Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

三匹のプリバ

2008/11/30 17:10:22
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 昔々、三人の騒霊姉妹を生んだ少女がいました。少女は騒霊達と違って寿命に限りがあったので、騒霊達の将来を想いながら天寿を全うしました。少女が死んでしまった後には、寂しさしか残りませんでした

 ある日、騒霊姉妹は寂しさを紛らわそうと楽器で演奏を始めようと考えました。館の中には楽器が沢山あったので、何を使って演奏しようか騒霊姉妹は相談を始めました

「私、トランペット演奏したいな~! プッププ~!」

 次女がトランペットを手に取って踊り始めました。すると館の中は、遊園地の様に賑やかになりました

「よし! 姉さん、ヴァイオリン演奏しちゃうぞ~!」

 長女がヴァイオリンを手に取って踊り始めました。すると館の中は、お通夜の様に重い空気に包まれました

「いいよ、私は残り物で……」

 三女は何を選ぶでもなく、残っていたキーボードを取って踊り始めました。すると館の中は、何とも言えない不思議な雰囲気になりました

 それぞれ楽器を選んだ後、一緒に演奏を始めます。皆がバラバラに演奏するので、なかなか素敵な音が出せません。とうとう三人は喧嘩を初めてしまい、各自で練習しようと色々な場所へと飛んでいってしまいました



「そこの死神さん、私の演奏を聴いていきませんか!?」

 トランペットを持った次女は、川で座り込む可愛い死神さんに声をかけました。死神さんは快く返事をしてくれました

「ありがとう、死神さんは優しいね。頑張って演奏するよ! プップクプ~!」

 演奏を聴いた死神さんは元気一杯。一生懸命お仕事に取り組みました

「私の演奏は人をハッピーにするんだね!」



「そこの吸血鬼さん、私の演奏を聴いてくれませんか……?」

 ヴァイオリンを持った長女は、地下室で暴れ回る怖い吸血鬼さんに声をかけました。吸血鬼さんは仕方無く返事をしてくれました

「ありがとう、吸血鬼さんは根は良い人なんですね。頑張って演奏します。キィッキィッキィ~!」

 演奏を聴いた吸血鬼さんは意気消沈。館内のメイドさんに謝りに行きました

「私の演奏は人を不幸にするんだね……」



「そこの夜雀さん、私の演奏を聴いてかない?」

 キーボードを持った三女は、木陰で歌っている大人しい夜雀さんに声をかけました。夜雀さんは意気込んだ返事をしてくれました

「ありがとう、夜雀さんは優しいや。頑張って演奏するね。ポンポロロン!」

 演奏を聴いた夜雀さんは遺憾千万。楽しくないやと帰ってしまいました

「私の演奏は退屈なのかな~」



 夜になり、三人は遂に演奏を聴いてくれる人を見つけることができなくなったので、館へと帰ってきました

「私の演奏、聴いてると悲しくなっちゃうんだって……」

 長女は泣き出してしまいました。すると次女は、長女を慰めようと自分の演奏のことを話します

「私の演奏、聴いてると幸せにはなるんだけど、ちょっと幸せになりすぎちゃうんだって……。死神さんに頑張り過ぎて倒れちゃったぞって言われちゃった」

 続いて三女も、こう言いました

「私の演奏、聴いてても暇なんだって……。やっぱり私達、三人で頑張ろうよ!」

「そうだね。さっきは怒鳴っちゃってごめんなさい」

 こうして三人は握手をして仲直り。毎日一緒に練習を続けて、巷でも有名な三姉妹として大活躍するのでした



 ちなみに、吸血鬼さんの館の主であるカリスマお姉さんは、ある童話を思い浮かべて狼役になろうと頑張って台詞を練習していましたとさ
ぎゃおー!

たーべちゃうぞー!
Ph
コメント



1.喚く狂人削除
絶対、最後の奴がやりたかっただけだwwww
2.白徒削除
くそぅ、いきなり最後全くプリバ関係ねぇww
しかしそれがまたなんともGJ!!
3.謳魚削除
ルナ姉さんもメルラン嬢もリリカ様もほんわかしてて可愛いのですが大変です!モケーレムベンベが、モケーレムベンベが現れました!
4.名前を表示しない程度の能力削除
さwwwwいwwwwごwwwwww
5.名前が無い程度の能力削除
オチが全く関係無ぇwww