Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

体の調子が悪いですby美鈴

2008/11/29 12:07:54
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 ある朝、十六夜咲夜が門の前に居る美鈴を見て一言

「どうしたの美鈴?その格好」

「はあ、今日は身体の調子が悪くて…」

 紅美鈴が朝起きると、背中に龍のような羽が生えていて
 なおかつ、頭に龍の紋章が浮かんでいた

「どうも、風邪気味で龍魔神化しちゃったみたいで…」

 風邪気味で力の加減ができそうに無いみたい
 咲夜は無茶しないでねと言うと、屋敷の奥に戻っていった





「…ああ、そうだ朝ご飯作らないと…」
 調子が悪いが、朝ご飯は自分で作る
 紅魔館の食堂で食べても良いのだが


「めーりん!朝ご飯まだ?」

「今日の朝ご飯はなになのか~?」

「あたい、ピーマン食べれるよ!」

 上からフラン、ルーミア、チルノであった
 良く、美鈴の部屋に朝ご飯を食べに来るのだ

「ちょっと待っててくださいね」

 数人の育ち盛りの子供達の為にフライパンを振るう

 だが、今日は調子が悪い

(ごとん!)
「あ~…駄目です、包丁が力に耐え切れません」
 龍の力にただの包丁が耐えれるわけが無く
 持っただけで根元からへし折れた

「…妹様、その辺に包丁ないですか?」

「えっ?え~と…あ、あった…はい!めーりん」

「わは~…凄い細工なのだ…」

「ねえねえ!この包丁すごいの!?」

 チルノの言葉に、美鈴が笑いながら答える

「ええ、昔愛用していた今の状態でも扱える唯一の包丁
『神魔剛龍包丁』ですからです」

 因みに、オリハルコン製の代物で美鈴が自分で作った





「「「ご馳走様~♪」」」

 無事に料理を作り、三人に料理を食べさせる




「さあ、今日も門番しないと…」

 美鈴が門の前でため息をつきながら仁王立ちする
(あ~でも今日は誰も来て欲しくないな~)
 別に負けるのが嫌なわけでも昼寝したいと言う訳でもない
 最大の問題は、この状態だと
「…加減が出来そうに無いんですよね」
 何時もの状態と違って、細かい加減が出来ない
 使えないけど魔族の魔力、意味は無いけど竜の力
 それに美鈴が一番強いと思っている力
「人の心…まあ、理性を失わないのは助かりますけど」
 美鈴がそう言って、門の前に座り込む
 無事にお昼まで過ぎてくれる事を祈りながら
「ふぁ~…」
 ぽかぽかと暖かい日差しに負けそうになる
 いかに強い今の状態とはいえ、世界で一番強い存在である
 太陽の気には一介の門番である美鈴に勝てるはずが無い
(…平和っていいですね~)

 そう言って夢の世界にいこうとしたとき 
「!?」
 この紅魔館に高速で接近する存在を気配で察知した
 何時もよりも感覚が研ぎ澄まされているので
 即座に起き上がると、敵襲に体が竜のように咆哮する
「ふぁ~」
 …ことはなく、目元を擦りながら相手が突っ込んでくるのを待つ
 その人物は自分のすぐ傍まで高速で突っ込んでくる

「ひゃっほ~う!」
 箒にまたがり目の前の門番を障害物とも思わない
 迷惑さんな白黒の魔法使いの姿がやってきた
 そして、いつものように私を問答無用で箒でふっとばし
 問答無用で図書館から本を奪っていく迷惑な存在  
(でも、意外と優しい所もあるから困ったものですよね)
 自分に箒がぶつかる瞬間に美鈴が思った事はそれだった

  
「しばらく眠ってな中国!」
 魔理沙の掛け声と共に美鈴の身体に全速力の箒がぶち当たる
 それと共に美鈴が障害物と同じで吹っ飛ばされる…はずだった

(カッキ~ン!)
「なっ!?」
 空中で箒が貫けない何かにぶち当たって強制的に減速をさせられる
 そのため、魔理沙の身体に強力な重力がかかる
「ぐっ!」
 だが、それでも魔理沙は何とか箒を掴み
 身体にかかる負荷に何とか耐えると、目の前に居る人物を見つめる

「…奇抜なイメチェンか中国?」
「中国じゃないって、何度言えば気がすむんですか!」
 美鈴の姿を見て魔理沙がいつものように声をかけてくる
 そんな魔理沙に対して、美鈴が頭をかきながら声をかける
「あ、あの…魔理沙さん今日は戦わないで帰ってもらえませんか?」
「門の前で帰るなんて、無理な相談だぜ…さあ、
 大人しく道を譲るかそれともボロボロに負けて道を譲るか…」
 弱気な美鈴に対して、魔理沙がいつものように箒にまたがり八卦炉を構える

「どちらか選びな!」
「どちらも嫌ですよ、それに今日は加減が…」
「0だ!改めて眠りな中国!」
 美鈴が反論しようとする間もなく、魔理沙が八卦炉を構えて
 
「マスタースパーク!」
 最近余り使われない、幻想郷のなかでも恐ろしい一撃を
 門の前に居る美鈴に向かって放つ
 高威力、広範囲、後貫通
 守る者にとってこれほど性質が悪い物は無い

 そんな物を美鈴に対して一切の躊躇なく放つ、まさに悪魔の所業であった
「やれやれ、少し時間を食っちまったぜ」
 もうもうと煙が上がる中、魔理沙が図書館に向かおうとした時
「お願いですから、開幕マスタースパークはカンベンしてくださいよ」
「!?」
 魔理沙の前に現われたのは、自分の自慢の一撃を喰らわせた門番の姿
「後片付け、どれだけ大変だと思っているんですか」
 しかも、怪我すら負っていない状態で仁王立ちしていた
「ちょっと待てよ…お前さっきマスタースパークを…」
「えっ?あ、はいまともに受けましたけど」
 魔理沙自慢の一撃を受けて一切ダメージうけない
 それどころか、再び自分の前に立つ
「な、なんで倒れないんだよ!?」
「え~と…今日は調子が悪くて…」
 しかも、目の前の相手は調子が悪いと言ってきた
 その言葉に、魔理沙の闘争心に火がついた
「OK、お前をぶった押してから正々堂々本を奪う事にするぜ」
「竜魔人化…って話を聞いてくださいよ!」
「いくぜ二発目!」
 説明しようとしている美鈴を完全に無視して
 魔理沙が再び箒に乗って加速をつける
「手加減なしの…」
 そして、美鈴に向かって己の魔力を籠めた一撃
 離れた所からはとても綺麗な星を放ちながら
 空を切り裂く彗星のように見える高速の体当たり
「ブレイジングスター!」
 だが、それはぶつかれる者にとっては
 恐怖の星以外の何も何者でもない一撃
(これで、一気に吹き飛ばす!)
 何人もその一撃を受けて無事に済むことは無い
 魔理沙の意地をかけた一撃 

「受け取れ!彗星の一撃を!」
「くっ!」
 周りの物も削りながら進むその一撃を見た美鈴が
 大急ぎで、空中に向かって飛ぶ
「馬鹿め!空中で逃げれると思っているのか!?」
 魔理沙が微妙に軌道を変えて美鈴に突撃する
 そして魔理沙の箒の先端が美鈴の身体にぶつかる直前
(ガクン!)
 突然、魔理沙の目の前に壁があるようにスピードが減速する
(ぐっ…だが、これほどのスピードを止める事は)
 それでも、魔理沙の一撃は美鈴の身体にぶつかる
 下手したら、妖怪の体でも貫きかねないその一撃が
 美鈴のお腹を直撃する
「げふっ?」
 その一撃を受けて、美鈴が地面に向かって降りる
(やったぜ!)
 魔理沙が額に汗をかきながら、地面に降りる
 魔理沙自身もかなり消耗しているのだ 
 倒れた美鈴を見ようと地面に降りた魔理沙が見たものは

「…イタタッ…あ~痣になってる」
「う、うそだろ?」
 お腹を擦りながら、立ち上がる美鈴の姿であった
 驚いている魔理沙に対して美鈴が更に一言
「お願いですって…今日は帰ってください」
「ち、畜生!」
 美鈴にとっては魔理沙に帰っても貰いたいだけなのだが 
 魔理沙にとってはそれが馬鹿にされたと思ったのだろう
「…分かったぜ、今日は図書館に行くのは止めにする」
「そうですか!助かります」
 美鈴が嬉しそうに声を出すが魔理沙が
 その声をさえぎって再び箒にまたがると
「だが中国!お前だけはスペルカード全て使っても倒すぜ!」
 美鈴に宣戦布告を発する
「え?ちょ、ちょっと待ってください!」
「行くぜ…中国…」
 慌てる美鈴の事を無視して
 魔理沙が真剣な顔をして八卦炉に力を籠める
 先ほどのマスタースパーク以上の魔力が八卦炉に向けられる
(くっ……まだだ…もっと力を…)
 先ほどのマスタースパークとブレージングスターのおかげで
 かなりの魔力を消費しているが、それでも魔理沙は魔力を込めるのを止めない

「や、止めてください!門が壊れるじゃないですか!」
 美鈴の声が少し聞こえずらいが、魔理沙にはそんな事関係ない
 ただ、己の魔法で目の前の門番を打ち倒すだけだ
「うるさいぜ…」
 小さく魔理沙が呟くとそれに呼応して美鈴が再び空中に飛び上がる
 あたかも、標的にしてくれと言わんばかりに
 それが魔理沙の怒りを買うのは十分過ぎるほどであった
「くそ!馬鹿にしやがって!紅魔館ごと吹き飛ばしてやる!」



(こ、このままでは…紅魔館までも…)
 門が破壊されるだけではない、下手したら
 紅魔館すら半壊させるかも知れないその一撃
 美鈴が空中に飛んだのは、門を守るために自分が空中に飛んだのだが
 逆にそれが魔理沙の怒りを買って、
 紅魔館全体を危険にさらす事になってしまった
 今まさに、魔理沙が魔力を込めたファイナルマスタースパークを放つ寸前
「仕方ありません…」
 美鈴が覚悟を決めて己の腕に力を籠める
 紅魔館と門を守るために、美鈴が攻撃をする事を決める 
「…この状態なので、加減はできませんよ」


「行くぜ…中国!」
 魔力を増幅する八卦炉が悲鳴を上げるのを無視して
 魔理沙の取っておきの切り札の一撃の名前を叫び上げる
「ファイナルマスターァスパーァクゥーー!」

 特大の極太レーザー、幻想郷でやっていはいけない
 一ミリも隙間の無い弾幕が放たれる
 だが、それに対して美鈴が両手を合わせる
 それと同時に美鈴の体からオーラが現われる
 そして、その両手がまるで竜の口のような姿を取ると
 竜の目が紅く光り、その口に力が篭る
「はぁぁぁああ!」
 美鈴の体全体にオーラが一気に集約して
「ドルオーラ!」
 両手で象った竜の口から一気に放たれる
 その姿は龍の口から放たれるブレスの如く


 魔理沙が放つ渾身のファイナルスパークと
 美鈴が放った弾幕が空中で激突する
 その瞬間、あたり一面が眩い光りに包まれ

 その光りがやむと、そこにあるのは
 壊れて居ない紅魔館と少し余波で罅が入った門
 そして、地面に倒れこんだ魔理沙と
「…良かった、気絶しているだけですか」
 少々怪我をしているが、それでも何とか無事な美鈴の姿であった
「危なかったです…斜め上に放ってなかったら
 余波で門が解体するところでした」
 門が壊れなかった事で美鈴が胸を撫で下ろすと 
 気絶した魔理沙を抱きかかえて、屋敷の中に運んだ
 
「パチュリー様、後お願いします」
「…了解」


 魔理沙を図書館の中に放り込んで、美鈴が再び門の前に戻る
(はぁ…疲れました…いい加減に今日はもう休もうかな?)
 美鈴がそう思って門の前に立っていると

「め~りん!遊んで~」
 後ろから誰かが高速で突っ込んでくる気配がした
「あ、妹様!今日は突っ込んできたらだめ…」
 美鈴が大急ぎで飛び込んでくるフランを止めようとしたが
 そんな事お構いなしにフランが顔から美鈴に飛び込んできて
(ガ~ン!)
「へぶっ!?」 
 何時ものような美鈴の柔らかい感触でなく
 何か鋼鉄に顔をぶつけた感じがして
 フランが地面に倒れこんだ
「だ、大丈夫ですか?妹様」
「…いひゃいよ~」
 美鈴が大急ぎで倒れたフランを抱き起こすと
 フランが額を赤くして涙目で美鈴を見つめた
「うぅ~何時もは柔らかいのに…」
「す、すいません…今日は調子が悪くて龍魔人化してますから」
 美鈴が謝ると、フランも泣き止んだ
「…それじゃあ、調子良くなったら何時ものめーりんになるの?」
「はい、多分一晩眠れば…」
 その言葉にフランが少し考え込んでから
「じゃあ、一緒に昼寝しよう!」
 美鈴に魅力的な提案をする、それに対して美鈴が考え込むが
「う~ん、魅力的ですけどまた今度ですね」
「…わかった…じゃあ、また明日来るね」
 フランが少し寂しそうに戻って屋敷に戻って行く
 美鈴はそれを見送ってから再び門の前に立つのを続けた


「あと少しでお仕事も終わりですね」
 結局、魔理沙以外の侵入者は夕方になっても現われなかった
(そういえば、魔理沙さんどうしてるかな?)
 ふと、先ほど魔力を使い切って倒れた魔理沙の事を思い出した
(ドラゴニックオーラのお陰で魔法が効かないって事言わないと)
 龍魔人化すると、身体は丈夫になり魔法は殆ど効かなくなるが
 弾幕が張れなくなるのが最大の問題なのだ 
「…うん、一言謝っておこう」
 攻撃してきたのは魔理沙なのだが
 きちんと説明しておかないと、
 今後も同じようなことをされかねない

 美鈴は仕事の時間を終えるのを確認してから、図書館に向かった


「ぱ、パチュリー!やばいぜ!?」
「黙って!今はそれよりもこれをどうにかする術を考えなさい」
 美鈴が図書館にやってくると、そこはなにやら修羅場になっていた
「どうしたんですか?」
 美鈴が近くにいた図書館の司書である小悪魔に小声で話を聞くと
「こぁ…パチュリー様がこの前地下に潜った時に『核』
 とやらを聞いてそれに近い物を作ろうと実験をしているそうです」
 実験しているのなら仕方が無いと、
 美鈴が近くに椅子に座ってまとうとした時
「だ、駄目だ!止めれそうにないぜ!」
 魔理沙が悲痛な叫びを上げる
 それと同時に、パチュリーも声を上げる
「小悪魔!大急ぎで紅魔館から皆に避難命令を出して!」
「えっ?避難命令ですか?」
 流石に避難命令等と言う物を聞いて美鈴も驚く
「急いで!下手したら紅魔館全体が吹っ飛びかねないから!」
「な、何があったんですか!?」
 紅魔館が吹っ飛ぶかもしれないと聞いて
 流石の美鈴も黙って居られない
 パチュリーと魔理沙の前に姿を現す
「魔理沙と一緒に核に匹敵する物を作り出したのは
 良かったけれど、あと少しで爆発しそうなのよ!」
  
 それと同時に、紅魔館全体にアラームが鳴り響く
『レミリア・スカーレットより!皆に伝令! 
 各員大急ぎで紅魔館より撤退!繰り返すこれは訓練ではない!
 各員『押さない、走らない、慌てない』を厳守するように!』
 
 滅多に出ることが無いお嬢様からの警報が鳴り響くと
 紅魔館全体が慌しくなる
「小悪魔!魔理沙と美鈴を連れて外に出なさい」
 目の前にある黒い物体に意識を集中させながらも
 パチュリーが小悪魔に指示する
「ぱ、パチュリー様は!?どうするんですか!」
 小悪魔がパチュリーにそう声をかけると
 パチュリーが、脂汗を流しながら答える
「…少しでも爆発の威力を小さくする為にこの場に残るわ」
「そ、そんな!?」

 爆発の中心にいて生き残れるはずが無い
 つまり、パチュリーはこの場で死ぬ覚悟なのだ
「パチュリーだけを残すなんてそんな事許さないぜ!」
 魔理沙もその言葉に声を荒げる
「…でも、どうしようも無いのよ…後3分もしないうちに
 この核モドキは爆発するわ…だから、三人とも早く逃げなさい」
 パチュリーがそう言って再び目の前にある
 黒い物体に力を籠める

「…爆発の威力はどの位ですか?」
 そんな中、美鈴がパチュリーに声をかける
 パチュリーがそれに小さくこたえる
「少なくとも、紅魔館全体が吹っ飛ぶ…もしくは紅魔館の周囲全てが消し飛ぶ」
 美鈴がその言葉にショックを受ける
「そ、そんな…せっかく今日は門を破壊させなかったのに!」
 美鈴の言葉に、小悪魔と魔理沙がズッコケ
 パチュリーもこけそうになる
「…そういわれてもね…これ爆発したら関係ないわね」 
 何とかこけなかったパチュリーがそう言うと
「くっ…そんな事させません!」
 美鈴が目の前にある黒い物体を強引に掴み取る
 突然の事に小悪魔と魔理沙そしてパチュリーが驚く 
「お、おい!?何をするつもりだ?」
「や、やめなさい!あと60秒で爆発するわよ!」
「60秒ですね!分かりました」
 パチュリーと魔理沙の言葉を無視して美鈴がその爆弾を抱え
 図書館天井にある窓を貫いて外に飛び出す

 
(絶対に紅魔館を破壊させてたまるもんですか!)
 黒い物質をその手に抱えて、紅魔館の真上に飛び出す 
(あと…45秒…)
 残った時間で何処で爆発させるか、美鈴が考える
(…どうすれば、皆を救う事が出来るか)
 紅魔館を吹っ飛ばせる事が出来るほどの代物
 そんな物を、幻想郷の何処で爆発させれるか
 刻々と時間が進む中、美鈴が覚悟を決める

(今こそ紅魔館を守る時!)
「絶対に…紅魔館と皆を守って見せます」
 美鈴がそう言って、爆弾を抱えたまま
 はるか上空に向かって飛び続ける
 頭の中に浮かぶのは守るべき人達の顔
(後は…私が爆発の威力を身体で吸収すれば…)  
 美鈴が黒い物質の爆発する寸前にそれを全身で抱え込む






 
 その日、紅魔館の上空で謎の大爆発が起こった
 だが、紅魔館がそれに巻き込まれる事はなく
 代わりに、一人の門番が門の前から姿を消した
 
 

















「すいません咲夜さん…門番休む事になって」
「仕方ないわ、それにそんな怪我で門番なんて出来ないじゃない」
 体中に包帯を巻いた美鈴が申し訳なさそうに咲夜に声をかける
 そんな美鈴に咲夜が、りんごの皮を剥いて手渡す
「それにしても、あんな凄い爆発をまともに受けて
 三日で回復するなんて…本当に化け物ね」
「まあ、竜魔人化してましたしね…」
 美鈴が貰ったりんごをシャクシャクと食べながら答える 
 大爆発の後に門の前に美鈴が落っこちてきた

 美鈴が爆弾を持って空に飛んでいった事を、パチュリーから聞かされたので
 下手したら、死体すら残らないのではと思っていたのだが
 姿形が残っていて、なおかつ息をしていたのは奇跡だった
 その後、大急ぎで永遠亭に運ばれる事になったが
 三日間で退院して、今は自分の部屋で横になっていた
「また門番の仕事をしないと」
「とりあえず、今は怪我の回復に努めることね」
 また門番が姿を現す日も近いと思われる  

「それと、妹様が抱きつきたがってわよ?」
「うわ~…忘れてた」
 約束を思い出して、美鈴が頭を抱えた 
 その様子を見て、咲夜が笑みをこぼした


 

 結局、紅魔館は今日も平和である
 脇役です、まず始めに御免なさいOTL
 美鈴を紅魔館のみんなが看病するお話ではありません

 ただ、美鈴をダイの大冒険のように龍魔人化してみたかっただけなんだ

 今から、次の作品を書きに行くので苦情は聞きません御免なさい

 


 おまけ

「アムド(装着)!」
「なんだ?今度は鎧を着けたのか?」
「この鎧に魔法は効きません!」
「げっ!?」
 
 魔法が効かない鎧を着た美鈴と戦う魔理沙
 だが、美鈴の持っていた『神魔剛龍包丁』をへし折る代わりに
 魔理沙の持っていた八卦炉が完全に壊れてしまう

「こ~りん!八卦炉壊れた~(涙)」
「今度は何をしたんだ?」
「…門番の持っていた包丁へし折る代わりに消滅した…」
 その言葉に驚く香霖、そして思いっきり笑う
「なんだよ!せっかくこっちが泣きそうになってるのに」
「すまない、だが『神魔剛龍包丁』は僕が造ろうとした
 究極の武器そのもの…待っていろ魔理沙!
 今、お前だけの最強の武器を作ってやるから!」

 そして造られる、魔理沙だけの武器…その破壊力は…

 次回、幻想郷の名工が武器を作る…お楽しみに
脇役
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
誤字らしきもの
>>『どちらか選な!』
→『どちらか選びな』
ではないでしょうか?
間違ってたらすみません
2.名前が無い程度の能力削除
誰かがやってくれると思ってました、美鈴@竜魔人
魔理沙=ポップはなんか違和感無さそうですね
次回作も楽しみにしてます
3.名前が無い程度の能力削除
おさない、はしらない、もどらない じゃないの(´・ω・`)
まぁ、どっちでもいいんですけどねww
4.名前が無い程度の能力削除
おさない、かけこまない、しゃべらない、の『おかし』じゃないっけ?

まぁ、どっちでもいいんですけどねwww
5.名前が無い程度の能力削除
恐怖の星以外の何も何者でもない一撃
これ誤字ですよね?
違ったらすいません

このお話は作者さんのめーりん愛を感じました。
6.灰華削除
こっちでは「押さない、走らない、喋らない」の『おはし』でしたよ[゚д゚]
でも、喋らないはあんまり守られてなかった気がする。小、中学生だから仕方ないね。
コメ見ると地域で結構違うみたいですな。
まぁ、どっちでもいいんですけどねww
7.名前が無い程度の能力削除
自分のところは「押さない、駆けない、喋らない」のおかしでした。
それにしてもミニ八卦炉を破壊するレベルの反動を受ける攻撃を受けて包丁が壊れるだけの被害……
めーりんはまだしも魔理沙は平気なんだろうか。人間だし。
8.名前が無い程度の能力削除
そして香霖は専用の二本の未完成の剣を持っているんですね、わかります。
9.名前が無い程度の能力削除
これおもしれぇwwwwwwwwwwww