異常気象の異変も終わり日常の生活に戻り始めたころ
鈴仙は永琳に呼ばれたので永琳の研究室へ向かった
「師匠、失礼します」
「ねえウドンゲ、あなたは皆が道具を使っていてずるいと思わない? ナイフとか刀とか鎌とか」
「私も一応薬を使っているから別に・・・使ってない人もいますし」
「黙りなさいウドンゲ。そういう時は素直にはいと言うの。というわけで道具を使う新しいスペカを作ったわ。はいこれ」
そこには手のひらに収まるブローチがあった
「そこのボタンを押しなさい。とりあえずそれだけでいいわ」
「押して爆発とかしませんか?」
「大丈夫よ。今回はしないわ」
「今回は?」
「いいから押しなさい」
「今からですか?」
「どういう効果か知っておかないと危険でしょう。私もちゃんとできてるか確認しなくちゃいけないし」
「分かりました」
ブローチのボタンを押すと鈴仙が光に包まれ
ボンッ
と爆発した
「し~しょ~」
そこには服があちこち焼け焦げて恨めしそうな声をあげる鈴仙とグレイズをしたのか無傷の永琳がいた
「渡すの間違えたわ。誰かにとられても機密が漏れないように見た目が同じのを作ったんだった。はい今度こそ大丈夫・・・のはずよ」
「本当ですか?」
「ええ、多分。同じのがまだまだあるけど爆発はしないわ」
「爆発『は』しないって何が起こるんですか?」
「ボタンを押すと針がでて三日三晩毒で苦しむの、とかただ警報がなるだけただし鼓膜がやぶれるくらい、とか腹部めがけてプチ『廃線‐ぶらり廃駅下車の旅』、とかその他無事じゃ済みそうに無いのを作った分だけ種類があるわ」
「・・・押したくないんですけど」
「駄目。これは師匠命令よ」
「ううっパワハラですよそれ」
そう言いながらブローチのボタンを押すと鈴仙が光に包まれ一瞬で裸になった。そしてブローチからリボンみたいなのが鈴仙に巻きつき新たな服へとなっていく。
ちなみに大事な所は見えそうで見えない。これぞ映倫、じゃなくて永琳クオリティ
そして光が収まると
「月に代わっておしおきよ!」
そこにはビシッとポーズを決めたセーラ服の優曇華が立っていた。
「ってなんか勝手に台詞が、ポーズが、服が」
「グッジョブ、グッジョブよウドンゲ。最初からそこまでできるとは睡眠学習させたかいがあったわ」
「睡眠学習って何ですか!? ていうか鼻血を出さないでください!!」
「それナース服にもなれるからそれで血を止めて」
「血を止めるのにナース服になる理由がありません! 服を元に戻してください!」
「何が不満なの? 変身中は無敵なのよ? 相手が技を繰り出していようとなんだろうと変身の邪魔はされないわ。それとも台詞? それなら安心しなさい。
次からは、ちゃんと台詞を言ってから変身するようになっているわ。今回は驚かせたくて省いただけで」
「台詞なんて言いたくないですよ!! 何が不満って色々ありますけど、道具がないのが一番の問題です。道具を使うためのスペカですよね!?」
「ああ、道具ならちゃんとあるわよ。変身しないと使えないのよね。はいロッド。ここのボタンを押せばちゃんと音が出るわ」
「音が出るだけですか!? ビームが出るとかじゃなくて!?」
「そこら辺はウドンゲ、あなたが弾幕をだしてごまかしなさい。それと台詞を言わないと一切の攻撃はできないようにしてあるわ」
「弱体化してませんそれ!? 道具の意味ないし! 第一何が悲しくてこんなのを一人でやんなくちゃいけないんですか? ⑨扱いされますよ!」
「その辺も大丈夫。まず敵はあの天人よ。みんなの気を吸い取って緋色の雲を発生させて幻想郷に大地震を発生させようとしているの」
「それはもう解決したんじゃ・・・」
「人のエナジーを吸い取るのが他に思いつかなかったのよ。また一人っきりで戦うのは寂しいというウドンゲのために仲間も用意したわ。セーラー○ーズは巫女だから霊夢に。
セーラージュ○ターは雷関連で竜宮の使い。セーラー○ーキュリーは水を扱える図書館の魔女。
セーラーヴィー○スは恋関連のスペルを扱っているから白黒に。ちび○さはてゐに頼んだわ。さらに黒猫もちゃんと地底から用意したわよ。喋れないけど。
ちなみに雑魚敵は人里の人に頼んだら一発でOKよ。今や予約であふれてるわ」
「なんでそんなに細かく・・・皆さんもなにやってるんですか?」
「皆に『ウドンゲがイメチェンでセーラ服を着てみたいそうなんだけど一人で着るのは恥ずかしいみたいだから手伝って』って言ったら皆協力してくれたわ。優しい人ばかりでよかったわね。ブレザー萌えの人は反対してたけど他の人がブレザーを着るということで合意にいたったわ」
「そうやって皆に変なイメージ植え付けるのやめてくれませんか。しかも萌えって私たち妖怪は恐れられてるはずなのに」
「熔解?」
「ええ。塩が水にって違いますよ」
「要害ね」
「守りが堅いと大変ですよねってだから」
「何か」
「用かい? ・・・・・・師匠、ぶん殴っていいですか?」
「やれるものならやっていいけど、さっき説明したわよね『台詞を言わないと一切の攻撃はできない』って」
「うっ・・・どうなってるんですかそれ?」
「詳しい理屈は省くけど攻撃するぞって意思に服が反応して邪魔をするの。いい雰囲気になると服が変わるのと似てるわね」
「つまり自分の意思では無く例えばこけたときに頭をぶつけることとかはできると」
「そうね。でもこけて攻撃するぞと思ったらできないけどね。で、その機能を解除する方法が台詞なの。さあ最初の敵が来るわよ。知り合いが敵に操られるという設定で吸血鬼よ」
「最初にレミリアってきついなぁ。もっと弱いの用意してくださいよ。初戦なんですから」
「そんな甘ったれたことは言わない。変身シーンを見せるだけで倒れる敵もいるわよ」
(・・・まあデッキに入れなければなんとかなるかも)
「ちなみにデッキには20枚入ってるわ」
「なんで!? 入れられたとしても4枚までのはずなのに・・・」
「そこはチートよ、チート。ちなみに使わなければいいと思うかもしれないけどコスト分たまったら使わないと一切動けないわよ」
「コストってうわ1だし」
「しかも最初から1枚たまっていることになってるから」
「それもチートですか?」
「もちろん。でも相手も納得すると思うわ。ちなみに別にフルボッコにされてコンテニューしてもいいけどするたびに私の新薬を飲んでもらうわ」
「コンテニューは出来ないのさ!!」
いきなり現れたのは歪な羽を持つ吸血鬼フランドールだった。
「何で妹の方なんですか!! 誰だってレミリアの方だと思いますよね!?」
「レミリア?誰それ」
「誰それって師匠忘れたんですか? あそこにいる吸血鬼の姉ですよ」
「違う、違うわよウドンゲ。姉の名前はモケーレムベンベよ」
「ぎゃおー食べちゃうぞー」
「いい演技よレミリア、いいえモケーレムベンベ。よっぽど異変が起きてる間暇だったのね」
「いつからのプロジェクトなんですかこれ?」
「いいから行きなさい。ウドンゲ。幻想郷の平和を守るために」
「うわーいつの間にか里の人もいるし。分かりました、行きますよ行きますってそういえば味方は来ないんですか。」
「おかしいわね? もう皆集まっているのに。ねえモケーレムベンベ。皆はどうしたの?」
「皆廊下でなんかうずくまってていたわよ」
「どれどれ」
廊下では黒い煙が立ち上がっており、うなされていたり耳を押さえていたり腹を押さえている霊夢たちが見えた。
「・・・渡すの間違えてた」
GJ、GJだよ作者様。
『な〇よ〇』ですね、分かります。
タキシードさんは何もかも知っている早苗さんが採用とか。
「乙女達よ、幻想郷では常識に囚われてはいけませんよ」こんな感じで。
姫さまは「カグヤレス⑨」と化して倒され転生、そして「セーラー〇ターン」になって欲しい。
問題はあの三人だ……。
>廊下でで
廊下で
機械も使えるしぴったりだ
それと、映倫で紅茶吹いた
そして本気でパロってくれないだろうかなんて思う私がここにいるのですがだめですか。
激しく納得。
ああ、全てが懐かしい。また読みたいなあ。しかしこのヴィー○スは凶暴すぎるww
第二部では紫様の手で味方が神隠しに遭うんですよね。椛と大将棋対決とか。
もしかしてグルグルですか?