「ぐるぐる~」
騒霊"メルラン・プリズムリバー"は、とにかく「ぐるぐるした物」が大好きだ
「ぐるぐる~」
そして、傍らにいる厄神"鍵山雛"も「ぐるぐるした物」が大好きだ
「今日も!」
「幻想郷を!」
「「ぐるぐるに!」」
二人で一緒にハイタッチ。今日も幻想郷にぐるぐるを布教する為に仲良く空中散歩
「まずは!」
「人里を!」
「「ぐるぐるに!」」
人里広場へ急降下。ぐるぐる前転、華麗に着地
「目の前に見えるはコマ遊びをしている子ども達!」
「それ~! ぐるぐる~!」
二人一緒に猛ダッシュ。コマと一緒にぐるぐる回る
「うわ! 何だ!? け、慧音先生~! 変な人達が~!」
元気に遊んでた子ども達も大慌て。続いて来るのは里の守人"上白沢慧音"
「お前達! いきなり里の子ども達に危害を加えるとは何事だ!」
危害なんて加えてない。ただ一緒にぐるぐるしたかっただけ
「綺麗なロングヘアー発見!」
「それ~! ぐるぐる~!」
二人一緒に猛ダッシュ。ロングヘアーが一瞬にして三つ編みに
「な、何をする! お前達、待て!」
ぐるぐるを布教したら人里なんかに用は無し。ぐるぐるステップ大ジャンプ
「次に目指すは紅魔館!」
「従者も門番も綺麗な三つ編み!」
慧音の引き止めようとする声なんてぐるぐる回って受け流せ。もっと幻想郷にぐるぐるを
「あんなところに氷精発見!」
「頭がぐるぐるな氷精発見!」
キャンディー片手に氷精"チルノ"、湖の上空を行ったり来たり
「何よ、あんた達! あたいのキャンディーは渡さないわよ!」
二人一緒に猛ダッシュ。チルノの前で急停止
「頭がぐるぐるしている上に、そのぐるぐるした模様のキャンディー。実に素晴らしい!」
「あなたはぐるぐるの素晴らしさを理解していらっしゃる。どうです? 私達と一緒にぐるぐるしませんか?」
布教活動中に向こうから来るのはチルノの親友"大妖精"
「チルノちゃん、何してるの! 危ないから早く逃げようよ!」
二人の目が同時に光る
「「不届き者発見!」」
二人一緒に猛ダッシュ。大妖精のサイドテールを一瞬にしてぐるぐる巻きに
「キャー! 何するの、やめてよう!」
自慢のサイドテールは、まどろみの剣の様に歪な形に大変身
「ぐるぐるを知らん真っ直ぐな奴め!」
「性格が真っ直ぐならいざ知らず、サイドテールまで真っ直ぐとはけしからん!」
髪を戻そうと大慌ての大妖精。チルノと一緒に湖畔へ着陸
「こんなところで時間を潰してる暇は無し!」
「ぐるぐるの聖地、紅魔館へひとっ飛び!」
「「ぐるぐる~」」
「こんにちは、ぐるぐる三つ編みの素晴らしい門番さん!」
「今日も素晴らしくぐるぐるな虹色太極拳を見せてください!」
「いや、別にあれはぐるぐるが主体ではなくてですね……」
紅魔館の門番"紅美鈴"が困っていると、館の庭から従者の"十六夜咲夜"が登場
「何の用かは知りませんが、あんまり門番の業務を妨害しないで頂けますか?」
二人一緒に猛ダッシュはせず、少し控えめに歩み寄る
「こんにちは、ぐるぐる三つ編みの瀟酒な従者さん!」
「あの、ほら。インフレーションスクウェア? あれ、相手を囲む弾はもう少しぐるぐるした方がいいと思いますよ」
人のスペルにケチをつけられても、瀟酒な従者は丁寧に対応
「この時間に来るってことはいつものお菓子を狙ってきたんでしょう? ちゃんとあなた達の分もあるから」
二人一緒に猛ダッシュ。館の扉を破る勢いで、主"レミリア・スカーレット"の部屋へ
「あら、やっぱり来たの。まあ量はあるから好きに食べなさいな」
純白のテーブルクロスに並ぶ豪華な皿には、ぐるぐるに巻かれたクロワッサン
ぐるぐるに包まれたバウムクーヘン。ぐるぐるにクリームが盛られたモンブラン
「やっぱりここはぐるぐるの聖地だった!」
「素晴らしいところだ、ゆっくりしていくぞ!」
余りのぐるぐるっぷりに感激する二人。周囲をぐるぐる見渡して、最初に目についた席に座る
「咲夜、今日はワインが欲しいわ。持ってきて頂戴」
運ばれてきたのは高そうなワインとぐるぐるしたコルク抜き
「私としては、あのコルク抜き。あの二倍くらいぐるぐるしててもいいと思うの」
「やっぱり? でも二倍ぐるぐるするなら三倍ぐるぐるした方がいいんじゃない?」
レミリアはそんな二人の意味不明な会話を理解しようとぐるぐると思考を巡らせるが解るはずも無し
そんな時、レミリアが咲夜に。そしてリレー形式で咲夜が二人に耳打ちをする
「お二方、今日は図書館へ寄ってみてはいかがですか? もっとぐるぐるできますよ?」
「こんにちは、動かない大図書館さん!」
「あなたのサテライトヒマワリ、もう少しダイナミックにぐるぐるしてみては?」
開口一番、人のスペルにケチをつける
そんな言葉を気にせず、魔女"パチュリー・ノーレッジ"は本を読み続ける
「いらっしゃい。図書館内を歩くのは構わないけど、あんまりぐるぐる回りすぎて埃を舞い上げないように」
聞き取り辛い小声で注意を促し、パチュリーは目前の地球儀をぐるぐる回しながら何かをメモする
「さあ、お二方。こちらで思う存分ぐるぐるして下さいませ」
「咲夜。フランドールのお守りをあの二人に任せるつもり?」
「二人なら大丈夫だろうとお嬢様も仰っていたので」
禁じられた遊びや恋の迷路で思う存分ぐるぐるした二人は、力尽きるように門前で倒れ込んでいました
「次は竹林の蓬莱人に会いに行って正直者の死をぐるぐるしよう」
「じゃあ私は地底の火焔猫が放つスプリーンイーターの人魂と一緒にぐるぐるしよう」
二人のぐるぐる中毒は吸血鬼の妹の力を持ってしても抑えることはできなかった
この二人は間違いなくファンタズムクラスだ!
神主さえも「あれはキ○ガイ」といってのけたというのにw
霊夢の二重大結界もぐるぐるできるそうですよ!
全人類の緋想天は最初回転スペルだと思っていた。