「…なになに?『もっと皆と仲良くなりたい』?」
うん、そうなの
「いやさ、でも今だって十分あたし達は仲良しじゃないの」
うん、そうなんだけどね
でも私って暗いし、無口だし、可愛くないし……変だし
だから皆と一緒に遊んでても、皆は私に気を遣ってくれるでしょ?
「『暗くて無口で可愛くなくて変で気を遣わせてる』?やだな、そんなこと全然ないよ。あんたはこんなにキュートで可愛いでしょ」
ううん…でも、皆は私がもうちょっと元気で明るかったらいいなって、そう思うでしょ?
「『もう少し元気なほうがいいか』って?ん~…ま、そりゃ元気がいいのに越したことはないよね」
でしょ
だからね、なんとかして、明るくて元気な子になりたいんだ、私
…協力してくれない、かな
「『もっと活発になるために協力しろ』ねぇ。……よし、わかった!友達の頼みとあらば断る理由は無し!一緒に頑張ってみようかい!!」
えへへ、ありがとうヤマメちゃん
よーし、皆みたいに元気で可愛くなれるよう、頑張るぞっ!
「おぉう!その意気さキスメ!」
「やぁやぁ、元気にしてるかね」
「おう、ヤマメにキスメじゃないか。この通り私らは元気だよ」
「四六時中馬鹿みたいに元気なのはあなただけよ。妬ましい」
勇儀さんパルスィちゃん、こんにちは
二人ともやっぱり元気だね
「『二人とも元気だね』って。ねぇパルスィ」
「……妬ましい…」
「あっはっは!元気だもんねぇパルスィは、ホレこちょこちょ」
「ぁふ、ん……ってみみみ耳を触るな星熊!!ああ妬ましい妬ましい!!」
うふふ、ほんとに元気だなぁ
勇儀さんは色々おっきくて綺麗だし、怖そうだけど凄く優しい
パルスィちゃんは綺麗で可愛いな
ちょっと暗くて怖いけど、勇儀さんと一緒だと凄く元気だし
…ね、ヤマメちゃんお願い
「はいよ。ねぇお二人さん、ちょっといいかい」
「はぁ、なるほどねぇ。要するにキスメは少々アクの強い私らと付き合っていくうえで、もう少しフランクになりたいと」
そうなの
「『そうなの』って」
「ふん…前向きなのね。妬ましいわ」
「こら」
「んふぁ…っ!…ってみみみ耳を引っ張るな星熊!!まったく妬ましい!!」
どうしたらいいのかな…
できればあんまり恥ずかしくない方法がいいんだけど
「『恥ずかしくない感じで何かできること』ってことなんだけど…どうかな勇儀」
「…まぁ、そんな急に変わることもないと思うけどねぇ。キスメにはキスメらしさってもんがあるんだし」
私らしさ…
なんなんだろう
「そりゃあ…やっぱりキスメと言えば桶でしょ」
あ、それはたしかに一番「らしい」や
…でもでもそれは全然元気でも明るくも可愛くもないよ
「『桶はまた別物』か。う~ん…明るくて元気っぽくて、かつキスメらしさを残すお手軽な変身…」
「…ちょっといいかい?」
「うん?」
?
「ちょっとでも自分の口で喋るようになれれば、全部上手くいくんじゃ…」
「な…なるほど!さっすが勇儀!!」
「なんて妙案、妬ましい」
「よせやい照れるじゃないか」
そ、それもそうだね!
あ、でも、改めて言われると、は…恥ずかしいかも…
「『いきなりは恥ずかしい』ってさ。まぁ無理しないでさ、まずは何か一言だけでも皆に向かって言ってみなよ」
うう、うん
…ああでも、なんて言ったらいいのかな
今までほとんどしたことないから恥ずかしいし、難しいよ……
「『難しい』?大丈夫だってば!いつもあたしに言ってるようなことを、ちょっと大きな声で言えばいいだけさ!」
「そうとも、なんなら私が簡単な質問をするから、それに答えてみるってのはどうだい?」
「優しいのね…妬ましい」
あ、じゃあ…勇儀さん、お願いしてもいいかな
「『勇儀頼む』って、頑張れキスメ!」
「おうさ!んん…ごほん、じゃあキスメ、準備はいいかい?」
え、ええと、や、ちょっとまだ心の準備が…!
「『まだ心の準備が』。…って、ああこら隠れちゃ意味ないってば」
「なにかと便利そうね、妬ましい桶だわ」
「せめて無機物に嫉妬するのはやめないかい。…さてキスメ!女なら覚悟を決めな!!いくよ!!」
あ、えあ…う、うん!
「よっしゃ、今度こそ頑張れキスメ!!」
うん、が、頑張る!
「せいぜい頑張りなさい。…恥ずかしがる仕草が可愛い…妬ましい……」
ええ!?う…うん、頑張る!
…そうだ、頑張れ私!
こんなに優しい皆と、自分一人でお喋りできるようになるんだ!
こんな、桶なんかにハマッてる変てこな私と仲良くしてくれる皆と、これからも一緒にいるために!
「キスメ、これからも皆、ずっと友達でいよう。これからも宜しくな!!」
「オッケー!!」
うん、そうなの
「いやさ、でも今だって十分あたし達は仲良しじゃないの」
うん、そうなんだけどね
でも私って暗いし、無口だし、可愛くないし……変だし
だから皆と一緒に遊んでても、皆は私に気を遣ってくれるでしょ?
「『暗くて無口で可愛くなくて変で気を遣わせてる』?やだな、そんなこと全然ないよ。あんたはこんなにキュートで可愛いでしょ」
ううん…でも、皆は私がもうちょっと元気で明るかったらいいなって、そう思うでしょ?
「『もう少し元気なほうがいいか』って?ん~…ま、そりゃ元気がいいのに越したことはないよね」
でしょ
だからね、なんとかして、明るくて元気な子になりたいんだ、私
…協力してくれない、かな
「『もっと活発になるために協力しろ』ねぇ。……よし、わかった!友達の頼みとあらば断る理由は無し!一緒に頑張ってみようかい!!」
えへへ、ありがとうヤマメちゃん
よーし、皆みたいに元気で可愛くなれるよう、頑張るぞっ!
「おぉう!その意気さキスメ!」
「やぁやぁ、元気にしてるかね」
「おう、ヤマメにキスメじゃないか。この通り私らは元気だよ」
「四六時中馬鹿みたいに元気なのはあなただけよ。妬ましい」
勇儀さんパルスィちゃん、こんにちは
二人ともやっぱり元気だね
「『二人とも元気だね』って。ねぇパルスィ」
「……妬ましい…」
「あっはっは!元気だもんねぇパルスィは、ホレこちょこちょ」
「ぁふ、ん……ってみみみ耳を触るな星熊!!ああ妬ましい妬ましい!!」
うふふ、ほんとに元気だなぁ
勇儀さんは色々おっきくて綺麗だし、怖そうだけど凄く優しい
パルスィちゃんは綺麗で可愛いな
ちょっと暗くて怖いけど、勇儀さんと一緒だと凄く元気だし
…ね、ヤマメちゃんお願い
「はいよ。ねぇお二人さん、ちょっといいかい」
「はぁ、なるほどねぇ。要するにキスメは少々アクの強い私らと付き合っていくうえで、もう少しフランクになりたいと」
そうなの
「『そうなの』って」
「ふん…前向きなのね。妬ましいわ」
「こら」
「んふぁ…っ!…ってみみみ耳を引っ張るな星熊!!まったく妬ましい!!」
どうしたらいいのかな…
できればあんまり恥ずかしくない方法がいいんだけど
「『恥ずかしくない感じで何かできること』ってことなんだけど…どうかな勇儀」
「…まぁ、そんな急に変わることもないと思うけどねぇ。キスメにはキスメらしさってもんがあるんだし」
私らしさ…
なんなんだろう
「そりゃあ…やっぱりキスメと言えば桶でしょ」
あ、それはたしかに一番「らしい」や
…でもでもそれは全然元気でも明るくも可愛くもないよ
「『桶はまた別物』か。う~ん…明るくて元気っぽくて、かつキスメらしさを残すお手軽な変身…」
「…ちょっといいかい?」
「うん?」
?
「ちょっとでも自分の口で喋るようになれれば、全部上手くいくんじゃ…」
「な…なるほど!さっすが勇儀!!」
「なんて妙案、妬ましい」
「よせやい照れるじゃないか」
そ、それもそうだね!
あ、でも、改めて言われると、は…恥ずかしいかも…
「『いきなりは恥ずかしい』ってさ。まぁ無理しないでさ、まずは何か一言だけでも皆に向かって言ってみなよ」
うう、うん
…ああでも、なんて言ったらいいのかな
今までほとんどしたことないから恥ずかしいし、難しいよ……
「『難しい』?大丈夫だってば!いつもあたしに言ってるようなことを、ちょっと大きな声で言えばいいだけさ!」
「そうとも、なんなら私が簡単な質問をするから、それに答えてみるってのはどうだい?」
「優しいのね…妬ましい」
あ、じゃあ…勇儀さん、お願いしてもいいかな
「『勇儀頼む』って、頑張れキスメ!」
「おうさ!んん…ごほん、じゃあキスメ、準備はいいかい?」
え、ええと、や、ちょっとまだ心の準備が…!
「『まだ心の準備が』。…って、ああこら隠れちゃ意味ないってば」
「なにかと便利そうね、妬ましい桶だわ」
「せめて無機物に嫉妬するのはやめないかい。…さてキスメ!女なら覚悟を決めな!!いくよ!!」
あ、えあ…う、うん!
「よっしゃ、今度こそ頑張れキスメ!!」
うん、が、頑張る!
「せいぜい頑張りなさい。…恥ずかしがる仕草が可愛い…妬ましい……」
ええ!?う…うん、頑張る!
…そうだ、頑張れ私!
こんなに優しい皆と、自分一人でお喋りできるようになるんだ!
こんな、桶なんかにハマッてる変てこな私と仲良くしてくれる皆と、これからも一緒にいるために!
「キスメ、これからも皆、ずっと友達でいよう。これからも宜しくな!!」
「オッケー!!」
ちくしょう、皆可愛すぎるぜ!
皆かわいいなー