※少々某動画より表現をお借りした部分があります。ご注意ください。
「咲夜、最後にもう一度聞くわ。
本当に、私の眷属にならないの?」
「…はい。
私は私なのです。最期まで人間でありたいのです…」
「わかったわ。
もうこの話はしないから安心なさい」
「ありがとうございます、私の我儘を聞いていただいて」
「今日の仕事は他のメイド達にやらせるから休んでなさい」
「それは…」
「私の言うことが聞けないの。
休んでろっつってんのよ」
「申し訳ありません」
満月の夜、紅魔館の庭。
「居るのね、咲夜」
「すみません、ついついてきてしまいました」
「いいわ、わかってたから。
この場所だってあなたが作り上げたもの。
白い薔薇だなんて、ふざけてるのかと思ったわ。よく考えれば成る程、あなたはよくできた娘」
「恐縮です」
「そろそろかしら」
「…お嬢様」
咲夜が取り出したのは紅い薔薇。
「この、血のように赤い薔薇…花言葉は」
「『私はあなたを愛します』」
「……」
「覚悟はできているの?
…あなたの血で、もっと紅くしてちょうだい」
「お嬢様、私の身が滅びても私の主は永劫変わりありません」
どかっ。
滴る血が、薔薇の花弁を紅く紅く濡らしてゆく。
「…咲夜…咲夜…っ!
私は悲しいの…
あなたが去ることを選んでしまったから…
どうして逝ってしまったのか、何度運命を紡ぎ出してもわからなかった…
どうして?どうしてなの…
…あなたは最期まで綺麗だったわ。
この赤よりも紅い薔薇、受け取って頂戴」
血塗られた銀のナイフの傍に、一輪の紅い薔薇。
「(紅い薔薇…『死ぬほど恋い焦がれています』、ですか…
咲夜さん、笑って別れましょう)」
中華風の娘は、黄色い小輪の薔薇を宙に放り投げた。
「どうかしら?」
「おぉ、すごいじゃないか。
もじかいが迫真の演技だったぜ」
「私も久しぶりに感動したわ」
「……」
「咲夜、何を浮かない顔をしてるの?」
「あ、いえ…」
「心配しないで。私は悪魔、あなただって奪ってみせるから」
「お嬢様…」
「かぁー、なんだこいつら、こっちの方が赤くなっちまうぜ」
さあ早く本編を書く作業に(ry
>1番目の名無しさん
ただお嬢様が好きすぎただけなんです。
本当は美鈴のことも大好きです。
>発泡酒さん
残念ながらこれ以上はできそうにないです…。
申し訳ない。自分の腕が及ばないばかりに。
もっと頑張るぞーっ!