注意:前回の続きです。
割と普通にデュエルします。ネタ成分低め。
ルールが分かる方でないときついです。
輝夜 「さて。そんなわけで最終トーナメントの組み合わせなんだけど、
今の試合の1位と2位の輩はちょっとこっちにきてくれるかしら?」
レミ 「来てやったよ」
アリス「来てやったわ」
輝夜 「まず1位のあんたね。とりあえず3位と4位のどっちとやりたいのか、
希望を聞きたいんだけど・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん?」
パチェ「あらこれは・・・・・・・・・・・・雨?」
魔理沙「うわ、降ってきたな・・・・・・・・・・・・まったく、これからいよいよって時に」
咲夜 「ぎゃあああああああああ!! お嬢様、体が溶けてます!」
レミ 「さ、咲夜・・・・・・たす、け・・・・・・」
にとり「うおぅ・・・・・・ホラーですねぇ」
文 「いや~、まさかこんな絵が撮れるなんてねぇ。激写激写♪」
咲夜 「撮ってないで助けなさいよ!」
鈴仙 「ううっ、気持ち悪い・・・・・・
あれ? でもあなたはあまり慌てないんですね」
パチェ「いやまあ、ほっときゃ勝手に再生するしね」
妖夢 「ひゃうっ!」
幽々子「何よ妖夢。しゃっくりなんて子供じゃないんだから」
妖夢 「ち、違いますよ。今、向こうの空が光って・・・・・・・・・・・・わたし、雷は苦手で・・・・・・」
紫 「尚更子供っぽいわねぇ。くすくす」
輝夜 「とにかく、このままじゃ大会どころじゃないわね。
一旦中止よ。全員、神社の中に入って」
霊夢 「だから勝手に入るなって何度・・・・・・ああ、しかも濡れた体で」
魔理沙「ったく、ほんとに濡れちまったぜ。災難だな」
アリス「そうね。まさかいきなり雨が降ってくるなんて。レミリアは大丈夫?」
咲夜 「ええ。なんとか体の右半分だけで済みました」
レミ 「・・・・・・ぅぁ・・・・・・ぅ」
魔理沙「そ、それ大丈夫なのかよ・・・・・・うえぇ」
パチェ「これがSSでよかったわね。お見せできなくて」
文 「でも、続きはどうするつもりなんでしょうか。
まさか、こんなクソ狭い神社の中でやるつもりですか?」
霊夢 「クソで悪かったわね」
輝夜 「うーん、後日に引き伸ばしたくはないし・・・・・・ちょっと話し合いが必要ね」
神奈子「その必要はないわよ」
アリス「・・・・・・!?」
妖夢 「この声は・・・・・・!」
神奈子「よろし、よろし。一同、出迎え大義」
霊夢 「・・・・・・神奈子!?」
魔理沙「出迎えもなにも、お前が勝手に来たんじゃないか」
パチェ「誰?」
咲夜 「ああ、そういえばパチュリー様はあんまり宴会来ないからご存知ありませんでしたね。
この方は八坂様。一応神様です」
神奈子「一応じゃなくて、正真正銘山の神よ。以後よろしくね」
パチェ「はいよろしく」
文 「あらこんにちは、八坂様。今日も相変わらず大きいですね、後ろの縄」
鈴仙 「あれ、縄だったんですか。一瞬布かと思いました」
神奈子「ワ○ナスじゃないわよ」
早苗 「皆さん、ご無沙汰しております」
霊夢 「ああ、あんたもいたの」
早苗 「いたんですっ」
妖夢 「で、今回は何しにいらしたんですか。
悪いんですが今わたしたちは取り込み中で・・・・・・」
神奈子「知ってるわよ。ずいぶんと楽しそうねぇ、デュエルモンスターズ」
永琳 「・・・・・・・・・・・・知っていたのですか? 今日がその大会だと」
神奈子「気づいたのはついさっきだけどね。
何よ、ひどいじゃない。
そんな面白そうなことやるのに、わたしたちに教えてくれないなんてさー」
文 「あれ? 新聞は配ったはずですが」
早苗 「ああ、それは洩矢様が佃煮を濾すのに使ってました」
文 「(・・・・・・ビキビキ)」
輝夜 「それで、何の用よ。悪いけど、もう大会も終盤なの。
ギャラリーが増えるのは構わないけど、邪魔だからその鬱陶しい縄はとってもらいたいわね。
というか、とりなさい。ただでさえこの狭さで人口密度が上がってるんだから」
神奈子「あいにくと、これはわたしのトレードマークなの。外すわけにはいかないわ。
なにせこれがないと、信仰値が30%減なもんでねぇ」
魔理沙「あの縄はそんな重要だったのか・・・・・・」
アリス「なんていうか、うすっぺらい信仰もあったものね」
輝夜 「ふん。とらないんだったら、出てけ。
神様なんかお呼びじゃないってのよ。シッシッ」
神奈子「あらら、つれないわねぇ。
でもさ。わたし達に出て行かれたら、困るのはあんた達なんじゃないの?」
パチェ「・・・・・・どういう意味かしら?」
永琳 「・・・・・・・・・・・・やはり。この雨は、あなたたちの仕業だったんですね」
輝夜 「なんですって!?」
幽々子「なるほどねぇ。わたしもおかしいと思っていたのよ。
さっきまで空にあんなに霊がいたのに、雲蜘蛛の子散らすようにいなくなってたんだもの。
風の神がきたんじゃ、恐れをなして逃げるわけよね」
神奈子「正確には、やったのは早苗だけどね」
早苗 「そうなんです。わたしがやったんです」
霊夢 「嬉しそうに白状するな」
魔理沙「なるほどな。あいつの雨を降らす程度の能力で、雷雲を呼んだのか」
早苗 「奇跡を起こす程度の能力ですっ」
神奈子「とまあ、そんなわけで。
屋外で続きをしたかったら、わたしを大会に参加させなさい。
これは命令よ」
咲夜 「脅迫じゃないですか」
輝夜 「ふざけないで。
そんなの、この大会運営委員長であるこのわたしが断じて認めないわ。
即刻、この場から立ち去りなさい!」
鈴仙 「おお、なんだか姫様がかっこいいです。う~、さむさむ」
妹紅 「あんな雨でずぶ濡れなのにかっこいいも何もないけどね。
てか兎、わたしで暖をとってんじゃないよ」
神奈子「ふうん、ケチね。まあ出場を認めてくれないんなら、この大会をぶっ潰すまでよ。
この神社もろともね」
霊夢 「なっ、何ムチャクチャ言ってんのよ!」
神奈子「別にわたしにとっちゃ無茶じゃないわよ?
オンバシラの二、三本降らせば簡単に潰れるでしょ。こんな茅屋」
アリス「あんな調子でよく信仰が集まるものね」
魔理沙「信仰っていうか恐怖で集めてる感じがするけどな」
永琳 「姫様、どうなさいます? あの方、顔は笑ってるけど本気みたいですが・・・・・・」
輝夜 「ふん。決まってるわ。トチ狂った神様には、力づくしかないもの。
おい、そこの縄」
神奈子「あん? 縄ですって?」
輝夜 「あんたなんか縄でいいわ。なんなら蝿でもいいわよ」
にとり「字が似てるだけでは・・・・・・」
輝夜 「これはデュエルモンスターズの大会よ。
だったらオンバシラだのなんだのじゃなくて、デュエルで決めるってのはどう?」
咲夜 「デュエルですって?」
神奈子「ククク・・・・・・・・・・・・なるほど、デュエルね。
わたしが勝ったら、四の五の言わず出場を認めてくれるんでしょうね?」
輝夜 「出場でも優勝でも認めてやるわ。
ただしあなたが負けたら、おとなしくギャラリーに加わる事。
もちろん、その邪魔くさい縄もとっぱらってね」
永琳 「姫様。よろしいので? 万が一敗れたら・・・・・・」
輝夜 「あん? その時はじゃんけんで負けた奴にでも代わりに落ちてもらうわ」
魔理沙「おいコラふざけんな」
輝夜 「負けてから考えるってことよ。まあ、そんなこと万に一つでしょうけど」
霊夢 「ちょっと待ってよ。あんたが神奈子とやるの?」
輝夜 「そうよ。文句ある?」
霊夢 「大ありよ。わたしもやるわ」
輝夜 「はあぁ? なんであんたがしゃしゃり出てくるの。
お呼びじゃないってのよ。すっこんでなさい」
霊夢 「嫌よ。ここはわたしの所有地なの。好き勝手させるわけにはいかないわ」
アリス「そういやそうだったわね。すっかり忘れてたわ」
妖夢 「あれ、でも神社は公共の場じゃ・・・・・・」
霊夢 「わ・た・し・の博麗神社よ。柱なんかに潰されてなるもんですか」
神奈子「そっちが二人じゃあ、こちらもそうするしかないわねぇ。諏訪子」
神奈子「・・・・・・・・・・・・ってあれ? 早苗、諏訪子は?」
早苗 「見ての通り、いらしてませんよ。今頃気づいたんですか?」
神奈子「はあぁ~!? 何でよ。
わたしは呼んで来いっつったよな? な?」
早苗 「呼びに行きましたよ。八坂様が神社のデュエル大会に乱入しに行くって。
そしたらあの方、なんて言ったと思います?
神奈子は頭はいいけど、バカなのが玉に傷なのよね。ですって。
いやあ、わたしゃ思わずプッて吹いちゃいましたよ、プッて。
さすがあの方は付き合い長いだけありますわ。よくわかってらっしゃる。
その点わたしなんかまだまだで・・・・・・」
神奈子「・・・・・・・・・・・・それであいつは来なかったの?」
早苗 「ですから、佃煮を作るからそんな暇は無いんですってよ。
イナゴは鮮度が大事だとか言って、今日中作らなくちゃダメなんだそうです。
そんなことも知らないのかって逆にバカにされましたよ。
命令したのは八坂様ですって言ったら、じゃあバカはやっぱりあいつねって呆れてました」
神奈子「・・・・・・」
パチェ「爆発まであと5秒、てことかしら」
早苗 「ああでも祭なんだったら、おみやげにたこ焼きでも買ってきてだそうです。
洩矢様もかわいいですよねぇ。たこが食べれないのにたこ焼きは大好きなんだもの。
中身だけプッて出すんですよ、プッて。柿じゃないんだから、ねぇ。
まあとにかく、いつものたこ無しのやつでいいですよね・・・・・・・・・・・・
って、雨降らしちゃったら屋台できないじゃないですか。
まあ、仕方ないからここは焼き鳥で我慢してもらいますか。
ちょうど焼き鳥屋もいることだし・・・・・・・・・・・・ねえ?」
神奈子「・・・・・・っ!」
早苗 「・・・・・・ぶっ! げふっ!」
神奈子「っ! っ!」
鈴仙 「(オンバシラの数が半端ない・・・・・・・・・・・・ありゃよけきれないわ)」
アリス「意外ともったじゃない。8秒くらいかしら」
パチェ「ふむ。誤算だったわね」
神奈子「・・・・・・ハァ、ハァ。仕方ないわ。早苗、お前が代わりに出な」
早苗 「・・・・・・」
霊夢 「大丈夫なの? 動かないんだけど、こいつ」
神奈子「早苗はオンバシラの十本や二十本でくたばりゃしないわ。
中身は生身の人間だけど」
魔理沙「生身の人間だったら内臓破裂してるだろ」
輝夜 「いいわ。雨を止めて外に出なさい。
勝負はタッグデュエル。負けた方は素直に言う事を聞く。いいわね」
神奈子「結構結構。さあさ、始めようじゃない。命よりも楽しい、無間のデュエルをねぇ」
輝夜 「霊夢」
霊夢 「・・・・・・何?」
輝夜 「一応言っておくわ。手を出すのはいいけど、足をひっぱったら殺すわよ」
霊夢 「構わないわ。わたしは自宅が守れればそれでいいの。
あいつの信仰値、全部吹き飛ばしてやるんだから」
輝夜【礼節のオブラート】 LP8000 霊夢【ネオスへと続く道】
VS
神奈子【神の火を制御せよ】 LP8000 早苗【ハルキゲニアの海へ】
永琳 「先攻後攻は、コイントスで決めます。よろしいですね?」
神奈子「よろし、よろしよ。じゃあ裏ね」
輝夜 「ふん、まあいいわ。じゃあわたしが表ね」
永琳 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・表ですね。姫様の先攻で始めてください!」
輝夜 「当然よ。ああ、やっとデュエルができるわ。ドロー!」
輝夜 「宝玉獣、サファイアペガサスを召喚!」
《宝玉獣(ほうぎょくじゅう) サファイア・ペガサス/Crystal Beast Sapphire Pegasus》 †
効果モンスター
星4/風属性/獣族/攻1800/守1200
このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、
自分の手札・デッキ・墓地から「宝玉獣」と名のついたモンスター1体を
永続魔法カード扱いとして自分の魔法&罠カードゾーンに表側表示で置く事ができる。
このカードがモンスターカードゾーン上で破壊された場合、
墓地へ送らずに永続魔法カード扱いとして
自分の魔法&罠カードゾーンに表側表示で置く事ができる。
パチェ「早速出たわね。宝玉獣」
輝夜 「と~ぜんレリーフレアよ! 見なさいこの輝きを! オ~ッホホホホホ!!」
永琳 「(こいつ・・・・・・つくづく成長しねぇ)」
輝夜 「誘発効果でデッキからコバルトイーグルを魔法・罠ゾーンに置くわ。
さらにフィールド魔法、レインボー・ルインを発動!」
《虹(にじ)の古代都市(こだいとし)-レインボー・ルイン/Ancient City - Rainbow Ruins》 †
フィールド魔法
自分の魔法&罠カードゾーンに存在する
「宝玉獣」と名のついたカードの数により以下の効果を得る。
●1枚以上:このカードはカードの効果によっては破壊されない。
●2枚以上:1ターンに1度だけプレイヤーが受ける
戦闘ダメージを半分にする事ができる。
●3枚以上:自分フィールド上の「宝玉獣」と名のついた
モンスター1体を墓地へ送る事で、魔法・罠カードの発動を無効にし破壊する。
●4枚以上:1ターンに1度だけ自分のメインフェイズ時に
自分のデッキからカードを1枚ドローする事ができる。
●5枚:1ターンに1度だけ自分のメインフェイズ時に
魔法&罠カードゾーンに存在する「宝玉獣」と名のついた
カード1枚を特殊召喚する事ができる。
輝夜 「これぞ絢爛、綾錦。極彩に満ちたわたしのフィールド。前座は整った次第よ。
次はあなたの色を見せてもらおうかしら。ターンエンド」
輝夜 LP8000:手札4:サファイア、ルイン、コバルト(宝玉)
霊夢 手札5
神奈子 LP8000:手札5:無し
早苗 手札5
神奈子「ふふふ、色ときたか。ならわたしの色を当ててごらんなさい。ドロー」
神奈子「・・・・・・あらら、引いちゃったわね。一つ言っておくわ、蓬莱の輝夜。
相手がどんなデッキかもわからないうちに、フィールド魔法なんか使っちゃ駄目よ」
輝夜 「何ですって?」
神奈子「ククク・・・・・・フィールド魔法発動、ヴェノムスワンプ」
《ヴェノム・スワンプ/Venom Swamp》 †
フィールド魔法
お互いのターンのエンドフェイズ毎に、フィールド上に
表側表示で存在する「ヴェノム」と名のついたモンスター以外の
表側表示で存在する全てのモンスターにヴェノムカウンターを1つ置く。
ヴェノムカウンター1つにつき、攻撃力は500ポイントダウンする。
この効果で攻撃力が0になったモンスターは破壊される。
鈴仙 「こちらもフィールド魔法!?」
妖夢 「これは・・・・・・毒の沼地か。薄気味悪い」
神奈子「新たなフィールド魔法が張られたことで、レインボールインは破壊されるわ」
輝夜 「な・・・・・・わたしのルインが!」
パチェ「フィールド魔法を使うデッキ同士の対決だと、基本的に後出しの方が有利になる。
そういうことね。それにしても、このフィールドは・・・・・・」
神奈子「そういえば、この縄のことを知りたがっていたわね。
このしめ縄は輪廻再生を司る蛇神を形作ったもの。
西洋でいうアスクレピオスの杖と同じね。
蛇神は古くから母なる豊穣の神として、
あるいは災いと災厄をもたらす天候神として、信仰を得てきた。
あなたにも数千年に渡る歴史の末に紡がれた、大いなる神徳の何たるかを教えてあげるわ」
神奈子「現れなさい。ヴェノム・スネーク」
《ヴェノム・スネーク/Venom Snake》 †
効果モンスター
星3/地属性/爬虫類族/攻1200/守 600
1ターンに1度だけ、相手フィールド上モンスター1体に
ヴェノムカウンターを1つ置く事ができる。
この効果を使用したターンこのモンスターは攻撃宣言をする事ができない。
魔理沙「うわっ、蛇だぜ」
霊夢 「あら、蛇ね」
アリス「まあ蛇なんて森に腐るほどいるけど」
妖夢 「うう・・・・・・皆さんなんで平気なの」
幽々子「いまさら幻想郷で蛇ぐらいで腰抜かす奴なんて、妖夢ぐらいのものよ」
妖夢 「べっ、別に腰なんて抜かしてませんよ。ちょっと失神しそうになっただけで・・・・・・」
輝夜 「で? そんな貧弱な爬虫類がなんだっていうのかしら?」
神奈子「見た目で判断するとどういう目に遭うか、どこの誰からに教わらなかったかしら?
そのうち蛇に睨まれた蛙になること請け合いよ。
ヴェノムスネークの起動効果発動。
1ターンに一度、相手モンスターに毒を注入し、ヴェノムカウンターを一つ乗せることができる。
そしてヴェノム・スワンプが場にある限り、ヴェノムカウンターが乗っているモンスターは
攻撃力が500ダウンするのよ」
レミ 「何もしなくとも勝手に毒で攻撃力が下がっていくわけか・・・・・・嫌なフィールドね」
魔理沙「おお。お前、もう大丈夫なのか」
レミ 「なんとか首から上は再生できたわ。体は右半分がまだだけど」
アリス「そんな、無理して会話に加わらなくてもいいわよ」
神奈子「サファイアペガサスにカウンターを一つ乗せるわ。
カードを1枚伏せて、ターンを終了」
神奈子「そしてこのエンドフェイズ、ヴェノムスワンプの効果が発動される。
場のヴェノムモンスター以外のモンスターに、全てヴェノムカウンターを一つ乗せる。
これでサファイアペガサスは攻撃力800までダウンしたわ。
ちなみにこの効果で攻撃力が0になると、そのモンスターは破壊されるからね」
輝夜 LP8000:手札4:サファイア(攻800・毒2)、コバルト(宝玉)
霊夢 手札5
神奈子 LP8000:手札3:スネーク、スワンプ、伏せ1
早苗 手札5
鈴仙 「うわ、これは相当厄介ですね」
妹紅 「お、言うじゃない。じゃあどのくらい厄介か、説明してもらえるかしら」
鈴仙 「え? ええとですね・・・・・・・・・・・・
あのフィールド魔法は、毎ターン全てモンスターを弱体化する力があります。
しかし例外として、神奈子さんのヴェノムモンスターはその影響の外にあります。
よって相手側だけが、一方的に攻撃力を下げていくリスクを負うことになる。
しかも攻撃力が0になれば破壊されるから、壁モンスターはほとんど役に立ちません。
宝玉獣自体は、元々攻撃力の低いモンスター群ですし。
頼みの綱としては、霊夢がどんなデッキかなんですけど・・・・・・」
妹紅 「なあ、お前。何真面目に答えてるの」
鈴仙 「・・・・・・えっ、はい?」
妹紅 「どう考えても、今のはボケるところだろ、気が利かないな」
鈴仙 「(・・・・・・・・・・・・あなたもわたしに冷たいんですか)」
霊夢 「相手が蛇だろうがなんだろうが、うちのささやかな住まいだけは絶対に守るわ!
ドロー!」
霊夢 「わたしは毎度のように、E・HEROエアーマンを召喚!」
《E・HEROエアーマン/Elemental Hero Stratos》 †
効果モンスター(制限カード)
星4/風属性/戦士族/攻1800/守 300
このカードの召喚・特殊召喚に成功した時、
次の効果から1つを選択して発動する事ができる。
●自分フィールド上に存在するこのカードを除く
「HERO」と名のついたモンスターの数まで、
フィールド上の魔法または罠カードを破壊する事ができる。
●自分のデッキから「HERO」と名のついた
モンスター1体を選択して手札に加える。
霊夢 「デッキからE・HEROを手札に加えることができる。わたしはネオスを持ってくるわ」
霊夢 「蛇なんざひん剥いて鞄にしてやるわ。
エアーマンで、ヴェノムスネークに攻撃! エアーシューター!」
魔理沙「だからそれは風男違いだと何度・・・・・・」
神奈子「破壊されるけど、その前にトラップ発動よ。ダメージ=レプトル。
その効果によって、デッキからヴェノム・コブラを守備表示で特殊召喚」
LP8000→7400
《ダメージ=(イコール) レプトル/Damage = Reptile》 †
永続罠
爬虫類族モンスターの戦闘によってダメージを受けたとき、
そのダメージの数値以下の攻撃力を持つ爬虫類族モンスター1体を
デッキから特殊召喚する事ができる。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
《ヴェノム・コブラ/Venom Cobra》 †
通常モンスター
星4/地属性/爬虫類族/攻 100/守2000
堅いウロコに覆われた巨大なコブラ。
大量の毒液を射出して攻撃するが、その巨大さ故毒液は大味である。
幽々子「また新しい蛇ね。精力がつきそうだわ~」
妖夢 「う、うーん。まあ、マムシじゃなくてコブラですけどね」
神奈子「ちなみにこれは永続トラップなので、この先何度でも使用できるわ」
鈴仙 「守備力2000、サファイアペガサスの攻撃は通らないわね」
魔理沙「あれはバニラモンスターだが、名前にヴェノムとついている以上、
ヴェノムスワンプの効果は受けないわけだ。さすがに戦術に穴が無いぜ」
アリス「というか、ネオスってことは今回霊夢はE・HEROじゃなくてネオスデッキなの?
大丈夫なのかしら。ただ融合すればいいE・HEROと違って、
コンタクト融合メインは上級者向けのデッキよ。
それこそ結城十代みたいな馬鹿げた引き運でも無い限りは・・・・・・」
魔理沙「まあまあ。あいつもやる時はやる奴だ。
ただでさえ今回は、自分の住居の命運がかかってるんだからな。
これから寒くなってくるって時期に、宿無しはきついぜ」
アリス「別にあいつが宿無しになろうが乞食になろうが構わないけど、
もし負けたらとばっちりでこっちが失格なんてことになりかねないしねぇ。
で、わたし相手の神様は最近知り合ったばかりであんまり知らないんだけど、こっちは?」
魔理沙「ああ、あいつはなかなか話せる奴だぜ。神様のくせにちっとも堅苦しくないしな」
文 「喋るのが好きなんですよ。3分喋らなければ口が腐ると本人は言っています」
魔理沙「躁病の気があると言ってもいいな。
しかも酒入ったらさらに饒舌になるし、神様ってより総会屋の方が似合ってる気がするが」
アリス「ていうか、人格じゃなくてデュエルの腕前を訊いてるんだけど・・・・・・」
魔理沙「やったことないから知らないぜ」
アリス「(・・・・・・ビキビキ)」
霊夢 「あんたもなかなかやるじゃない。
メインフェイズ2で、サファイアペガサスを守備表示に変更。
カードを1枚伏せて、ターン終了よ」
輝夜 LP8000:手札4:風男(攻1300・毒1)、サファイア(攻300・毒3)、コバルト(宝玉)、伏せ1
霊夢 手札5
神奈子 LP7400:手札3:コブラ、スワンプ、レプトル
早苗 手札5
早苗 「うう・・・・・・・・・・・・あれ、ここは・・・・・・」
永琳 「気がついた?」
早苗 「ああ、はい。これって・・・・・・ひょっとして、もうデュエルしてるんですか?」
鈴仙 「してるも何も、次はあなたのターンですよ」
早苗 「ええっ! そうだったんですか・・・・・・」
永琳 「うちの気つけ薬を使っておいたわ。
とりあえずデュエルするくらいには体も動かせると思うけど、どう?」
早苗 「はい、大丈夫です。薬までいただいて、わざわざ申し訳ありません・・・・・・」
永琳 「(素直ないい娘ね・・・・・・)
気にしないで。運営委員として、もしもの時を想定して準備しておくのは当然だから」
早苗 「はい。本当に、ありがとうございます。
それに、うちの神様がご迷惑をかけて・・・・・・」
輝夜 「ねえ。気がついたようなら、そろそろ続きをしてもらえないかしら」
神奈子「そうよ早苗。とっととなさい。全員待ちくたびれてんのよ」
早苗 「・・・・・・・・・・・・は? くたびれる?
くたびれるのは背中のデカブツのせいじゃないんですか?」
神奈子「なっ! これはわたしのトレードマークで・・・・・・」
早苗 「でかすぎるから視界に入るだけで鬱陶しいくて仕方ないんですよ。
トレードだかオレオだか知りませんが、そんなクソくだらない物かついでる
余裕があったら、信仰集めるために大道芸でも練習してなさい。
わからないならそこで正座でもして無い頭捻り出してろこの三流神様が」
神奈子「(・・・・・・ポカーン)」
永琳 「(み、身内には厳しいのね・・・・・・)」
早苗 「ったく。まあこうなった以上しょうがありませんね。
わたしも真剣にやりましょう。ドロー」
早苗 「・・・・・・ふむ。どうやら手札はいいようですね。いきます」
早苗 「手札から永続魔法、天変地異を発動」
《天変地異(てんぺんちい)/Convulsion of Nature》 †
永続魔法
このカードがフィールド上に存在する限り、
お互いのプレイヤーはデッキを裏返しにしてデュエルを進行する。
にとり「わっ! ・・・・・・な、何!?」
妖夢 「じ、地震ですか!?」
パチェ「立ってられない・・・・・・・・・・・・そんな、この天変地異もあのカードの効果だというの」
早苗 「いえ。ちょっと演出に、わたしの奇跡でひと揺れ起こしてみただけです」
魔理沙「おま、紛らわしい事するな!」
霊夢 「あばばばばばばば。わたしの神社がバウンドしてる・・・・・・」
紫 「くすくす、壊れても別にいいじゃない。
今日は萃香がいるんだし、また直してもらえば」
萃香 「なんならわたしが壊してもいいよ~」
アリス「なんでもいいからとっとと止めなさいよ!」
早苗 「とまあそんなわけで、奇跡はこれぐらいにしておきます。
このカードの恐ろしさもわかってくれたでしょうしね。
天変地異の効果で、全てのプレイヤーはデッキを裏返してプレイを続行します」
次ツモ→黄金の天道虫
輝夜 次ツモ→宝玉の解放
神奈子 次ツモ→ヴェノム・ショット
咲夜 「デッキをひっくり返すカードなんて・・・・・・・・・・・・
でも、それがいったい何の意味があるんです?」
パチェ「デッキを裏返す最大のメリット。それは、次に引くカードがわかるということよ。
どうやらあの青巫女のデッキは天変地異コントロールのようね。
天変地異によって得た情報アドバンテージを最大限利用するコントロールデッキよ」
霊夢 「確かに、裏返したから次のカードがわかるわ」次ツモ→インスタント・ネオスペース
早苗 「さすがに知識人はお詳しいですね。だったらこのカードもご存知かしら。
デーモンの宣告です」
《デーモンの宣告(せんこく)/Archfiend's Oath》 †
永続魔法
1ターンに1度だけ、500ライフポイントを払い
カード名を宣言する事ができる。
その場合、自分のデッキの一番上のカードをめくり、
宣言したカードだった場合手札に加える。
違った場合はめくったカードを墓地へ送る。
早苗 「カード名を宣言し、デッキの一番上のカードを当てます。
当たった場合、そのカードは手札に加えられる。
わたしが宣言するのは、黄金の天道虫です。
正解なので手札に加えますよ」
LP7400→6900、次ツモ→D-HEROダイヤモンドガイ
鈴仙 「ライフコストはかかるけど・・・・・・これで実質毎ターン追加ドローができますね」
レミ 「ふぅん。あの青いのもなかなかやるじゃない」
早苗 「カードを1枚伏せて、ターンエンドです。
エンドフェイズにヴェノムスワンプの効果で、カウンターを乗せます。
これによりサファイアペガサスは攻撃力が0。破壊されますよ」
霊夢 「え~っと、これは魔法・罠ゾーンに置くんだっけ。破壊されて、宝玉になるわ」
輝夜 LP8000:手札4:風男(攻1300・毒2)、サファイア(宝玉)、コバルト(宝玉)、伏せ1
:次ツモ→宝玉の解放
霊夢 手札5:次ツモ→インスタント・ネオスペース
神奈子 LP6900:手札3:コブラ、裏守備、スワンプ、レプトル、天変地異、宣告、伏せ1
:次ツモ→ヴェノム・ショット
早苗 手札4:次ツモ→D-HEROダイヤモンドガイ
輝夜 「ちょっと、もっと丁寧に扱いなさいよ。アルレアなのよ。一箱に1、2枚しか入ってないのよ!」
霊夢 「細かいこと気にすんのね。別にカードなんて裏にすりゃ全部おんなじじゃないの」
輝夜 「あんたの手垢だからけのカードを一緒にするんじゃないわよ!
汚らわしいったらないわ」
魔理沙「仲悪いなぁあいつら」
アリス「間違いなくA型とO型よね」
輝夜 「ったく、こんな奴と組むんじゃなかったわ。
だいたい、わたし一人で十分だったのよ。ドロー!」次ツモ→龍脈に棲む者
輝夜 「宝玉獣、アンバーマンモスを召喚!
そしてこのカードに、宝玉の解放を装備するわ」
《宝玉獣(ほうぎょくじゅう) アンバー・マンモス/Crystal Beast Amber Mammoth》 †
効果モンスター
星4/地属性/獣族/攻1700/守1600
自分フィールド上に表側表示で存在する
「宝玉獣」と名のついたモンスターが攻撃対象に選択された時、
このカードに攻撃対象を変更する事ができる。
このカードがモンスターカードゾーン上で破壊された場合、
墓地へ送らずに永続魔法カード扱いとして
自分の魔法&罠カードゾーンに表側表示で置く事ができる。
《宝玉(ほうぎょく)の解放(かいほう)/Crystal Release》 †
装備魔法
「宝玉獣」と名のついたモンスターのみ装備可能。
装備モンスターの攻撃力は800ポイントアップする。
このカードがフィールド上から墓地へ送られた時、
デッキから「宝玉獣」と名のついたモンスター1体を永続魔法カード扱い
として自分の魔法&罠カードゾーンに表側表示で置くことができる。
輝夜 「攻撃力は2500よ。ヴェノムコブラに攻撃!」
早苗 「こんなクズカード、いくら破壊してくれても構わないですよ」
神奈子「早苗おま、いい加減に・・・・・・」
輝夜 「もうモンスターはいないわね。
こんなカード使うのは癪だけど・・・・・・エアーマンで、東風谷早苗にダイレクトアタック!」
早苗 「させません。トラップカード発動、徴兵令です」
《徴兵令(ちょうへいれい)/Conscription》 †
通常罠
相手のデッキの一番上のカードを1枚めくる。
めくったカードが通常召喚可能なモンスターだった場合、
自分フィールド上に特殊召喚する。
それ以外のカードだった場合、そのカードを相手の手札に加える。
輝夜 「・・・・・・!」
早苗 「あなたのデッキの一番上のカードが通常召喚可能なモンスターカードだった場合、
それをわたしの場に特殊召喚します。
天変地異によって、デッキトップのカードはわかっている。
よって龍脈に棲む者を攻撃表示で特殊召喚します」
《龍脈(りゅうみゃく)に棲(す)む者(もの)/Dweller in the Depths》 †
効果モンスター
星3/地属性/ドラゴン族/攻1500/守 700
自分の魔法&罠カードゾーンに存在する表側表示の永続魔法カード1枚につき、
このカードの攻撃力は300ポイントアップする。
アリス「輝夜のカードを奪ったですって?」
咲夜 「なるほど・・・・・・天変地異があればあんなコンボもできるわけですね」
早苗 「わたしの場の永続魔法は2枚。よってこのカードの攻撃力は2100です」
輝夜 「(チッ・・・・・・相手のデッキも永続魔法主体。余計に攻撃力が上がってるわね)」
輝夜 「攻撃は中止。メインフェイズ2で、レア・ヴァリューを使うわ」
《レア・ヴァリュー/Rare Value》 †
通常魔法
自分の魔法&罠カードゾーンに「宝玉獣」と名のついたカードが
2枚以上存在する時に発動する事ができる。
自分の魔法&罠カードゾーンに表側表示で存在する
「宝玉獣」と名のついたカード1枚を相手が選択して墓地へ送り、
自分のデッキからカードを2枚ドローする。
早苗 「ドローカードですか。馬」
輝夜 「馬ね。2枚ドロー。伏せカードを1枚セットし、ターンエンドよ」
次ツモ→宝玉獣アメジスト・キャット
輝夜 LP8000:手札3:アンバー(攻2000・毒1)、風男(攻300・毒3)、解放、サファイア(宝玉)、コバルト(宝玉)、伏せ2
:次ツモ→宝玉獣アメジスト・キャット
霊夢 手札5:次ツモ→インスタント・ネオスペース
神奈子 LP6900:手札3:龍脈(攻1600・毒1)、スワンプ、レプトル、天変地異、宣告
:次ツモ→ヴェノム・ショット
早苗 手札4:次ツモ→D-HEROダイヤモンドガイ
神奈子「(まったく本当に早苗の奴は、いつからこんな反抗的になったんだか・・・・・・)
ドロー」次ツモ→邪龍アナンタ
永琳 「(む。今見えたあのカードは・・・・・・)」
神奈子「フフフ、いいカードがあるわねぇ。場のデーモンの宣告を発動。
わたしが宣言するのは、邪龍アナンタ。よってこのカードを手札に加えるわ
LP6900→6400、次ツモ→継承の印
神奈子「さらに手札から、こいつを発動。スネーク・レイン」
《スネーク・レイン/Snake Rain》 †
通常魔法
手札を1枚捨てる。
自分のデッキから爬虫類族モンスター4体を選択し墓地に送る。
神奈子「手札のヴェノム・スプラッシュを捨て、デッキからデスグレムリン2枚、毒蛇王ヴェノミノン2枚を墓地に送る。これで準備は整ったわね」次ツモ→蛇神の勅命
神奈子「場、及び墓地の爬虫類族全てを除外し、無間のメビウスの輪廻より・・・・・・
生まれ出でるがいいわ! 邪龍アナンタぁ!!」
《邪龍(じゃりゅう)アナンタ/Evil Dragon Ananta》 †
効果モンスター
星8/闇属性/爬虫類族/攻 ?/守 ?
このカードは通常召喚できない。
自分のフィールド上及び墓地に存在する爬虫類族モンスターを
全てゲームから除外する事でのみ特殊召喚する事ができる。
このカードの攻撃力・守備力は、特殊召喚時にゲームから除外した
爬虫類族モンスターの数×600ポイントになる。
このカードが自分フィールド上に存在する限り、
自分ターンのエンドフェイズ時にフィールド上のカード1枚を破壊する。
霊夢 「な・・・・・・何、あれ」
妖夢 「いやああああああ! ヘビのお化け!」
鈴仙 「半分お化けが何言ってるのよ」
アリス「アナンタ・・・・・・早くも出てきたわね」
魔理沙「おっ。お前あれ知ってるのか?」
アリス「もちよ。爬虫類族を除外することで特殊召喚できるモンスター。
攻撃力・守備力はその時除外した枚数に依存する。
でも最も厄介なのが、エンドフェイズにフィールドのカードを破壊する誘発効果。
爬虫類族でデッキを組むなら3枚積みもあるカードだわ」
魔理沙「ふうん、珍しいな」
アリス「何がよ」
魔理沙「いやお前が解説するのが。やっぱり今回はギャラリーだからか?」
アリス「そうよ。それに、たまにはこういう役もやってみたかったのよ」
魔理沙「ほどほどにな。あんまりやりすぎると主人公が交代になるぜ」
アリス「何ですって! ふざけんじゃないわ、なってたまるもんですか!」
魔理沙「(こ、このタイミングで逆ギレだぜ・・・・・・)」
神奈子「はいはいそこの金髪どもも注目。
さっきも言ってくれたけど、邪龍アナンタの攻撃力は
除外した爬虫類族の枚数×600ポイントよ。
つまり、今のこいつの攻撃力は・・・・・・」
邪龍アナンタ 攻撃力3600
咲夜 「3600・・・・・・!」
神奈子「ハッハッハ! いくわよ、バトルフェイズ!
毒でへばってるそいつにしようかね」
神奈子「邪龍アナンタで、エアーマンに攻撃! エクスパンデット・オンバシラ、6レンダァ!!」
輝夜 「くっ、調子に乗って・・・・・・!」LP8000→4700
早苗 「まったくです。いい歳こいて、なぁにがレンダァ~ですか。どっか沸いてんですか?」
神奈子「黙っとけ。龍脈を守備にして、ターン終了よ。
エンドフェイズにアナンタの効果発動。フィールド上のカード1枚を破壊する。
左の伏せカードよ」
輝夜 「・・・・・・宝玉の双璧よ」
神奈子「そろそろ少しくらい抵抗してほしいわね。これじゃあ面白みがないわ。ターンエンド」
輝夜 LP4700:手札3:アンバー(攻1500・毒2)、解放、コバルト(宝玉)、サファイア(宝玉)、伏せ1
:次ツモ→宝玉獣アメジスト・キャット
霊夢 手札5:次ツモ→インスタント・ネオスペース
神奈子 LP6400:手札2:アナンタ(攻3100・毒1)、龍脈(攻1100・毒2)、スワンプ、レプトル、天変地異、宣告
:次ツモ→蛇神の勅命
早苗 手札4:次ツモ→D-HEROダイヤモンドガイ
咲夜 「うーん。さっきから、終始相手のペースですね。
このままでは、本当にお嬢様達が代わりに失格にされてしまうかも・・・・・・」
レミ 「誰が失格ですって? 咲夜」
咲夜 「お嬢様。もうお体はよろしいのですか?」
レミ 「見ての通り、元通りよ。ったくあの青色、あとで炭にしてやろうかしら」
咲夜 「雨やら雷やら地震やらを起こせるそうです。なかなか便利な能力ですよね」
パチェ「人間にしては、ね。まあそれはいいとして、この現状はまずいわね。
ヴェノムスワンプがある以上、長期戦は避けて、
一気呵成に勝負を決めたいところだけど・・・・・・」
霊夢 「わたしのターンよ! ドロー!」次ツモ→コンタクト・アウト
霊夢 「終末の騎士を召喚し、誘発効果発動。デッキのクロス・ポーターを墓地に送るわ。
さらにクロス・ポーターの効果で、デッキからN・フレア・スカラベを手札に加える!」
次ツモ→スペーシア・ギフト
《終末(しゅうまつ)の騎士(きし)/Armageddon Knight》 †
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1400/守1200
このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、
自分のデッキから闇属性モンスター1体を選択して墓地に送る事ができる。
《クロス・ポーター/Cross Porter》 †
効果モンスター
星2/闇属性/戦士族/攻 400/守 400
自分フィールド上のモンスター1体を墓地に送り、
手札から「N(ネオスペーシアン)」と名のついたモンスター1体を
特殊召喚する事ができる。
このカードが墓地に送られた時、自分のデッキから
「N(ネオスペーシアン)」と名のついたモンスター1体を手札に加える事ができる。
霊夢 「まだまだ! リバースカード、リミット・リバースを発動よ。
これにより、墓地のクロス・ポーターを特殊召喚!
さらにクロス・ポーターの起動効果で、場の終末の騎士を墓地に送る事で
手札のフレア・スカラベを特殊召喚!」
《リミット・リバース/Limit Reverse》 †
永続罠
自分の墓地から攻撃力1000以下のモンスター1体を選択し、
攻撃表示で特殊召喚する。
そのモンスターが守備表示になった時、そのモンスターとこのカードを破壊する。
このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊する。
そのモンスターが破壊された時このカードを破壊する。
《N(ネオスペーシアン)・フレア・スカラベ/Neo-Spacian Flare Scarab》 †
効果モンスター
星3/炎属性/昆虫族/攻 500/守 500
このカードの攻撃力は、相手フィールド上の
魔法・罠カードの枚数×400ポイントアップする。
鈴仙 「な、何? あれが霊夢なの? なんというずっと俺のターン・・・・・・」
永琳 「必死になってる分実力以上のものが出てるようね。
姫様の宝玉獣は相手に抑えられてるけど、これならなんとかなるかも・・・・・・」
霊夢 「そしてお待ちかねよ! 手札から古のルールを発動!
来なさい、ネオス!!」
《古(いにしえ)のルール/Ancient Rules》 †
通常魔法
自分の手札からレベル5以上の通常モンスター1体を特殊召喚する。
《E・HERO(エレメンタルヒーロー) ネオス/Elemental Hero Neos》 †
通常モンスター
星7/光属性/戦士族/攻2500/守2000
ネオスペースからやってきた新たなるE・HERO。
ネオスペーシアンとコンタクト融合することで、未知なる力を発揮する!
アリス「きたわね、ネオス。相変わらずムキムキで気持ち悪いわ」
霊夢 「コラァ! 見せ場でそんなこと言うな!」
アリス「はいはい、失敬失敬」
神奈子「救えないわね。そんなバニラモンスターがどうだと・・・・・・」
霊夢 「それはあんたの方よ。ネオスの本当の力は、ネオスペースの住人。
すなわちネオスペーシアンたちと融合することで、真価が発揮されるの」
霊夢 「いくわよ! 場のネオスとN・フレア・スカラベをコンタクト融合!
現れなさい! E・HERO、フレア・ネオス!!」
《E・HERO(エレメンタルヒーロー) フレア・ネオス/Elemental Hero Flare Neos》 †
融合・効果モンスター
星7/炎属性/戦士族/攻2500/守2000
「E・HERO ネオス」+「N・フレア・スカラベ」
自分フィールド上に存在する上記のカードをデッキに戻した場合のみ、
融合デッキから特殊召喚が可能(「融合」魔法カードは必要としない)。
このカードの攻撃力はフィールド上の魔法・罠カードの枚数×400ポイントアップする。
エンドフェイズ時にこのカードは融合デッキに戻る。
鈴仙 「えっ、融合の魔法カード無しで融合ですか?」
永琳 「ネオスの融合体はコンタクト融合といって、融合カード無しで融合ができるのよ」
鈴仙 「そりゃずいぶんとお手軽ですね」
永琳 「ただしそれら融合体には致命的な弱点がある。
彼らは地球上では3分・・・・・・じゃなかった、1ターンしかその力を発揮できないのよ」
鈴仙 「・・・・・・そりゃずいぶんと燃費悪いですね」
霊夢 「物語の主人公が使う技なんて、だいたいそんなもんよ。
高威力、低燃費。常識ね」
アリス「主人公はわたしよ」
霊夢 「今・回・は、わたしよ」
アリス「(・・・・・・ビキビキ。あの間抜け顔を、鉈か何かで叩き割ってやりたい)」
魔理沙「いやぁ、あいつもでかくなったな」
霊夢 「確かにフレア・ネオスは、このままだとエンドフェイズにデッキに戻ってしまう。
でもこれがあれば無問題よ。インスタント・ネオスペースを、フレア・ネオスに装備するわ」
《インスタント・ネオスペース/Instant Neo Space》 †
装備魔法
「E・HERO ネオス」を融合素材とする融合モンスターにのみ装備可能。
このカードを装備した融合モンスターは、エンドフェイズ時に
デッキに戻る効果を発動しなくてもよい。
装備モンスターがフィールド上から離れた場合、自分の手札・デッキ・墓地から
「E・HERO ネオス」1体を特殊召喚する事ができる。
霊夢 「そしてフレア・ネオスの永続効果。このカードは、全フィールド上の魔法・罠カードの枚数分攻撃力がアップする。よって、フレア・ネオスの攻撃力は・・・・・・」
E・HEROフレア・ネオス 攻撃力6100
にとり「うわぁ、凄い・・・・・・」
文 「さすが飛ぶことしか能の無い巫女。今回もガンガン飛ばしてるわね~」
霊夢 「そんなヘビなんか、丸焼きよ! フレア・ネオスで、邪龍アナンタに攻撃!
夢想封印・燃!!」
神奈子「まあこれくらいは、ねぇ」LP6400→3400
霊夢 「よし。アンバーマンモスを守備表示にするわ。ターン終了。
エンドフェイズにヴェノムカウンターが乗って場のクロス・ポーターは破壊。
その誘発効果でエアハミングバードを持ってくるわよ」次ツモ→増援
輝夜 LP4700:手札3:フレアネオス(攻5600・毒1)、アンバー(攻1000・毒3)、解放、インスタント、サファイア(宝玉)、コバルト(宝玉)
:次ツモ→宝玉獣アメジスト・キャット
霊夢 手札3:次ツモ→増援
神奈子 LP3400:手札2:龍脈(攻600・毒3)、スワンプ、レプトル、天変地異、宣告
:次ツモ→蛇神の勅命
早苗 手札4:次ツモ→D-HEROダイヤモンドガイ
早苗 「あの巫女・・・・・・意外とデュエルもやれるんですね。初めて知りましたよ」
神奈子「早苗、気を抜くんじゃないわよ。
仮にもわたしのオンバシラのスペカをとったやつなのよ」
早苗 「(あんなのパターン避けで余裕だっつの・・・・・・)
まあいいです。わたしもだんだん楽しくなってきました。ドローしますね」
次ツモ→強烈なはたきおとし
早苗 「このわたしのスタンバイフェイズ。手札の黄金の天道虫の起動効果を発動します。
このカードをこのターン公開することで、ライフを500回復します」LP3400→3900
《黄金の天道虫(ゴールデン・レディバグ)/Golden Ladybug》 †
効果モンスター
星1/光属性/昆虫族/攻 0/守 0
自分のスタンバイフェイズ時に、手札にあるこのカードを相手プレイヤーに
見せる事で、自分は500ライフポイント回復する。
この効果を使用した場合、エンドフェイズ時まで手札のこのカードを公開する。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
パチェ「(デーモンの宣告のライフコストをあれで補う腹ね。
やっぱり一筋縄じゃいかない・・・・・・)」
早苗 「デーモンの宣告の効果発動。
強烈なはたき落としを宣言し、これを手札に加えます。
さらに・・・・・・手札から、ダイヤモンドガイを召喚」
LP3900→3400、次ツモ→魔法石の採掘
《D-HERO(デステニーヒーロー) ダイヤモンドガイ/Destiny Hero - Diamond Dude》 †
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1400/守1600
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する時、
自分のデッキの一番上のカードを確認する事ができる。
それが通常魔法カードだった場合そのカードを墓地へ送り、
次の自分のターンのメインフェイズ時に
その通常魔法カードの効果を発動する事ができる。
通常魔法カード以外の場合にはデッキの一番下に戻す。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
早苗 「優先権を行使し、ダイヤモンドガイの起動効果を発動。
デッキの一番上のカードが通常魔法だった場合、それを次のターン発動できる。
当然通常魔法です。魔法石の採掘を墓地に送ります。
最後に平和の使者を発動し、伏せカードを1枚セット。ターンエンドです」
次ツモ→戦士の生還
《平和(へいわ)の使者(ししゃ)/Messenger of Peace》 †
永続魔法
お互いに表側表示の攻撃力1500以上のモンスターは攻撃宣言が行えない。
自分のスタンバイフェイズ毎に100ライフポイントを払う。
払わなければ、このカードを破壊する。
輝夜 LP4700:手札3:フレアネオス(攻5500・毒2)、アンバー(攻500・毒4)、解放、インスタント、サファイア(宝玉)、コバルト(宝玉)
:次ツモ→宝玉獣アメジスト・キャット
霊夢 手札2:次ツモ→増援
神奈子 LP3400:手札2:ダイヤモンド(攻900・毒1)、龍脈(攻400・毒4)、スワンプ、レプトル、天変地異、平和、宣告、伏せ1
:次ツモ→蛇神の勅命
早苗 手札3:次ツモ→戦士の生還
魔理沙「平和の使者か。相手の戦術ははっきりしたな。
ヴェノムスワンプの効果を受けない神奈子のヴェノムモンスターを、
早苗があらゆる角度からサポートする策か」
アリス「なんだかんだいって息は合ってるわけね。輝夜達と違って」
輝夜 「(く・・・・・・なんてこと。
ロックカードまで張られては、わたしの宝玉獣ではどうしようも・・・・・・)」
輝夜 「く・・・・・・ドローよ!」次ツモ→宝玉の導き
早苗 「この瞬間、リバースカードオープンです。強烈なはたき落とし」
《強烈(きょうれつ)なはたき落(お)とし/Drastic Drop Off》 †
カウンター罠
相手がデッキからカードを手札に加えた時に発動する事ができる。
相手は手札に加えたカード1枚をそのまま墓地に捨てる。
早苗 「アメジストキャットを墓地に送ってください」
輝夜 「(くぅ・・・・・・直接攻撃ができるアメジストキャットまでも)」
輝夜 「(口惜しいけど・・・・・・ここは堪えるしかないみたいね。
裏守備でモンスターを出せば、ヴェノムカウンターは乗らない。
向こうの攻撃を防ぐことはできる・・・・・・)」
輝夜 「モンスターを裏守備でセットし、ターンを終了するわ。
攻撃力が0になったことで、アンバーマンモスと龍脈に棲む者は破壊される。
マンモスは宝玉化しないわ。
でも宝玉の解放の効果でルビーカーバンクルを魔法・罠ゾーンに置くわよ」
次ツモ→宝玉の氾濫
輝夜 LP4700:手札3:フレアネオス(攻4600・毒3)、裏守備、インスタント、コバルト(宝玉)、サファイア(宝玉)、ルビー(宝玉)
:次ツモ→宝玉の氾濫
霊夢 手札2:次ツモ→増援
神奈子 LP3400:手札2:ダイヤモンド(攻400・毒2)スワンプ、レプトル、天変地異、宣告、平和
:次ツモ→蛇神の勅命
早苗 手札3:次ツモ→戦士の生還
神奈子「わたしのターンね。ドロー。
まずは平和の使者のコスト100を支払いましょうか」LP3400→3300
神奈子「前のターンダイヤモンドガイの効果で墓地に送った、魔法石の採掘の効果発動。墓地からスネーク・レインを手札に加えるわ」次ツモ→平和の使者
《魔法石(まほうせき)の採掘(さいくつ)/Magical Stone Excavation》 †
通常魔法(準制限カード)
手札を2枚捨てて発動する。
自分の墓地に存在する魔法カードを1枚手札に加える。
神奈子「次はデーモンの宣告よ。平和の使者を宣言しこれを手札に加える」LP3300→2800、次ツモ→手札抹殺
神奈子「そして、ダイヤモンドガイの起動効果発動。デッキの一番上は手札抹殺。通常魔法だから、これは墓地に送るわ」次ツモ→毒蛇の供物
神奈子「そしてカードを1枚伏せて、ターン終了。ダイヤモンドガイは攻撃力0になったので破壊されるわ」
輝夜 LP4700:手札3:フレアネオス(攻4100・毒4)、裏守備、インスタント、コバルト(宝玉)、サファイア(宝玉)、ルビー(宝玉)
:次ツモ→宝玉の氾濫
霊夢 手札2:次ツモ→増援
神奈子 LP2800:手札4:スワンプ、レプトル、天変地異、宣告、平和、伏せ1
:次ツモ→毒蛇の供物
早苗 手札3:次ツモ→戦士の生還
霊夢 「(うう・・・・・・せっかくフレアネオスを出したのに、もうだいぶ攻撃力が下がっちゃったわね。
このままじゃ何もされなくても、フレアネオスはやられてしまう。
なんとかして早めに、あのヴェノム・スワンプを破壊しなきゃ・・・・・・)」
霊夢 「ドローするわ。
今引いた増援を発動! デッキから、ネオスペースコンダクターを手札に加える!
そしてネオスペースコンダクターの起動効果発動!
墓地に捨てることで、デッキからネオスペースを手札に加えるわ」
次ツモ→O-オーバーソウル
《増援(ぞうえん)/Reinforcement of the Army》 †
通常魔法(準制限カード)
デッキからレベル4以下の戦士族モンスター1体を手札に加え、
デッキをシャッフルする。
《ネオスペース・コンダクター/Neo Space Pathfinder》 †
効果モンスター
星4/光属性/戦士族/攻1800/守 800
このカードを手札から墓地に捨てる。
自分のデッキまたは墓地に存在する「ネオスペース」1枚を手札に加える。
アリス「フィールド魔法をサーチした、か。上書きしてヴェノム・スワンプを破壊するつもりね」
魔理沙「だな。霊夢にしちゃよく考えたって言いたいところだが・・・・・・」
霊夢 「よーし、これで舞台をチェンジするわ。手札から、ネオスペースを発動!」
《ネオスペース/Neo Space》 †
フィールド魔法
「E・HERO ネオス」及び「E・HERO ネオス」を融合素材とする
融合モンスターの攻撃力を500ポイントアップする。
「E・HERO ネオス」を融合素材とする融合モンスターは、
エンドフェイズ時にデッキに戻る効果を発動しなくてもよい。
神奈子「通ると思って? カウンタートラップ発動。蛇神の勅命」
《蛇神(じゃしん)の勅命(ちょくめい)/Snake Deity's Command》 †
カウンター罠
手札の「ヴェノム」と名のついたモンスターカード1枚を相手に見せて発動する。
相手の魔法カードの発動と効果を無効にし、それを破壊する。
神奈子「手札のヴェノム・サーペントを見せることで、そいつを無効にするわ」
レミ 「かっ! まったく甘いわね。
前のターンであのカードを引いたのはわかってるじゃない」
咲夜 「まあ、霊夢ですからね」
パチェ「きっとあいつは麻雀だと、相手の河じゃなくて自分の手牌ばっか見てるタイプね」
霊夢 「(ううう、そうだったわ・・・・・・相手の引くカードをチェックする余裕なんて、わたしには)」
霊夢 「(でも落ち込んでばかりでもいられないわ。
場が圧倒されてるなら、せめてライフポイントだけでも・・・・・・)
手札から、エアハミングバードを召喚するわ」
《N(ネオスペーシアン)・エア・ハミングバード/Neo-Spacian Air Hummingbird》 †
効果モンスター
星3/風属性/鳥獣族/攻 800/守 600
相手の手札1枚につき、自分は500ライフポイント回復する。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
魔理沙「お、ほら。お仲間だぜ」
文 「・・・・・・は? わたしに言ってるんですか?」
アリス「同じ鳥類ってことね」
文 「わたしは天狗ですよ。あんなきめぇ奴と一緒にしないでください」
魔理沙「ちまたじゃお前も相当きめぇって噂だぜ?
なんなら証拠のAA貼ってやろうか?」
文 「ああ、あいつですか。あれはわたしのいとこです。別人ですよ」
アリス「ほんとかしら? ちょっと顎をしゃくり気味で笑ってみてよ。
実は凄いきめぇんじゃないの?」
文 「誰がきめぇんですか、失礼な方たちですね。
いい加減にしないとさすがのわたしもキレますよ?」
魔理沙&アリス「(きめぇは褒め言葉なのに・・・・・・)」
霊夢 「ええい、もう。全然関係ない話に脱線しよってからに。
キモチュッチュの起動効果発動! 相手の手札の数だけライフを回復するわ。
神奈子の手札は4枚。よって2000回復するわよ。ターン終了!」LP4700→6700
輝夜 LP6700:手札3:フレアネオス(攻3600・毒5)、きめぇ鳥(攻300・毒1)、裏守備、インスタント、コバルト(宝玉)、サファイア(宝玉)、ルビー(宝玉)
:次ツモ→宝玉の氾濫
霊夢 手札1:次ツモ→O-オーバーソウル
神奈子 LP2800:手札4:スワンプ、レプトル、天変地異、宣告、平和
:次ツモ→毒蛇の供物
早苗 手札3:次ツモ→戦士の生還
早苗 「ドローします。平和の使者のコストは払わず破壊。
そして黄金の天道虫の効果発動です」
LP2800→3300、次ツモ→マインド・クラッシュ
早苗 「デーモンの宣告です。マインド・クラッシュを宣言し、手札に加えます」
LP3200→2700、次ツモ→終わりの始まり
早苗 「・・・・・・うふふ、来ましたね。死者蘇生を発動」
《死者蘇生(ししゃそせい)/Monster Reborn》 †
通常魔法(制限カード)
自分または相手の墓地からモンスターを1体選択する。
選択したモンスターを自分のフィールド上に特殊召喚する。
早苗 「墓地のダイヤモンドガイを守備表示で特殊召喚。起動効果発動です。
デッキの一番上は終わりの始まり。通常魔法なので墓地に送ります」
次ツモ→降雷皇ハモン
鈴仙 「うわ・・・・・・やられちゃいましたね。3枚ドローは大きいです」
永琳 「(天変地異を使っているから、ダイヤモンドガイの効率も普段より遥かに良くなる。
このまま押し切られると・・・・・・)」
早苗 「まだですよ。手札の星見獣ガリスの起動効果を発動します」
《星見獣(ほしみじゅう)ガリス》 †
効果モンスター
星3/地属性/獣族/攻 800/守 800
手札にあるこのカードを相手に見せて発動する。
自分のデッキの一番上のカードを墓地へ送り、
そのカードがモンスターだった場合、
そのモンスターのレベル×200ポイントダメージを相手ライフに与え
このカードを特殊召喚する。
そのカードがモンスター以外だった場合、このカードを破壊する。
にとり「また珍しいカード・・・・・・あれは何です? きめ・・・・・・じゃなかった射命丸さん」
文 「名字で呼ぼうとする辺りわざととしか思えないけど、まあいいわ。
要はあれも天変地異とのコンボカードね」
早苗 「多少ライフを回復したところで焼け石に水です。
このカードの効果でデッキトップをめくり、それがモンスターカードだった場合相手に
そのレベル×200のダメージを与えます。
一番上のカードは、降雷皇ハモン。レベルは10ですね。
ガリスを守備表示で特殊召喚。2000ダメージを受けてください」
次ツモ→超魔神イド
霊夢 「うう・・・・・・そんな。せっかく回復したのに」LP6700→4700
早苗 「まだバトルが残っていますよ。ダイヤモンドガイで、きめぇ鳥に攻撃です」
霊夢 「あぶぶぶ」LP4700→3600
早苗 「カードを1枚伏せ、次に墓地の手札抹殺を発動します。
手札のボンディングH2O、ネクロガードナーの2枚を捨て、同数ドロー。
ほら、あなたもよ」次ツモ→メガトン魔導キャノン
霊夢 「わたしは1枚か」次ツモ→ネオスペーシアン・ギフト
早苗 「ほい来ました。地砕きです。フレアネオスを破壊」
《地砕(じくだ)き/Smashing Ground》 †
通常魔法(制限カード)
相手フィールド上の守備力が一番高い表側表示モンスター1体を破壊する。
霊夢 「あああああああ。地砕きであっさりやられると余計に悔しいわ・・・・・・」
霊夢 「あ、いや、でもフレアネオスはインスタント・ネオスペースを装備してるわ。
装備モンスターが場から離れたことで、ネオスを特殊召喚! 来なさい、ネオス!!」
次ツモ→死者蘇生
魔理沙「(・・・・・・あいつ、一瞬忘れてたな)」
早苗 「うふふ。でもエンドフェイズ時にスワンプの効果でカウンターが乗せられる。
これで攻撃力は2000。もって、わずか4ターンの命ね。1枚伏せて、ターンエンド」
輝夜 LP3600:手札3:ネオス(攻2000・毒1)、裏守備、コバルト(宝玉)、サファイア(宝玉)、ルビー(宝玉)
:次ツモ→宝玉の氾濫
霊夢 手札2:次ツモ→死者蘇生
神奈子 LP3300:手札3:ダイヤモンド(攻900・毒1)、ガリス(攻300・毒1)、スワンプ、レプトル、天変地異、宣告、伏せ2
:次ツモ→毒蛇の供物
早苗 手札0:次ツモ→メガトン魔導キャノン
輝夜 「(霊夢のフレアネオスはやられたようね。まったく、糞の役にも立たないわ)」
輝夜 「(でも・・・・・・ふふふ。ようやく邪魔なインスタント・ネオスペースが無くなった。
これで場に宝玉を4つ揃えることができる。
そして今引くこのカードを使えば・・・・・・!)」
輝夜 「よっしゃわたしのターン! ドローォォオオオオオオオオ!!」
次ツモ→レスキューキャット
早苗 「ドロー直後に、トラップ発動。マイクラです。
あなたが引いたのは宝玉の氾濫ですね。墓地送りです」
《マインドクラッシュ/Mind Crush》 †
通常罠(制限カード)
カード名を1つ宣言する。
相手は手札に宣言したカードを持っていた場合、
そのカードを全て墓地へ捨てる。
持っていなかった場合、自分はランダムに手札を1枚捨てる。
輝夜 「オオオォォォゥ・・・・・・・・・・・・アフゥ・・・・・・」
永琳 「(ああ・・・・・・姫様がしぼんでいく。おいたわしや)」
妖夢 「ものの見事に精神がクラッシュされちゃいましたね」
幽々子「妖夢もたまにはあんなふうになっていいのよ」
妖夢 「い、嫌ですよ。わたしはわたしのままがいいです」
幽々子「つまんないのぉ。紫に頼めばあっという間なのに、ねぇ?」
紫 「そうねぇ。イドと自我、ついでに超自我の境界でもとっぱらってしまおうかしら。
面白い事になるわよ。うふふふふ」
妖夢 「(ううう。怖いよ・・・・・・目が本気だ。この人達、絶対悪酔いしてるよ)」
鈴仙 「あ、あのう・・・・・・よかったらついでにうちの姫様も直してもらいたいんですけど」
輝夜 「うどんげ。余計なことしないで」
永琳 「ひ、姫様。・・・・・・大丈夫ですか?」
輝夜 「ふん。別になんともないわよ。ちょっとばかしびっくりして見せただけ」
輝夜 「(・・・・・・そうよ。氾濫がダメでも、わたしにはあれがあるじゃない。
ホログラフィックレアの虹竜が。あれさえ召喚できれば・・・・・・)」
輝夜 「(今墓地と場に揃っている宝玉は、裏守備も含めれば6種類。残りはトパーズだけ・・・・・・)」
早苗 「持ち直したところさっそく悪いですが、マインドクラッシュの効果で手札を見せてください」
輝夜 「(うぐ、そういえばそうだったわ)・・・・・・好きになさい)」
手札:宝玉の導き、虹の引力、宝玉の恵み
早苗 「ふむ。結構です」
輝夜 「なら、いくわよ。手札から、宝玉の導きを発動!」
《宝玉(ほうぎょく)の導(みちび)き/Crystal Beacon》 †
通常魔法
自分の魔法&罠カードゾーンに「宝玉獣」と名のついたカードが2枚以上存在する場合、
デッキから「宝玉獣」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する。
輝夜 「デッキから宝玉獣を特殊召喚。
2枚目のサファイアペガサスを、攻撃表示でもってくるわ。
そして誘発効果で、デッキのトパーズタイガーを宝玉状態にする」
輝夜 「バトルよ。ネオスでダイヤモンドガイに攻撃!」
早苗 「破壊されます」LP3300→2200
輝夜 「いいざまよ。ターンエンド。ガリスも破壊ね」
輝夜 LP3600:手札3:ネオス(攻1500・毒2)、サファイア(攻1300・毒1)裏守備、コバルト(宝玉)、サファイア(宝玉)、ルビー(宝玉)
:次ツモ→レスキューキャット
霊夢 手札2:次ツモ→死者蘇生
神奈子 LP2400:手札3:スワンプ、レプトル、天変地異、宣告、伏せ1
:次ツモ→毒蛇の供物
早苗 手札0:次ツモ→メガトン魔導キャノン
神奈子「この毒沼の中攻撃してくるなんて、ずいぶんと力押しじゃない。
まあ嫌いじゃないけどね。ドロー」次ツモ→貪欲な壷
神奈子「墓地の終わりの始まりの効果発動よ。さらに3枚ドローするわ」
次ツモ→テラ・フォーミング
《終(お)わりの始(はじ)まり/The Beginning of the End》 †
通常魔法
自分の墓地に闇属性モンスターが7体以上存在する場合に発動する事ができる。
自分の墓地に存在する闇属性モンスター5体をゲームから除外する事で、
自分のデッキからカードを3枚ドローする。
咲夜 「うわ・・・・・・一気に3枚ですか」
パチェ「ダイヤモンドガイの効果で発動した魔法は、コストと発動条件が無視される。
得られるアドバンテージは膨大ね」
神奈子「(でも、そろそろライフが危なくなってきた・・・・・・
わたしは終わりの始まりでドローもできたし、宣告は使う必要ないわね)」
神奈子「スネーク・レインを発動よ。手札のグラビティ・バインドを捨て、
デッキのヴェノム・サーペント2枚、邪龍アナンタ2枚を墓地に送る。
さらに手札から、ヴェノム・サーペントを召喚するわ」次ツモ→ヴェノム・ショット
《ヴェノム・サーペント/Venom Serpent》 †
効果モンスター
星4/闇属性/爬虫類族/攻1000/守 800
1ターンに1度だけ、相手フィールド上モンスター1体に
ヴェノムカウンターを1つ置く事ができる。
神奈子「この毒蛇も、相手に毒を注入する能力を持っている。
優先権を行使し、起動効果発動。ネオスにカウンターをさらに一つ乗せるわ」
霊夢 「うう・・・・・・これで攻撃力はたった1000・・・・・・」
神奈子「バトルフェイズに入ろうかしら。
ヴェノム・サーペントで、サファイアペガサスに攻撃よ!」
輝夜 「ふん、何を。毒で弱っているとはいえ、わたしのサファイアペガサスは攻撃力1300。
そんなひょろひょろになんかやられないわ」
神奈子「気づかないの?
倒そうと思えば、サーペントの効果をサファイアペガサスに使えば倒せたのよ。
それをしなかったってことは・・・・・・もう、わかるわよね?」
アリス「・・・・・・ダメージ=レプトルね」
神奈子「さすがね。あなたとも一度殺り合ってみたいものだわ。
爬虫類族の戦闘でダメージを受けたことで、ダメージ=レプトルの効果発動。
デッキから現れなさい。毒蛇王ヴェノミノン」次ツモ→エーリアン・ソルジャー
《毒蛇王(どくじゃおう)ヴェノミノン/Vennominon the King of Poisonous Snakes》 †
効果モンスター
星8/闇属性/爬虫類族/攻 0/守 0
このカード以外の効果モンスターの効果によって、
このカードは特殊召喚できない。
このカードは「ヴェノム・スワンプ」の効果を受けない。
このカードの攻撃力は、自分の墓地の爬虫類族モンスター1枚につき
500ポイントアップする。
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
自分の墓地のこのカード以外の爬虫類族モンスター1体を
ゲームから除外する事でこのカードを特殊召喚する。
輝夜 「(・・・・・・毒蛇の王!)」
神奈子「ヴェノミノンの攻撃力は、墓地の爬虫類族の数だけアップするわ。
攻撃力は2500よ。サファイアペガサスに攻撃! ペトロディスラプション!!」
輝夜 「きゃああっ!」LP3600→2400
鈴仙 「姫様!」
妖夢 「あーあ、負けてるじゃないですか。
わりを被るのはこっちなんだから、しっかりしてほしいものですね」
輝夜 「・・・・・・わかってるわよ! 外野は大人しく座ってろ!」
妖夢 「(ひいぃ・・・・・・)」
幽々子「あらあら。妖夢、怒られた~。はい罰ゲームの一気飲み~」
妖夢 「えっ!? そんな急にや、やめ・・・・・・ごぼごぼ・・・・・・」
魔理沙「地上で溺れる奴なんて始めてみたぜ」
神奈子「もう終わりかしら? 面白くないねぇ。ターンエンドよ」
輝夜 LP2400:手札3:ネオス(攻500・毒4)、裏守備、コバルト(宝玉)、サファイア(宝玉)、ルビー(宝玉)
:次ツモ→レスキューキャット
霊夢 手札2:次ツモ→死者蘇生
神奈子 LP2400:手札4:ミノン(攻2500)、スワンプ、レプトル、天変地異、宣告、伏せ1
:次ツモ→エーリアン・ソルジャー
早苗 手札0:次ツモ→メガトン魔導キャノン
輝夜 「(くっ、調子に乗って・・・・・・。このわたしが、わたしが・・・・・・!)」
霊夢 「・・・・・・ちょっと輝夜。もうちょっと落ち着いてプレイしましょうよ」
輝夜 「・・・・・・っ! 何ですって、巫女の分際で!
あんたごときがわたしに口出ししようなんて千年早・・・・・・」
霊夢 「ああもう何年早くてもいいけどね。
あんた忘れてるでしょ。今やってるのは、タッグデュエルなのよ」
輝夜 「・・・・・・偉そうに!
あんた程度の力なんて借りなくたって、あんな奴らわたし一人で・・・・・・」
霊夢 「だから、今は強がってる場合じゃないでしょ!
さっきあんた言ってたじゃない。この大会を最後まで無事に見届けるって。
それこそが、今の自分達の使命だって。
あんたは自分のプライドなんかじゃなく、そのために戦わなきゃならないんじゃないの?」
輝夜 「っ・・・・・・」
永琳 「(姫様・・・・・・)」
霊夢 「わたしの言う事が癪に聞こえるなら、それでも構わないわ。
でももう一度立ち返って思い出して。わたし達が勝たなきゃいけない理由を。
そしてそのためには、一人ひとりの力だけじゃ絶対に勝てない。
結束して、力を合わせるのよ。
わたしもあんたの事を信用するから、あんたもわたしを信頼して」
輝夜 「・・・・・・」
輝夜 「・・・・・・ふん、いいわ。
不本意だけど、とりあえず今はそうするしかないみたいだからね」
霊夢 「輝夜!」
輝夜 「か、勘違いしないでよ! まだあんたを認めたわけじゃないんだから。
それにそこまで言うならこの状況、打ち破ることができるんでしょうね?」
霊夢 「ふふふ、期待してなさい。ドロー!」
霊夢 「・・・・・・このカードを待ってたわ! わたしは死者蘇生を発動!
墓地のエアハミングバードを特殊召喚するわ。
優先権を行使し、起動効果発動! 体力回復よ!」LP2400→4400
神奈子「いいねぇ。少し楽しくなったわよ。次は何をしてくれるの?」
霊夢 「次は、そうね。そのヴェノム・スワンプを破壊してあげようかな。
手札から、N・アクア・ドルフィンを召喚するわ」
《N(ネオスペーシアン)・アクア・ドルフィン/Neo-Spacian Aqua Dolphin》 †
効果モンスター
星3/水属性/戦士族/攻 600/守 800
手札を1枚捨てる。相手の手札を確認してモンスターカード1枚を選択する。
選択したモンスターの攻撃力以上のモンスターが自分フィールド上に存在する場合、
選択したモンスターカードを破壊して相手ライフに500ポイントダメージを与える。
選択したモンスターの攻撃力以上のモンスターが自分フィールド上に存在しない場合、
自分は500ポイントダメージを受ける。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
魔理沙「きめEEEEEEEEE」
アリス「何が悲しくて、あんなカードを使わなきゃならないのかしら」
霊夢 「進行上しかたなくよ! わたしだって、使いたくて使ってんじゃないの!」
妖夢 「ひどい言われようですね・・・・・・使ってる本人からまであんなこと言われるなんて」
幽々子「今度妖夢が生まれ変わる時は、あんな感じにデザインしてあげるわ」
妖夢 「できもしないのにそんなこと言わんで下さい・・・・・・」
霊夢 「ふんだ。そんなに目障りだったら、とっとと引っ込めてやるわよ。これを使った後でね。
スペーシア・ギフトを発動。2枚ドローするわ」
《スペーシア・ギフト/Space Gift》 †
通常魔法
自分フィールド上に表側表示で存在する「N(ネオスペーシアン)」と名のついた
モンスター1種類につき、自分のデッキからカードを1枚ドローする。
霊夢 「これで準備は整った。宇宙の彼方から、新たなネオスを召喚する!
場のネオスと、エアハミングバード、アクアドルフィンをコンタクト融合!」
鈴仙 「トリプルコンタクト融合ですって!?」
霊夢 「舞い降りなさい! E・HERO、ストーム・ネオス!!」
《E・HERO(エレメンタルヒーロー) ストーム・ネオス/Elemental Hero Storm Neos》 †
融合・効果モンスター
星9/風属性/戦士族/攻3000/守2500
「E・HERO ネオス」+「N・エア・ハミングバード」+「N・アクア・ドルフィン」
自分フィールド上に存在する上記のカードをデッキに戻した場合のみ、
融合デッキから特殊召喚が可能(「融合」魔法カードは必要としない)。
1ターンに1度だけ自分のメインフェイズ時にフィールド上の魔法・罠カードを
全て破壊する事ができる。
エンドフェイズ時にこのカードは融合デッキに戻る。
この効果によって融合デッキに戻った時、
フィールド上に存在する全てのカードをデッキに戻しシャッフルする。
早苗 「・・・・・・ストーム・ネオス!?」
霊夢 「優先権を行使! ストーム・ネオスの起動効果発動よ!
1ターンに一度、大嵐と同じ効果を発動させる!」
にとり「大嵐と同じ効果・・・・・・ということは」
文 「魔法・罠の破壊、ですね」
霊夢 「そうよ。あんたたちの場の永続魔法、全て吹き飛ばしてやるわ!」
神奈子「ふふふ、やるわね。ならチェーンして速攻魔法よ。非常食」
《非常食(ひじょうしょく)/Emergency Provisions》 †
速攻魔法
このカードを除く自分フィールド上の魔法または罠カードを墓地へ送る。
墓地へ送ったカード1枚につき、自分は1000ライフポイント回復する。
神奈子「四枚全て墓地に送るわ。これでライフ回復ね」LP2400→6400
パチェ「さすが神様ね。魔法・罠の大量破壊も対策済みか」
霊夢 「でもこれで天変地異の効果は失われた。デッキを元に戻すわ。
さらに、裏守備のエメラルド・タートルを反転召喚!」
《宝玉獣(ほうぎょくじゅう) エメラルド・タートル/Crystal Beast Emerald Tortoise》 †
効果モンスター
星3/水属性/水族/攻 600/守2000
このターン中に攻撃を行った自分フィールド上に存在する
モンスター1体を守備表示にする事ができる。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
このカードがモンスターカードゾーン上で破壊された場合、
墓地へ送らずに永続魔法カード扱いとして
自分の魔法&罠カードゾーンに表側表示で置く事ができる。
霊夢 「ストームネオスでヴェノミノンに攻撃! 二刀烈風剣!!」
神奈子「破壊よ。でもこの瞬間、ヴェノミノンの誘発効果発動。
こいつは墓地の爬虫類族を一枚除外することで、墓地から特殊召喚できる。
ヴェノムサーペントを除外し、再生なさい。攻撃表示で特殊召喚」LP6400→5900
鈴仙 「滅しても蘇る、輪廻転生の輪か・・・・・・再生の象徴だけはありますね」
永琳 「そうね。でも、その力は決して無限ではない。
自己再生は墓地の爬虫類族が必要。
ということは、蘇るたびに攻撃力は下がっていく。
よって、今ヴェノミノンの攻撃力は2000しかないわ」
神奈子「とはいえ、その亀の攻撃力じゃ到底及ばないわね。でもまあ、悪くなかったわよ」
霊夢 「・・・・・・これで終わると思ったの?」
神奈子「?」
霊夢 「手札から、速攻魔法発動! コンタクト・アウト!」
《コンタクト・アウト/Contact Out》 †
速攻魔法
自分フィールド上に表側表示で存在する「ネオス」と名のついた
融合モンスター1体を融合デッキに戻す。
さらに、融合デッキに戻したモンスターに記された
融合素材モンスター一組が自分のデッキに揃っていれば、
この一組を自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。
妖夢 「コンタクト・アウトだって!?」
霊夢 「場のストームネオスの融合を解除し、デッキから素材となったモンスターを特殊召喚!
来なさい! ネオス、アクアドルフィン、エアハミングバード!」
早苗 「(一気にモンスターが3体・・・・・・!)」
霊夢 「ネオスの攻撃力なら、ヴェノミノンに勝てるわ!
いくわよ、ラス・オブ・レイム!!」
神奈子「・・・・・・っ。やるじゃない。
墓地のアナンタを除外し、もう一度攻撃表示で特殊召喚するわ」LP5900→5400
霊夢 「メインフェイズ2に移行し、もう一度キモ鳥の起動効果を発動するわ!
さらにライフを回復よ」LP4400→6400
輝夜 「(す、凄い・・・・・・)」
アリス「・・・・・・あれが霊夢の底力なのね。
場の魔法・罠を一掃したうえにダメージを与え、さらにライフまで回復するなんて・・・・・・」
魔理沙「やるな、霊夢! 魅せてくれるぜ!」
霊夢 「と~ぜんよ!
どうかしら。これであんたも、少しはわたしを信頼する気になった?」
輝夜 「・・・・・・え、えらそうに。ただのバカヅキじゃない。
それくらいで信用させようなんて、考えが甘いってもんだわ」
霊夢 「やれやれね。ほんと、かわいくないわ。でもまあ、世間的にはそれでいいんだっけ。ターンエンドよ」
輝夜 LP6400:手札3:ネオス、きめぇ鳥、きめぇイルカ、エメラルド
霊夢 手札2
神奈子 LP5400:手札4:ミノン(攻1500)
早苗 手札0
神奈子「(チ・・・・・・早苗の非常食でライフこそ回復したけど、
さすがに全体除去はきついわね。
何より、問題は早苗の手札が無いこと。
下手をしたら、次の輝夜のターンで終わる可能性も・・・・・・)」
神奈子「早苗、わかってるわね。
なんとかしてこのターンを切り抜けて、次のわたしのターンまで回しなさい」
早苗 「簡単に言ってくれますね。でもまあ、いいです。わたしも久しく滾ってきましたから。
今こそ、ワールドチャンピオンシップベスト4の実力を見せけてやりますよ」
鈴仙 「ベスト4?」
神奈子「早苗は外の世界のいた時、世界大会で準決勝までいった事があるのよ」
魔理沙「ちょ、マジかよ」
早苗 「マジですよ。このドローで証明してさしあげます。
いきますよ・・・・・・・・・・・・ディスティニードロー!!」
早苗 「・・・・・・フ。完璧ですね。永続魔法発動、闇の護封剣です」
《闇(やみ)の護封剣(ごふうけん)/Swords of Concealing Light》 †
永続魔法
このカードの発動時に相手フィールド上に存在する
全てのモンスターを裏側守備表示にする。
また、このカードがフィールド上に存在する限り、
相手フィールド上モンスターは表示形式を変更する事ができない。
2回目の自分のスタンバイフェイズ時にこのカードを破壊する。
早苗 「このカードの効果により、相手フィールド上モンスター全てを裏側守備表示に。
バトルフェイズです。ヴェノミノンで、裏守備のエアハミングバードに攻撃」
霊夢 「鳥は破壊されるわ」
早苗 「ターンエンドです」
輝夜 LP6400:手札3:裏守備3
霊夢 手札2
神奈子 LP5400:手札4:ミノン(攻撃力1500)、闇護封剣
早苗 手札0
アリス「ここで闇の護封剣か。あの青巫女、言うだけはあるわね」
魔理沙「つーか世界大会ベスト4ってのが未だに信じられないけどな。
いつの話なんだよ、それ」
文 「現神人も、意外と現代っ子だったってことね。メモメモ」
輝夜 「ドローするわ」
輝夜 「(闇の護封剣がある限り、場のモンスターは反転召喚ができない。
裏守備でもコンタクト融合は可能だけど・・・・・・・・・・・・
わたしのエクストラデッキにはコンタクト融合体なんて入ってないのよね。
霊夢のターンにならなければ・・・・・・)」
輝夜 「(・・・・・・フフフ。でもまあ、もうどうでもいいか。わたしの場・墓地には、すでの宝玉が7種類。
裏守備のエメラルドタートルさえ反転召喚できれば、わたしの虹竜が降臨する・・・・・・)」
輝夜 「カードを2枚伏せるわ。ターン終了」
輝夜 LP6400:手札2:裏守備3、伏せ2
霊夢 手札2
神奈子 LP5400:手札4:ミノン(攻1500)、闇護封剣
早苗 手札0
神奈子「ドローよ」
神奈子「(ふふふ・・・・・・ついに来たわね、このカードが。
早苗のもたらした流れがこちらにまで波及したのかしら)」
神奈子「(なんにせよ、このわたしのターンさえ回ってくれば、もはやこっちのもの・・・・・・)
ヴェノミノンで、裏守備のアクアドルフィンを攻撃。破壊するわ」
霊夢 「いなくなってせいせいしたわ」
鈴仙 「なら使わなきゃいいのに・・・・・・」
神奈子「カードを3枚セット。ターンエンドよ」
輝夜 LP6400:手札2:裏守備2、伏せ2
霊夢 手札2
神奈子 LP5400:手札2:ミノン(攻1500)、闇護封剣(1)、伏せ3
早苗 手札0
霊夢 「さあ、せいせいしたところでわたしのターンよ。ドロー!」
霊夢 「手札から、ブラックパンサーを召喚!」
《N(ネオスペーシアン)・ブラック・パンサー/Neo-Spacian Dark Panther》 †
効果モンスター
星3/闇属性/獣族/攻1000/守 500
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択する事ができる。
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、
このカードはエンドフェイズ時まで選択したモンスターと同名カードとして扱い、
選択したモンスターと同じ効果を得る。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
霊夢 「裏守備のままでもコンタクト融合は可能よ。
場のネオスとブラックパンサーをコンタクト融合!
現れなさい! ブラック・ネオス!!」
《E・HERO(エレメンタルヒーロー) ブラック・ネオス/Elemental Hero Dark Neos》 †
融合・効果モンスター
星7/闇属性/戦士族/攻2500/守2000
「E・HERO ネオス」+「N・ブラック・パンサー」
自分フィールド上に存在する上記のカードをデッキに戻した場合のみ、
融合デッキから特殊召喚が可能(「融合」魔法カードは必要としない)。
フィールド上に表側表示で存在する効果モンスター1体を選択する事ができる。
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、
選択したモンスターはフィールド上から離れるまで効果が無効化される
(この効果で選択できるモンスターは1体まで)。
エンドフェイズ時にこのカードは融合デッキに戻る。
にとり「また新たなコンタクト融合体・・・・・・」
霊夢 「優先権を行使し、起動効果発動!
ブラックネオスは、相手モンスター一体の効果を無効にできるわ。
ヴェノミノンを選択よ!」
毒蛇王ヴェノミノン 攻撃力0
咲夜 「ヴェノミノンの攻撃力が・・・・・・!」
パチェ「ヴェノミノンの攻撃力上昇は自身の永続効果によるもの。
無効化されたことにより、本来の惰弱なステータスに戻ってしまったわけね」
霊夢 「バトルよ! ブラックネオスでヴェノミノンを攻撃!
ラス・オブ・ブラックレイム!!」
神奈子「いい線いってたけど、惜しかったわね。あんたは伏せカードを警戒しなさすぎる。
トラップカード発動。毒蛇の供物」
《毒蛇(どくじゃ)の供物(くもつ)/Offering to the Snake Deity》 †
通常罠
自分フィールド上に存在する爬虫類族モンスター1体を破壊する。
相手フィールド上のカード2枚を破壊する。
神奈子「場のヴェノミノンを破壊すると同時に、あんたの場のカード2枚を破壊。
ブラックネオスと裏守備のエメラルドタートルを破壊するわよ」
霊夢 「あららん」
輝夜 「なんなのよあんたは・・・・・・頼りになるのかならないのかわからないわ」
霊夢 「た、たまにはこういうこともあるわよ。カードゲームなんだから」
輝夜 「だからって、伏せが3枚もあるのに特攻仕掛けるやつがある?
あんたの脳みそはクルミ大なわけ? それともイクラ大?」
神奈子「はいはいそこまでそこまで。仲間割れしてる場合じゃないんじゃなくて?
毒蛇の供物の直後、わたしのトラップが発動しているというのに」
永琳 「・・・・・・!」
輝夜 「なんですって?」
パチェ「このタイミングで・・・・・・まさか!」
神奈子「ふふふ・・・・・・括目しなさい。蛇神の降臨する瞬間よ」
《蛇神降臨(じゃしんこうりん)/Rise of the Snake Deity》 †
通常罠
自分フィールド上に表側表示で存在する「毒蛇王ヴェノミノン」が破壊された時に
発動する事ができる。
自分の手札またはデッキから「毒蛇神ヴェノミナーガ」1体を特殊召喚する。
アリス「蛇神降臨・・・・・・!」
魔理沙「まずいぜ! あれは・・・・・・」
神奈子「メビウスの輪廻が、無限のエネルギーを生み出す。
渇望と血の沼より降誕なさい! 毒蛇神、ヴェノミナーガ!!」
《毒蛇神(どくじゃしん)ヴェノミナーガ/Vennominaga the Deity of Poisonous Snakes》 †
効果モンスター
星10/闇属性/爬虫類族/攻 0/守 0
このカードは通常召喚できない。
このカードは「蛇神降臨」の効果及びこのカードの効果でのみ特殊召喚する事ができる。
このカードの攻撃力は、自分の墓地の爬虫類族モンスター1枚につき
500ポイントアップする。
このカードはフィールド上で表側表示で存在する限り、このカード以外の
モンスター・魔法・罠の効果の対象にする事はできず効果を受けない。
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、自分の墓地のこのカード以外の
爬虫類族モンスター1体をゲームから除外する事でこのカードを特殊召喚する。
このカードが相手プレイヤーに戦闘ダメージを与える度に、このカードに
ハイパーヴェノムカウンターを1つ置く。
このカードにハイパーヴェノムカウンターが3つ乗った時、
このカードのコントローラーはデュエルに勝利する。
鈴仙 「・・・・・・な、なんです!? あれ・・・・・・」
永琳 「あのモンスターを召喚させてしまった・・・・・・・・・・・・これでは、姫様は・・・・・・」
妖夢 「ま、またヘビ・・・・・・・・・・・・きゅうぅ」
藍 「(気絶してしまった。どんだけ蛇が苦手なんだ、この娘は・・・・・・)」
輝夜 「(レベル10の特殊召喚モンスター・・・・・・初めて見たわ。
でも、一体どんな効果が・・・・・・)」
霊夢 「なんかえらいのがでてきちゃったわね。
てかテキスト多すぎて、何がなんだかわからないわ。
でも攻撃力0だし、実はたいしたやつじゃなかったりして・・・・・・」
早苗 「残念ですが、世の中そう甘くはありませんよ。
むしろあなた達にとって、最悪といえるでしょうね」
輝夜 「ふん、びびらせようっていうの」
神奈子「ふふふふふ。虚勢ね。悪いけど、早苗の言ったことは事実よ。
ヴェノミナーガは死と再生の権化たる究極の神。
その領域にはいかなる魔法・罠・モンスター効果も通用しないわ」
咲夜 「な、なんですって!? いかなるって・・・・・・」
パチェ「そのままの意味よ。破壊効果も、除外も、バウンスも、コントロール奪取さえも。
それが相手のカードの効果ならば一切の影響を受けない。
究極の耐性を持つモンスターよ」
鈴仙 「影響を受けないって・・・・・・。
そんなモンスター、どうやって倒せば・・・・・・」
永琳 「ヴェノミナーガを倒す方法。それは例外を除けば、ただ一つ。
戦闘で破壊することよ」
アリス「あのモンスターの攻撃力はヴェノミノンと同様、墓地の爬虫類族の数×500ポイント。
今ヴェノミノンが送られたことで、攻撃力は2000ね」
魔理沙「倒すとしたら、今しかないな。墓地に新たな爬虫類族が置かれる前に」
神奈子「果たして、できるかしらねぇ。この蛇神を倒すことが。
第二ラウンド開始よ。思う存分悪あがきしてみせなさいな」
霊夢 「ふん。戦闘で破壊しろってんならわかりやすいわ。ターン終了よ」
割と普通にデュエルします。ネタ成分低め。
ルールが分かる方でないときついです。
輝夜 「さて。そんなわけで最終トーナメントの組み合わせなんだけど、
今の試合の1位と2位の輩はちょっとこっちにきてくれるかしら?」
レミ 「来てやったよ」
アリス「来てやったわ」
輝夜 「まず1位のあんたね。とりあえず3位と4位のどっちとやりたいのか、
希望を聞きたいんだけど・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん?」
パチェ「あらこれは・・・・・・・・・・・・雨?」
魔理沙「うわ、降ってきたな・・・・・・・・・・・・まったく、これからいよいよって時に」
咲夜 「ぎゃあああああああああ!! お嬢様、体が溶けてます!」
レミ 「さ、咲夜・・・・・・たす、け・・・・・・」
にとり「うおぅ・・・・・・ホラーですねぇ」
文 「いや~、まさかこんな絵が撮れるなんてねぇ。激写激写♪」
咲夜 「撮ってないで助けなさいよ!」
鈴仙 「ううっ、気持ち悪い・・・・・・
あれ? でもあなたはあまり慌てないんですね」
パチェ「いやまあ、ほっときゃ勝手に再生するしね」
妖夢 「ひゃうっ!」
幽々子「何よ妖夢。しゃっくりなんて子供じゃないんだから」
妖夢 「ち、違いますよ。今、向こうの空が光って・・・・・・・・・・・・わたし、雷は苦手で・・・・・・」
紫 「尚更子供っぽいわねぇ。くすくす」
輝夜 「とにかく、このままじゃ大会どころじゃないわね。
一旦中止よ。全員、神社の中に入って」
霊夢 「だから勝手に入るなって何度・・・・・・ああ、しかも濡れた体で」
魔理沙「ったく、ほんとに濡れちまったぜ。災難だな」
アリス「そうね。まさかいきなり雨が降ってくるなんて。レミリアは大丈夫?」
咲夜 「ええ。なんとか体の右半分だけで済みました」
レミ 「・・・・・・ぅぁ・・・・・・ぅ」
魔理沙「そ、それ大丈夫なのかよ・・・・・・うえぇ」
パチェ「これがSSでよかったわね。お見せできなくて」
文 「でも、続きはどうするつもりなんでしょうか。
まさか、こんなクソ狭い神社の中でやるつもりですか?」
霊夢 「クソで悪かったわね」
輝夜 「うーん、後日に引き伸ばしたくはないし・・・・・・ちょっと話し合いが必要ね」
神奈子「その必要はないわよ」
アリス「・・・・・・!?」
妖夢 「この声は・・・・・・!」
神奈子「よろし、よろし。一同、出迎え大義」
霊夢 「・・・・・・神奈子!?」
魔理沙「出迎えもなにも、お前が勝手に来たんじゃないか」
パチェ「誰?」
咲夜 「ああ、そういえばパチュリー様はあんまり宴会来ないからご存知ありませんでしたね。
この方は八坂様。一応神様です」
神奈子「一応じゃなくて、正真正銘山の神よ。以後よろしくね」
パチェ「はいよろしく」
文 「あらこんにちは、八坂様。今日も相変わらず大きいですね、後ろの縄」
鈴仙 「あれ、縄だったんですか。一瞬布かと思いました」
神奈子「ワ○ナスじゃないわよ」
早苗 「皆さん、ご無沙汰しております」
霊夢 「ああ、あんたもいたの」
早苗 「いたんですっ」
妖夢 「で、今回は何しにいらしたんですか。
悪いんですが今わたしたちは取り込み中で・・・・・・」
神奈子「知ってるわよ。ずいぶんと楽しそうねぇ、デュエルモンスターズ」
永琳 「・・・・・・・・・・・・知っていたのですか? 今日がその大会だと」
神奈子「気づいたのはついさっきだけどね。
何よ、ひどいじゃない。
そんな面白そうなことやるのに、わたしたちに教えてくれないなんてさー」
文 「あれ? 新聞は配ったはずですが」
早苗 「ああ、それは洩矢様が佃煮を濾すのに使ってました」
文 「(・・・・・・ビキビキ)」
輝夜 「それで、何の用よ。悪いけど、もう大会も終盤なの。
ギャラリーが増えるのは構わないけど、邪魔だからその鬱陶しい縄はとってもらいたいわね。
というか、とりなさい。ただでさえこの狭さで人口密度が上がってるんだから」
神奈子「あいにくと、これはわたしのトレードマークなの。外すわけにはいかないわ。
なにせこれがないと、信仰値が30%減なもんでねぇ」
魔理沙「あの縄はそんな重要だったのか・・・・・・」
アリス「なんていうか、うすっぺらい信仰もあったものね」
輝夜 「ふん。とらないんだったら、出てけ。
神様なんかお呼びじゃないってのよ。シッシッ」
神奈子「あらら、つれないわねぇ。
でもさ。わたし達に出て行かれたら、困るのはあんた達なんじゃないの?」
パチェ「・・・・・・どういう意味かしら?」
永琳 「・・・・・・・・・・・・やはり。この雨は、あなたたちの仕業だったんですね」
輝夜 「なんですって!?」
幽々子「なるほどねぇ。わたしもおかしいと思っていたのよ。
さっきまで空にあんなに霊がいたのに、雲蜘蛛の子散らすようにいなくなってたんだもの。
風の神がきたんじゃ、恐れをなして逃げるわけよね」
神奈子「正確には、やったのは早苗だけどね」
早苗 「そうなんです。わたしがやったんです」
霊夢 「嬉しそうに白状するな」
魔理沙「なるほどな。あいつの雨を降らす程度の能力で、雷雲を呼んだのか」
早苗 「奇跡を起こす程度の能力ですっ」
神奈子「とまあ、そんなわけで。
屋外で続きをしたかったら、わたしを大会に参加させなさい。
これは命令よ」
咲夜 「脅迫じゃないですか」
輝夜 「ふざけないで。
そんなの、この大会運営委員長であるこのわたしが断じて認めないわ。
即刻、この場から立ち去りなさい!」
鈴仙 「おお、なんだか姫様がかっこいいです。う~、さむさむ」
妹紅 「あんな雨でずぶ濡れなのにかっこいいも何もないけどね。
てか兎、わたしで暖をとってんじゃないよ」
神奈子「ふうん、ケチね。まあ出場を認めてくれないんなら、この大会をぶっ潰すまでよ。
この神社もろともね」
霊夢 「なっ、何ムチャクチャ言ってんのよ!」
神奈子「別にわたしにとっちゃ無茶じゃないわよ?
オンバシラの二、三本降らせば簡単に潰れるでしょ。こんな茅屋」
アリス「あんな調子でよく信仰が集まるものね」
魔理沙「信仰っていうか恐怖で集めてる感じがするけどな」
永琳 「姫様、どうなさいます? あの方、顔は笑ってるけど本気みたいですが・・・・・・」
輝夜 「ふん。決まってるわ。トチ狂った神様には、力づくしかないもの。
おい、そこの縄」
神奈子「あん? 縄ですって?」
輝夜 「あんたなんか縄でいいわ。なんなら蝿でもいいわよ」
にとり「字が似てるだけでは・・・・・・」
輝夜 「これはデュエルモンスターズの大会よ。
だったらオンバシラだのなんだのじゃなくて、デュエルで決めるってのはどう?」
咲夜 「デュエルですって?」
神奈子「ククク・・・・・・・・・・・・なるほど、デュエルね。
わたしが勝ったら、四の五の言わず出場を認めてくれるんでしょうね?」
輝夜 「出場でも優勝でも認めてやるわ。
ただしあなたが負けたら、おとなしくギャラリーに加わる事。
もちろん、その邪魔くさい縄もとっぱらってね」
永琳 「姫様。よろしいので? 万が一敗れたら・・・・・・」
輝夜 「あん? その時はじゃんけんで負けた奴にでも代わりに落ちてもらうわ」
魔理沙「おいコラふざけんな」
輝夜 「負けてから考えるってことよ。まあ、そんなこと万に一つでしょうけど」
霊夢 「ちょっと待ってよ。あんたが神奈子とやるの?」
輝夜 「そうよ。文句ある?」
霊夢 「大ありよ。わたしもやるわ」
輝夜 「はあぁ? なんであんたがしゃしゃり出てくるの。
お呼びじゃないってのよ。すっこんでなさい」
霊夢 「嫌よ。ここはわたしの所有地なの。好き勝手させるわけにはいかないわ」
アリス「そういやそうだったわね。すっかり忘れてたわ」
妖夢 「あれ、でも神社は公共の場じゃ・・・・・・」
霊夢 「わ・た・し・の博麗神社よ。柱なんかに潰されてなるもんですか」
神奈子「そっちが二人じゃあ、こちらもそうするしかないわねぇ。諏訪子」
神奈子「・・・・・・・・・・・・ってあれ? 早苗、諏訪子は?」
早苗 「見ての通り、いらしてませんよ。今頃気づいたんですか?」
神奈子「はあぁ~!? 何でよ。
わたしは呼んで来いっつったよな? な?」
早苗 「呼びに行きましたよ。八坂様が神社のデュエル大会に乱入しに行くって。
そしたらあの方、なんて言ったと思います?
神奈子は頭はいいけど、バカなのが玉に傷なのよね。ですって。
いやあ、わたしゃ思わずプッて吹いちゃいましたよ、プッて。
さすがあの方は付き合い長いだけありますわ。よくわかってらっしゃる。
その点わたしなんかまだまだで・・・・・・」
神奈子「・・・・・・・・・・・・それであいつは来なかったの?」
早苗 「ですから、佃煮を作るからそんな暇は無いんですってよ。
イナゴは鮮度が大事だとか言って、今日中作らなくちゃダメなんだそうです。
そんなことも知らないのかって逆にバカにされましたよ。
命令したのは八坂様ですって言ったら、じゃあバカはやっぱりあいつねって呆れてました」
神奈子「・・・・・・」
パチェ「爆発まであと5秒、てことかしら」
早苗 「ああでも祭なんだったら、おみやげにたこ焼きでも買ってきてだそうです。
洩矢様もかわいいですよねぇ。たこが食べれないのにたこ焼きは大好きなんだもの。
中身だけプッて出すんですよ、プッて。柿じゃないんだから、ねぇ。
まあとにかく、いつものたこ無しのやつでいいですよね・・・・・・・・・・・・
って、雨降らしちゃったら屋台できないじゃないですか。
まあ、仕方ないからここは焼き鳥で我慢してもらいますか。
ちょうど焼き鳥屋もいることだし・・・・・・・・・・・・ねえ?」
神奈子「・・・・・・っ!」
早苗 「・・・・・・ぶっ! げふっ!」
神奈子「っ! っ!」
鈴仙 「(オンバシラの数が半端ない・・・・・・・・・・・・ありゃよけきれないわ)」
アリス「意外ともったじゃない。8秒くらいかしら」
パチェ「ふむ。誤算だったわね」
神奈子「・・・・・・ハァ、ハァ。仕方ないわ。早苗、お前が代わりに出な」
早苗 「・・・・・・」
霊夢 「大丈夫なの? 動かないんだけど、こいつ」
神奈子「早苗はオンバシラの十本や二十本でくたばりゃしないわ。
中身は生身の人間だけど」
魔理沙「生身の人間だったら内臓破裂してるだろ」
輝夜 「いいわ。雨を止めて外に出なさい。
勝負はタッグデュエル。負けた方は素直に言う事を聞く。いいわね」
神奈子「結構結構。さあさ、始めようじゃない。命よりも楽しい、無間のデュエルをねぇ」
輝夜 「霊夢」
霊夢 「・・・・・・何?」
輝夜 「一応言っておくわ。手を出すのはいいけど、足をひっぱったら殺すわよ」
霊夢 「構わないわ。わたしは自宅が守れればそれでいいの。
あいつの信仰値、全部吹き飛ばしてやるんだから」
輝夜【礼節のオブラート】 LP8000 霊夢【ネオスへと続く道】
VS
神奈子【神の火を制御せよ】 LP8000 早苗【ハルキゲニアの海へ】
永琳 「先攻後攻は、コイントスで決めます。よろしいですね?」
神奈子「よろし、よろしよ。じゃあ裏ね」
輝夜 「ふん、まあいいわ。じゃあわたしが表ね」
永琳 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・表ですね。姫様の先攻で始めてください!」
輝夜 「当然よ。ああ、やっとデュエルができるわ。ドロー!」
輝夜 「宝玉獣、サファイアペガサスを召喚!」
《宝玉獣(ほうぎょくじゅう) サファイア・ペガサス/Crystal Beast Sapphire Pegasus》 †
効果モンスター
星4/風属性/獣族/攻1800/守1200
このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、
自分の手札・デッキ・墓地から「宝玉獣」と名のついたモンスター1体を
永続魔法カード扱いとして自分の魔法&罠カードゾーンに表側表示で置く事ができる。
このカードがモンスターカードゾーン上で破壊された場合、
墓地へ送らずに永続魔法カード扱いとして
自分の魔法&罠カードゾーンに表側表示で置く事ができる。
パチェ「早速出たわね。宝玉獣」
輝夜 「と~ぜんレリーフレアよ! 見なさいこの輝きを! オ~ッホホホホホ!!」
永琳 「(こいつ・・・・・・つくづく成長しねぇ)」
輝夜 「誘発効果でデッキからコバルトイーグルを魔法・罠ゾーンに置くわ。
さらにフィールド魔法、レインボー・ルインを発動!」
《虹(にじ)の古代都市(こだいとし)-レインボー・ルイン/Ancient City - Rainbow Ruins》 †
フィールド魔法
自分の魔法&罠カードゾーンに存在する
「宝玉獣」と名のついたカードの数により以下の効果を得る。
●1枚以上:このカードはカードの効果によっては破壊されない。
●2枚以上:1ターンに1度だけプレイヤーが受ける
戦闘ダメージを半分にする事ができる。
●3枚以上:自分フィールド上の「宝玉獣」と名のついた
モンスター1体を墓地へ送る事で、魔法・罠カードの発動を無効にし破壊する。
●4枚以上:1ターンに1度だけ自分のメインフェイズ時に
自分のデッキからカードを1枚ドローする事ができる。
●5枚:1ターンに1度だけ自分のメインフェイズ時に
魔法&罠カードゾーンに存在する「宝玉獣」と名のついた
カード1枚を特殊召喚する事ができる。
輝夜 「これぞ絢爛、綾錦。極彩に満ちたわたしのフィールド。前座は整った次第よ。
次はあなたの色を見せてもらおうかしら。ターンエンド」
輝夜 LP8000:手札4:サファイア、ルイン、コバルト(宝玉)
霊夢 手札5
神奈子 LP8000:手札5:無し
早苗 手札5
神奈子「ふふふ、色ときたか。ならわたしの色を当ててごらんなさい。ドロー」
神奈子「・・・・・・あらら、引いちゃったわね。一つ言っておくわ、蓬莱の輝夜。
相手がどんなデッキかもわからないうちに、フィールド魔法なんか使っちゃ駄目よ」
輝夜 「何ですって?」
神奈子「ククク・・・・・・フィールド魔法発動、ヴェノムスワンプ」
《ヴェノム・スワンプ/Venom Swamp》 †
フィールド魔法
お互いのターンのエンドフェイズ毎に、フィールド上に
表側表示で存在する「ヴェノム」と名のついたモンスター以外の
表側表示で存在する全てのモンスターにヴェノムカウンターを1つ置く。
ヴェノムカウンター1つにつき、攻撃力は500ポイントダウンする。
この効果で攻撃力が0になったモンスターは破壊される。
鈴仙 「こちらもフィールド魔法!?」
妖夢 「これは・・・・・・毒の沼地か。薄気味悪い」
神奈子「新たなフィールド魔法が張られたことで、レインボールインは破壊されるわ」
輝夜 「な・・・・・・わたしのルインが!」
パチェ「フィールド魔法を使うデッキ同士の対決だと、基本的に後出しの方が有利になる。
そういうことね。それにしても、このフィールドは・・・・・・」
神奈子「そういえば、この縄のことを知りたがっていたわね。
このしめ縄は輪廻再生を司る蛇神を形作ったもの。
西洋でいうアスクレピオスの杖と同じね。
蛇神は古くから母なる豊穣の神として、
あるいは災いと災厄をもたらす天候神として、信仰を得てきた。
あなたにも数千年に渡る歴史の末に紡がれた、大いなる神徳の何たるかを教えてあげるわ」
神奈子「現れなさい。ヴェノム・スネーク」
《ヴェノム・スネーク/Venom Snake》 †
効果モンスター
星3/地属性/爬虫類族/攻1200/守 600
1ターンに1度だけ、相手フィールド上モンスター1体に
ヴェノムカウンターを1つ置く事ができる。
この効果を使用したターンこのモンスターは攻撃宣言をする事ができない。
魔理沙「うわっ、蛇だぜ」
霊夢 「あら、蛇ね」
アリス「まあ蛇なんて森に腐るほどいるけど」
妖夢 「うう・・・・・・皆さんなんで平気なの」
幽々子「いまさら幻想郷で蛇ぐらいで腰抜かす奴なんて、妖夢ぐらいのものよ」
妖夢 「べっ、別に腰なんて抜かしてませんよ。ちょっと失神しそうになっただけで・・・・・・」
輝夜 「で? そんな貧弱な爬虫類がなんだっていうのかしら?」
神奈子「見た目で判断するとどういう目に遭うか、どこの誰からに教わらなかったかしら?
そのうち蛇に睨まれた蛙になること請け合いよ。
ヴェノムスネークの起動効果発動。
1ターンに一度、相手モンスターに毒を注入し、ヴェノムカウンターを一つ乗せることができる。
そしてヴェノム・スワンプが場にある限り、ヴェノムカウンターが乗っているモンスターは
攻撃力が500ダウンするのよ」
レミ 「何もしなくとも勝手に毒で攻撃力が下がっていくわけか・・・・・・嫌なフィールドね」
魔理沙「おお。お前、もう大丈夫なのか」
レミ 「なんとか首から上は再生できたわ。体は右半分がまだだけど」
アリス「そんな、無理して会話に加わらなくてもいいわよ」
神奈子「サファイアペガサスにカウンターを一つ乗せるわ。
カードを1枚伏せて、ターンを終了」
神奈子「そしてこのエンドフェイズ、ヴェノムスワンプの効果が発動される。
場のヴェノムモンスター以外のモンスターに、全てヴェノムカウンターを一つ乗せる。
これでサファイアペガサスは攻撃力800までダウンしたわ。
ちなみにこの効果で攻撃力が0になると、そのモンスターは破壊されるからね」
輝夜 LP8000:手札4:サファイア(攻800・毒2)、コバルト(宝玉)
霊夢 手札5
神奈子 LP8000:手札3:スネーク、スワンプ、伏せ1
早苗 手札5
鈴仙 「うわ、これは相当厄介ですね」
妹紅 「お、言うじゃない。じゃあどのくらい厄介か、説明してもらえるかしら」
鈴仙 「え? ええとですね・・・・・・・・・・・・
あのフィールド魔法は、毎ターン全てモンスターを弱体化する力があります。
しかし例外として、神奈子さんのヴェノムモンスターはその影響の外にあります。
よって相手側だけが、一方的に攻撃力を下げていくリスクを負うことになる。
しかも攻撃力が0になれば破壊されるから、壁モンスターはほとんど役に立ちません。
宝玉獣自体は、元々攻撃力の低いモンスター群ですし。
頼みの綱としては、霊夢がどんなデッキかなんですけど・・・・・・」
妹紅 「なあ、お前。何真面目に答えてるの」
鈴仙 「・・・・・・えっ、はい?」
妹紅 「どう考えても、今のはボケるところだろ、気が利かないな」
鈴仙 「(・・・・・・・・・・・・あなたもわたしに冷たいんですか)」
霊夢 「相手が蛇だろうがなんだろうが、うちのささやかな住まいだけは絶対に守るわ!
ドロー!」
霊夢 「わたしは毎度のように、E・HEROエアーマンを召喚!」
《E・HEROエアーマン/Elemental Hero Stratos》 †
効果モンスター(制限カード)
星4/風属性/戦士族/攻1800/守 300
このカードの召喚・特殊召喚に成功した時、
次の効果から1つを選択して発動する事ができる。
●自分フィールド上に存在するこのカードを除く
「HERO」と名のついたモンスターの数まで、
フィールド上の魔法または罠カードを破壊する事ができる。
●自分のデッキから「HERO」と名のついた
モンスター1体を選択して手札に加える。
霊夢 「デッキからE・HEROを手札に加えることができる。わたしはネオスを持ってくるわ」
霊夢 「蛇なんざひん剥いて鞄にしてやるわ。
エアーマンで、ヴェノムスネークに攻撃! エアーシューター!」
魔理沙「だからそれは風男違いだと何度・・・・・・」
神奈子「破壊されるけど、その前にトラップ発動よ。ダメージ=レプトル。
その効果によって、デッキからヴェノム・コブラを守備表示で特殊召喚」
LP8000→7400
《ダメージ=(イコール) レプトル/Damage = Reptile》 †
永続罠
爬虫類族モンスターの戦闘によってダメージを受けたとき、
そのダメージの数値以下の攻撃力を持つ爬虫類族モンスター1体を
デッキから特殊召喚する事ができる。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
《ヴェノム・コブラ/Venom Cobra》 †
通常モンスター
星4/地属性/爬虫類族/攻 100/守2000
堅いウロコに覆われた巨大なコブラ。
大量の毒液を射出して攻撃するが、その巨大さ故毒液は大味である。
幽々子「また新しい蛇ね。精力がつきそうだわ~」
妖夢 「う、うーん。まあ、マムシじゃなくてコブラですけどね」
神奈子「ちなみにこれは永続トラップなので、この先何度でも使用できるわ」
鈴仙 「守備力2000、サファイアペガサスの攻撃は通らないわね」
魔理沙「あれはバニラモンスターだが、名前にヴェノムとついている以上、
ヴェノムスワンプの効果は受けないわけだ。さすがに戦術に穴が無いぜ」
アリス「というか、ネオスってことは今回霊夢はE・HEROじゃなくてネオスデッキなの?
大丈夫なのかしら。ただ融合すればいいE・HEROと違って、
コンタクト融合メインは上級者向けのデッキよ。
それこそ結城十代みたいな馬鹿げた引き運でも無い限りは・・・・・・」
魔理沙「まあまあ。あいつもやる時はやる奴だ。
ただでさえ今回は、自分の住居の命運がかかってるんだからな。
これから寒くなってくるって時期に、宿無しはきついぜ」
アリス「別にあいつが宿無しになろうが乞食になろうが構わないけど、
もし負けたらとばっちりでこっちが失格なんてことになりかねないしねぇ。
で、わたし相手の神様は最近知り合ったばかりであんまり知らないんだけど、こっちは?」
魔理沙「ああ、あいつはなかなか話せる奴だぜ。神様のくせにちっとも堅苦しくないしな」
文 「喋るのが好きなんですよ。3分喋らなければ口が腐ると本人は言っています」
魔理沙「躁病の気があると言ってもいいな。
しかも酒入ったらさらに饒舌になるし、神様ってより総会屋の方が似合ってる気がするが」
アリス「ていうか、人格じゃなくてデュエルの腕前を訊いてるんだけど・・・・・・」
魔理沙「やったことないから知らないぜ」
アリス「(・・・・・・ビキビキ)」
霊夢 「あんたもなかなかやるじゃない。
メインフェイズ2で、サファイアペガサスを守備表示に変更。
カードを1枚伏せて、ターン終了よ」
輝夜 LP8000:手札4:風男(攻1300・毒1)、サファイア(攻300・毒3)、コバルト(宝玉)、伏せ1
霊夢 手札5
神奈子 LP7400:手札3:コブラ、スワンプ、レプトル
早苗 手札5
早苗 「うう・・・・・・・・・・・・あれ、ここは・・・・・・」
永琳 「気がついた?」
早苗 「ああ、はい。これって・・・・・・ひょっとして、もうデュエルしてるんですか?」
鈴仙 「してるも何も、次はあなたのターンですよ」
早苗 「ええっ! そうだったんですか・・・・・・」
永琳 「うちの気つけ薬を使っておいたわ。
とりあえずデュエルするくらいには体も動かせると思うけど、どう?」
早苗 「はい、大丈夫です。薬までいただいて、わざわざ申し訳ありません・・・・・・」
永琳 「(素直ないい娘ね・・・・・・)
気にしないで。運営委員として、もしもの時を想定して準備しておくのは当然だから」
早苗 「はい。本当に、ありがとうございます。
それに、うちの神様がご迷惑をかけて・・・・・・」
輝夜 「ねえ。気がついたようなら、そろそろ続きをしてもらえないかしら」
神奈子「そうよ早苗。とっととなさい。全員待ちくたびれてんのよ」
早苗 「・・・・・・・・・・・・は? くたびれる?
くたびれるのは背中のデカブツのせいじゃないんですか?」
神奈子「なっ! これはわたしのトレードマークで・・・・・・」
早苗 「でかすぎるから視界に入るだけで鬱陶しいくて仕方ないんですよ。
トレードだかオレオだか知りませんが、そんなクソくだらない物かついでる
余裕があったら、信仰集めるために大道芸でも練習してなさい。
わからないならそこで正座でもして無い頭捻り出してろこの三流神様が」
神奈子「(・・・・・・ポカーン)」
永琳 「(み、身内には厳しいのね・・・・・・)」
早苗 「ったく。まあこうなった以上しょうがありませんね。
わたしも真剣にやりましょう。ドロー」
早苗 「・・・・・・ふむ。どうやら手札はいいようですね。いきます」
早苗 「手札から永続魔法、天変地異を発動」
《天変地異(てんぺんちい)/Convulsion of Nature》 †
永続魔法
このカードがフィールド上に存在する限り、
お互いのプレイヤーはデッキを裏返しにしてデュエルを進行する。
にとり「わっ! ・・・・・・な、何!?」
妖夢 「じ、地震ですか!?」
パチェ「立ってられない・・・・・・・・・・・・そんな、この天変地異もあのカードの効果だというの」
早苗 「いえ。ちょっと演出に、わたしの奇跡でひと揺れ起こしてみただけです」
魔理沙「おま、紛らわしい事するな!」
霊夢 「あばばばばばばば。わたしの神社がバウンドしてる・・・・・・」
紫 「くすくす、壊れても別にいいじゃない。
今日は萃香がいるんだし、また直してもらえば」
萃香 「なんならわたしが壊してもいいよ~」
アリス「なんでもいいからとっとと止めなさいよ!」
早苗 「とまあそんなわけで、奇跡はこれぐらいにしておきます。
このカードの恐ろしさもわかってくれたでしょうしね。
天変地異の効果で、全てのプレイヤーはデッキを裏返してプレイを続行します」
次ツモ→黄金の天道虫
輝夜 次ツモ→宝玉の解放
神奈子 次ツモ→ヴェノム・ショット
咲夜 「デッキをひっくり返すカードなんて・・・・・・・・・・・・
でも、それがいったい何の意味があるんです?」
パチェ「デッキを裏返す最大のメリット。それは、次に引くカードがわかるということよ。
どうやらあの青巫女のデッキは天変地異コントロールのようね。
天変地異によって得た情報アドバンテージを最大限利用するコントロールデッキよ」
霊夢 「確かに、裏返したから次のカードがわかるわ」次ツモ→インスタント・ネオスペース
早苗 「さすがに知識人はお詳しいですね。だったらこのカードもご存知かしら。
デーモンの宣告です」
《デーモンの宣告(せんこく)/Archfiend's Oath》 †
永続魔法
1ターンに1度だけ、500ライフポイントを払い
カード名を宣言する事ができる。
その場合、自分のデッキの一番上のカードをめくり、
宣言したカードだった場合手札に加える。
違った場合はめくったカードを墓地へ送る。
早苗 「カード名を宣言し、デッキの一番上のカードを当てます。
当たった場合、そのカードは手札に加えられる。
わたしが宣言するのは、黄金の天道虫です。
正解なので手札に加えますよ」
LP7400→6900、次ツモ→D-HEROダイヤモンドガイ
鈴仙 「ライフコストはかかるけど・・・・・・これで実質毎ターン追加ドローができますね」
レミ 「ふぅん。あの青いのもなかなかやるじゃない」
早苗 「カードを1枚伏せて、ターンエンドです。
エンドフェイズにヴェノムスワンプの効果で、カウンターを乗せます。
これによりサファイアペガサスは攻撃力が0。破壊されますよ」
霊夢 「え~っと、これは魔法・罠ゾーンに置くんだっけ。破壊されて、宝玉になるわ」
輝夜 LP8000:手札4:風男(攻1300・毒2)、サファイア(宝玉)、コバルト(宝玉)、伏せ1
:次ツモ→宝玉の解放
霊夢 手札5:次ツモ→インスタント・ネオスペース
神奈子 LP6900:手札3:コブラ、裏守備、スワンプ、レプトル、天変地異、宣告、伏せ1
:次ツモ→ヴェノム・ショット
早苗 手札4:次ツモ→D-HEROダイヤモンドガイ
輝夜 「ちょっと、もっと丁寧に扱いなさいよ。アルレアなのよ。一箱に1、2枚しか入ってないのよ!」
霊夢 「細かいこと気にすんのね。別にカードなんて裏にすりゃ全部おんなじじゃないの」
輝夜 「あんたの手垢だからけのカードを一緒にするんじゃないわよ!
汚らわしいったらないわ」
魔理沙「仲悪いなぁあいつら」
アリス「間違いなくA型とO型よね」
輝夜 「ったく、こんな奴と組むんじゃなかったわ。
だいたい、わたし一人で十分だったのよ。ドロー!」次ツモ→龍脈に棲む者
輝夜 「宝玉獣、アンバーマンモスを召喚!
そしてこのカードに、宝玉の解放を装備するわ」
《宝玉獣(ほうぎょくじゅう) アンバー・マンモス/Crystal Beast Amber Mammoth》 †
効果モンスター
星4/地属性/獣族/攻1700/守1600
自分フィールド上に表側表示で存在する
「宝玉獣」と名のついたモンスターが攻撃対象に選択された時、
このカードに攻撃対象を変更する事ができる。
このカードがモンスターカードゾーン上で破壊された場合、
墓地へ送らずに永続魔法カード扱いとして
自分の魔法&罠カードゾーンに表側表示で置く事ができる。
《宝玉(ほうぎょく)の解放(かいほう)/Crystal Release》 †
装備魔法
「宝玉獣」と名のついたモンスターのみ装備可能。
装備モンスターの攻撃力は800ポイントアップする。
このカードがフィールド上から墓地へ送られた時、
デッキから「宝玉獣」と名のついたモンスター1体を永続魔法カード扱い
として自分の魔法&罠カードゾーンに表側表示で置くことができる。
輝夜 「攻撃力は2500よ。ヴェノムコブラに攻撃!」
早苗 「こんなクズカード、いくら破壊してくれても構わないですよ」
神奈子「早苗おま、いい加減に・・・・・・」
輝夜 「もうモンスターはいないわね。
こんなカード使うのは癪だけど・・・・・・エアーマンで、東風谷早苗にダイレクトアタック!」
早苗 「させません。トラップカード発動、徴兵令です」
《徴兵令(ちょうへいれい)/Conscription》 †
通常罠
相手のデッキの一番上のカードを1枚めくる。
めくったカードが通常召喚可能なモンスターだった場合、
自分フィールド上に特殊召喚する。
それ以外のカードだった場合、そのカードを相手の手札に加える。
輝夜 「・・・・・・!」
早苗 「あなたのデッキの一番上のカードが通常召喚可能なモンスターカードだった場合、
それをわたしの場に特殊召喚します。
天変地異によって、デッキトップのカードはわかっている。
よって龍脈に棲む者を攻撃表示で特殊召喚します」
《龍脈(りゅうみゃく)に棲(す)む者(もの)/Dweller in the Depths》 †
効果モンスター
星3/地属性/ドラゴン族/攻1500/守 700
自分の魔法&罠カードゾーンに存在する表側表示の永続魔法カード1枚につき、
このカードの攻撃力は300ポイントアップする。
アリス「輝夜のカードを奪ったですって?」
咲夜 「なるほど・・・・・・天変地異があればあんなコンボもできるわけですね」
早苗 「わたしの場の永続魔法は2枚。よってこのカードの攻撃力は2100です」
輝夜 「(チッ・・・・・・相手のデッキも永続魔法主体。余計に攻撃力が上がってるわね)」
輝夜 「攻撃は中止。メインフェイズ2で、レア・ヴァリューを使うわ」
《レア・ヴァリュー/Rare Value》 †
通常魔法
自分の魔法&罠カードゾーンに「宝玉獣」と名のついたカードが
2枚以上存在する時に発動する事ができる。
自分の魔法&罠カードゾーンに表側表示で存在する
「宝玉獣」と名のついたカード1枚を相手が選択して墓地へ送り、
自分のデッキからカードを2枚ドローする。
早苗 「ドローカードですか。馬」
輝夜 「馬ね。2枚ドロー。伏せカードを1枚セットし、ターンエンドよ」
次ツモ→宝玉獣アメジスト・キャット
輝夜 LP8000:手札3:アンバー(攻2000・毒1)、風男(攻300・毒3)、解放、サファイア(宝玉)、コバルト(宝玉)、伏せ2
:次ツモ→宝玉獣アメジスト・キャット
霊夢 手札5:次ツモ→インスタント・ネオスペース
神奈子 LP6900:手札3:龍脈(攻1600・毒1)、スワンプ、レプトル、天変地異、宣告
:次ツモ→ヴェノム・ショット
早苗 手札4:次ツモ→D-HEROダイヤモンドガイ
神奈子「(まったく本当に早苗の奴は、いつからこんな反抗的になったんだか・・・・・・)
ドロー」次ツモ→邪龍アナンタ
永琳 「(む。今見えたあのカードは・・・・・・)」
神奈子「フフフ、いいカードがあるわねぇ。場のデーモンの宣告を発動。
わたしが宣言するのは、邪龍アナンタ。よってこのカードを手札に加えるわ
LP6900→6400、次ツモ→継承の印
神奈子「さらに手札から、こいつを発動。スネーク・レイン」
《スネーク・レイン/Snake Rain》 †
通常魔法
手札を1枚捨てる。
自分のデッキから爬虫類族モンスター4体を選択し墓地に送る。
神奈子「手札のヴェノム・スプラッシュを捨て、デッキからデスグレムリン2枚、毒蛇王ヴェノミノン2枚を墓地に送る。これで準備は整ったわね」次ツモ→蛇神の勅命
神奈子「場、及び墓地の爬虫類族全てを除外し、無間のメビウスの輪廻より・・・・・・
生まれ出でるがいいわ! 邪龍アナンタぁ!!」
《邪龍(じゃりゅう)アナンタ/Evil Dragon Ananta》 †
効果モンスター
星8/闇属性/爬虫類族/攻 ?/守 ?
このカードは通常召喚できない。
自分のフィールド上及び墓地に存在する爬虫類族モンスターを
全てゲームから除外する事でのみ特殊召喚する事ができる。
このカードの攻撃力・守備力は、特殊召喚時にゲームから除外した
爬虫類族モンスターの数×600ポイントになる。
このカードが自分フィールド上に存在する限り、
自分ターンのエンドフェイズ時にフィールド上のカード1枚を破壊する。
霊夢 「な・・・・・・何、あれ」
妖夢 「いやああああああ! ヘビのお化け!」
鈴仙 「半分お化けが何言ってるのよ」
アリス「アナンタ・・・・・・早くも出てきたわね」
魔理沙「おっ。お前あれ知ってるのか?」
アリス「もちよ。爬虫類族を除外することで特殊召喚できるモンスター。
攻撃力・守備力はその時除外した枚数に依存する。
でも最も厄介なのが、エンドフェイズにフィールドのカードを破壊する誘発効果。
爬虫類族でデッキを組むなら3枚積みもあるカードだわ」
魔理沙「ふうん、珍しいな」
アリス「何がよ」
魔理沙「いやお前が解説するのが。やっぱり今回はギャラリーだからか?」
アリス「そうよ。それに、たまにはこういう役もやってみたかったのよ」
魔理沙「ほどほどにな。あんまりやりすぎると主人公が交代になるぜ」
アリス「何ですって! ふざけんじゃないわ、なってたまるもんですか!」
魔理沙「(こ、このタイミングで逆ギレだぜ・・・・・・)」
神奈子「はいはいそこの金髪どもも注目。
さっきも言ってくれたけど、邪龍アナンタの攻撃力は
除外した爬虫類族の枚数×600ポイントよ。
つまり、今のこいつの攻撃力は・・・・・・」
邪龍アナンタ 攻撃力3600
咲夜 「3600・・・・・・!」
神奈子「ハッハッハ! いくわよ、バトルフェイズ!
毒でへばってるそいつにしようかね」
神奈子「邪龍アナンタで、エアーマンに攻撃! エクスパンデット・オンバシラ、6レンダァ!!」
輝夜 「くっ、調子に乗って・・・・・・!」LP8000→4700
早苗 「まったくです。いい歳こいて、なぁにがレンダァ~ですか。どっか沸いてんですか?」
神奈子「黙っとけ。龍脈を守備にして、ターン終了よ。
エンドフェイズにアナンタの効果発動。フィールド上のカード1枚を破壊する。
左の伏せカードよ」
輝夜 「・・・・・・宝玉の双璧よ」
神奈子「そろそろ少しくらい抵抗してほしいわね。これじゃあ面白みがないわ。ターンエンド」
輝夜 LP4700:手札3:アンバー(攻1500・毒2)、解放、コバルト(宝玉)、サファイア(宝玉)、伏せ1
:次ツモ→宝玉獣アメジスト・キャット
霊夢 手札5:次ツモ→インスタント・ネオスペース
神奈子 LP6400:手札2:アナンタ(攻3100・毒1)、龍脈(攻1100・毒2)、スワンプ、レプトル、天変地異、宣告
:次ツモ→蛇神の勅命
早苗 手札4:次ツモ→D-HEROダイヤモンドガイ
咲夜 「うーん。さっきから、終始相手のペースですね。
このままでは、本当にお嬢様達が代わりに失格にされてしまうかも・・・・・・」
レミ 「誰が失格ですって? 咲夜」
咲夜 「お嬢様。もうお体はよろしいのですか?」
レミ 「見ての通り、元通りよ。ったくあの青色、あとで炭にしてやろうかしら」
咲夜 「雨やら雷やら地震やらを起こせるそうです。なかなか便利な能力ですよね」
パチェ「人間にしては、ね。まあそれはいいとして、この現状はまずいわね。
ヴェノムスワンプがある以上、長期戦は避けて、
一気呵成に勝負を決めたいところだけど・・・・・・」
霊夢 「わたしのターンよ! ドロー!」次ツモ→コンタクト・アウト
霊夢 「終末の騎士を召喚し、誘発効果発動。デッキのクロス・ポーターを墓地に送るわ。
さらにクロス・ポーターの効果で、デッキからN・フレア・スカラベを手札に加える!」
次ツモ→スペーシア・ギフト
《終末(しゅうまつ)の騎士(きし)/Armageddon Knight》 †
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1400/守1200
このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、
自分のデッキから闇属性モンスター1体を選択して墓地に送る事ができる。
《クロス・ポーター/Cross Porter》 †
効果モンスター
星2/闇属性/戦士族/攻 400/守 400
自分フィールド上のモンスター1体を墓地に送り、
手札から「N(ネオスペーシアン)」と名のついたモンスター1体を
特殊召喚する事ができる。
このカードが墓地に送られた時、自分のデッキから
「N(ネオスペーシアン)」と名のついたモンスター1体を手札に加える事ができる。
霊夢 「まだまだ! リバースカード、リミット・リバースを発動よ。
これにより、墓地のクロス・ポーターを特殊召喚!
さらにクロス・ポーターの起動効果で、場の終末の騎士を墓地に送る事で
手札のフレア・スカラベを特殊召喚!」
《リミット・リバース/Limit Reverse》 †
永続罠
自分の墓地から攻撃力1000以下のモンスター1体を選択し、
攻撃表示で特殊召喚する。
そのモンスターが守備表示になった時、そのモンスターとこのカードを破壊する。
このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊する。
そのモンスターが破壊された時このカードを破壊する。
《N(ネオスペーシアン)・フレア・スカラベ/Neo-Spacian Flare Scarab》 †
効果モンスター
星3/炎属性/昆虫族/攻 500/守 500
このカードの攻撃力は、相手フィールド上の
魔法・罠カードの枚数×400ポイントアップする。
鈴仙 「な、何? あれが霊夢なの? なんというずっと俺のターン・・・・・・」
永琳 「必死になってる分実力以上のものが出てるようね。
姫様の宝玉獣は相手に抑えられてるけど、これならなんとかなるかも・・・・・・」
霊夢 「そしてお待ちかねよ! 手札から古のルールを発動!
来なさい、ネオス!!」
《古(いにしえ)のルール/Ancient Rules》 †
通常魔法
自分の手札からレベル5以上の通常モンスター1体を特殊召喚する。
《E・HERO(エレメンタルヒーロー) ネオス/Elemental Hero Neos》 †
通常モンスター
星7/光属性/戦士族/攻2500/守2000
ネオスペースからやってきた新たなるE・HERO。
ネオスペーシアンとコンタクト融合することで、未知なる力を発揮する!
アリス「きたわね、ネオス。相変わらずムキムキで気持ち悪いわ」
霊夢 「コラァ! 見せ場でそんなこと言うな!」
アリス「はいはい、失敬失敬」
神奈子「救えないわね。そんなバニラモンスターがどうだと・・・・・・」
霊夢 「それはあんたの方よ。ネオスの本当の力は、ネオスペースの住人。
すなわちネオスペーシアンたちと融合することで、真価が発揮されるの」
霊夢 「いくわよ! 場のネオスとN・フレア・スカラベをコンタクト融合!
現れなさい! E・HERO、フレア・ネオス!!」
《E・HERO(エレメンタルヒーロー) フレア・ネオス/Elemental Hero Flare Neos》 †
融合・効果モンスター
星7/炎属性/戦士族/攻2500/守2000
「E・HERO ネオス」+「N・フレア・スカラベ」
自分フィールド上に存在する上記のカードをデッキに戻した場合のみ、
融合デッキから特殊召喚が可能(「融合」魔法カードは必要としない)。
このカードの攻撃力はフィールド上の魔法・罠カードの枚数×400ポイントアップする。
エンドフェイズ時にこのカードは融合デッキに戻る。
鈴仙 「えっ、融合の魔法カード無しで融合ですか?」
永琳 「ネオスの融合体はコンタクト融合といって、融合カード無しで融合ができるのよ」
鈴仙 「そりゃずいぶんとお手軽ですね」
永琳 「ただしそれら融合体には致命的な弱点がある。
彼らは地球上では3分・・・・・・じゃなかった、1ターンしかその力を発揮できないのよ」
鈴仙 「・・・・・・そりゃずいぶんと燃費悪いですね」
霊夢 「物語の主人公が使う技なんて、だいたいそんなもんよ。
高威力、低燃費。常識ね」
アリス「主人公はわたしよ」
霊夢 「今・回・は、わたしよ」
アリス「(・・・・・・ビキビキ。あの間抜け顔を、鉈か何かで叩き割ってやりたい)」
魔理沙「いやぁ、あいつもでかくなったな」
霊夢 「確かにフレア・ネオスは、このままだとエンドフェイズにデッキに戻ってしまう。
でもこれがあれば無問題よ。インスタント・ネオスペースを、フレア・ネオスに装備するわ」
《インスタント・ネオスペース/Instant Neo Space》 †
装備魔法
「E・HERO ネオス」を融合素材とする融合モンスターにのみ装備可能。
このカードを装備した融合モンスターは、エンドフェイズ時に
デッキに戻る効果を発動しなくてもよい。
装備モンスターがフィールド上から離れた場合、自分の手札・デッキ・墓地から
「E・HERO ネオス」1体を特殊召喚する事ができる。
霊夢 「そしてフレア・ネオスの永続効果。このカードは、全フィールド上の魔法・罠カードの枚数分攻撃力がアップする。よって、フレア・ネオスの攻撃力は・・・・・・」
E・HEROフレア・ネオス 攻撃力6100
にとり「うわぁ、凄い・・・・・・」
文 「さすが飛ぶことしか能の無い巫女。今回もガンガン飛ばしてるわね~」
霊夢 「そんなヘビなんか、丸焼きよ! フレア・ネオスで、邪龍アナンタに攻撃!
夢想封印・燃!!」
神奈子「まあこれくらいは、ねぇ」LP6400→3400
霊夢 「よし。アンバーマンモスを守備表示にするわ。ターン終了。
エンドフェイズにヴェノムカウンターが乗って場のクロス・ポーターは破壊。
その誘発効果でエアハミングバードを持ってくるわよ」次ツモ→増援
輝夜 LP4700:手札3:フレアネオス(攻5600・毒1)、アンバー(攻1000・毒3)、解放、インスタント、サファイア(宝玉)、コバルト(宝玉)
:次ツモ→宝玉獣アメジスト・キャット
霊夢 手札3:次ツモ→増援
神奈子 LP3400:手札2:龍脈(攻600・毒3)、スワンプ、レプトル、天変地異、宣告
:次ツモ→蛇神の勅命
早苗 手札4:次ツモ→D-HEROダイヤモンドガイ
早苗 「あの巫女・・・・・・意外とデュエルもやれるんですね。初めて知りましたよ」
神奈子「早苗、気を抜くんじゃないわよ。
仮にもわたしのオンバシラのスペカをとったやつなのよ」
早苗 「(あんなのパターン避けで余裕だっつの・・・・・・)
まあいいです。わたしもだんだん楽しくなってきました。ドローしますね」
次ツモ→強烈なはたきおとし
早苗 「このわたしのスタンバイフェイズ。手札の黄金の天道虫の起動効果を発動します。
このカードをこのターン公開することで、ライフを500回復します」LP3400→3900
《黄金の天道虫(ゴールデン・レディバグ)/Golden Ladybug》 †
効果モンスター
星1/光属性/昆虫族/攻 0/守 0
自分のスタンバイフェイズ時に、手札にあるこのカードを相手プレイヤーに
見せる事で、自分は500ライフポイント回復する。
この効果を使用した場合、エンドフェイズ時まで手札のこのカードを公開する。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
パチェ「(デーモンの宣告のライフコストをあれで補う腹ね。
やっぱり一筋縄じゃいかない・・・・・・)」
早苗 「デーモンの宣告の効果発動。
強烈なはたき落としを宣言し、これを手札に加えます。
さらに・・・・・・手札から、ダイヤモンドガイを召喚」
LP3900→3400、次ツモ→魔法石の採掘
《D-HERO(デステニーヒーロー) ダイヤモンドガイ/Destiny Hero - Diamond Dude》 †
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1400/守1600
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する時、
自分のデッキの一番上のカードを確認する事ができる。
それが通常魔法カードだった場合そのカードを墓地へ送り、
次の自分のターンのメインフェイズ時に
その通常魔法カードの効果を発動する事ができる。
通常魔法カード以外の場合にはデッキの一番下に戻す。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
早苗 「優先権を行使し、ダイヤモンドガイの起動効果を発動。
デッキの一番上のカードが通常魔法だった場合、それを次のターン発動できる。
当然通常魔法です。魔法石の採掘を墓地に送ります。
最後に平和の使者を発動し、伏せカードを1枚セット。ターンエンドです」
次ツモ→戦士の生還
《平和(へいわ)の使者(ししゃ)/Messenger of Peace》 †
永続魔法
お互いに表側表示の攻撃力1500以上のモンスターは攻撃宣言が行えない。
自分のスタンバイフェイズ毎に100ライフポイントを払う。
払わなければ、このカードを破壊する。
輝夜 LP4700:手札3:フレアネオス(攻5500・毒2)、アンバー(攻500・毒4)、解放、インスタント、サファイア(宝玉)、コバルト(宝玉)
:次ツモ→宝玉獣アメジスト・キャット
霊夢 手札2:次ツモ→増援
神奈子 LP3400:手札2:ダイヤモンド(攻900・毒1)、龍脈(攻400・毒4)、スワンプ、レプトル、天変地異、平和、宣告、伏せ1
:次ツモ→蛇神の勅命
早苗 手札3:次ツモ→戦士の生還
魔理沙「平和の使者か。相手の戦術ははっきりしたな。
ヴェノムスワンプの効果を受けない神奈子のヴェノムモンスターを、
早苗があらゆる角度からサポートする策か」
アリス「なんだかんだいって息は合ってるわけね。輝夜達と違って」
輝夜 「(く・・・・・・なんてこと。
ロックカードまで張られては、わたしの宝玉獣ではどうしようも・・・・・・)」
輝夜 「く・・・・・・ドローよ!」次ツモ→宝玉の導き
早苗 「この瞬間、リバースカードオープンです。強烈なはたき落とし」
《強烈(きょうれつ)なはたき落(お)とし/Drastic Drop Off》 †
カウンター罠
相手がデッキからカードを手札に加えた時に発動する事ができる。
相手は手札に加えたカード1枚をそのまま墓地に捨てる。
早苗 「アメジストキャットを墓地に送ってください」
輝夜 「(くぅ・・・・・・直接攻撃ができるアメジストキャットまでも)」
輝夜 「(口惜しいけど・・・・・・ここは堪えるしかないみたいね。
裏守備でモンスターを出せば、ヴェノムカウンターは乗らない。
向こうの攻撃を防ぐことはできる・・・・・・)」
輝夜 「モンスターを裏守備でセットし、ターンを終了するわ。
攻撃力が0になったことで、アンバーマンモスと龍脈に棲む者は破壊される。
マンモスは宝玉化しないわ。
でも宝玉の解放の効果でルビーカーバンクルを魔法・罠ゾーンに置くわよ」
次ツモ→宝玉の氾濫
輝夜 LP4700:手札3:フレアネオス(攻4600・毒3)、裏守備、インスタント、コバルト(宝玉)、サファイア(宝玉)、ルビー(宝玉)
:次ツモ→宝玉の氾濫
霊夢 手札2:次ツモ→増援
神奈子 LP3400:手札2:ダイヤモンド(攻400・毒2)スワンプ、レプトル、天変地異、宣告、平和
:次ツモ→蛇神の勅命
早苗 手札3:次ツモ→戦士の生還
神奈子「わたしのターンね。ドロー。
まずは平和の使者のコスト100を支払いましょうか」LP3400→3300
神奈子「前のターンダイヤモンドガイの効果で墓地に送った、魔法石の採掘の効果発動。墓地からスネーク・レインを手札に加えるわ」次ツモ→平和の使者
《魔法石(まほうせき)の採掘(さいくつ)/Magical Stone Excavation》 †
通常魔法(準制限カード)
手札を2枚捨てて発動する。
自分の墓地に存在する魔法カードを1枚手札に加える。
神奈子「次はデーモンの宣告よ。平和の使者を宣言しこれを手札に加える」LP3300→2800、次ツモ→手札抹殺
神奈子「そして、ダイヤモンドガイの起動効果発動。デッキの一番上は手札抹殺。通常魔法だから、これは墓地に送るわ」次ツモ→毒蛇の供物
神奈子「そしてカードを1枚伏せて、ターン終了。ダイヤモンドガイは攻撃力0になったので破壊されるわ」
輝夜 LP4700:手札3:フレアネオス(攻4100・毒4)、裏守備、インスタント、コバルト(宝玉)、サファイア(宝玉)、ルビー(宝玉)
:次ツモ→宝玉の氾濫
霊夢 手札2:次ツモ→増援
神奈子 LP2800:手札4:スワンプ、レプトル、天変地異、宣告、平和、伏せ1
:次ツモ→毒蛇の供物
早苗 手札3:次ツモ→戦士の生還
霊夢 「(うう・・・・・・せっかくフレアネオスを出したのに、もうだいぶ攻撃力が下がっちゃったわね。
このままじゃ何もされなくても、フレアネオスはやられてしまう。
なんとかして早めに、あのヴェノム・スワンプを破壊しなきゃ・・・・・・)」
霊夢 「ドローするわ。
今引いた増援を発動! デッキから、ネオスペースコンダクターを手札に加える!
そしてネオスペースコンダクターの起動効果発動!
墓地に捨てることで、デッキからネオスペースを手札に加えるわ」
次ツモ→O-オーバーソウル
《増援(ぞうえん)/Reinforcement of the Army》 †
通常魔法(準制限カード)
デッキからレベル4以下の戦士族モンスター1体を手札に加え、
デッキをシャッフルする。
《ネオスペース・コンダクター/Neo Space Pathfinder》 †
効果モンスター
星4/光属性/戦士族/攻1800/守 800
このカードを手札から墓地に捨てる。
自分のデッキまたは墓地に存在する「ネオスペース」1枚を手札に加える。
アリス「フィールド魔法をサーチした、か。上書きしてヴェノム・スワンプを破壊するつもりね」
魔理沙「だな。霊夢にしちゃよく考えたって言いたいところだが・・・・・・」
霊夢 「よーし、これで舞台をチェンジするわ。手札から、ネオスペースを発動!」
《ネオスペース/Neo Space》 †
フィールド魔法
「E・HERO ネオス」及び「E・HERO ネオス」を融合素材とする
融合モンスターの攻撃力を500ポイントアップする。
「E・HERO ネオス」を融合素材とする融合モンスターは、
エンドフェイズ時にデッキに戻る効果を発動しなくてもよい。
神奈子「通ると思って? カウンタートラップ発動。蛇神の勅命」
《蛇神(じゃしん)の勅命(ちょくめい)/Snake Deity's Command》 †
カウンター罠
手札の「ヴェノム」と名のついたモンスターカード1枚を相手に見せて発動する。
相手の魔法カードの発動と効果を無効にし、それを破壊する。
神奈子「手札のヴェノム・サーペントを見せることで、そいつを無効にするわ」
レミ 「かっ! まったく甘いわね。
前のターンであのカードを引いたのはわかってるじゃない」
咲夜 「まあ、霊夢ですからね」
パチェ「きっとあいつは麻雀だと、相手の河じゃなくて自分の手牌ばっか見てるタイプね」
霊夢 「(ううう、そうだったわ・・・・・・相手の引くカードをチェックする余裕なんて、わたしには)」
霊夢 「(でも落ち込んでばかりでもいられないわ。
場が圧倒されてるなら、せめてライフポイントだけでも・・・・・・)
手札から、エアハミングバードを召喚するわ」
《N(ネオスペーシアン)・エア・ハミングバード/Neo-Spacian Air Hummingbird》 †
効果モンスター
星3/風属性/鳥獣族/攻 800/守 600
相手の手札1枚につき、自分は500ライフポイント回復する。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
魔理沙「お、ほら。お仲間だぜ」
文 「・・・・・・は? わたしに言ってるんですか?」
アリス「同じ鳥類ってことね」
文 「わたしは天狗ですよ。あんなきめぇ奴と一緒にしないでください」
魔理沙「ちまたじゃお前も相当きめぇって噂だぜ?
なんなら証拠のAA貼ってやろうか?」
文 「ああ、あいつですか。あれはわたしのいとこです。別人ですよ」
アリス「ほんとかしら? ちょっと顎をしゃくり気味で笑ってみてよ。
実は凄いきめぇんじゃないの?」
文 「誰がきめぇんですか、失礼な方たちですね。
いい加減にしないとさすがのわたしもキレますよ?」
魔理沙&アリス「(きめぇは褒め言葉なのに・・・・・・)」
霊夢 「ええい、もう。全然関係ない話に脱線しよってからに。
キモチュッチュの起動効果発動! 相手の手札の数だけライフを回復するわ。
神奈子の手札は4枚。よって2000回復するわよ。ターン終了!」LP4700→6700
輝夜 LP6700:手札3:フレアネオス(攻3600・毒5)、きめぇ鳥(攻300・毒1)、裏守備、インスタント、コバルト(宝玉)、サファイア(宝玉)、ルビー(宝玉)
:次ツモ→宝玉の氾濫
霊夢 手札1:次ツモ→O-オーバーソウル
神奈子 LP2800:手札4:スワンプ、レプトル、天変地異、宣告、平和
:次ツモ→毒蛇の供物
早苗 手札3:次ツモ→戦士の生還
早苗 「ドローします。平和の使者のコストは払わず破壊。
そして黄金の天道虫の効果発動です」
LP2800→3300、次ツモ→マインド・クラッシュ
早苗 「デーモンの宣告です。マインド・クラッシュを宣言し、手札に加えます」
LP3200→2700、次ツモ→終わりの始まり
早苗 「・・・・・・うふふ、来ましたね。死者蘇生を発動」
《死者蘇生(ししゃそせい)/Monster Reborn》 †
通常魔法(制限カード)
自分または相手の墓地からモンスターを1体選択する。
選択したモンスターを自分のフィールド上に特殊召喚する。
早苗 「墓地のダイヤモンドガイを守備表示で特殊召喚。起動効果発動です。
デッキの一番上は終わりの始まり。通常魔法なので墓地に送ります」
次ツモ→降雷皇ハモン
鈴仙 「うわ・・・・・・やられちゃいましたね。3枚ドローは大きいです」
永琳 「(天変地異を使っているから、ダイヤモンドガイの効率も普段より遥かに良くなる。
このまま押し切られると・・・・・・)」
早苗 「まだですよ。手札の星見獣ガリスの起動効果を発動します」
《星見獣(ほしみじゅう)ガリス》 †
効果モンスター
星3/地属性/獣族/攻 800/守 800
手札にあるこのカードを相手に見せて発動する。
自分のデッキの一番上のカードを墓地へ送り、
そのカードがモンスターだった場合、
そのモンスターのレベル×200ポイントダメージを相手ライフに与え
このカードを特殊召喚する。
そのカードがモンスター以外だった場合、このカードを破壊する。
にとり「また珍しいカード・・・・・・あれは何です? きめ・・・・・・じゃなかった射命丸さん」
文 「名字で呼ぼうとする辺りわざととしか思えないけど、まあいいわ。
要はあれも天変地異とのコンボカードね」
早苗 「多少ライフを回復したところで焼け石に水です。
このカードの効果でデッキトップをめくり、それがモンスターカードだった場合相手に
そのレベル×200のダメージを与えます。
一番上のカードは、降雷皇ハモン。レベルは10ですね。
ガリスを守備表示で特殊召喚。2000ダメージを受けてください」
次ツモ→超魔神イド
霊夢 「うう・・・・・・そんな。せっかく回復したのに」LP6700→4700
早苗 「まだバトルが残っていますよ。ダイヤモンドガイで、きめぇ鳥に攻撃です」
霊夢 「あぶぶぶ」LP4700→3600
早苗 「カードを1枚伏せ、次に墓地の手札抹殺を発動します。
手札のボンディングH2O、ネクロガードナーの2枚を捨て、同数ドロー。
ほら、あなたもよ」次ツモ→メガトン魔導キャノン
霊夢 「わたしは1枚か」次ツモ→ネオスペーシアン・ギフト
早苗 「ほい来ました。地砕きです。フレアネオスを破壊」
《地砕(じくだ)き/Smashing Ground》 †
通常魔法(制限カード)
相手フィールド上の守備力が一番高い表側表示モンスター1体を破壊する。
霊夢 「あああああああ。地砕きであっさりやられると余計に悔しいわ・・・・・・」
霊夢 「あ、いや、でもフレアネオスはインスタント・ネオスペースを装備してるわ。
装備モンスターが場から離れたことで、ネオスを特殊召喚! 来なさい、ネオス!!」
次ツモ→死者蘇生
魔理沙「(・・・・・・あいつ、一瞬忘れてたな)」
早苗 「うふふ。でもエンドフェイズ時にスワンプの効果でカウンターが乗せられる。
これで攻撃力は2000。もって、わずか4ターンの命ね。1枚伏せて、ターンエンド」
輝夜 LP3600:手札3:ネオス(攻2000・毒1)、裏守備、コバルト(宝玉)、サファイア(宝玉)、ルビー(宝玉)
:次ツモ→宝玉の氾濫
霊夢 手札2:次ツモ→死者蘇生
神奈子 LP3300:手札3:ダイヤモンド(攻900・毒1)、ガリス(攻300・毒1)、スワンプ、レプトル、天変地異、宣告、伏せ2
:次ツモ→毒蛇の供物
早苗 手札0:次ツモ→メガトン魔導キャノン
輝夜 「(霊夢のフレアネオスはやられたようね。まったく、糞の役にも立たないわ)」
輝夜 「(でも・・・・・・ふふふ。ようやく邪魔なインスタント・ネオスペースが無くなった。
これで場に宝玉を4つ揃えることができる。
そして今引くこのカードを使えば・・・・・・!)」
輝夜 「よっしゃわたしのターン! ドローォォオオオオオオオオ!!」
次ツモ→レスキューキャット
早苗 「ドロー直後に、トラップ発動。マイクラです。
あなたが引いたのは宝玉の氾濫ですね。墓地送りです」
《マインドクラッシュ/Mind Crush》 †
通常罠(制限カード)
カード名を1つ宣言する。
相手は手札に宣言したカードを持っていた場合、
そのカードを全て墓地へ捨てる。
持っていなかった場合、自分はランダムに手札を1枚捨てる。
輝夜 「オオオォォォゥ・・・・・・・・・・・・アフゥ・・・・・・」
永琳 「(ああ・・・・・・姫様がしぼんでいく。おいたわしや)」
妖夢 「ものの見事に精神がクラッシュされちゃいましたね」
幽々子「妖夢もたまにはあんなふうになっていいのよ」
妖夢 「い、嫌ですよ。わたしはわたしのままがいいです」
幽々子「つまんないのぉ。紫に頼めばあっという間なのに、ねぇ?」
紫 「そうねぇ。イドと自我、ついでに超自我の境界でもとっぱらってしまおうかしら。
面白い事になるわよ。うふふふふ」
妖夢 「(ううう。怖いよ・・・・・・目が本気だ。この人達、絶対悪酔いしてるよ)」
鈴仙 「あ、あのう・・・・・・よかったらついでにうちの姫様も直してもらいたいんですけど」
輝夜 「うどんげ。余計なことしないで」
永琳 「ひ、姫様。・・・・・・大丈夫ですか?」
輝夜 「ふん。別になんともないわよ。ちょっとばかしびっくりして見せただけ」
輝夜 「(・・・・・・そうよ。氾濫がダメでも、わたしにはあれがあるじゃない。
ホログラフィックレアの虹竜が。あれさえ召喚できれば・・・・・・)」
輝夜 「(今墓地と場に揃っている宝玉は、裏守備も含めれば6種類。残りはトパーズだけ・・・・・・)」
早苗 「持ち直したところさっそく悪いですが、マインドクラッシュの効果で手札を見せてください」
輝夜 「(うぐ、そういえばそうだったわ)・・・・・・好きになさい)」
手札:宝玉の導き、虹の引力、宝玉の恵み
早苗 「ふむ。結構です」
輝夜 「なら、いくわよ。手札から、宝玉の導きを発動!」
《宝玉(ほうぎょく)の導(みちび)き/Crystal Beacon》 †
通常魔法
自分の魔法&罠カードゾーンに「宝玉獣」と名のついたカードが2枚以上存在する場合、
デッキから「宝玉獣」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する。
輝夜 「デッキから宝玉獣を特殊召喚。
2枚目のサファイアペガサスを、攻撃表示でもってくるわ。
そして誘発効果で、デッキのトパーズタイガーを宝玉状態にする」
輝夜 「バトルよ。ネオスでダイヤモンドガイに攻撃!」
早苗 「破壊されます」LP3300→2200
輝夜 「いいざまよ。ターンエンド。ガリスも破壊ね」
輝夜 LP3600:手札3:ネオス(攻1500・毒2)、サファイア(攻1300・毒1)裏守備、コバルト(宝玉)、サファイア(宝玉)、ルビー(宝玉)
:次ツモ→レスキューキャット
霊夢 手札2:次ツモ→死者蘇生
神奈子 LP2400:手札3:スワンプ、レプトル、天変地異、宣告、伏せ1
:次ツモ→毒蛇の供物
早苗 手札0:次ツモ→メガトン魔導キャノン
神奈子「この毒沼の中攻撃してくるなんて、ずいぶんと力押しじゃない。
まあ嫌いじゃないけどね。ドロー」次ツモ→貪欲な壷
神奈子「墓地の終わりの始まりの効果発動よ。さらに3枚ドローするわ」
次ツモ→テラ・フォーミング
《終(お)わりの始(はじ)まり/The Beginning of the End》 †
通常魔法
自分の墓地に闇属性モンスターが7体以上存在する場合に発動する事ができる。
自分の墓地に存在する闇属性モンスター5体をゲームから除外する事で、
自分のデッキからカードを3枚ドローする。
咲夜 「うわ・・・・・・一気に3枚ですか」
パチェ「ダイヤモンドガイの効果で発動した魔法は、コストと発動条件が無視される。
得られるアドバンテージは膨大ね」
神奈子「(でも、そろそろライフが危なくなってきた・・・・・・
わたしは終わりの始まりでドローもできたし、宣告は使う必要ないわね)」
神奈子「スネーク・レインを発動よ。手札のグラビティ・バインドを捨て、
デッキのヴェノム・サーペント2枚、邪龍アナンタ2枚を墓地に送る。
さらに手札から、ヴェノム・サーペントを召喚するわ」次ツモ→ヴェノム・ショット
《ヴェノム・サーペント/Venom Serpent》 †
効果モンスター
星4/闇属性/爬虫類族/攻1000/守 800
1ターンに1度だけ、相手フィールド上モンスター1体に
ヴェノムカウンターを1つ置く事ができる。
神奈子「この毒蛇も、相手に毒を注入する能力を持っている。
優先権を行使し、起動効果発動。ネオスにカウンターをさらに一つ乗せるわ」
霊夢 「うう・・・・・・これで攻撃力はたった1000・・・・・・」
神奈子「バトルフェイズに入ろうかしら。
ヴェノム・サーペントで、サファイアペガサスに攻撃よ!」
輝夜 「ふん、何を。毒で弱っているとはいえ、わたしのサファイアペガサスは攻撃力1300。
そんなひょろひょろになんかやられないわ」
神奈子「気づかないの?
倒そうと思えば、サーペントの効果をサファイアペガサスに使えば倒せたのよ。
それをしなかったってことは・・・・・・もう、わかるわよね?」
アリス「・・・・・・ダメージ=レプトルね」
神奈子「さすがね。あなたとも一度殺り合ってみたいものだわ。
爬虫類族の戦闘でダメージを受けたことで、ダメージ=レプトルの効果発動。
デッキから現れなさい。毒蛇王ヴェノミノン」次ツモ→エーリアン・ソルジャー
《毒蛇王(どくじゃおう)ヴェノミノン/Vennominon the King of Poisonous Snakes》 †
効果モンスター
星8/闇属性/爬虫類族/攻 0/守 0
このカード以外の効果モンスターの効果によって、
このカードは特殊召喚できない。
このカードは「ヴェノム・スワンプ」の効果を受けない。
このカードの攻撃力は、自分の墓地の爬虫類族モンスター1枚につき
500ポイントアップする。
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
自分の墓地のこのカード以外の爬虫類族モンスター1体を
ゲームから除外する事でこのカードを特殊召喚する。
輝夜 「(・・・・・・毒蛇の王!)」
神奈子「ヴェノミノンの攻撃力は、墓地の爬虫類族の数だけアップするわ。
攻撃力は2500よ。サファイアペガサスに攻撃! ペトロディスラプション!!」
輝夜 「きゃああっ!」LP3600→2400
鈴仙 「姫様!」
妖夢 「あーあ、負けてるじゃないですか。
わりを被るのはこっちなんだから、しっかりしてほしいものですね」
輝夜 「・・・・・・わかってるわよ! 外野は大人しく座ってろ!」
妖夢 「(ひいぃ・・・・・・)」
幽々子「あらあら。妖夢、怒られた~。はい罰ゲームの一気飲み~」
妖夢 「えっ!? そんな急にや、やめ・・・・・・ごぼごぼ・・・・・・」
魔理沙「地上で溺れる奴なんて始めてみたぜ」
神奈子「もう終わりかしら? 面白くないねぇ。ターンエンドよ」
輝夜 LP2400:手札3:ネオス(攻500・毒4)、裏守備、コバルト(宝玉)、サファイア(宝玉)、ルビー(宝玉)
:次ツモ→レスキューキャット
霊夢 手札2:次ツモ→死者蘇生
神奈子 LP2400:手札4:ミノン(攻2500)、スワンプ、レプトル、天変地異、宣告、伏せ1
:次ツモ→エーリアン・ソルジャー
早苗 手札0:次ツモ→メガトン魔導キャノン
輝夜 「(くっ、調子に乗って・・・・・・。このわたしが、わたしが・・・・・・!)」
霊夢 「・・・・・・ちょっと輝夜。もうちょっと落ち着いてプレイしましょうよ」
輝夜 「・・・・・・っ! 何ですって、巫女の分際で!
あんたごときがわたしに口出ししようなんて千年早・・・・・・」
霊夢 「ああもう何年早くてもいいけどね。
あんた忘れてるでしょ。今やってるのは、タッグデュエルなのよ」
輝夜 「・・・・・・偉そうに!
あんた程度の力なんて借りなくたって、あんな奴らわたし一人で・・・・・・」
霊夢 「だから、今は強がってる場合じゃないでしょ!
さっきあんた言ってたじゃない。この大会を最後まで無事に見届けるって。
それこそが、今の自分達の使命だって。
あんたは自分のプライドなんかじゃなく、そのために戦わなきゃならないんじゃないの?」
輝夜 「っ・・・・・・」
永琳 「(姫様・・・・・・)」
霊夢 「わたしの言う事が癪に聞こえるなら、それでも構わないわ。
でももう一度立ち返って思い出して。わたし達が勝たなきゃいけない理由を。
そしてそのためには、一人ひとりの力だけじゃ絶対に勝てない。
結束して、力を合わせるのよ。
わたしもあんたの事を信用するから、あんたもわたしを信頼して」
輝夜 「・・・・・・」
輝夜 「・・・・・・ふん、いいわ。
不本意だけど、とりあえず今はそうするしかないみたいだからね」
霊夢 「輝夜!」
輝夜 「か、勘違いしないでよ! まだあんたを認めたわけじゃないんだから。
それにそこまで言うならこの状況、打ち破ることができるんでしょうね?」
霊夢 「ふふふ、期待してなさい。ドロー!」
霊夢 「・・・・・・このカードを待ってたわ! わたしは死者蘇生を発動!
墓地のエアハミングバードを特殊召喚するわ。
優先権を行使し、起動効果発動! 体力回復よ!」LP2400→4400
神奈子「いいねぇ。少し楽しくなったわよ。次は何をしてくれるの?」
霊夢 「次は、そうね。そのヴェノム・スワンプを破壊してあげようかな。
手札から、N・アクア・ドルフィンを召喚するわ」
《N(ネオスペーシアン)・アクア・ドルフィン/Neo-Spacian Aqua Dolphin》 †
効果モンスター
星3/水属性/戦士族/攻 600/守 800
手札を1枚捨てる。相手の手札を確認してモンスターカード1枚を選択する。
選択したモンスターの攻撃力以上のモンスターが自分フィールド上に存在する場合、
選択したモンスターカードを破壊して相手ライフに500ポイントダメージを与える。
選択したモンスターの攻撃力以上のモンスターが自分フィールド上に存在しない場合、
自分は500ポイントダメージを受ける。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
魔理沙「きめEEEEEEEEE」
アリス「何が悲しくて、あんなカードを使わなきゃならないのかしら」
霊夢 「進行上しかたなくよ! わたしだって、使いたくて使ってんじゃないの!」
妖夢 「ひどい言われようですね・・・・・・使ってる本人からまであんなこと言われるなんて」
幽々子「今度妖夢が生まれ変わる時は、あんな感じにデザインしてあげるわ」
妖夢 「できもしないのにそんなこと言わんで下さい・・・・・・」
霊夢 「ふんだ。そんなに目障りだったら、とっとと引っ込めてやるわよ。これを使った後でね。
スペーシア・ギフトを発動。2枚ドローするわ」
《スペーシア・ギフト/Space Gift》 †
通常魔法
自分フィールド上に表側表示で存在する「N(ネオスペーシアン)」と名のついた
モンスター1種類につき、自分のデッキからカードを1枚ドローする。
霊夢 「これで準備は整った。宇宙の彼方から、新たなネオスを召喚する!
場のネオスと、エアハミングバード、アクアドルフィンをコンタクト融合!」
鈴仙 「トリプルコンタクト融合ですって!?」
霊夢 「舞い降りなさい! E・HERO、ストーム・ネオス!!」
《E・HERO(エレメンタルヒーロー) ストーム・ネオス/Elemental Hero Storm Neos》 †
融合・効果モンスター
星9/風属性/戦士族/攻3000/守2500
「E・HERO ネオス」+「N・エア・ハミングバード」+「N・アクア・ドルフィン」
自分フィールド上に存在する上記のカードをデッキに戻した場合のみ、
融合デッキから特殊召喚が可能(「融合」魔法カードは必要としない)。
1ターンに1度だけ自分のメインフェイズ時にフィールド上の魔法・罠カードを
全て破壊する事ができる。
エンドフェイズ時にこのカードは融合デッキに戻る。
この効果によって融合デッキに戻った時、
フィールド上に存在する全てのカードをデッキに戻しシャッフルする。
早苗 「・・・・・・ストーム・ネオス!?」
霊夢 「優先権を行使! ストーム・ネオスの起動効果発動よ!
1ターンに一度、大嵐と同じ効果を発動させる!」
にとり「大嵐と同じ効果・・・・・・ということは」
文 「魔法・罠の破壊、ですね」
霊夢 「そうよ。あんたたちの場の永続魔法、全て吹き飛ばしてやるわ!」
神奈子「ふふふ、やるわね。ならチェーンして速攻魔法よ。非常食」
《非常食(ひじょうしょく)/Emergency Provisions》 †
速攻魔法
このカードを除く自分フィールド上の魔法または罠カードを墓地へ送る。
墓地へ送ったカード1枚につき、自分は1000ライフポイント回復する。
神奈子「四枚全て墓地に送るわ。これでライフ回復ね」LP2400→6400
パチェ「さすが神様ね。魔法・罠の大量破壊も対策済みか」
霊夢 「でもこれで天変地異の効果は失われた。デッキを元に戻すわ。
さらに、裏守備のエメラルド・タートルを反転召喚!」
《宝玉獣(ほうぎょくじゅう) エメラルド・タートル/Crystal Beast Emerald Tortoise》 †
効果モンスター
星3/水属性/水族/攻 600/守2000
このターン中に攻撃を行った自分フィールド上に存在する
モンスター1体を守備表示にする事ができる。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
このカードがモンスターカードゾーン上で破壊された場合、
墓地へ送らずに永続魔法カード扱いとして
自分の魔法&罠カードゾーンに表側表示で置く事ができる。
霊夢 「ストームネオスでヴェノミノンに攻撃! 二刀烈風剣!!」
神奈子「破壊よ。でもこの瞬間、ヴェノミノンの誘発効果発動。
こいつは墓地の爬虫類族を一枚除外することで、墓地から特殊召喚できる。
ヴェノムサーペントを除外し、再生なさい。攻撃表示で特殊召喚」LP6400→5900
鈴仙 「滅しても蘇る、輪廻転生の輪か・・・・・・再生の象徴だけはありますね」
永琳 「そうね。でも、その力は決して無限ではない。
自己再生は墓地の爬虫類族が必要。
ということは、蘇るたびに攻撃力は下がっていく。
よって、今ヴェノミノンの攻撃力は2000しかないわ」
神奈子「とはいえ、その亀の攻撃力じゃ到底及ばないわね。でもまあ、悪くなかったわよ」
霊夢 「・・・・・・これで終わると思ったの?」
神奈子「?」
霊夢 「手札から、速攻魔法発動! コンタクト・アウト!」
《コンタクト・アウト/Contact Out》 †
速攻魔法
自分フィールド上に表側表示で存在する「ネオス」と名のついた
融合モンスター1体を融合デッキに戻す。
さらに、融合デッキに戻したモンスターに記された
融合素材モンスター一組が自分のデッキに揃っていれば、
この一組を自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。
妖夢 「コンタクト・アウトだって!?」
霊夢 「場のストームネオスの融合を解除し、デッキから素材となったモンスターを特殊召喚!
来なさい! ネオス、アクアドルフィン、エアハミングバード!」
早苗 「(一気にモンスターが3体・・・・・・!)」
霊夢 「ネオスの攻撃力なら、ヴェノミノンに勝てるわ!
いくわよ、ラス・オブ・レイム!!」
神奈子「・・・・・・っ。やるじゃない。
墓地のアナンタを除外し、もう一度攻撃表示で特殊召喚するわ」LP5900→5400
霊夢 「メインフェイズ2に移行し、もう一度キモ鳥の起動効果を発動するわ!
さらにライフを回復よ」LP4400→6400
輝夜 「(す、凄い・・・・・・)」
アリス「・・・・・・あれが霊夢の底力なのね。
場の魔法・罠を一掃したうえにダメージを与え、さらにライフまで回復するなんて・・・・・・」
魔理沙「やるな、霊夢! 魅せてくれるぜ!」
霊夢 「と~ぜんよ!
どうかしら。これであんたも、少しはわたしを信頼する気になった?」
輝夜 「・・・・・・え、えらそうに。ただのバカヅキじゃない。
それくらいで信用させようなんて、考えが甘いってもんだわ」
霊夢 「やれやれね。ほんと、かわいくないわ。でもまあ、世間的にはそれでいいんだっけ。ターンエンドよ」
輝夜 LP6400:手札3:ネオス、きめぇ鳥、きめぇイルカ、エメラルド
霊夢 手札2
神奈子 LP5400:手札4:ミノン(攻1500)
早苗 手札0
神奈子「(チ・・・・・・早苗の非常食でライフこそ回復したけど、
さすがに全体除去はきついわね。
何より、問題は早苗の手札が無いこと。
下手をしたら、次の輝夜のターンで終わる可能性も・・・・・・)」
神奈子「早苗、わかってるわね。
なんとかしてこのターンを切り抜けて、次のわたしのターンまで回しなさい」
早苗 「簡単に言ってくれますね。でもまあ、いいです。わたしも久しく滾ってきましたから。
今こそ、ワールドチャンピオンシップベスト4の実力を見せけてやりますよ」
鈴仙 「ベスト4?」
神奈子「早苗は外の世界のいた時、世界大会で準決勝までいった事があるのよ」
魔理沙「ちょ、マジかよ」
早苗 「マジですよ。このドローで証明してさしあげます。
いきますよ・・・・・・・・・・・・ディスティニードロー!!」
早苗 「・・・・・・フ。完璧ですね。永続魔法発動、闇の護封剣です」
《闇(やみ)の護封剣(ごふうけん)/Swords of Concealing Light》 †
永続魔法
このカードの発動時に相手フィールド上に存在する
全てのモンスターを裏側守備表示にする。
また、このカードがフィールド上に存在する限り、
相手フィールド上モンスターは表示形式を変更する事ができない。
2回目の自分のスタンバイフェイズ時にこのカードを破壊する。
早苗 「このカードの効果により、相手フィールド上モンスター全てを裏側守備表示に。
バトルフェイズです。ヴェノミノンで、裏守備のエアハミングバードに攻撃」
霊夢 「鳥は破壊されるわ」
早苗 「ターンエンドです」
輝夜 LP6400:手札3:裏守備3
霊夢 手札2
神奈子 LP5400:手札4:ミノン(攻撃力1500)、闇護封剣
早苗 手札0
アリス「ここで闇の護封剣か。あの青巫女、言うだけはあるわね」
魔理沙「つーか世界大会ベスト4ってのが未だに信じられないけどな。
いつの話なんだよ、それ」
文 「現神人も、意外と現代っ子だったってことね。メモメモ」
輝夜 「ドローするわ」
輝夜 「(闇の護封剣がある限り、場のモンスターは反転召喚ができない。
裏守備でもコンタクト融合は可能だけど・・・・・・・・・・・・
わたしのエクストラデッキにはコンタクト融合体なんて入ってないのよね。
霊夢のターンにならなければ・・・・・・)」
輝夜 「(・・・・・・フフフ。でもまあ、もうどうでもいいか。わたしの場・墓地には、すでの宝玉が7種類。
裏守備のエメラルドタートルさえ反転召喚できれば、わたしの虹竜が降臨する・・・・・・)」
輝夜 「カードを2枚伏せるわ。ターン終了」
輝夜 LP6400:手札2:裏守備3、伏せ2
霊夢 手札2
神奈子 LP5400:手札4:ミノン(攻1500)、闇護封剣
早苗 手札0
神奈子「ドローよ」
神奈子「(ふふふ・・・・・・ついに来たわね、このカードが。
早苗のもたらした流れがこちらにまで波及したのかしら)」
神奈子「(なんにせよ、このわたしのターンさえ回ってくれば、もはやこっちのもの・・・・・・)
ヴェノミノンで、裏守備のアクアドルフィンを攻撃。破壊するわ」
霊夢 「いなくなってせいせいしたわ」
鈴仙 「なら使わなきゃいいのに・・・・・・」
神奈子「カードを3枚セット。ターンエンドよ」
輝夜 LP6400:手札2:裏守備2、伏せ2
霊夢 手札2
神奈子 LP5400:手札2:ミノン(攻1500)、闇護封剣(1)、伏せ3
早苗 手札0
霊夢 「さあ、せいせいしたところでわたしのターンよ。ドロー!」
霊夢 「手札から、ブラックパンサーを召喚!」
《N(ネオスペーシアン)・ブラック・パンサー/Neo-Spacian Dark Panther》 †
効果モンスター
星3/闇属性/獣族/攻1000/守 500
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択する事ができる。
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、
このカードはエンドフェイズ時まで選択したモンスターと同名カードとして扱い、
選択したモンスターと同じ効果を得る。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
霊夢 「裏守備のままでもコンタクト融合は可能よ。
場のネオスとブラックパンサーをコンタクト融合!
現れなさい! ブラック・ネオス!!」
《E・HERO(エレメンタルヒーロー) ブラック・ネオス/Elemental Hero Dark Neos》 †
融合・効果モンスター
星7/闇属性/戦士族/攻2500/守2000
「E・HERO ネオス」+「N・ブラック・パンサー」
自分フィールド上に存在する上記のカードをデッキに戻した場合のみ、
融合デッキから特殊召喚が可能(「融合」魔法カードは必要としない)。
フィールド上に表側表示で存在する効果モンスター1体を選択する事ができる。
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、
選択したモンスターはフィールド上から離れるまで効果が無効化される
(この効果で選択できるモンスターは1体まで)。
エンドフェイズ時にこのカードは融合デッキに戻る。
にとり「また新たなコンタクト融合体・・・・・・」
霊夢 「優先権を行使し、起動効果発動!
ブラックネオスは、相手モンスター一体の効果を無効にできるわ。
ヴェノミノンを選択よ!」
毒蛇王ヴェノミノン 攻撃力0
咲夜 「ヴェノミノンの攻撃力が・・・・・・!」
パチェ「ヴェノミノンの攻撃力上昇は自身の永続効果によるもの。
無効化されたことにより、本来の惰弱なステータスに戻ってしまったわけね」
霊夢 「バトルよ! ブラックネオスでヴェノミノンを攻撃!
ラス・オブ・ブラックレイム!!」
神奈子「いい線いってたけど、惜しかったわね。あんたは伏せカードを警戒しなさすぎる。
トラップカード発動。毒蛇の供物」
《毒蛇(どくじゃ)の供物(くもつ)/Offering to the Snake Deity》 †
通常罠
自分フィールド上に存在する爬虫類族モンスター1体を破壊する。
相手フィールド上のカード2枚を破壊する。
神奈子「場のヴェノミノンを破壊すると同時に、あんたの場のカード2枚を破壊。
ブラックネオスと裏守備のエメラルドタートルを破壊するわよ」
霊夢 「あららん」
輝夜 「なんなのよあんたは・・・・・・頼りになるのかならないのかわからないわ」
霊夢 「た、たまにはこういうこともあるわよ。カードゲームなんだから」
輝夜 「だからって、伏せが3枚もあるのに特攻仕掛けるやつがある?
あんたの脳みそはクルミ大なわけ? それともイクラ大?」
神奈子「はいはいそこまでそこまで。仲間割れしてる場合じゃないんじゃなくて?
毒蛇の供物の直後、わたしのトラップが発動しているというのに」
永琳 「・・・・・・!」
輝夜 「なんですって?」
パチェ「このタイミングで・・・・・・まさか!」
神奈子「ふふふ・・・・・・括目しなさい。蛇神の降臨する瞬間よ」
《蛇神降臨(じゃしんこうりん)/Rise of the Snake Deity》 †
通常罠
自分フィールド上に表側表示で存在する「毒蛇王ヴェノミノン」が破壊された時に
発動する事ができる。
自分の手札またはデッキから「毒蛇神ヴェノミナーガ」1体を特殊召喚する。
アリス「蛇神降臨・・・・・・!」
魔理沙「まずいぜ! あれは・・・・・・」
神奈子「メビウスの輪廻が、無限のエネルギーを生み出す。
渇望と血の沼より降誕なさい! 毒蛇神、ヴェノミナーガ!!」
《毒蛇神(どくじゃしん)ヴェノミナーガ/Vennominaga the Deity of Poisonous Snakes》 †
効果モンスター
星10/闇属性/爬虫類族/攻 0/守 0
このカードは通常召喚できない。
このカードは「蛇神降臨」の効果及びこのカードの効果でのみ特殊召喚する事ができる。
このカードの攻撃力は、自分の墓地の爬虫類族モンスター1枚につき
500ポイントアップする。
このカードはフィールド上で表側表示で存在する限り、このカード以外の
モンスター・魔法・罠の効果の対象にする事はできず効果を受けない。
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、自分の墓地のこのカード以外の
爬虫類族モンスター1体をゲームから除外する事でこのカードを特殊召喚する。
このカードが相手プレイヤーに戦闘ダメージを与える度に、このカードに
ハイパーヴェノムカウンターを1つ置く。
このカードにハイパーヴェノムカウンターが3つ乗った時、
このカードのコントローラーはデュエルに勝利する。
鈴仙 「・・・・・・な、なんです!? あれ・・・・・・」
永琳 「あのモンスターを召喚させてしまった・・・・・・・・・・・・これでは、姫様は・・・・・・」
妖夢 「ま、またヘビ・・・・・・・・・・・・きゅうぅ」
藍 「(気絶してしまった。どんだけ蛇が苦手なんだ、この娘は・・・・・・)」
輝夜 「(レベル10の特殊召喚モンスター・・・・・・初めて見たわ。
でも、一体どんな効果が・・・・・・)」
霊夢 「なんかえらいのがでてきちゃったわね。
てかテキスト多すぎて、何がなんだかわからないわ。
でも攻撃力0だし、実はたいしたやつじゃなかったりして・・・・・・」
早苗 「残念ですが、世の中そう甘くはありませんよ。
むしろあなた達にとって、最悪といえるでしょうね」
輝夜 「ふん、びびらせようっていうの」
神奈子「ふふふふふ。虚勢ね。悪いけど、早苗の言ったことは事実よ。
ヴェノミナーガは死と再生の権化たる究極の神。
その領域にはいかなる魔法・罠・モンスター効果も通用しないわ」
咲夜 「な、なんですって!? いかなるって・・・・・・」
パチェ「そのままの意味よ。破壊効果も、除外も、バウンスも、コントロール奪取さえも。
それが相手のカードの効果ならば一切の影響を受けない。
究極の耐性を持つモンスターよ」
鈴仙 「影響を受けないって・・・・・・。
そんなモンスター、どうやって倒せば・・・・・・」
永琳 「ヴェノミナーガを倒す方法。それは例外を除けば、ただ一つ。
戦闘で破壊することよ」
アリス「あのモンスターの攻撃力はヴェノミノンと同様、墓地の爬虫類族の数×500ポイント。
今ヴェノミノンが送られたことで、攻撃力は2000ね」
魔理沙「倒すとしたら、今しかないな。墓地に新たな爬虫類族が置かれる前に」
神奈子「果たして、できるかしらねぇ。この蛇神を倒すことが。
第二ラウンド開始よ。思う存分悪あがきしてみせなさいな」
霊夢 「ふん。戦闘で破壊しろってんならわかりやすいわ。ターン終了よ」
まず、出したときはいいですが、ターンエンドでリミット・リバースが破壊されるので5600ではなく、5200だと思います。
その後の神奈子のターン終了時は伏せが1枚追加したので4500だと思います。
まあ、影響はないですけれど。
いや、読んでるほうはすごく楽しいんですけれどっ!
アナンタが戦闘破壊された時、神奈子がダメージ=レプトルの効果を使っていないのがちょっと疑問だったけど…任意効果ではあるし、そこは展開の都合かな?
そして黄金の天道虫の効果発動です」
LP2800→3300、次ツモ→マインド・クラッシュ
早苗 「デーモンの宣告です。マインド・クラッシュを宣言し、手札に加えます」
LP3200→2700、次ツモ→終わりの始まり
平和の使者を維持していないのにライフが合計で600減っていませんか?
宣告だけなら3300→2800では・・・
:次ツモ→宝玉の氾濫
霊夢 手札1:次ツモ→O-オーバーソウル
神奈子 LP2800:手札4:スワンプ、レプトル、天変地異、宣告、平和
:次ツモ→毒蛇の供物
早苗 手札3:次ツモ→戦士の生還
輝夜 LP3600:手札3:ネオス(攻2000・毒1)、裏守備、コバルト(宝玉)、サファイア(宝玉)、ルビー(宝玉)
:次ツモ→宝玉の氾濫
霊夢 手札2:次ツモ→死者蘇生
神奈子 LP3300:手札3:ダイヤモンド(攻900・毒1)、ガリス(攻300・毒1)、スワンプ、レプトル、天変地異、宣告、伏せ2
:次ツモ→毒蛇の供物
早苗 手札0:次ツモ→メガトン魔導キャノン
この間も宣告を発動したにもかかわらずライフが戻ってます。
早苗 「破壊されます」LP3300→2200
輝夜 「いいざまよ。ターンエンド。ガリスも破壊ね」
輝夜 LP3600:手札3:ネオス(攻1500・毒2)、サファイア(攻1300・毒1)裏守備、コバルト(宝玉)、サファイア(宝玉)、ルビー(宝玉)
:次ツモ→レスキューキャット
霊夢 手札2:次ツモ→死者蘇生
神奈子 LP2400:手札3:スワンプ、レプトル、天変地異、宣告、伏せ1
:次ツモ→毒蛇の供物
早苗 手札0:次ツモ→メガトン魔導キャノン
ここも上で3300→2200と書かれてますがLPが2400になってます
早苗が発動した死者蘇生で復活したダイヤモンドガイは守備表示で特殊召喚されてますが
攻撃したり、戦闘破壊されLPも減っています。守備表示→攻撃表示のミスかと思います。
今回は特に複雑なデュエルでミスも目立ちますが
その分楽しませてもらっています。続きも楽しみにしています。
>>1>>3>>4>>5>>6
ご指摘ありがとうございますm(_ _)m
どれも修正可能な範囲のミスなので一刻も早く修正したいところなのですが、いかんせん未だにパスが不明なまま・・・・・・・・・・・・残念ですが、このまま放置となりそうです。本当にすみませんm(_ _)m
>>2
う~ん、そうなんですよねぇ。本当は矛盾があるプレイは極力控えたいところなのですorz
>>6
ありです~。
天変コントロールは実際使うとわかりやすいんですけどねぇ。
脳内で動かすのは骨が折れました。
>>7
なぜばれたしwww