※ 「最近 少し幻想郷への愛が薄まったかも……」
と不安になった方々にこの作品を捧げます。
人はとても薄情。
恩なんかすぐに忘れてしまう。
人はとても愚か。
難しい事なんて考えない。
人はとても頭が悪い。
大事な事もすぐに忘れてしまう。
だからいつか、幻想郷 の事も忘れてしまうかもしれない。
ほら、そこの花をご覧なさい。
それを「道端に生えてる物」だという認識をしてはダメ。
それを「世界にありふれた物」だと思ってはダメ。
その花はとても綺麗で、葉を覗けば青々としている。
風になびいて ゆらゆらと踊り、光を浴びて気持ちよさそう。
その白い花びらが、ゆらゆら揺れる黄色いおしべが。
鼻をくすぐる青い香りが、それらすべてがその花の証。
ほら、そこの鹿をご覧なさい。
それを「山にひそむ野生の獣」だという認識をしてはダメ。
それを「今晩の夕食」だと思うだけではダメ、足りないの。
彼等は精いっぱい生きていて、日々を懸命に過ごしている。
そして今日も木々の間を駆け巡り、風を切って嬉しそう。
父が居て、母がいて、兄弟がいて敵がいて。
彼等は鹿でありながら、その存在はずっと深い。
さぁ、貴方の「幻想郷」をご覧なさい。
それを「ただ没頭するだけのもの」だという認識ではダメ。
それを「可愛い女の子が沢山いる」なんて全然ダメ。
彼女達は貴方だけの幻想郷で生きてるし、笑っている。
でも同時に、その世界は貴方がいなければ消えてしまう。
貴方が「そう」だと思えば、彼女達は百戦錬磨の戦士になる。
性格の悪い新聞記者になったり、胸に詰め物を入れてたりもするでしょう。
はたまた女性同士で恋に落ちたり、世界を壊す事も出来る。
全ては貴方のさじ加減。
魔理沙と霊夢がキスをしてたかと思えば、
また違う世界で魔理沙とアリスが恋に落ちたりもする。
全ては貴方のさじ加減。
だからくれぐれも忘れないで頂戴。
「貴方の幻想郷」は貴方だけの物。
そこにいる全てを愛してあげて。
そこにいる私達を愛してあげて。
ねぇ? 貴方は誰が好きなの?
霊夢? 魔理沙? 咲夜? それとも私だったりするかしら?
では貴方は彼女のどこを好きになったか思い出して。
貴方はどこに惹かれたか、それをもう一度思い出して。
カッコ良かった? 可愛かった? 強かった? 弱かった?
それをもう一度思い出してあげて。
事細かに、思いだしてあげて。
それを「漠然となんか好き」という認識ではダメ。
それを「忘れたけど好きなハズ」なんてもっとダメ。
人間と言う物は、大事なことは覚えている。
霊夢が好き、それはずっとずっと覚えているの。
でもね。
人間はとても薄情。
「好き」ばっかり覚えていて「どこが好きか」なんて忘れちゃう。
可愛そう、彼女がとても可愛そう。
貴方の世界で彼女は確かに生きていたのに。
「なんとなく」に埋まってしまった彼女。
愛してる? 幻想郷を愛してる?
愛してる? 貴方の幻想郷は、まだ愛されてる?
忘れる事は罪じゃない。
でも、彼女への愛が分からなくなったら。
彼女への想いがあやふやになったら。
思いだしてあげて、彼女のどこが好きだったかを。
よみがえらせて、貴方の幻想郷を。
きっと貴方は、私が幻想郷を愛しているくらい。
貴方は「貴方の幻想郷」を愛しているのだから。
さぁ、霊夢に話しかけてあげて。
ほら、魔理沙がまた悪さをしようとしてる。
あら、咲夜の紅茶はおいしいかしら?
まぁ、妖夢がまた空回りをしてる、おかしいわ。
はて、紅魔館のパーティはどんな感じだったかしら?
あぁ、雪の日の幽々子はさぞ美しい事でしょう。
貴方の幻想郷はまだまだ未熟。
きっと蓬莱の薬師が、毎朝何をやっているか、なんて分からない。
貴方の幻想郷はまだまだ未熟。
足りないのなら、他から持ってくれば良いのです。
他の方も幻想郷を持っていらっしゃいます。
ある方の幻想郷では、薬師は朝には薬を作っておりました。
またある方の幻想郷では、薬師は姫を起こしておりました。
では、貴方の幻想郷の薬師は、朝に何をしてると思う?
全ては貴方のさじ加減。
貴方が望めば、弟子を虐めてストレス発散するかも知れない。
貴方が望めば、彼女は兎を愛でるかもしれない。
なんだって出来る、ここは貴方の幻想郷。
弟子に欲情している? いつもイライラしている?
どれだっていいし、どの組み合わせだっていい。
貴方の世界には「八意永琳」という存在が無限にいてもいい。
さぁ、ここは幻想郷。
ここは貴方の幻想郷。
私が悪だくみをしているのは、私の意地が悪いからかしら?
私が天人に怒った理由はなんだと思う?
私は本当に幻想郷を愛しているのかしら?
そもそも、私は誰なのかしら?
さぁ、ここは幻想郷。
ここは貴方の幻想郷。
愛・憎しみ・羨望・嫉妬・欲望……そして消滅。
幻想郷はすべてを受け入れる。
それはそれは残酷な話ですわ。
ねぇ、貴方の幻想郷は今日も彩られているかしら?
彩りが足りない?
ならば、さぁ。
「ここ」にはあまたの人の「彼等の幻想郷」があるわ。
それを通じて、貴方の幻想郷をよみがえらせて。
そして、愛してあげてくださいな。
『貴方の幻想郷』 を
と不安になった方々にこの作品を捧げます。
人はとても薄情。
恩なんかすぐに忘れてしまう。
人はとても愚か。
難しい事なんて考えない。
人はとても頭が悪い。
大事な事もすぐに忘れてしまう。
だからいつか、幻想郷 の事も忘れてしまうかもしれない。
ほら、そこの花をご覧なさい。
それを「道端に生えてる物」だという認識をしてはダメ。
それを「世界にありふれた物」だと思ってはダメ。
その花はとても綺麗で、葉を覗けば青々としている。
風になびいて ゆらゆらと踊り、光を浴びて気持ちよさそう。
その白い花びらが、ゆらゆら揺れる黄色いおしべが。
鼻をくすぐる青い香りが、それらすべてがその花の証。
ほら、そこの鹿をご覧なさい。
それを「山にひそむ野生の獣」だという認識をしてはダメ。
それを「今晩の夕食」だと思うだけではダメ、足りないの。
彼等は精いっぱい生きていて、日々を懸命に過ごしている。
そして今日も木々の間を駆け巡り、風を切って嬉しそう。
父が居て、母がいて、兄弟がいて敵がいて。
彼等は鹿でありながら、その存在はずっと深い。
さぁ、貴方の「幻想郷」をご覧なさい。
それを「ただ没頭するだけのもの」だという認識ではダメ。
それを「可愛い女の子が沢山いる」なんて全然ダメ。
彼女達は貴方だけの幻想郷で生きてるし、笑っている。
でも同時に、その世界は貴方がいなければ消えてしまう。
貴方が「そう」だと思えば、彼女達は百戦錬磨の戦士になる。
性格の悪い新聞記者になったり、胸に詰め物を入れてたりもするでしょう。
はたまた女性同士で恋に落ちたり、世界を壊す事も出来る。
全ては貴方のさじ加減。
魔理沙と霊夢がキスをしてたかと思えば、
また違う世界で魔理沙とアリスが恋に落ちたりもする。
全ては貴方のさじ加減。
だからくれぐれも忘れないで頂戴。
「貴方の幻想郷」は貴方だけの物。
そこにいる全てを愛してあげて。
そこにいる私達を愛してあげて。
ねぇ? 貴方は誰が好きなの?
霊夢? 魔理沙? 咲夜? それとも私だったりするかしら?
では貴方は彼女のどこを好きになったか思い出して。
貴方はどこに惹かれたか、それをもう一度思い出して。
カッコ良かった? 可愛かった? 強かった? 弱かった?
それをもう一度思い出してあげて。
事細かに、思いだしてあげて。
それを「漠然となんか好き」という認識ではダメ。
それを「忘れたけど好きなハズ」なんてもっとダメ。
人間と言う物は、大事なことは覚えている。
霊夢が好き、それはずっとずっと覚えているの。
でもね。
人間はとても薄情。
「好き」ばっかり覚えていて「どこが好きか」なんて忘れちゃう。
可愛そう、彼女がとても可愛そう。
貴方の世界で彼女は確かに生きていたのに。
「なんとなく」に埋まってしまった彼女。
愛してる? 幻想郷を愛してる?
愛してる? 貴方の幻想郷は、まだ愛されてる?
忘れる事は罪じゃない。
でも、彼女への愛が分からなくなったら。
彼女への想いがあやふやになったら。
思いだしてあげて、彼女のどこが好きだったかを。
よみがえらせて、貴方の幻想郷を。
きっと貴方は、私が幻想郷を愛しているくらい。
貴方は「貴方の幻想郷」を愛しているのだから。
さぁ、霊夢に話しかけてあげて。
ほら、魔理沙がまた悪さをしようとしてる。
あら、咲夜の紅茶はおいしいかしら?
まぁ、妖夢がまた空回りをしてる、おかしいわ。
はて、紅魔館のパーティはどんな感じだったかしら?
あぁ、雪の日の幽々子はさぞ美しい事でしょう。
貴方の幻想郷はまだまだ未熟。
きっと蓬莱の薬師が、毎朝何をやっているか、なんて分からない。
貴方の幻想郷はまだまだ未熟。
足りないのなら、他から持ってくれば良いのです。
他の方も幻想郷を持っていらっしゃいます。
ある方の幻想郷では、薬師は朝には薬を作っておりました。
またある方の幻想郷では、薬師は姫を起こしておりました。
では、貴方の幻想郷の薬師は、朝に何をしてると思う?
全ては貴方のさじ加減。
貴方が望めば、弟子を虐めてストレス発散するかも知れない。
貴方が望めば、彼女は兎を愛でるかもしれない。
なんだって出来る、ここは貴方の幻想郷。
弟子に欲情している? いつもイライラしている?
どれだっていいし、どの組み合わせだっていい。
貴方の世界には「八意永琳」という存在が無限にいてもいい。
さぁ、ここは幻想郷。
ここは貴方の幻想郷。
私が悪だくみをしているのは、私の意地が悪いからかしら?
私が天人に怒った理由はなんだと思う?
私は本当に幻想郷を愛しているのかしら?
そもそも、私は誰なのかしら?
さぁ、ここは幻想郷。
ここは貴方の幻想郷。
愛・憎しみ・羨望・嫉妬・欲望……そして消滅。
幻想郷はすべてを受け入れる。
それはそれは残酷な話ですわ。
ねぇ、貴方の幻想郷は今日も彩られているかしら?
彩りが足りない?
ならば、さぁ。
「ここ」にはあまたの人の「彼等の幻想郷」があるわ。
それを通じて、貴方の幻想郷をよみがえらせて。
そして、愛してあげてくださいな。
『貴方の幻想郷』 を
だって他の方々の幻想郷が素敵すぎるんだもん!
己の幻想郷なんて薄すぎて霞んじゃうよ!
でもでもゆかりんが可愛いってのには激しく同意できました。
あと『守矢さん家のかにゃこたま』とか『月の萌えっ娘えーりんししょー』とか『紅の花嫁れみゅん・すかぁれっと』とか『冬の艶華レちぃ・ほわいとろっく』も可愛いと思いますです。
東方のSSっつーより書き手や読者への直接的なメッセージっぽいっつーか
なんというか、ちょっと場違いだと思います
我が幻想郷は今だ完成に至らずと思って
日々思い、書き続けるだけだと思っています
藍様…貴方に会うために頑張った妖々夢…今だ忘れておりません(原点)
さっそく、私の幻想郷を彩ってきます。
故に自身では幻想郷を作らず、私は幾つもの幻想郷を見守る影となりましょう。
……と、ROM専が申しております。
本当は才能と時間がないだけですがorz
転石さんの「優しい歴史の隠し方」は創想話読み始めたころに一読させていただきました。
結構前に読んだのでだいぶ記憶が薄れているのですが、虫の妖怪二人が慧音に向かってきた理由が明らかになる場面で、
「ああ妖怪にも友情とか愛とかはあるのだなあ」と、なんか妙に安心したことを今でもはっきり覚えています。
転石さんの作品もまた、俺があれを書くためのエネルギーになってくれたのですよ。ありがとうございました。
なんて、のほほんと読んでたら後書きで自分の名前が出てきて吃驚仰天、ちょっと出しゃばってみたりしました。
違ってたら申し訳ないんですが、ひょっとしてその5のコメント280氏だったりしますか?
コメント中に絵筆って書いてあって、誰かなあってちょっと気になっていたものでして。
あと俺もゆかれいむは非常にいいものだと思います。言わなくても分かるかもしれませんけどw
長々と失礼しました。なんかスゲー嬉しかったもので……勘弁してやってくださいまし。
なんか凄い人達がたくさんいる気がします、ていうか居ます、ビビってます。
>>1 か、かにゃこたま仲間だ! サ、サケモッテコーイ!
アウトなんてとんでもございませんっ、それは満たされているからでしょう。
>>2 ご指摘の通りメッセージ性を入れてみましたが場違いでしたかっ。
以後は場違いでない作品を作らせて頂きますっ。
>>3 完成に近づくと「みかん」が「みょん」にしかみえなかったり「あの子美人だな慧音っぽい」
とか日常生活で呟くそうです、気を付けて下さい! でも頑張って下さい!
>>4 wawawaの人だ、キャー! 核ー。
彩られてよりパワーアップしたり自分の姿を見失ってはまた強くなるんですね、楽しみです!
>>5 すいませんそのセリフめちゃカッコいいんですが。>私は幾つもの~
なるほど、その考えはありませんでした。 ならば精一杯見守って頂きます頑張ります。
>>6 あわわ、280でございます。 えーとすいません色々と嬉しくて死んでしまいそうです。
似た様な考えで嬉しい限り! 筆は久しいケド絵筆は4日ぶりでした、紛らわしくてごめんなさい;
氏の幻想郷に活力を頂いた歯車が、氏を更に加速させん事を願い精進していきます!
そうですよね、私だけの大切な幻想郷を捨ててはいけませんよね。
私の行いにそのような行為がなかったか、見直す必要がありそうです。
幻想郷は、すばらしい。