オープニング曲『三年目の浮気』が流れる。
「レミリア・スカーレットと!」
「フランドール・スカーレットの!」
「スカスカラジオ! ……って何で言わないのフラン?」
「何かこのラジオタイトルだと中身が無いみたいな感じじゃん!? あとオープニング曲ふざけるな! ていうかまたやるとは思わなかったもん」
「あ、申し遅れたわ。私はアシスタントのレミリア・スカーレットよ。そしてこちらの絶世の美幼女がメインパーソナリティーのフランドール・スカーレットです」
「幼女言うな!」
「ちなみに、今日はパチェが喘息の為、お休みです」
「パチュリー最近元気だから喘息持ちって忘れてたよ……」
「ほら、落ち込まないの。時間も無いんだからキリキリ働かないと、ゲストには西行寺幽々子さんとミスティア・ローレライさんが来ています。死ねばいいのに」
「お姉様最後言っちゃ駄目だよ!?」
「あら、私はもう死んでるわよ~永遠の17歳こと西行寺幽々子です」
「ど、どうも……ミスティア・ローレライです」
怯えた様子のミスティア。何故かというと、今ミスティアは幽々子の膝の上に乗せられ、後ろから抱き締められている状態なのだ。
「じゃあ、早速お葉書紹介するわね~」
怯えるミスティアを無視し、幽々子は葉書を読む。
「ラジオネーム『こんなにも月も紅いから、本気で××するわよ』さん」
「お姉様この場に居るのに何で出してるの!? そして本気で何する気!?」
『私は貝になりたい』
「何で!? お姉様何があったの!?」
「はい。次のお葉書」
「終わり!?」
「ゆ、幽々子さん」
震える声でミスティアが幽々子に話しかける。
「あら、何みすちー?」
「幽々子さんが葉書読むと、耳とか首に息がかかって……くすぐったいから止めて欲しい……です」
幽々子はキョトンとした後、クスッと笑って――
「みすちーったら可愛いわね。えいっ!」
「ひゃぅっ!?」
ミスティアの耳たぶを軽く噛んだ。突然の刺激にミスティアは声を上げる。
「ひゃ……やめ、んっ!」
噛んだり舐めたり首の辺り吸って、反応を楽しんでいる幽々子。
「あっち放って置いて進むわよ」
「うん。お姉様」
「た、助け……くぅ、ふぁっ!? そ、そこは本当に駄目だってばぁ!」
ミスティアの鳴き声をBGMに、番組進行していくレミリアとフラン。
「次私読むー! 続いてのお便りはラジオネーム『Mと呼ばないで』さんから頂きました」
「じゃあドMで。はい、次のお便りに行きましょうフラン」
「お姉様酷っ! 内容すら読んでないのに!」
「続いては、えーラジオネーム『魔界の国のアリス』さんから頂きました」
「ほとんど誰だか分かる名前!?」
『新しい人形の名前がなかなか思いつきません。良い名前を考えて下さい』
「あ、内容は意外とまともだ」
「フランドールなんて如何? ドールだけに」
「お姉様……」
冷たい視線を浴びせるフラン。唯一、ミスティアだけ熱い視線だったがそれは別の意味でそうなっているだけ。幽々子はミスティアにしか目がいってない。
「さあラストのお便り」
「あ、冷たい視線を華麗にスルーしたね」
「ラジオネーム『初心者』から頂きました」
「ありがとうございます」
「ひゃんっ! も、もう止め……くっ、あっ!」
「ええのんか~、ここがええのんか~♪」
明らかに別世界の会話が聞こえてきたがフランもレミィも華麗にスルー。だって、おんにゃのこだもん。ミスティアを見ると、目の焦点が合っているのかいないのかわからない。息も荒く、頬が赤く染まり、口の端から少しだけだが涎をだらしなく出していた。
『ボムの使うタイミングが中々掴めません』
「ありゃりゃ」
「ボムねぇ。持ってたら法律違反じゃない?」
「え!? リアルな方のボムの話なの!? ならこの初心者さんはラジオに何を求めてるの!? ていうか幻想郷に法律あるの!?」
「フラン、一気にツッコミありがとう」
「やかましいわ!」
「ねえねえ、ボムって爆弾って意味よねぇ」
幽々子が突然話しかけてきた。勿論、右手はミスティアの服の下、左手はミスティアの腰をがっちりホールドだが。
「そうよ。それがどうかしたの?」
「私たち今ボムの話をしていたじゃない?」
「ええ。だからなに?」
幽々子の意図が掴めないレミリアは答えを急かす。そして次の瞬間――
「なら、これが本当の爆弾トークね」
世界が止まった。
「ごふぁ!」
レミリアが血を吹いて倒れた。
「お姉様!」
フランが慌て始めた。
「ぁっ! くぅん、ふぁあぁっ!? ぐばぁ!」
ミスティアが限界を越えた。ついでにミスティアも吐血した。
エンディング曲『だんご大家族』が流れた。
「あらあら、何か私以外みんな再起不能状態だから私が締めるしかないわね」
笑顔の幽々子。もしやこれを狙っていたのではないかと思わせるくらいの満面の笑み。
「それでは皆さん、さようなら。そしてみすちー、ご馳走様。お腹は満たなかったけど別のものが満ちたわ」
この放送は、主に皆様の愛、蜜柑、蜜柑、蜜柑、蜜柑、蜜柑の提供でお送りしました。
次回の放送予定は全くしておりません。
番組の感想などは、随時募集しております。
そしてこのラジオを聴いている方に、今日ゲストで来てくれたミスティア・ローレライと西行寺幽々子の楽屋裏ビデオテープを、抽選で1名様にプレゼント致します。
葉書には、住所氏名年齢生年月日好きな方の写真と、番組の感想を書いて、窓からその葉書を大きな声で読み上げて下さい。
当選者は、各自の入浴中にて発表します。
それでは、次回もうないですがまた会える日を信じて。――
以下、製作スタッフ
プロデューサー:射命丸文
アシスタントディレクター:犬走椛
音響:河童たち
ディレクター:東風谷早苗&博麗霊夢
野次馬:小悪魔&小野塚小町
応援:十六夜咲夜&紅美鈴
脚本:パチュリー・ノーレッジ&稗田阿求
葉書投稿:レミリア・スカーレット&比那名居天子&アリス・マーガトロイド
ツッコミ:フランドール・スカーレット
場所提供:八雲一家&四季映姫
被害者:ミスティア・ローレライ
加害者:西行寺幽々子
>>『スカスカラジオ!』
しょっぱなから吹いたww
>>そしてこのラジオを聴いている方に、今日ゲストで来てくれたミスティア・ローレライと西行寺幽々子の楽屋裏ビデオテープを、抽選で1名様にプレゼント致します。
ふーん。
なるほどなるほど。
・・・ちょっと今から大声で葉書読んでくる!
一部桃色の空気が流れてるのを無視しつつ、司会進行するお姉様は素敵だと思います。
ミスティアは別の意味で食われてるし、ラジオは内容的にグダグダ。こういう雰囲気が大好きです。
>喘息持ちって忘れてたよ
ここにやられたw
大丈夫。これを読んでる人は誰も覚えてないと思います
次回作もゆっくりまったり期待してます。
パッチュさんはスタジオの袖から点滴を打ちながら「レミィ、貴女に妹様は渡さない……!(良かったわね妹様、レミィと一緒に出られて……)」とか言ってたり。
こあさんに「マスター、本音と建前が逆です」って言われるのは御約束。
みすちーとゆゆ様が百合ん百合んのらびゅらびゅで非常にひゃっはー。
レミィ、手馴れているな・・!
そしてゆゆさまうまい。
それで、もうだいぶお風呂に浸かっているのですが…発表はまだでしょうか?
毎回楽しませて貰ってます。
前回の終わりからみすちーがこうなるフラグは立ってましたがまさか【見せられないよ】になるとは…
個人的にはそちらで一つどうでしょう?って感じです。
『今ミスティアは~状態なのだ。』よしみすちー、その位置譲って頂こうか、そしてゆゆ様と(妄想)をするんだ(本当の意味で死亡フラグwww)
次回(あれば)早苗さんなどどうでしょ?幻想郷の中では常識人でしょうから…たぶん
さてさて葉書を書かないと…
住所:守矢神社床下
氏名:ふぶき
年齢:22
生年月日:7月3日
写真:早苗さん
感想:上部記載
次回作期待しておりますノシ
楽しんで下さって幸いです。今回は最初から飛ばしていきましたw
ビデオテープ内容は、楽屋に二人っきりで閉じ込められたみすちーと幽々子様の様子を隠し撮りしたものになってます。
>>コメ10様
こんなことばっかり気付いたら考えてますw
雰囲気を大好きと言って下さるとは、嬉しい限りでぃすよ。
次回もまったり待って下さるなんて……嬉しすぎて鉈振り回しちゃいます!
>>謳魚様
どうしても百合を書きたかったんでこんな内容になりましたw流されるまま食べられちゃうみすちーは可愛いと思うのですよw
>>しんっ様
ありがとうございます!
ありゃりゃ外れてしまったのでしょうか?
ラジオネタはもうやるか分かりませんが、次回の応募にかけましょう。
>>ふぶき様
ワオ!毎回見て下さるとは嬉しや。
一度ベタですが書いてみたかったのです。みすちーが幽々子様に性的な意味で食べられちゃうのを(自重しろ
ラジオネタは苦手なんでもうやるか分かりませんが、早苗さん久し振りに作品に出したいものです。
創想話の方にシリアスで一回出したっきり早苗さんは使ってないかもしれません。
読んで下さった全ての方に感謝致します。
あと食物的な意味以外でのゆゆミスは本当に久しぶりに見た気がします。
ただしゆゆ様自重しろwwwwあと時を止めるなwwww
>ミスティアの耳たぶを軽く噛んだ。突然の刺激にミスティアは声を上げる。
創想話でとある作品を読んだ後だったのでそのまま噛みちぎられて咀嚼されるのかと思(ry
『比較的』常識人と思ってた人たちが製作に関わっている辺りで
もうダメだ幻想郷ww
私のフランちゃんがイメージ定着しつつあるのですねw
ベタなネタですがめっちゃ書きたかったんですww
私グロいの苦手ですぜ。
>>8様
ギャグに安定感が付いてきましたかねぇ。有り難い限りでぃす。
本当にこんなツッコミしてくれる人が相方に欲しいですww
スタッフめっちゃ増えてますからw
読んで頂いた上、楽しんでくれてるなんて幸いです。
ちょwwなんというw