幻想ラジオ・フェンリルクロウ（試験放送版）

「アーアーアー。只今試験電波発信中。本日ハ晴天ナリ。本日ハ晴天ナリ。
……文様、ちゃんと伝わっているでしょうか？」

「はい。大丈夫ですよ」

「分かりました。では……」



「幻想ラジオ・フェンリルクロウ。始まります」



「さぁ始まりました！幻想ラジオ・フェンリルクロウ。今回は妖怪の山限定の試験放送です。
この番組は妖怪の山特設スタジオより、私射命丸文とアシスタントの犬走椛の二人でお送りします！」

「アシスタントの犬走椛です。私も文様と一緒に番組を盛り上げて行きたいと思います。
今日は先人達の試験放送を見習い、頑張ります！」

（カンペ：俺達裏方の天狗も、全力でサポートするぜ！）

「スタジオの外も盛り上がってますし、早速始めましょう！
本日の試験放送、どうぞ最後までお楽しみ下さい！」



幻想ラジオ・フェンリルクロウ
この放送は、より良い物をより安く。鞍馬商店の提供でお送りします



＊　＊　＊　＊　＊



「それでは早速、お便りを読んでいきたいと思います。これはラジオネーム【むぱ】さんから頂きました。
『文ちゃん椛ちゃんこんばんは。慣れないラジオだと思いますが、是非とも頑張って下さい！』
やっぱりこういうお便りは嬉しいですね」

「本当です。私もこの放送前に様々な試験放送を聞いて勉強していますが、
聴くのと実際にやるのとでは違いますね。緊張しちゃいます」

「椛は勉強家ですからねぇ。ま、私は取材慣れしていますから、ラジオだって楽々こなしますよ。
（本当は私も緊張しているんですけどね）」

「次のお便りはラジオネーム【銀色ロケット】さんから頂きました。
『もしもこの番組が本放送に採用された場合には、どのようなコーナーが行われますか？』
一応はリスナー参加型のコーナーを中心にしていきたいとは思いますが、どうなるかは本放送でのお楽しみです。
文様はどのようなコーナーがあればいいと思いますか？」

「私もリスナーさんと一緒に楽しみたいですね。お悩み相談室や幻想郷川柳……
ま、放送開始直後はお便りだけになってしまいますが……どうなんでしょう」

（カンペ：一応予定してるのは『お悩み相談室』と『お笑い道場』の二つ）

「なるほど。現段階では『お悩み相談室』と『お笑い道場』の企画が予定されているようです。
その他にもリスナーさんからの持ち込み企画も募集中ですよ！あ、あんまり無理な企画は止めて下さいね」

（カンペ：そろそろリクエストを読んで！）

「さて、ここで一曲紹介です。これはラジオネーム【きゅうりちょうだい】さんから頂きました。
レティ・ホワイトロックで『白岩岬』」



＊　＊　＊　＊　＊



「次のお便りです。ラジオネーム【風の又三郎】さんから頂きました。
『初ゲストは誰にしますか？個人的は大人びた人がいいなぁ』
本放送の初ゲスト、決まってましたっけ？」

（カンペ：とりあえず博麗霊夢が初ゲスト。だけどまだ出演交渉段階）

「なるほど。初ゲストになるかどうか分かりませんが、今は博麗霊夢さんに交渉中だそうです」

「出てくれるんでしょうか？文様からも声かけしてあげれば、きっと交渉に応じてくれそうですが……」

「いや、私が行った所で変わりませんよ。とにもかくにも、今は霊夢さんの判断を待ちましょう。
大丈夫です。きっと霊夢さんなら出てくれますよ」

「そうですか……。では次のお便りです。ラジオネーム【コップポーン】さんから頂きました。
『文ちゃん、椛ちゃん。試験放送だけどラジオ出演おめでとう！
二人がいれば、絶対に本放送でぶっちぎりの大人気番組となりますよ！本放送期待しています！』
ううう……そこまで言われると逆に緊張してしまいます」

「でも、それだけ期待している人がいるのも事実です。椛、ここで挫けてはいけませんよ。
常に心にハングリー精神を持って頑張りましょう！」

「そうですね！文様の言う通りです！」

（カンペ：イイハナシダナー。あ、後リクエストよろしく）

「曲紹介に移りましょう。ラジオネーム【きゃん・きゃん】さんのリクエスト、
俵徳次郎とその農業仲間の皆さんで『二毛作音頭』」



＊　＊　＊　＊　＊



「……幻想ラジオ・フェンリルクロウ。そろそろお別れの時間となってしまいました。
椛、今回は試験放送ですけど喋ってみてどうでした？」

「ただ喋るだけでも、こんなに疲れるのは初めてです。でも、やっぱり楽しいですね。
まずは本放送採用を期待して、そして採用されたら、文様の足を引っ張らないように頑張ります！」

「そんなに気負わなくても、椛は十分に役立ってますよ。
それに、今試験放送されている番組全部、本放送に採用されるそうですしね」

「えっ、そうなんですか！？」

（カンペ：試験放送中の番組数が少ないので、採用されない可能性はまずない）

「それはよかったです。採用されると分かれば、後は勉強に専念出来ますから」

「いい心がけですね。それでは皆さん、本放送でまた会いましょう！
お相手は射命丸文と」

「アシスタントのいにゅ、犬走椛がお送りしました！」

（カンペ：本放送まで待っててくれよな！後、椛ちゃんが噛んでる姿超可愛ぇ～！！）



幻想ラジオ・フェンリルクロウ
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とりあえず、ドロワーズの流れをぶった切って
ご　　め　　ん　　な　　さ　　い　　

地味にラジオかラヂオで迷っていた結果がこれだよ！

椛「あ、文様！周りがドロワーズ小説だらけです！！」
文「こうなったら、本放送では頭にドロワーズを被って……」
椛「強引すぎます！というより、ラジオでやっても意味ないですよ！」
文「孤立って怖いね！！」