけど……」
「それで、彼の夢は、都内某所で日本一の雑貨屋さんを営むことにありました。彼の家は代々商人だったのです」
「だったら素直に商業学べばいいじゃないよ! なんで工学なんか勉強してるのよ!? わけわからないわ。そいつ」
「まぁ、話を聞けばわかるわ。それで彼は苦心の末に、ついにタイムマシンを作り上げました」
「まじで!?」
「そして彼は卒業旅行がてら、敬愛する偉大な商人、マルコ・ポーロに会いに昔の世界へとタイムスリップするのです。格安日用雑貨の詰まったリョックを背負って」
「なんて言うか……凄いね。そいつ」
「まったく凄い行動力よね」
「いや、それ以前に色々間違ってる気がする……やっぱりそいつバカだわ」
「で、丁度そのころ、マルコ・ポーロは、船に乗ってる最中で、父と今後の打ち合わせをしていました。彼はまだ14・5歳くらいの商人の見習いだったのです」
「なんか嫌な予感してきた」
「その二人の間に、彼は突然姿を現しました。「シュワッチュ!」との掛け声とともに」
「やっぱり! もう、そいつ……まぁいいや」
「それで驚いたマルコの父は、腰が抜けて身長が縮んでしまいました」
「は?」
「腰が抜けて身長が縮んでしまいました。腰が抜けて身長が縮んでしまいました」
「二回も言わなくていいわよ!」
「大事なことだから二回言い……まぁそれはそうと。ようするに腰が抜けて2頭身になってしまったの」
「んなわけあるか! どういう人体構造してるのよ!? その父親は!」
「それで父親は、旅が続けられなくなった自分の代わりにマルコと一緒に旅をしてほしいと、彼に頼みました」
「そんなバカな……で?」
「彼は勿論快諾するわ。ハーイ、ガッテンショウチダーイ! オーケー、オーケー、エム エイチ ケー って」
「……そんなやつに自分の子供のお伴をまかせるなんて、この父親も相当ね」
「きっと身長がちぢんで動揺していたのよ。というわけで二人は元の国王、フビライに貢物を捧げるために旅に出たのでした。さあ、ここまでオープニングよ。ここから二人の大冒険が始まるのよ」
「もう、めでたしめでたしでもいいわよ! 何かもう、いろんな意味でお腹一杯だし……」
「あらあら、穣子ったら焼き芋食べ過ぎなんじゃないの」
「そう言う意味じゃないわよ!? っていうか突っ込みどころ満載過ぎて食べてる余裕なかったし!」
「そう。というわけで、続きはまた今度ね」
「さらっと流すな! って本当に、続きやるの!?」
「やるかもしれないし……やらないかもしれない。それが人生よ」
「適当すぎ!」
つーか、これ元ネタわかる人いるのだろうか……?
B・G・M
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
知らない人は?を頭に浮かべ、知っている人は元ネタの面白さを思い出して笑う。
2.欠片の屑削除
けんぶんろくー!!?
3.B・G・M削除
>>1様
まったくもってそのとおりだと思います。
知る人ぞ知るゲームですからね。

欠片の屑さん
大正解です!
やっぱ知ってる人はいるんですね。
続きもかいてみようかと思います。