やはり、外の世界はいいものだ。
紫は思った。
三日がけの旅行のつもりであったが、一日目と二日目で東京や京都を見物し終えてしまったので時間の余った今日は気ままに田舎を散策することにした。
東京から電車で一時間ほどの小さな町、駅前の寂れた商店街を見て回る。
紫は小一時間程あてもなく日傘片手にぶらついていたが、一軒の駄菓子屋の前で足を止めた。
ガラス戸から店の中を覗くと、空調機器も付いていない薄暗いカウンターに老婆が一人座っている。
何やら大量の菓子をビニール袋に詰めた子供がガラス戸を開けて飛び出してきて、入れ違いに紫はふらふらと、店の中に吸い込まれていった。
「いらっしゃいませ」
元気な老婆の声につられて紫は頭を下げた。
店内には得体の知れない菓子類が所狭しと置かれている。
そうこうしている間にも小学生らしき少年達が狭い店内へ駆け込んで来る。
不慣れな紫は50円のチョコレートを2つと10円のあめ玉を1つ手に取り、カウンターに置いた。
「おいくらですか」
旅行に来るからして、それなりの金は持っている。
紫は小銭入れを開けた。
老婆はレジも打ち込まずに勢いよく品物を、小さなビニール袋に詰め込んでいく。
「はいよ。お会計はね、えっと」
翌朝、新聞の一面記事にはでかでかと「大手銀行・110億円が消える」と印刷された。
紫は思った。
三日がけの旅行のつもりであったが、一日目と二日目で東京や京都を見物し終えてしまったので時間の余った今日は気ままに田舎を散策することにした。
東京から電車で一時間ほどの小さな町、駅前の寂れた商店街を見て回る。
紫は小一時間程あてもなく日傘片手にぶらついていたが、一軒の駄菓子屋の前で足を止めた。
ガラス戸から店の中を覗くと、空調機器も付いていない薄暗いカウンターに老婆が一人座っている。
何やら大量の菓子をビニール袋に詰めた子供がガラス戸を開けて飛び出してきて、入れ違いに紫はふらふらと、店の中に吸い込まれていった。
「いらっしゃいませ」
元気な老婆の声につられて紫は頭を下げた。
店内には得体の知れない菓子類が所狭しと置かれている。
そうこうしている間にも小学生らしき少年達が狭い店内へ駆け込んで来る。
不慣れな紫は50円のチョコレートを2つと10円のあめ玉を1つ手に取り、カウンターに置いた。
「おいくらですか」
旅行に来るからして、それなりの金は持っている。
紫は小銭入れを開けた。
老婆はレジも打ち込まずに勢いよく品物を、小さなビニール袋に詰め込んでいく。
「はいよ。お会計はね、えっと」
翌朝、新聞の一面記事にはでかでかと「大手銀行・110億円が消える」と印刷された。
てか110億マジで渡されたバァさんの反応が気になるww
単に旅費のためにちょいと銀行からくすねただけだべな
ゆかりんまに受けんなwwww
外をのんびり旅行してる紫を想像してなごんでたのに
それが問題だ。
「はいよ、200万円ねっ」
「あっちゃー、手持ち無いからこれでツケといて?」 つ200円
近所のお惣菜屋さんで普通にやってます。21世紀もだいぶ経つのにw
てな訳で紫様、うちの方にも是非とも来てくださらないかしらん。
……あ、でも、お払いは出来れば綺麗なお金で。後が大変だしw
ひゃくじゅうおくえん
おばあちゃん、子音ははっきりww
ふつうに八百屋のおじさんみたいなノリやと思ってた
最近はそういう駄菓子屋ないのかな
こういうノリは大好きだわ
まあその世界での消費税が1.05だとすれば、の話だが
駄菓子も、箱買いできる大人になってからは子供の頃みたいにおいしく食べられなくなったなぁ…
なんであんなにただの紙や粉が美味しかったんだろう
布とかでできている小銭入れと解釈していいのか、
それともスキマのことなのか悩んだ。
それともゆかりんが勘違いしたのか真に受けたのかは本人達のみぞ知るってところですね。
だからって110億円はないだろにw
と最初は思ってたが110億の一部が自分のお金の一部かもしれない、とか思い出したら
素直に笑えなくなってきた。
ゆかりん自重しろマジで。いやでも、おばあちゃんが裕福になるんならそれでもいいのか? 分からん……
結論:やっぱ妖怪って怖いよね!
なんなんだこれ。