レ「さあ行きなさいフラン、アナタの裸エプロンで世の男を悩殺するのよっ」
フ「む、無理ー」
レ「ええい、前書きで行数とっても仕方無いんだからさっさと出なさい」
フ「いやー、いやー」
小「仕方ありませんねぇ、では私が代わりに」
小「さぁはじまっちゃいますよ」
小「いくでガンス」
小「こぁー」
小「全部私でした♪」
パラッパラッ
どれも高いなぁ。
そう思いながらロビーのソファに腰を掛け、雑誌を流し読みしていく。
何かお姉様にプレゼントしたいけど、先立つ物が無い私にはどれも手が届かない。
勿論お姉様に頼めば即座に数千万位キャッシュで用意するだろう。
「妹様、何を読んでらっしゃるのですか??」
何時の間にか咲夜がすぐ傍に立っていた。
手には入れたての紅茶が入っているであろうティーポットとカップを載せたお盆を持っている。
「んー、雑誌」
「お嬢様へのプレゼントでしょうか」
「うん、日頃からお世話になってるしね」
でもお姉様って何を欲しがるのか良く解んないんだよなぁ。
それにやっぱり出来ることなら自分のお金で買いたい。
紅魔館の収入は100%お姉様の稼ぎだし。
「ねえ咲夜、いいアイデア無いかな??」
「そうですねぇ、アルバイトなんてどうでしょう??」
「あるばいと、って何」
「臨時でするお仕事です」
「へー」
「とりあえず人間の里に行けば有るんじゃないでしょうか??」
「そうだね、あ、お姉様には内緒にしておいてね」
「解ってます」
寒い中人里に行く景気付けに咲夜の紅茶を飲み、自分に活を入れる。
お姉様同様私には日光が弱点などと言う設定が無くなっているから昼間でも好きに行動できる。
「不審者、ロリコン、ペドフィリアにお気をつけ下さい。妹様に何かあったらお嬢様が人間の里を地図から消しかねませんので」
「だいじょーぶ、だいじょーぶ。ってかろりこんって何??」
「………妹様みたいな人がおかずな人種です」
ふーん、一応気をつけないと。
それにお姉様が本気になったらホントに人間の里を消しかねないからね。
「それじゃあ行ってきまーす」
「なるべくお早めに帰ってきてくださいねー」
窓を開け外に出ると、非常に冷たい風が顔や手足に当る。
こんなに外は寒いだなんて思ってなかった。
バチバチッ
「ふー、暖かいなぁ」
「めーりん何してるの??」
「ああ妹様、焚き火をして暖を取ってるんです」
「中に入ったら暖かいのに」
「一応門番ですからね、こそ泥、呼ばれても無い客、雑魚妖怪を追い返す役目がありますから」
「いっつもありがとねめーりん」
私がそう言うと、めーりんは少し照れたように頬を掻いた。
そして、私を見て至って普通の疑問を口にした。
「ところで、何処かにお出かけですか??」
「うん、人間の里にあるばいとって言うのを探しに行くの」
「はぁ、バイト………。馴染みの店が有るんですけど紹介しましょうか??」
「え、ホント??」
「ええ、ただ夜の店なんで時間的には……」
「大丈夫、お姉様はこっちで誤魔化すから」
いざとなったら必殺の「お姉様は私が信じられないんだ……」を使うまで。
今までこれでお姉様が折れなかった例が無い。
「紅魔館を出て湖を渡った先の森に毎晩出てます。私の紹介で来たって言えば無下には扱われないと思いますよ」
「ありがとめーりん」
「でもお嬢様には秘密ですよ??バレたらトイレ専用の清掃班に回されそうですから」
「その時は庇ってあげる」
めーりんの傍を離れ一気に空へ。
そして進路を森に向け一気に飛ぶ。
ここ最近は寒くて余り外を飛んでいなかったから、思いっきり飛んで凄く気分がいい。
湖の上にはスケートをするチルノ、ルーミア、リグル、大妖精。
そして、森には一つの明かりがチラついていた。
「スケートはまた今度でいいよね」
下の方から声を掛けられたが手で断りを入れて明かりを目指して飛ぶ。
段々と明かりが大きくなると、店主の物と思われる声が聞こえて来た。
「うおぉーーーーい、雛ちゃんなんで真っ黒に焦がすかな、かな」
「あ、えう、す、すみません」
見事に炭化した串焼き??を持ったみすちーが色々と有名な厄神様を叱っていた。
私が地面に降りても全く気がついていない。
「あ、あのー」
「あ、フランちゃん、どったの」
「あ、痛い、痛いです店長ー」
ビシビシと羽で厄神様を叩きながらみすちーはこっちを向いた。
そして、振り向き際に炭化した串をゴミ箱に投げ捨てる。
見事な早業だ、私の目でどうにか飛んでいく串を視認できた。
「え、えーとね、私を雇ってくれないかな??」
「…………なんで??」
「そ、そのクリスマスにお姉様に私が稼いだお金でプレゼントをしたいんだ」
「へー、うんそうだね、よし、串焼き出来そう??」
「ど、どうだろ」
「まあ女は度胸、何でも試してみる物だよ。雛は席を拭いてて」
「は、はーい」
凄いみすちー、完璧に厄神様を使いこなしてる。
なんだか輝いて見えるや、カリスマ??
「適度に焦げ目を入れる感じで」
「わ、わかった」
「あと、あの子は鍵山雛でフランちゃんと同じバイトね」
「雛ちゃんかぁ」
「あと此処では店長と呼ぶように」
「は、はい店長」
「非常に宜しい」
とりあえずコンロの火はコレかな??
キュッとしてボンッ
「「「…………………」」」
わ、わぁーお、一瞬で焦げちゃった。
どうしよう。
「まさか行き成りハードな雛レベルの失敗をするとは思わなかったよ」
「まあまあ店長、素人なんですし」
「雛はもう入って結構になるよね??ね??」
「あ、あははー」
と、取り合えず練習しよう。
うん、フラン頑張る。
「フラーン、毎日毎日何所に行ってるわけー」
「遊びに行ってるのー」
「ねぇ咲夜、最近フランが構ってくれないんだけど。反抗期??」
「いや、デレ期でしょう」
「何よデレ期って」
お姉様は未だに気が付いてないし、まだ大丈夫みたいだね。
それじゃあ今日もお仕事に精を出しますか。
「み、じゃなくて店長ー、来たよー」
「ひぃぃぃぃぃぃぃなぁぁぁぁぁぁぁぁっ」
「ふえーーん、ごめんなさぁぁぁい」
わあ、また雛ちゃん何かしでかしたんだ。
たぶん原因は串まで炭化した串焼きだろうけど。
「なぁぁぁんで一向に上達しないのよ、フランなんてもう十分にお客に出せる品物を焼けるようになってるのよ??」
「え、ええーと、人には得意不得意が……」
「アンタの場合はただ単に厄を集める事に集中してほったらかしにしてるからでしょうがっ。少し目を離したら炭化ってどういう事!?」
「店長、もうそのぐらいで許してあげたらどうかな??」
「あ、フラン早いね。はぁ、雛、それじゃあ今日も接客ね」
「は、はい」
「フランは酒を温めて、そろそろお客さんが来るから」
テキパキと指示を出すと店長はサッサッと八目うなぎを捌いて串に刺して行く。
さすがに手馴れてるなぁ、って実感できる。
「みすちー、酒と串焼き頼む」
「いらっしゃい元さん」
「「いらっしゃいませー」」
雛ちゃんと声を合わせてご挨拶。
それにしてもこの人毎日来てるような気がする。
家庭とかは大丈夫なんだろうか??
「しっかし此処は本当に楽園だなぁ、大中小と全部揃ってら」
「元さん、あんまり馬鹿な事言ってると額に串が刺さるよー」
「勘弁してくれよみすちー」
「冗談だよー、はい串焼きお待たせ」
大中小ってなんだろう。
何のことだろう、身長とかかな??
「かぁー、ここの酒と串焼きは何時食べても絶品だなぁ」
「ありがと元さん」
「店員も美女に美少女だけだしさぁ」
「はっはっ、でも家の店は超KENZENなお店だからね」
何故にローマ字。
そうする事に意味があるのか、あるのか??
甚だ疑問だが、今は串を焼くことに専念しよう。
「お酒をお持ちしましたー」
「雛ちゃん今日も厄いねー」
「そうですかー??」
「昨日は帰ってる最中にツキノワグマに襲われてよー」
なんで生きてるのか凄く不思議だよ元さん。
どうやって生き延びたのさ。
「ちーす、およ今日も元さんは早いねぇ」
「いやぁこまっちゃん」
「みすちー、一杯熱いのでね」
「はいよー」
「他の里の人等は??」
「もう少ししたら来るんじゃないかねぇ??」
元さんが言ったとおり、その後数十分で店の席は全埋まった。
伊達や酔狂で毎日来てる訳じゃないらしい。
「フランちゃーん、串焼き追加ー」
「は、はーい」
「こっちまだかぁー」
「ねえ、唐揚げはないのー??」
「家にそんなメニューはないわっ」
カウンターに座った幽々子が颯爽と唐揚げを要求し、店長がきっぱりと断る。
このやり取りも毎日のように行われている。
「それじゃあ今日も何時もので」
「はいはい、串焼き五十本ね」
「後で紫も来るからよろしくー」
シュイーーーーン
「みんなー、抱きしめて、幻想の果てまで。ゆかっ」
………スキマから出て来たと思ったら訳のわからない事を言い出したよ紫。
何、何を抱きしめるの。
ってか幻想の果てって此処じゃない??
ゆかっってなんだ、ゆかっって。
「「「「「「うおおおおおおおお、ゆかりーーーーーーーーん」」」」」」
「あらー、紫も大分はまっちゃってるわねー」
「え、何、何事」
「知らないのー??紫は今じゃEXボスの座からチャンスを掴みアイドルの座を駆け上がってる超隙間アイドル紫ちゃんなのよ??」
「何言ってるの幽々子さん」
うわぁ、なんて無理のある設定。
「うわ、フランちゃん焦げてる焦げてる」
「はっ、余りな登場で意識が飛んでたよ」
危ない、危ない。
でも、何とか大事に至らなくて良かったよ。
「で、紫さん注文は??」
「串焼き二本で」
「あれ、三本じゃないんだ」
「紫はねー、ちょーーとお腹が気になりだしてるのよー」
「ちょ、ちょっと」
仲いいなー。
「ほーら、お腹がこんにちはー」
ギュム
「うきゃぁぁーーーー」
「「「「「「フォォォォォォォォォォォォ」」」」」」
男大興奮。
なんだこの状況。
カチャカチャ
「いやー、今日も忙しかったから助かったよー」
「でも殆ど店長がやってたような……」
「いやいや、私一人じゃ手が回らない事もあるからね、はい、今日のお給料」
「わ、こんなに」
「多少色をつけておいたよ。元々趣味でやってるだけだから遠慮しないでよ」
「で、でも」
「ふふ、でね、もし良かったらこのままバイトを続けない??」
「い、いいの??」
「正直雛だけじゃ人手がね、それにもはや家の看板の一人だし」
「と、とりあえず考えておきます」
「いい返事を期待してるよー」
折角だからもっと続けたいけど……。
クリスマスを過ぎたら誤魔化すのは無理かなぁ。
………クリスマスになったらお姉様に話してみよう。
うん、きっと許可してくれるよね。
フ「む、無理ー」
レ「ええい、前書きで行数とっても仕方無いんだからさっさと出なさい」
フ「いやー、いやー」
小「仕方ありませんねぇ、では私が代わりに」
小「さぁはじまっちゃいますよ」
小「いくでガンス」
小「こぁー」
小「全部私でした♪」
パラッパラッ
どれも高いなぁ。
そう思いながらロビーのソファに腰を掛け、雑誌を流し読みしていく。
何かお姉様にプレゼントしたいけど、先立つ物が無い私にはどれも手が届かない。
勿論お姉様に頼めば即座に数千万位キャッシュで用意するだろう。
「妹様、何を読んでらっしゃるのですか??」
何時の間にか咲夜がすぐ傍に立っていた。
手には入れたての紅茶が入っているであろうティーポットとカップを載せたお盆を持っている。
「んー、雑誌」
「お嬢様へのプレゼントでしょうか」
「うん、日頃からお世話になってるしね」
でもお姉様って何を欲しがるのか良く解んないんだよなぁ。
それにやっぱり出来ることなら自分のお金で買いたい。
紅魔館の収入は100%お姉様の稼ぎだし。
「ねえ咲夜、いいアイデア無いかな??」
「そうですねぇ、アルバイトなんてどうでしょう??」
「あるばいと、って何」
「臨時でするお仕事です」
「へー」
「とりあえず人間の里に行けば有るんじゃないでしょうか??」
「そうだね、あ、お姉様には内緒にしておいてね」
「解ってます」
寒い中人里に行く景気付けに咲夜の紅茶を飲み、自分に活を入れる。
お姉様同様私には日光が弱点などと言う設定が無くなっているから昼間でも好きに行動できる。
「不審者、ロリコン、ペドフィリアにお気をつけ下さい。妹様に何かあったらお嬢様が人間の里を地図から消しかねませんので」
「だいじょーぶ、だいじょーぶ。ってかろりこんって何??」
「………妹様みたいな人がおかずな人種です」
ふーん、一応気をつけないと。
それにお姉様が本気になったらホントに人間の里を消しかねないからね。
「それじゃあ行ってきまーす」
「なるべくお早めに帰ってきてくださいねー」
窓を開け外に出ると、非常に冷たい風が顔や手足に当る。
こんなに外は寒いだなんて思ってなかった。
バチバチッ
「ふー、暖かいなぁ」
「めーりん何してるの??」
「ああ妹様、焚き火をして暖を取ってるんです」
「中に入ったら暖かいのに」
「一応門番ですからね、こそ泥、呼ばれても無い客、雑魚妖怪を追い返す役目がありますから」
「いっつもありがとねめーりん」
私がそう言うと、めーりんは少し照れたように頬を掻いた。
そして、私を見て至って普通の疑問を口にした。
「ところで、何処かにお出かけですか??」
「うん、人間の里にあるばいとって言うのを探しに行くの」
「はぁ、バイト………。馴染みの店が有るんですけど紹介しましょうか??」
「え、ホント??」
「ええ、ただ夜の店なんで時間的には……」
「大丈夫、お姉様はこっちで誤魔化すから」
いざとなったら必殺の「お姉様は私が信じられないんだ……」を使うまで。
今までこれでお姉様が折れなかった例が無い。
「紅魔館を出て湖を渡った先の森に毎晩出てます。私の紹介で来たって言えば無下には扱われないと思いますよ」
「ありがとめーりん」
「でもお嬢様には秘密ですよ??バレたらトイレ専用の清掃班に回されそうですから」
「その時は庇ってあげる」
めーりんの傍を離れ一気に空へ。
そして進路を森に向け一気に飛ぶ。
ここ最近は寒くて余り外を飛んでいなかったから、思いっきり飛んで凄く気分がいい。
湖の上にはスケートをするチルノ、ルーミア、リグル、大妖精。
そして、森には一つの明かりがチラついていた。
「スケートはまた今度でいいよね」
下の方から声を掛けられたが手で断りを入れて明かりを目指して飛ぶ。
段々と明かりが大きくなると、店主の物と思われる声が聞こえて来た。
「うおぉーーーーい、雛ちゃんなんで真っ黒に焦がすかな、かな」
「あ、えう、す、すみません」
見事に炭化した串焼き??を持ったみすちーが色々と有名な厄神様を叱っていた。
私が地面に降りても全く気がついていない。
「あ、あのー」
「あ、フランちゃん、どったの」
「あ、痛い、痛いです店長ー」
ビシビシと羽で厄神様を叩きながらみすちーはこっちを向いた。
そして、振り向き際に炭化した串をゴミ箱に投げ捨てる。
見事な早業だ、私の目でどうにか飛んでいく串を視認できた。
「え、えーとね、私を雇ってくれないかな??」
「…………なんで??」
「そ、そのクリスマスにお姉様に私が稼いだお金でプレゼントをしたいんだ」
「へー、うんそうだね、よし、串焼き出来そう??」
「ど、どうだろ」
「まあ女は度胸、何でも試してみる物だよ。雛は席を拭いてて」
「は、はーい」
凄いみすちー、完璧に厄神様を使いこなしてる。
なんだか輝いて見えるや、カリスマ??
「適度に焦げ目を入れる感じで」
「わ、わかった」
「あと、あの子は鍵山雛でフランちゃんと同じバイトね」
「雛ちゃんかぁ」
「あと此処では店長と呼ぶように」
「は、はい店長」
「非常に宜しい」
とりあえずコンロの火はコレかな??
キュッとしてボンッ
「「「…………………」」」
わ、わぁーお、一瞬で焦げちゃった。
どうしよう。
「まさか行き成りハードな雛レベルの失敗をするとは思わなかったよ」
「まあまあ店長、素人なんですし」
「雛はもう入って結構になるよね??ね??」
「あ、あははー」
と、取り合えず練習しよう。
うん、フラン頑張る。
「フラーン、毎日毎日何所に行ってるわけー」
「遊びに行ってるのー」
「ねぇ咲夜、最近フランが構ってくれないんだけど。反抗期??」
「いや、デレ期でしょう」
「何よデレ期って」
お姉様は未だに気が付いてないし、まだ大丈夫みたいだね。
それじゃあ今日もお仕事に精を出しますか。
「み、じゃなくて店長ー、来たよー」
「ひぃぃぃぃぃぃぃなぁぁぁぁぁぁぁぁっ」
「ふえーーん、ごめんなさぁぁぁい」
わあ、また雛ちゃん何かしでかしたんだ。
たぶん原因は串まで炭化した串焼きだろうけど。
「なぁぁぁんで一向に上達しないのよ、フランなんてもう十分にお客に出せる品物を焼けるようになってるのよ??」
「え、ええーと、人には得意不得意が……」
「アンタの場合はただ単に厄を集める事に集中してほったらかしにしてるからでしょうがっ。少し目を離したら炭化ってどういう事!?」
「店長、もうそのぐらいで許してあげたらどうかな??」
「あ、フラン早いね。はぁ、雛、それじゃあ今日も接客ね」
「は、はい」
「フランは酒を温めて、そろそろお客さんが来るから」
テキパキと指示を出すと店長はサッサッと八目うなぎを捌いて串に刺して行く。
さすがに手馴れてるなぁ、って実感できる。
「みすちー、酒と串焼き頼む」
「いらっしゃい元さん」
「「いらっしゃいませー」」
雛ちゃんと声を合わせてご挨拶。
それにしてもこの人毎日来てるような気がする。
家庭とかは大丈夫なんだろうか??
「しっかし此処は本当に楽園だなぁ、大中小と全部揃ってら」
「元さん、あんまり馬鹿な事言ってると額に串が刺さるよー」
「勘弁してくれよみすちー」
「冗談だよー、はい串焼きお待たせ」
大中小ってなんだろう。
何のことだろう、身長とかかな??
「かぁー、ここの酒と串焼きは何時食べても絶品だなぁ」
「ありがと元さん」
「店員も美女に美少女だけだしさぁ」
「はっはっ、でも家の店は超KENZENなお店だからね」
何故にローマ字。
そうする事に意味があるのか、あるのか??
甚だ疑問だが、今は串を焼くことに専念しよう。
「お酒をお持ちしましたー」
「雛ちゃん今日も厄いねー」
「そうですかー??」
「昨日は帰ってる最中にツキノワグマに襲われてよー」
なんで生きてるのか凄く不思議だよ元さん。
どうやって生き延びたのさ。
「ちーす、およ今日も元さんは早いねぇ」
「いやぁこまっちゃん」
「みすちー、一杯熱いのでね」
「はいよー」
「他の里の人等は??」
「もう少ししたら来るんじゃないかねぇ??」
元さんが言ったとおり、その後数十分で店の席は全埋まった。
伊達や酔狂で毎日来てる訳じゃないらしい。
「フランちゃーん、串焼き追加ー」
「は、はーい」
「こっちまだかぁー」
「ねえ、唐揚げはないのー??」
「家にそんなメニューはないわっ」
カウンターに座った幽々子が颯爽と唐揚げを要求し、店長がきっぱりと断る。
このやり取りも毎日のように行われている。
「それじゃあ今日も何時もので」
「はいはい、串焼き五十本ね」
「後で紫も来るからよろしくー」
シュイーーーーン
「みんなー、抱きしめて、幻想の果てまで。ゆかっ」
………スキマから出て来たと思ったら訳のわからない事を言い出したよ紫。
何、何を抱きしめるの。
ってか幻想の果てって此処じゃない??
ゆかっってなんだ、ゆかっって。
「「「「「「うおおおおおおおお、ゆかりーーーーーーーーん」」」」」」
「あらー、紫も大分はまっちゃってるわねー」
「え、何、何事」
「知らないのー??紫は今じゃEXボスの座からチャンスを掴みアイドルの座を駆け上がってる超隙間アイドル紫ちゃんなのよ??」
「何言ってるの幽々子さん」
うわぁ、なんて無理のある設定。
「うわ、フランちゃん焦げてる焦げてる」
「はっ、余りな登場で意識が飛んでたよ」
危ない、危ない。
でも、何とか大事に至らなくて良かったよ。
「で、紫さん注文は??」
「串焼き二本で」
「あれ、三本じゃないんだ」
「紫はねー、ちょーーとお腹が気になりだしてるのよー」
「ちょ、ちょっと」
仲いいなー。
「ほーら、お腹がこんにちはー」
ギュム
「うきゃぁぁーーーー」
「「「「「「フォォォォォォォォォォォォ」」」」」」
男大興奮。
なんだこの状況。
カチャカチャ
「いやー、今日も忙しかったから助かったよー」
「でも殆ど店長がやってたような……」
「いやいや、私一人じゃ手が回らない事もあるからね、はい、今日のお給料」
「わ、こんなに」
「多少色をつけておいたよ。元々趣味でやってるだけだから遠慮しないでよ」
「で、でも」
「ふふ、でね、もし良かったらこのままバイトを続けない??」
「い、いいの??」
「正直雛だけじゃ人手がね、それにもはや家の看板の一人だし」
「と、とりあえず考えておきます」
「いい返事を期待してるよー」
折角だからもっと続けたいけど……。
クリスマスを過ぎたら誤魔化すのは無理かなぁ。
………クリスマスになったらお姉様に話してみよう。
うん、きっと許可してくれるよね。
それでは最後に皆さんで・・・ゆかっ☆
フランがかわいいですね~
ゆかっ☆
地味に好きです出してくれてありがとうございます。
ゆかっ☆
ゆかっ☆
後半にあの二人が出る事を祈りつつ……ゆかっ☆
1>
紅魔館がおぜうさまの涙で水没wwww
それもありか……
2>
元さん人気だなぁ、でもあくまで脇役。
でもそれが逆に美味しかったり
3>
ホントに人気ですな元さん。
4>
咲夜さんって結構扱い易いんで紅魔の話になったら出てくるんですよねぇ。
5>
あの二人………
ハッハッ、誰のことだかさっぱりですなっ。
それはともかくミスティアのカリスマの片鱗を味わったぜ……。
あとゆかりん登場時のセリフが一瞬分からず、直後に理解したときに思ったことは
「ああ、(ゴニョゴニョ)的な意味で痛々し(「無限の超高速永久機関-夢幻泡影-」
ゆかっ☆
ゆかっ☆
そこんところを突き詰めるのは、許されないのでしょうか…?
ゆかっ☆
冒頭でこぁに先制をくらい、みすちーのカリスマにしてやられ、ゆかりんに吹いた。
そしてなんだこの作者と読者の一体感。
妹様の健気さ含め、もはやどう賞賛していいかわからねぇから、これだけ言っておく。
ゆかっ☆
ゆかっ☆
みすちーのお店は超GOUHOU的な上に超KENZENなお店ですよ。
8>
そうじゃないと色々と過酷な私の小説じゃ生きてけませんので。
9>
みすちーが大、雛が中、フランが小。
みすちーの胸はチルノが揉みまくったせいで大きく、立派になりました。
10>
そんなアナタに ゆかっ☆
11>
細かい事につっこんではいけません。
さりげにミスティア強いな、吸血鬼がなんとか視認できる速度って…
続きが楽しみです
ゆかっ☆