キャラ崩壊注意
ドン! ドン!
「美鈴!!美鈴!!」
ドン! ドン!
うるさいなぁ…。あれ?この声は
「咲夜さん!?」
私は布団をまくり起き上がる。いえ、正確には飛び起きたっていったほうが正しいんですけど。
「美鈴!!中にいるのね!?待ってなさい!今開けるから!!」
ええ!?何を言ってるんですか!?
ここは私の部屋で、今は夜中。仕事も終わって、布団に入って間もない時間。部屋にいるのは当然ですが…え?なんですか?これは?もしかして緊急事態!?
あっ、咲夜さん!まだ開けちゃ…
バキィィ!!!!
「美鈴!無事…って、ぶべらぁっ!!!」
「だ、大丈夫ですか!?」
ああ、裸で寝ていたことがこんなときに仇になるとは。
鼻血を撒き散らして倒れる咲夜さん。あれは人間が噴出していい血液の量を超えてますよ。
「よかったわ…無事だったのね」
「時間を止めてる間に一気に落ち着くの、やめてもらえませんか?時間の有効利用ですけど、テンションの差でこっちが戸惑うんですよ」
しかもしっかりと服を着せられてますし。動かない相手に無理やり服を着せるのって難しいのではなかろうか?
「それで、何があったんですか?妹様の暴走ですか?パチュリー様の実験失敗?魔理沙の無断侵入?まさか…暗殺者でも侵入したんですか!?」
ほぼ寝ていたとはいえ、大きな音がすれば気づくはず、とすれば爆発騒ぎではないはず。予想をしながら問いかけますが、咲夜さんは首を横に振り…
「いいえ。もっと性質が悪いわ」
暗殺者より性質が悪い!?それはいったい!?
「下着泥棒よ」
「は?」
皆さんはご存知でしょうか?幻想郷ではドロワーズが主流であることを。お嬢様もパチュリー様も愛用されている…。弾幕勝負をする際に、スカートの中を見られても平気なように、あえて色気の無いドロワーズを穿いているという説が有力だ[阿求調べ]。
フェチの人[妖怪?]でもいるのだろうか?
「…ええと。ハイ。予想のやや下を行きましたが緊急事態には変わりないですね。シフトに入ってる門番隊の娘は何やってるんでしょうか?まさか!下着泥棒に倒されたんじゃ…!! これはホントに緊急事態ですよ!?」
門番隊は私がいなくても、ある程度戦えるように訓練されています。私の技術を手取り足取り教えた娘のような存在です。それが私が仕事が終わってから…ええと1時間!?その間に倒されたとするなら、侵入者は最低でも私と同じか咲夜さんクラスの強さ!!なんという下着ドロ!!確かに暗殺者よりも性質が悪い!!
しかし咲夜さんはまたもや首を横に振る。あれ?
「その門番隊が下着泥棒よ。アナタの下着を狙ってるみたいよ」
「は?」
本日二度目ですね。
「今南斗?」
北斗?
「だから、アナタの下着が狙われてるの!以前から狙ってたみたいで、抜け駆けしないように門番隊員が互いに牽制し合っていたようだけど…。美鈴が一人だけ休みで、残り全員で警備にあたるシフトのときに一斉ストライキしてくるとは思わなかったわ…」
「まさかの門番隊全員ですか!?って、こないだのシフト変更要請はこのときのため!?」
なんでですか?なんでその情熱を魔理沙撃退に向けてくれないんですか?お母さんは悲しいです!!
「無駄話は後!!パチュリー様とお嬢様のタッグでもいつまで持つか…。さぁ早く!!」
「え?門番隊が押してるんですか!?早くって何を!?」
「下着を隠すのよ!!私が空間を弄るからそこに!!」
ええと…言いたいことは色々ありますが。
「鼻血でてますよ?」
さらに目が血走ってます。
「ハッ!!つい本性が!!それより早く!!」
「いえ。なんとなく理解しました」
理解せざるをえない。
「何を言ってるの!?さぁ!早くパンツを!普段部屋に無いってことは、さっきまで穿いてた一枚だけなんでしょ!?ドロワーズではありえないアナタのパンツが幻想郷一危険なの!!」
決定的です。普段部屋に無いってことをなんでしってるんですか?
「この事件の黒幕は咲夜さんですね?」
「なっ!?なにをいうの!?それより脱ぎたてパンツを早く私の口に詰め込みなさい!!間に合わなくなるわ!!」
自分の言動に疑問を抱かないというのが瀟洒というのなら、あなたは正しく完璧に瀟洒な変態ですよ。
さて、事態を治めるべく、私は真実を伝える。
「パンツ穿いてません」
あなた方は何か共鳴するものでも持ってるんですか?
穿いてないけど絶対に見えない、そんな美鈴が大好きです。
ややドロワと違いますが、これもドロワ異変の影響でしょうか。
最後の美鈴の発言後にでっかい血の海が形成されるんですねわかります。
>理解せざる終えない
理解せざるを得ない、かと思われます。
咲夜さん駄目だなぁ
案外、レミリアやパチュリーも狙ってたりして
そして紅魔館が赤く染まるんですねわかります(鼻血的な意味で