レ「どうも、すっかり前書きのキャラと化したレミリアよ」
フ「前回も少ししか出てないしね」
レ「ところでさ、作者も大分スランプよね」
フ「そうだね、大分書くのに時間が掛かるもんね。何時か書くのを放棄してコメントだけになるかも」
レ「まあ、その時はよろしく」
フ「では、始まり始まり~」
下界で博麗神社が復活した頃。
守矢神社では……………
「はふぅ~」
「ぬふ~」
この上なくまったりとしていた。
畳敷きの部屋に置かれたストーブ。
真ん中に置いてあるこたつ。
其処に足を突っ込んでいる神二人。
そしてほのかに漂うシンナーの香り。
「というかさぁ」
「何、神奈子」
「シンナー臭いんだけど」
「ごめん」
と、言いつつも諏訪子様は手を緩めない。
諏訪子様は今、ケロタンクを作成中だった。
少し前までは神奈子様もガンキャノンの製作に勤しんでいたが、既に完成している。
何所で覚えたか細かい目消しもバッチリだ。
「とうかさぁ、それなんなわけ??」
あ、それ私も気になります。
だって、どう見ても普通じゃないですもん。ケロタンク。
「ケロタンク」
「いや、そうじゃなくて。早苗も気になるだろ??」
「ええ、そうですね。ティーガーの胴体からカエルの頭が顔を出してます」
因みに何故、どの胴体か解ったかと言うと、傍に箱が置いてあるからです。
私、こういうの作った事がありませんから。
「大体何所がタンクなんだよ、砲が何所にも付いてないじゃないか」
この頃ヤケに大砲、あるいはキャノンに拘る神奈子様がそういいます。
この前は大きな戦艦を作って、「やっぱ大和はこの巨砲だよなぁー」って言ってました。
あんまりにもキャノ子と言われてキャノンにお熱です。
「これから作るの」
「へぇー、勿論巨砲だろうね」
「ところで、今晩の晩御飯は何がいいですか??」
私の当然な問い掛けにお二人はたっぷり十秒は考えて………
「鍋」
「カレー」
別々の回答をくれました。
さて、どうしましょうか。
神奈子様の鍋を取れば間違いなく諏訪子様が
「早苗は神奈子を選ぶんだっ、ご先祖様を裏切るんだっ」
とか言って自室に篭城するでしょう。
でも、そこで諏訪子様のカレーを取れば今度は神奈子様が
「裏切ったなっ、私の気持ちを裏切ったなっ、諏訪子同様裏切ったんだっ」
とか言い掛かりを付けて来た挙句にこたつに引き篭もり。
こたつの神になってやるとか、アホな事を抜かすんで困ります。
私水仕事やるんだからこの季節辛いんですよ。こたつが無いと。
でも、お二人共良くも悪くも純粋ですから、大体いっつもこんなです。
「ふふ、今日は鍋か。いいねぇ」
「何言ってるのさ神奈子。今日はカレーだよ」
「「ね??」」
お二人共、大人げ無い事言って私を困らせないで下さい。
間を汲んで牛丼にしますよ??
さて、一応買い物には出たものの…………
どうしましょうか??
というか、お二人に晩御飯の質問をする少し前まで私は外で掃除してたんですけど………
主婦の辛い所ですね、すぐさま外に買出しだなんて。
「人里は大分雪かきされてますね」
「ほらほら、もっとちゃんと雪かきしなさい」
「「イエス、ボス」」
風見さんの所に中々にショッキングなお方がお二人も居ました。
なんでしょう、この嫌になる位寒い中半裸で雪かきなんて。
え??私は普段着の上にジャンパーを着てるから大丈夫です。
霊夢さんはどうしてるんでしょうね。
毛布にでも包まって動いてないんでしょうか??
「あー、寒いわねー」
「霊夢、毛布に包まったままご飯食べるのやめなよ」
「そうよ、行儀悪いわよ」
「紫も萃香も煩い。私は人間よ、鬼や妖怪みたいに丈夫に出来てないの。ああ、可哀想な私」
「だから鍋を作りに来てあげたんじゃない」
(………なんだか紫って霊夢の通い妻みたいだなぁ、いや元々夫婦みたいなもんか)
「あら、山の上の風祝じゃない。いらっしゃい」
「誰ですか、このボディービルダーみたいな男の人たちは」
「「男ではない、漢だっ」」
「ボブとディック」
「いや、そうじゃなくて」
「家の労力、ま、それはいいから何買うの」
「いや、それがですね。今晩はカレーにしようか、鍋にしようか悩んでて」
「なるほど………、ボブ、ディック何か良いアイデアは無い??」
その人達に振って大丈夫なんですか??
マトモな回答が期待できないんですけど。
「店長、それならいっそ混ぜてしまえばどうでしょう」
「むしろ、こうしたらどうでしょう。カレーのルーを入れた鍋の中にじゃがいもや人参、そして牛肉を入れてご飯と一緒に食べるのです」
「なるほど、カレー鍋ね」
ほらね。
なんか根本的に違う気がします。
てか、カレーを盛り付けてないだけじゃないですか。
「どう??」
「いえ、どうと言われても。普通にカレー作ったのを盛り付けないで出しただけじゃないですか」
「うーん、それならナンでも入れたらどうよ??」
「何か間違った方向に爆走してますよ、風見さん」
「もうメンドクサイから牛丼でも作ったら??」
「あ、そう思います??」
とか、言いながら結局タマネギ、人参、ジャガイモ、そして牛肉を買ってしまった。
ついででナンも。
私は一体何をやっているんでしょう。
もはやカレー鍋を作るしか………。
「ふふ、この匂いはカレーだね」
「くっ、時代は幼女なのかっ、チクショウ、こたつの神になってやるっ」
「お二人共お待たせしました」
出かける前は非常に散らかっていたこたつの上は綺麗なものです。
ところでケロタンクはどこ行ったんでしょうね。
腕の付いたパーフェクトビ○ザムなら見えますけど。
まさかアレがケロタンクなんて私は信じませんよ、絶対に。
「本日のご飯です」
「やったカレーだ、ところでカレー用のお皿は??」
「ありません、お茶碗でお食べください」
「いや、有ったよね。なんでお茶碗」
「今日は、カレー鍋ですから」
「つまりカレーだよね」
「いいえ、カレー鍋です。なるべく鍋っぽさを出すべくかなりの巨大サイズの野菜が入っています」
そーっと鍋を覗き込んだお二人はゲッという反応を見せた。
「じゃ、ジャガイモがまるでおでんサイズだ………」
「この人参、大根みたいなカットだぞ」
「牛肉はフタに取り分けて置かれてるし」
「あ、それは火を入れてから入れます。鍋っぽく」
お二人は、もうカレーにしようよと言う顔をしますが、元々はお二人が我侭を言ったからです。
少しは反省しちゃってください、マリアナ海溝よりも深く。
「今度からは意見が分かれた時は両方採用しますので、そのおつもりで」
「「うそぉーー」」
「あ、ナンありますけど食べます??」
「「……………」」
あ、カレー鍋も中々いいですね。
お茶碗でカレーを食べるという、カレーの神に対する冒涜もいい所の行為。
因みにお箸ですよ、鍋を食べるのにスプーンは使いません。
「カレーをお箸で食べるのなんて初めてだよ……」
「諏訪子、ナンで食べるんだ、ご飯だとマトモに食べれないぞ」
「あ、蓮華ならありますよ」
「「もう好きにしてー、あははっ」」
…
……
………勝った。
「今日のお昼、何がいいですか??」
「「牛丼でお願いします」」
地味にGJだぞ、おまえら。
あと、これは素晴らしいカレー鍋。
貴公はすごい職人です。スランプなんぞに負けないでください。
アンタの作品が大好物です
これぞ奇跡ですね、と改めて思いました。
神奈子は軍知識にも精通してるとみた!
>マリアナ海溝
マリアリと読んでしまったんですがどうしたらいいでしょうか?
おしえて!マチョリー先生!
読み専はそういう扱いですか、そうですか。
ちなみにきっちり出汁をとって、きりたんぽを入れると美味しいらしいっす。
八坂の神力すげぇwwww
私も久しぶりにアナタの作品が読めてよかったですよ。
2>
ありがとうございます。
3>
嬉しいこと、言ってくれますね。
4>
これぞ早苗さんの奇跡。
5>
神奈子様は確か軍神だったような…………
6>
マ「大丈夫、マリアリでも大丈夫。作者のジャスティスだから」
7>
早苗さんは強い子です。
8>
すみません、どうにもこうにも不適切な発言ですね。謝罪します。
9>
早「と、言う事でリメイクしてもいいですかね??」
諏・神「やめてぇーーーー」
10>
神「私じゃない、早苗の奇跡さ………」
諏「何所見て言ってるのさ」
そ、それ、スサノオの神社だー
すみません、見事に間違えてました。守矢でしたね。
それと細かいかもしれませんけど誤字?報告
>>「とうかさぁ」
『い』抜きでしょうか?独特の表現でしたらすいません
いいえ、ただの誤字です。
いやぁ、ありがとうございます。
こたつの神様にして頂けたら喜び勇んでお持ち帰r(ry
カレー鍋よりカレーはスタンダードに食べたいです。
生卵のせの甘口で。
>「「イエス、ボス」」
幽香「マムとお呼びなさい。マムと」
>人里は大分雪かきさせれてますね→されてますね
八坂組きたーと思ったらボブとディックきたーw
早苗さん、せめてお玉は使わせてあげてください。
ところで最近スーパーでカレー鍋の素を見るのですが氏の策略ですかそーなのかー。
こたつの神様状態になると、中からふとんの隅を押さえて拗ねます。
17>
この場合ボス=店長、なのさ。
18>
誤字修正しました。感謝。
早「お玉が欲しいんですか??鍋ですしね、どうぞ」
諏・神「やったーーー」
19>
ええ、なんでかメインキャラに入ってきました。
まあ、幽香のところに住み着いてるので、仕方無いかと。
………やっべ、マチョリーといい、これでオリキャラ三人かよ。
では。
すみません・・・想像できませんwwwww
てか、みんなして何を作っているやらww
時に神奈子様、大砲の無い戦車はありますぜ。初期の戦車には大砲がありませんでした。第二次世界大戦にも一応、大砲の無い戦車が参戦していたのです。