彼女が知れること
なぜ、フランは外に出ないんだろう?
紅魔館から帰途につくため、愛用の箒を使って空に浮いたとき疑問が浮かんだ。
当主であり、姉でもあるレミリアは確かに強い。身体能力・弾幕ともに幻想郷でもトップレベルだろう。その友人のパチュリー、メイド長の咲夜も強い。門番である美鈴もそこらの妖怪なら歯牙にもかけないだろう。
だが、それでもフランに勝てるとは思えない。レミリアに劣らない身体能力に弾幕、それにあらゆるものを破壊する程度の能力がある。
狂気といわれているが、地下室から出てからは、いや、少なくとも私の見る限りはそうは見えない。倫理的な思考もできているようにみえる。
地下室に閉じ込められていた頃ならばともかく、館内を自由に動けるようになった今ならその気になればいくらでも外に出られるはずだ。
レミリアが運命を操っているのだろうか?
いや、それはないだろう。そうするつもりならフランが外への興味など持たないように操るか、私たちに負けないように操っていたはずだ。
現実にはフランは外の世界に興味を持っているし、パチュリーに教わってもいる。それに私たちにも負けた。
なら、なんでだろう?
ふと、風が止んだ。みれば、もう家の近くだ。
答えが出ない問いは。私を苦しませるだけだった。
翌日、霊夢を訪ねた。
なんのことはない。ただ、フランについて聞いてみようと思った。
霊夢は、「人と妖怪は違う」とだけ言った。そんなことは判っている。
私はフランについて聞いたんだ。なんで人と妖怪にまで話を拡大させる?
霊夢の答えは耳を疑うものだった。
私は何も言わず空へ飛び出した。今日の霊夢はおかしい。きっと疲れているんだろう。
がむしゃらに飛んでいると射命丸が近寄ってきた。
確か射命丸はレミリアと仲が良かったはずだ。取材にレミリアがふざけているのを見たことがある。
なにか言っていた気がするが、よく聞き取れなかったので無視してフランについて聞いた。
フランが館に出るようになってから、なんだか「レミリアは変わった」らしい。
どういうことだろう?フランが地下から出てきたのがそんなに気に食わないのか?
それなら出さなければよかっただけだろう。私と霊夢が求めたとはいえ、割とすんなり出すのを許可したのはレミリアだ。
つまり、レミリアにとってフランを館に出すのは特に難しいことでもなかったということだろう。
じゃあ、なにが原因だ?
認めたくはないが、フランが影響していることは間違いないようだ。
私は里の守護者である慧音を訪ねた。
知識人としても名が通っているから、なにか取っ掛かりになることがわかるかもしれない。
「人と妖怪は違う。」
霊夢と同じ様なことを言われたうえ、深く関わるなと釘を刺された。
納得できない私はなんとか何か引き出そうと思い、粘った。
「大妖怪はその力のぶん、個体数も少ない。その程度しかわからないな。」
結局、何の取っ掛かりも得ることができないまま、私は慧音の家を出た。
なぞばかりが私の頭を駆け巡る。
ああ、なぜ昨日私はあんなことを考えてしまったんだろう?
考えさえしなければ、私は今頃いつもの生活を楽しんでいたはずなのに。
大きな音と共に箒が揺れた。
青い空が私の脳を支配した。
気がつくと、私はベッドで寝ていた。壁に掛けられている絵や、刀剣の類から美鈴の部屋にいるのだとわかった。
私は慌てて外に出ようとしたが、体が痛んでベッドから動けなかった。
しばらくして、美鈴が薬湯をもって入ってきた。
いつもはすんなり入れるのに、なぜ今日に限って攻撃してきたのか美鈴に聞くと私を心配そうに見てきた。
曰く、まるで幽鬼のように空を飛んできていくら声を掛けても気付かなかったそうだ。
そういえば攻撃されるまでずっと考えていた気がする。
どうせ、ここにきてしまったのだ。
私は美鈴にフランについて聞いた。
あのふたりだからこそ、紅魔館は成り立っているんですよ。
と、笑顔で言われた。
薬湯が効いたのか、体の痛みが取れたのでフランに会ってから帰ると伝え、部屋を出た。
地下室の扉の前に立つ。
この向こうにはフランがいる。そう考えると、霊夢の言葉が思い出された。
「レミリアに、フランドールを地下室から出せなんていったのは、間違いだったかもしれないわ。」
なぜ、フランは外に出ないんだろう?
紅魔館から帰途につくため、愛用の箒を使って空に浮いたとき疑問が浮かんだ。
当主であり、姉でもあるレミリアは確かに強い。身体能力・弾幕ともに幻想郷でもトップレベルだろう。その友人のパチュリー、メイド長の咲夜も強い。門番である美鈴もそこらの妖怪なら歯牙にもかけないだろう。
だが、それでもフランに勝てるとは思えない。レミリアに劣らない身体能力に弾幕、それにあらゆるものを破壊する程度の能力がある。
狂気といわれているが、地下室から出てからは、いや、少なくとも私の見る限りはそうは見えない。倫理的な思考もできているようにみえる。
地下室に閉じ込められていた頃ならばともかく、館内を自由に動けるようになった今ならその気になればいくらでも外に出られるはずだ。
レミリアが運命を操っているのだろうか?
いや、それはないだろう。そうするつもりならフランが外への興味など持たないように操るか、私たちに負けないように操っていたはずだ。
現実にはフランは外の世界に興味を持っているし、パチュリーに教わってもいる。それに私たちにも負けた。
なら、なんでだろう?
ふと、風が止んだ。みれば、もう家の近くだ。
答えが出ない問いは。私を苦しませるだけだった。
翌日、霊夢を訪ねた。
なんのことはない。ただ、フランについて聞いてみようと思った。
霊夢は、「人と妖怪は違う」とだけ言った。そんなことは判っている。
私はフランについて聞いたんだ。なんで人と妖怪にまで話を拡大させる?
霊夢の答えは耳を疑うものだった。
私は何も言わず空へ飛び出した。今日の霊夢はおかしい。きっと疲れているんだろう。
がむしゃらに飛んでいると射命丸が近寄ってきた。
確か射命丸はレミリアと仲が良かったはずだ。取材にレミリアがふざけているのを見たことがある。
なにか言っていた気がするが、よく聞き取れなかったので無視してフランについて聞いた。
フランが館に出るようになってから、なんだか「レミリアは変わった」らしい。
どういうことだろう?フランが地下から出てきたのがそんなに気に食わないのか?
それなら出さなければよかっただけだろう。私と霊夢が求めたとはいえ、割とすんなり出すのを許可したのはレミリアだ。
つまり、レミリアにとってフランを館に出すのは特に難しいことでもなかったということだろう。
じゃあ、なにが原因だ?
認めたくはないが、フランが影響していることは間違いないようだ。
私は里の守護者である慧音を訪ねた。
知識人としても名が通っているから、なにか取っ掛かりになることがわかるかもしれない。
「人と妖怪は違う。」
霊夢と同じ様なことを言われたうえ、深く関わるなと釘を刺された。
納得できない私はなんとか何か引き出そうと思い、粘った。
「大妖怪はその力のぶん、個体数も少ない。その程度しかわからないな。」
結局、何の取っ掛かりも得ることができないまま、私は慧音の家を出た。
なぞばかりが私の頭を駆け巡る。
ああ、なぜ昨日私はあんなことを考えてしまったんだろう?
考えさえしなければ、私は今頃いつもの生活を楽しんでいたはずなのに。
大きな音と共に箒が揺れた。
青い空が私の脳を支配した。
気がつくと、私はベッドで寝ていた。壁に掛けられている絵や、刀剣の類から美鈴の部屋にいるのだとわかった。
私は慌てて外に出ようとしたが、体が痛んでベッドから動けなかった。
しばらくして、美鈴が薬湯をもって入ってきた。
いつもはすんなり入れるのに、なぜ今日に限って攻撃してきたのか美鈴に聞くと私を心配そうに見てきた。
曰く、まるで幽鬼のように空を飛んできていくら声を掛けても気付かなかったそうだ。
そういえば攻撃されるまでずっと考えていた気がする。
どうせ、ここにきてしまったのだ。
私は美鈴にフランについて聞いた。
あのふたりだからこそ、紅魔館は成り立っているんですよ。
と、笑顔で言われた。
薬湯が効いたのか、体の痛みが取れたのでフランに会ってから帰ると伝え、部屋を出た。
地下室の扉の前に立つ。
この向こうにはフランがいる。そう考えると、霊夢の言葉が思い出された。
「レミリアに、フランドールを地下室から出せなんていったのは、間違いだったかもしれないわ。」
だとするとぶつ切り過ぎて全然分かりません。
おまけに推測しようにも情報が少なすぎて推測しようがない。
もっとしっかり書いてほしいです。
ていうか同じ作者だったか?よく覚えてないな……
中途半端すぎる作品ですね。
もっとしっかり書いてください。
だからタグが「たぶんシリアス」になるんですよ。
とにかく、まずは読む側にきちんと理解できるように話を作ること
が大事です。作り手だけが理解していても読み手が理解できていなけ
れば意味がありません。
完成した後に、一度読む側に立って内容を読み返すだけでも結構違
います。
自分の中で現状これ以上のものは作れない、というものを作れば、
たぶんシリアスという曖昧なものではなく、シリアスときちんと表記
することのできるものが自然と出来上がります。また、評価もそれに
合わせてちゃんと付いてくると思います。
また次の投稿に期待します。