Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

幻想雪祭り

2008/12/05 00:13:51
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パ「ども、この寒くて辛い時期、異常に寒布摩擦がしたくなるパチュリーよ」
小「全世界のノンケの敵、レズの友。小悪魔です」
パ「どーでもいいけど、私達出番ないわね」
小「作者が筋革封印しましたからね」
パ「とか言いながら構想練ってるって言うじゃない」
小「またしても脳内マスタースパークですよ」
パ「それは置いておいて、相変わらずスランプ中よ」
小「それと勇×萃はジャスティスだと思います」
パ「言ってる意味が解んないけど、とりあえずはじまりよ」
小「ゆっくりしていってね」




















復活した博麗神社では、霊夢と萃香が暇を持て余していた。





「暇ねぇ~、こうも庭も雪だらけだと掃除する気にもならないわよ」
「そだね、まあ私には関係ないけど」

こたつ、暖かいなぁ~。
はふぅ。

「ねえ萃香、雪がお金にならないかしらね??」
「ねーよ」
「あーあ、そんな夢みたいな話があったらなぁ」
「霊夢、何を有り得ない話をしてるんだよ」
「だってこの雪がお金になったら凄い額になりそうじゃない」
「ま、有るとしたら紅魔館主催ぐらいで雪像作りじゃないかな??賞金付きで」
「あーあー、ありそうねー、レミリア暇が嫌いだから趣味でやりそうだわ」

…………さて、ここいらで話を切って寝ようか。
これ以上この会話を続けると、何故か幸せになれない気がする。



「号外ー、号外ー、紅魔館主催で雪祭りだよー、賞金は百万円」



……あの天狗、何時かシメる。

「さて、行くわよ萃香」
「いやいやいや、なんで私まで」
「萃香、アナタの力が要るの。ガタガタ言わずに付いてきなさい」
「Yes sir」

鬼としての誇り??そんなもんとっくに捨てたよ。
生きて初めて価値があるのさ。
な、泣いてなんかないぞっ。くすん。







やってきた紅魔館では既に多くの人が集まっていた。


「おーおー、雁首そろえて一杯いるわねー」
「そーだね」

うー、一応防寒はしているけど、寒いなぁ。
ジャンパーにマフラー、そして手袋。
これでもまだ足りないから酒でも飲んで内からあったまろ。

「あ、少し頂戴」

……霊夢が横暴すぎると私は思います。
でも怖いから言えない可哀想な私。


仕方無いから敵の偵察でも……


「さー、狙うは優勝よー」
「お、おー」

白玉楼の主従。
主は幽霊だからあの着物でも寒くないのだろうか。


「月の頭脳の実力を教えてあげなきゃね」
「あら、永琳ったらやる気満々ね」
「姫さまぁ、止めてくださいよう」
「鈴仙ちゃんは諦めが悪いね」
「そうね、誰しも諦めが肝心よ」

永遠亭とマッチョ。
ここのマッチョの実力は身をもって知っている。
油断したら負けそうだなぁ、命に関わるなぁ。


「にゃ、にゃー」
「橙、寒いだろう、可哀想に」
「折角面白そうなのに参加しない理由は無いわよね」

マヨヒガの式と主。たぶんその主と霊夢は途中で消えるだろう。
あくまで予想だけど。


「お空、先に言います」
「なんですか、さとり様」
「馬鹿見たく「核の力を思い知れー」なんて言って弾幕を張らないように」
「そうだよお空、雪が無くなっちゃうんだから」
「はぁーい」
「お姉ちゃん、なんか勇儀とヤマメが暴走して変な物作ってるんだけど」
「別エントリーにしてきます」

「ふははははは、これぞアームストロング・ネオ・アームストロング砲だぁ」
「ちょ、ちょっと勇儀何よその卑猥な物はっ」
「パルスィィィィ、何所が卑猥なのよっ。これだから女はっ」
「や、ヤマメあんたも女でしょうが、ほ、ほらキスメも何か言って」
「………………(立派……ポッ)」

地霊殿と地獄組。
勇儀、私から見てもそれはどう見ても(ピーー)だよ。
だって大砲??の周りに、た、玉が二つ……。


「作るからには優勝よ」
「「Yes sar」」
「慧音、大丈夫なのか??」
「大丈夫だろう、きっと、たぶん、おそらく」
「どんどん自信が無くなってないか??」

何処かで見たことがあるようなマッチョ二人と、八百屋風見の旗を背負った幽香。
そして幻想郷の良心慧音と妹紅。
ここは油断できないな。


「ケロケロ、ここはカエルの像をだな」
「何言ってんのさケロ子、ガンキャノンを作るに決まってるだろう」
「いや、普通の物を作りましょうよ」

神様二人に風祝。
神様相手かぁ、霊夢も諦めてくれたらいいのになぁ。


「お嬢様、雪が用意できました」
「そう、ご苦労様」
「お姉様、主催者参加ってどうなのよ」
「問題ないわ、だって見てるだけじゃ暇なんだもの」

主催者参加中。
これはもしかして、自分で主催、自分が優勝して賞金は出さないというセコイ手段??
な、わけないか、まあ霊夢がどう思うかだけど……


「レミリアぁぁぁぁぁ、アンタ主催者が参加して良いと思ってるわけっ!?」
「黙りなさい霊夢、主催者権限発動、私も参加」
「許されるわけ無いでしょうが、どうせ賞金出すのが惜しくなったんでしょう」
「百万程度が惜しい訳ないでしょうが、なんだったらポンドでも、ユーロでもなんでも良いわよ」

さすがブルジョワ、言う事が一味違う。
幻想郷でダントツのお金持ちは金銭感覚が違うなぁ。





「萃香、本気で作るわよ」
「でも何を??」
「私達は神社組みなんだから神社に決まってるでしょう」
「それなら八坂神社がご立派なのを立ててるよ」



「早苗ー、もう少し雪を持ってきてくれー」
「はーい」
「神奈子ー、こっちにヘラ回してー」


長々とした階段、その先にあるご立派な建物。
これと戦おうとするのは無謀だろう。

「ね??」
「夢想ふー」



         
     ヽ○ノ ウォーターメロンー
         )
   ・∵.◯<\
      /\
       .>\




「はっ、無意識で飛び膝蹴りを放ってしまった」
「てゅふぅ」
「仕方無いなぁ、一人で作るか……」

雪でボディーランゲージーをしている霊夢の足を掴むと、ずるずるとひこずって自分の土地に帰る。
適当に何か作ろう。そうしよう。





「もう雪うさぎ数匹でもいいよね」

面倒になっただろ、とか言うな。
霊夢は未だに寝てるし、私しか居ない上、やる気もないんだから仕方無いだろ。

「他は何を作ったのかな」

霊夢は………まぁ、起きたら自分でどうにかするでしょ。
さーて、偵察偵察。





「私を作ってみましたー」
「大きな扇まで背負って完璧ですね」
「えへ~」

巨大な幽々子雪像を作っている白玉楼。
うん、私の雪うさぎと比べるのはおこがましい。
ゴメン霊夢、負けたわ。


そして隣は……………




きっと誰もが想像しただろう。
きゃっつが居る時点で。















永遠亭の作品、それはっ。















「筋肉神ゴッドマッソウと、姫様と永琳」

尚、注意しなければならないのが、無意味に筋肉を描写されているゴッドマッソウと姫様と永琳の雪像は別作品である。
尚且つ、グループまで違った。

「しかし、すごいねぇ」
「でしょう」

凄まじい筋肉、頭は見事なスキンヘッド、その上に天使の輪。
背中には天使の羽。キモチワルイ。
ビジュアル的にはポケ○ンのカイ○キーを白くして、頭にわっかを乗せて背中に天使の羽を付けたら完璧。

「あっくしゅみー」
「おお霊夢」

何時の間にか復活した霊夢は私の直隣にシャベルを持って立っていた。
シャベルを強く握り締めた霊夢はゴッドマッソウの像を少し見て、一気に飛び掛る。

「筋肉筋肉って、鬱陶しいのよっ」
「ああー、何するのよっ」
「ちょ、霊夢やばいって」
「あはははははははっ、どーせ何も出来ないまま終わるのなら邪魔してやるわっ」

シャベルを持った霊夢は颯爽とゴッドマッソウの足を削って行く。
二足で立っているゴッドマッソウの像は、上半身のバランスから考えて、かなり絶妙な立ちをしている。
そこを削ったらどうなるか。



ギイイイイイイイイイイイイイイイ           ドッパアアアアアン



「ああー、姫様と師匠が変な筋肉の男に押し倒されたっ」
「おお、エロイ」

なんでか互いにぶつかったのに変に崩れただけですんだ。
ただ、その所為で、姫の着物が着崩れて見えたり、永琳の表情が色っぽく見える。
勿論雪像の話だが。

「よし、次いくわよ」
「霊夢…………」


「ああー、私達が押し倒されてるっ」
「へ、は、はふぅ」
「姫さまぁぁーーー」
「相変わらずのピュアハートだね。あとマチョリー、ちょっと来い」
「いや、私の所為じゃないわよ、ホントよてゐ。ってか霊夢何時か泣かす」


全力でヤバイ人の恨みを買いつつ霊夢は次のターゲットを探し出す。
また犠牲者が増えるのか………



「あら紫、けっこうな物作ってるじゃない」
「そうかしら??」

マヨヒガの作品は狐と猫。
うん、仲良く戯れてる。

「………………」

黙って霊夢は手頃な雪をこねて何かを作り出した。
何を作ってるんだろ。

「霊夢??」
「完成、完璧」

見事に作られたそれは、一見して注射器、てかどう見ても注射器。
ま、まさか…………

「猫と狐の安楽死ー」

そっ、と作品の傍にそれを置くとあら不思議。
なんと猫と狐の笑顔が安らかな死に顔に………。

「縁起でも無い事するなっ」
「藍様も私も死んでないっ」

そして弾幕に発生。
周囲の作品が見事に巻き込まれていくが、霊夢には掠りもしない。
当たり判定の小ささは伊達ではない。



「ふう、なんとか出雲大社の完成だね」
「そだ『ピチューン』……・・・このクソ巫女ぉぉぉぉぉぉ、『洩矢の鉄の輪』」
「『エクスパンデット・オンバシラ』」
「霊夢さん、酷いですっ『八坂の神風』」

ああ、どんどん被害が拡大していく……………
流れ玉が巨大な建物に直撃した瞬間、鉄の輪が何処かの雪像を切り裂き、巨大な柱が誰かの雪像を押し潰して行く。



「やっぱこういうのって遊べる物がいいわよね」
「わーい、滑り台ー」
「ふふ、フランったらはしゃいじゃって」


ピチューン


ああ、紅魔館の巨大な滑り台に直撃弾がっ。
絶対怒ってるよっ。

「くぉぉぉぉぉらぁぁぁぁ、霊夢っこれを食らって月まで飛んでけっ『紅色の幻想郷』」
「うーー、まだ滑ってなかったのにぃー、馬鹿ぁぁ『QED495年の波紋』」

やっべ、互いに本気だよスカーレットシスターズ。


「そこの幼女っ、よくも壊したわね。行くわよボブ、ディック」
「「はい店長」」

「慧音、私達もいこうぜ」
「もうなんの祭りだったんだか」


確か、雪祭りだったと思うよ。
どこで弾幕になって、雪合戦に発展したんだろう。

「見てみろ萃香、ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲だぞー」

何故か勇儀はこの状況で非常にいい笑顔だった。
この状況の何が楽しいのだろうか??
そして名前変ってない??

「ああ、なんだか完成して改めてみたら凄く卑猥な大砲の真ん中の柱に流れ雪玉がっ」
「いまさら気が付いたのヤマメっ、てか勇儀危ないっ」
「へ??」

勇儀は砲のまん前で馬鹿笑い、気が付いた時には既に巨大な柱は倒れだしていた。

「ああ、強度を保つ為にオンバシラを仕込んだから弾幕で砕けないわっ」
「なんでそんなの仕込んでるのよーーー」


「勇儀、危ないっ」




ズガシャアアアアアアアアアアアアアアア




轟音と共に巻き上がる雪。
しかし、視界は塞がっても勇儀の肌を感じる。
大丈夫、なんとかなった。

「すい、か……………」
「ゆ、勇儀」

なんでか私が勇儀を押し倒すような形で勇儀を庇っていた。
な、何この運命的な状況はっ。

「萃香………(赤)」
(ドキッ)

ああああ、勇儀赤くなるなぁぁぁぁぁ。
しかも皆雪合戦やめてこっちに来てるし。
というか、同性にドキッって、いいのか。

「ん」

目を瞑るな勇儀いぃぃぃぃぃ。
げほっげほっ、叫びすぎて喉が……。

「妬ましいわね」
「青春だね、暑いね」

勇儀って、改めてみると可愛いなぁー。
って私は何を考えてるんだぁ。

「えーい、じれったい」


どーん



ちゅ



「んぢうはjぬおあlb不二子bんしゃlbhんtぎhbjんrqbたういkl。霊夢ぅぅぅ!!」
「いや、なんか後押ししたくなって」
「あうぅぅぅ」

何故勇儀が逃げる。
逃げたいのはこっちなのに。
しかも準備万端だったじゃないか。




「てか祭りは??(はぁ、後で勇儀に謝らないと)」
「えーとですね、参加作品が壊滅しているので……」



「ちょーーーーと、まったぁーーーー」
「私達の作品は壊れてないわよっ」
「こんな事になるだろうと思っていました」
「壁作って正解だったね」

四方を囲んでいた壁が崩れ、中から猫と鴉、そして手を繋いだ姉妹の雪像が姿を現す。
こりゃあ、優勝だね。
他の作品も全滅してるし。

「咲夜、優勝は??」
「決まってるじゃない、二位もね」
「??」

他に生き残ってる作品なんて有ったっけ??

「有るじゃない、アナタの雪うさぎ」
「ああああ」

サイズが小さくて無事生き残ってたのかっ。


「はい、賞金十万」

咲夜から受け取った封筒には確かに十万円。
これでも大分あるような気がする……。








結局、優勝は地霊殿。
そして、この私が貰った賞金は霊夢に半分上げて、残りの半分は私が貰った。

「それ持って勇儀のとこ行ってきなさい」
「……………」

言っておくけど、こうなったのは百パーセント霊夢の所為だ。
でも、私のお金でも、一応礼は言っておこう。

「ありがとう」
「今日は帰ってくんじゃないわよ」

















旧地獄街道。
星熊家。

「勇儀ー、私だけど入るよ」
「………………」

家の中には一個の布団の塊。
まさか照れているのだろうか??それとも泣いている??

「勇儀、これから飲みに行かない??」
「………………」
「さっきの事だけどさ、事故ってことでね??」
「………………萃香は」
「??」
「萃香は、事故で済ませたい??」

…………ナニヲイッテオラレルノデショウカ。
私子供ゆえに全くわかりません。

「いや、あのね勇儀」
「ううん、いい。それより飲みに行くんだったね」
「そ、そうそう」

そこ、旗折ったとか言うな。
別に立てたわけじゃないぞ。




「ところで勇儀、あの大砲だけど……」
「ああ、昔なんかの本に書いてあった」
ども、紅魔です。
作中の萃香のウォーターメロンですが、ぶっちゃけソイヤーの元祖です。
コイツを使ってたんです、レミリアキック。

あと、作者はそろそろ期末の時期です。学生ですからね。
つーわけで、この投稿から暫くは作品は出てきません。(休止前の作品がコレって……)
では、また会いましょう(作者が赤点で溺れていなければ)
紅魔レヴォリューション
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
誤字報告です!隊長!正しくは「Yes sir」であります!
おいおい、ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲じゃねーか、完成度高けーなオイ
相変わらず素晴らしい出来だ、流石だぜ
2.謳魚削除
正に銀〇です。本当n(ry
レボさん……あの流れから萃×勇に繋げるなんざ貴方にしか出来ねぇよ……。
可愛くて地底一乙女な勇儀姐さんとおませなキスメさんがGJ。
勇儀姐さんを泣かせたヤツに萃香が「ウォーターメロン」をブチかますのはデフォ。
旗折った?何を馬鹿な。
永遠不変に勇儀姐さんが旗イベント出し続けるから君に選択肢は無いぞ萃香君。
3.名前が無い程度の能力削除
寒風摩擦
風→布だったかと
4.名前を表示しない程度の能力削除
かわいいよ乙女すぎる勇儀姐さんかわいいよ。
しかし鬼の飛び膝蹴りを食らっても尋常じゃない回復速度、さすが博麗の巫女だぜ(違

>小「作者が筋革封印しましたからね」
革命は封印しても普通に現れるマチョリー+八百屋風見の二人、もはや違和感はありません。
そしてどうでもいいけどボブとディックをつなげて言うと響きがボルビックみたいですよね。
5.名前が無い程度の能力削除
>百万程度が惜しい訳ないでしょうが、なんだったらポンドでも、ユーロでもなんでも良いわよ
なんというカリスマ発言!お嬢様の稼ぎは並じゃない!!
6.紅魔レヴォリューション削除
1>
修正しました。
小「わぁ、ネオアームストロングジェットアームストロング砲じゃないですか、完成度高いなぁ」
パ「いや、どう見ても卑猥な物体Xでしょうに」
小「パチュリー様??卑猥な物体Xってなんですかぁ♪」
パ「い、いえるわけないでしょっ」
2>
尚且つ萃香本人も気付かず旗を乱立させてます。
3>
修正しました♪
4>
………あれ??気が付いたら出番が。
5>
外の不景気もなんのその、今日も運命冴えまくり。
7.名前が無い程度の能力削除
誤字報告:
しかも準万端だったじゃないか→準備万端
行っておくけど、こうなったのは百パーセント霊夢の所為だ→言っておくけど?


>今日は帰ってくんじゃないわよ
この台詞を深読みした自分はそろそろ頭が腐ってきてると思う。きっと小悪魔ちゃんのせいだウフフ。
ところで守矢神社、何で自分の所じゃなくて出雲大社作ってんだww
8.名前が無い程度の能力削除
ウォーターメロンwwww
9.名前が無い程度の能力削除
今頃霊夢は、「あの二人の子供なら角何本になるんだろうな」とか
考えてるに違いない。
10.紅魔レヴォリューション削除
7>
深読みしてくれたのならそれはそれで………
尚、修正しました。
8>
自分の名前をある意味叫んでますね。
9>
一本か、または二本か、足して三本か……
哲学的な命題ですね(違