一.
「まるで狂ってやがる!この世界もこの世界に住む人間も全部!
私みたいな存在がこの世界の均衡を保っているというのに、
人間達はまるでそれを理解しようとしやしない!」
ついさきほど、
まるで狂ってやがる!この世界もこの世界に住む人間も全部!
私みたいな存在がこの世界の均衡を保っているというのに、
人間達はまるでそれを理解しようとしやしない!
と、ルーミアは思ったので、思ったついでに、口に出した。
「いきなり何言ってんの」
「チルノ、貴女にはわからない事なの」
「いやわかるけど」
「アンタの頭じゃ仕方ない事だから責めないよ」
「人の話聞けよ」
「ぶっ壊してやる…クズどもがのうのうと生きるこんな世界…」
チルノにとってはとてもわけのわからない事だったが、
別にどうでもいいな、と思っていたので喋るのを放っていたら、
その内盛り上がってきたのか、
時は満ちた!無神論者の力見せてやる!などとのたまって、
砂煙を上げてどこかへ一目散に飛んでいった。
チルノは、そのとき、煙たいな、とも思った。
--
二.
「ちくしょう!あの人間どもめ!この私を何だと思ってやがるんだ!」
まもなく傷だらけで帰ってきたルーミアは、
開口一番また世界を相手どってケチを付けた。
「そうだね」
「チルノ私は悔しいよ」
その時ぴしと音がして、氷のひとつにヒビが入った。
チルノは音のした氷を適当に放り投げて、
ふと思いついた言葉を言ってみた。
「そーなのかー」
「今なんつった」
まったく火に油だった。
--
三.
「ああ言ってやるよ!何回でも言ってやる!
そーなのかー!そーなのかー!ほら言ってみろよ!言ってみろよルーミア!
そーなのかーって言いたいんだろ!言えよ!言えよほら!そーなのかー!
あははははははそーなのかー!すごいなー面白いなーかっこいいなー!」
すごい勢いでゲラゲラと涙を流し笑い転げながら、
チルノは執拗にルーミアを煽り続ける。
見る見る内にルーミアの顔は真っ赤に染まり、
まもなく爆発しようとせんばかりに震えだす。
その様子を見てさらにチルノは燃え上がり、勢いづいて笑い出す!
「バッ…バカにしやがって…」
「あ、キレますか?ルーミアさんキレますか?
キレちゃいますか?リボン取りますか?封印解除?ドン!
そーなのかー!あははははははそーなのかー!!」
「殺す!お前だけは殺す!もう今日限りこんな仲やめてやる!」
「はいはいそーなのかーそーなのかー!」
「あーまた言った!また言ったね!?」
「うっせ!うっせ!もう付き合いきれんよ!」
そのままバッとチルノが飛び立って、
そしてルーミアは自分の闇でチルノを見失った。
追いかけようと思えれば追いかけられたけど、
そうは思わなかったので自分の世界に引きこもった。
--
四.
「そーなのかー」
暗闇の中、一人ぽつりと漏らしてみる。
聞いてるのは自分だけだし、返事をできるのも自分だけだ。
その内こらえようもないぐらい悲しくなって、
その内こらえようもないぐらいおかしくなって、
涙をぽろぽろ流しながら一人で笑い出した。
--
五.
「で、アレは何だったの」
「さあ…」
首をかしげながらルーミアが返事をする。
あれからルーミアはむなしくなって、
しばらく一人で泣いていたら、いつの間にか隣にチルノが居た。
ただそれだけの事なのに何か色々な事がバカバカしくなって、
今度はまた笑い出した。
チルノはちょっと不気味に思ったが、さっきほどではなかったので、
収まるまで隣でぼーっと待っていた。
「さぁって」
「それがよくわからないんだよね」
「ふぅん」
「世界が私のものにならないのはおかしいって思ったんだよ」
「何で」
「だからそれがわからないんだって」
単純に言えば、ルーミアはちょっとだけ、
自分の闇の消し方がわからなくなっていただけだった。
闇といっても、単純に能力に関わるそれではなく、
もっと抽象的なソレであって、そういった諸々の事情から、
ちょっぴりだけルーミアはおかしくなっていた。
--
六.
そういった細かい騒ぎとは特に関係なく、
今日もミスティアの屋台は通常通り営業していた。
「まるで狂ってやがる!この世界もこの世界に住む人間も全部!
私みたいな存在がこの世界の均衡を保っているというのに、
人間達はまるでそれを理解しようとしやしない!」
ついさきほど、
まるで狂ってやがる!この世界もこの世界に住む人間も全部!
私みたいな存在がこの世界の均衡を保っているというのに、
人間達はまるでそれを理解しようとしやしない!
と、ルーミアは思ったので、思ったついでに、口に出した。
「いきなり何言ってんの」
「チルノ、貴女にはわからない事なの」
「いやわかるけど」
「アンタの頭じゃ仕方ない事だから責めないよ」
「人の話聞けよ」
「ぶっ壊してやる…クズどもがのうのうと生きるこんな世界…」
チルノにとってはとてもわけのわからない事だったが、
別にどうでもいいな、と思っていたので喋るのを放っていたら、
その内盛り上がってきたのか、
時は満ちた!無神論者の力見せてやる!などとのたまって、
砂煙を上げてどこかへ一目散に飛んでいった。
チルノは、そのとき、煙たいな、とも思った。
--
二.
「ちくしょう!あの人間どもめ!この私を何だと思ってやがるんだ!」
まもなく傷だらけで帰ってきたルーミアは、
開口一番また世界を相手どってケチを付けた。
「そうだね」
「チルノ私は悔しいよ」
その時ぴしと音がして、氷のひとつにヒビが入った。
チルノは音のした氷を適当に放り投げて、
ふと思いついた言葉を言ってみた。
「そーなのかー」
「今なんつった」
まったく火に油だった。
--
三.
「ああ言ってやるよ!何回でも言ってやる!
そーなのかー!そーなのかー!ほら言ってみろよ!言ってみろよルーミア!
そーなのかーって言いたいんだろ!言えよ!言えよほら!そーなのかー!
あははははははそーなのかー!すごいなー面白いなーかっこいいなー!」
すごい勢いでゲラゲラと涙を流し笑い転げながら、
チルノは執拗にルーミアを煽り続ける。
見る見る内にルーミアの顔は真っ赤に染まり、
まもなく爆発しようとせんばかりに震えだす。
その様子を見てさらにチルノは燃え上がり、勢いづいて笑い出す!
「バッ…バカにしやがって…」
「あ、キレますか?ルーミアさんキレますか?
キレちゃいますか?リボン取りますか?封印解除?ドン!
そーなのかー!あははははははそーなのかー!!」
「殺す!お前だけは殺す!もう今日限りこんな仲やめてやる!」
「はいはいそーなのかーそーなのかー!」
「あーまた言った!また言ったね!?」
「うっせ!うっせ!もう付き合いきれんよ!」
そのままバッとチルノが飛び立って、
そしてルーミアは自分の闇でチルノを見失った。
追いかけようと思えれば追いかけられたけど、
そうは思わなかったので自分の世界に引きこもった。
--
四.
「そーなのかー」
暗闇の中、一人ぽつりと漏らしてみる。
聞いてるのは自分だけだし、返事をできるのも自分だけだ。
その内こらえようもないぐらい悲しくなって、
その内こらえようもないぐらいおかしくなって、
涙をぽろぽろ流しながら一人で笑い出した。
--
五.
「で、アレは何だったの」
「さあ…」
首をかしげながらルーミアが返事をする。
あれからルーミアはむなしくなって、
しばらく一人で泣いていたら、いつの間にか隣にチルノが居た。
ただそれだけの事なのに何か色々な事がバカバカしくなって、
今度はまた笑い出した。
チルノはちょっと不気味に思ったが、さっきほどではなかったので、
収まるまで隣でぼーっと待っていた。
「さぁって」
「それがよくわからないんだよね」
「ふぅん」
「世界が私のものにならないのはおかしいって思ったんだよ」
「何で」
「だからそれがわからないんだって」
単純に言えば、ルーミアはちょっとだけ、
自分の闇の消し方がわからなくなっていただけだった。
闇といっても、単純に能力に関わるそれではなく、
もっと抽象的なソレであって、そういった諸々の事情から、
ちょっぴりだけルーミアはおかしくなっていた。
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六.
そういった細かい騒ぎとは特に関係なく、
今日もミスティアの屋台は通常通り営業していた。
いい感じにゆるい禅問答みたいで嫌いじゃないです。
そんなにみすちーが好きならみすちーメインで書いたら?
付け足しみたいに登場させといて好きとか言われても説得力無い
最後まで読んで頂きありがとうございます
ベクトルはどうあれ、凄い作品というのは意識してもそう作れるものではないと思いますので
次も凄い作品が作れるように頑張ります
>俺は結構好きかな。
>いい感じにゆるい禅問答みたいで嫌いじゃないです。
ありがとうございます
でも個人的にはこれはギャグのつもりで書きましたので
どうにも私にはギャグのセンスも無いようです
>六番目の一幕は何か意味があるのだろうか?
>そんなにみすちーが好きならみすちーメインで書いたら?
>付け足しみたいに登場させといて好きとか言われても説得力無い
意味は無いです
あと、好きなキャラは好きなのがわかっていれば満足なので、
好きじゃないキャラで書いたほうが楽しいです
感想は一言。
作者モスー、キモ過ぎワロタww
相変わらず真意が読めなかったりしてますけど。
雰囲気が、良いw
チルノとルーミアのノリが斬新で素敵でした。素敵!
オムニバスになっているのに気がついたのはコメを見てからでした。