「るんたたった、るんたたった、らんらら~ら~♪
ふふんふふっふふっふふっふんふ~ふ~~♪
るんたたった、るんたたった、らんらら~ら~♪
ふふんふふっふふっふふっふんふ~ふ~~♪……」
久しぶりに自室のベッドで寝たパチュリーは起きて扉を開けたところで固まっていた。
なぜなら扉を開けた先の図書館で小悪魔が鼻歌交じりで踊っていたからだ。
とうとう壊れたか。新しい使い魔を召喚し直さないといけないなあ……などと考えながら、精一杯の平静を装い尋ねた。
「なにをしているのかしら?」
「るんたたった、るんたたった…………あっパチュリー様おはようございます」
満面の笑みを浮かべながらパチュリーの元へとやってくる。
「実はですね、私今日からバージョンアップしたんですよ。それが嬉しくってつい踊っちゃいました」
「へえぇー、そうなんだ。それでどこが変わったのかしら?」
口の端をひくつかせながら聞き返す。
すると小悪魔は待ってました、と言わんばかりに瞳を輝かせ説明を始めた。
「昨日までの私は体内の魔法回路一つのシングルドライブで動いておりましたが、今日より魔法回路二つのツインドライブになったんです」
エッヘン! と胸をそらしながら説明を続ける。
「それぞれの魔法回路が干渉し合いその能力は二乗! そう、私はただの小悪魔からバージョンアップして、こあ2Duoへと生まれ変わったんです!」
言い終わると同時に再び鼻歌まじりで踊り出した。
「るんたたった、るんたたった、らんらら~ら~♪
ふふんふふっふふっふふっふんふ~ふ~~♪
るんたたった、るんたたった、らんらら~ら~♪
ふふんふふっふふっふふっふんふ~ふ~~♪……」
パチュリーは溜息をつきながら小悪魔の前を通り過ぎていった。
しばらくして、一冊の本を手にして戻ってくる。
「るんたたった、るんたたった、らんらら~ら~♪……」
「次の世代がきてる~の~……」
踊る小悪魔の前を通り過ぎる時にパチュリーはぼそりと呟く。
ビクリと全身を震わせ小悪魔の動きが固まった。
パチュリーの手にした本の表紙には『だれにでもできる! よい子の悪魔召喚術』というタイトルが書かれていた。
「パチュリー様!?」
とまどう小悪魔を無視しパチュリーは自室へと戻っていった。
これを読んでからCMギャラリー発見しましたよ!
>次の世代がきてる~の~
CMを知らないので、まさかこぁに子供ができたのか、と思ってしまいました。
>自室のペッドで
ベッドかと
返しちゃ!!!
増殖を!!!
その発想はなかったwwww
貴方の作品大好きだwwwwww