この作品は以前投稿した「エスカレーション」の増補・改訂版です。
このSSにはオリジナル設定や能力の解釈があります。
ご注意ください。
霊夢はミスティアの屋台からの帰り道、男達の怒声を聞いた。
今は丑の刻を過ぎた辺りで妖怪以外は出歩かない時間である。
霊夢は胸騒ぎを覚え声のする方へ向かった。
「やっと追い詰めた!」
見れば男たちが誰かを追い回しているようである。
どうせろくな事ではないだろう。
霊夢は勘で見当を付け大声を張り上げた。
「あんたたち!何してんの!」
声を聞いた途端全員が驚いたように立ち止まる。
見れば男たちは里で見た事のある自警団であった。
特に一人は妖怪退治を生業とし、そこそこ名のある男である。
どうやらこの男が場のリーダーであるようだ。
霊夢の姿を確認した途端男たちがうろたえ出す。
基本的には善良な人間たちである。
「巫女様が来ちまったぞ。どうする」
「構うか。俺たちの考えを伝えるべきだ」
「でも、やっぱやり過ぎじゃあ…」
男たちが狼狽しているとリーダーの男が一括する。
「騙されんな!巫女は妖怪の味方だ!お前ら忘れたのか!」
その言葉と同時に全員が得物をしっかり握りなおす。
「あんたねぇ。何言ってんの?」
「巫女は妖怪の味方だと言った」
「言ってる意味が分かんないわね。そもそも一体何してるのよ」
「妖怪退治だ」
男が地面に倒れこんでいる誰かを指差す。
霊夢はその妖怪を見た瞬間ルーミアだと理解し慌てて駆け寄る。
「ルーミア!何があったの!」
ルーミアを抱き起こす霊夢を見て男たちは安堵と失望の入り混じった複雑な表情を浮かべる。
「人間がフラフラ歩いてたから悪戯しようと思ったの。そしたら変なお札貼られてあちこちから痛いのが飛んできて…」
「これはどう考えてもやり過ぎじゃない?」
霊夢は怒りを滲ませながら呟き睨み付ける。
だがリーダーの男は平然としている。
「その妖怪にどうこうするのが目的じゃあない。俺たちは妖怪そのものをこの地から追い出したいんだ」
「出来るわけないでしょう」
「出来る。現にその札は能力を封じる」
霊夢はルーミアに付けられた札を観察する。
力がかすれてあまり質の良くない札だ。
確かに封魔の力が込められているが余りに術が雑である。
何回もやり直し努力した後が見られるが、少し力の強い妖怪には効果が無いだろう。
ルーミアも不意打ちで貰わなければ簡単に撃ち落とせるようなものだ。
「で、これでどうするの?」
「決まっている。こうやって少しづつ妖怪を罠に嵌め数を減らす。そして里の人間の数が上回ったところで一気に攻勢に出る」
霊夢は呆れた。
この男は能力さえ封じれば勝てると思っているようだ。
そして人間と妖怪の根本的な身体能力の差を失念している。
人間がまともに妖怪の攻撃を受ければ頭ぐらい簡単に吹き飛ぶ。
幽香ならば仮に能力を封じられても、山一つ消し飛ばす事ぐらい造作もないだろう。
大体そんな子供じみた簡単な罠に何回も妖怪が引っ掛かるわけがない。
里の総意とも思えない独断行動を取るこの男たちの最後は、強力な妖怪に喧嘩を吹っかけ八つ裂きにされるか、行動を問題視した賢者たちに消されるかのどちらかだろう。
しょうがない、霊夢は呟き立ち上がる。
この世界で無用な争いは嫌だ。
「あんたたちを助けるためにも今ここで叩きのめしておくわ」
次の瞬間、虹色の光が輝き爆音が響く。
土が抉れ爆風が舞う。
男たちは全員空中に舞い地面に叩きつけられた。
「威力は大分絞ったから打撲で済んでるはずよ。これに懲りたらこんな事止めなさい。さ、ルーミア立てる?神社で休むと良いわ」
霊夢はそのまま一瞥もせずルーミアを連れて飛び立つ。
そして男たちだけが残された。
「畜生…!」
一人リーダーの男だけ意識があった。
彼は泣いていた。
札は彼自身の手による手製である。
彼の子供はその昔、父の帰りが遅い事を心配し里の外に出てしまったのだ。
悪戯をしていた妖怪を懲らしめた彼が帰りに見たのは、子供の血に塗れた服であった。
彼の一部がその日死んだ。
その日から彼は自分の無力を呪い、また妖怪を呪った。
だが自分のせいじゃない、そんな逃避があったのだろう。
彼の思考は徐々に「悪いのは妖怪だ」「それに人間なのに妖怪の味方をする巫女も悪い」
そんな責任転嫁の思考で占められ始めた。
そして「神社は妖怪に乗っ取られた」と考え妖怪根絶を唱え始め、独学で退魔の札を作った。
だが彼の後先を考えない極端な主張は里では白眼視された。
里で襲われた経験のある人間自体が少なく賛同は得られなかった。
里には妖怪相手の商売をしている人間も多いので尚更である。
何より里で慕われている慧音が諭すので上手くいかない。
しかし一部自警団を中心に、若者にその極端な主張が受け入れられ始めたのだ。
ついにある程度の人数が揃ったところで慧音の目をすり抜け、今回の凶行に及ぶに至ってしまった。
そして今回の事件は彼自身予想しなかった波紋を起こした。
「巫女が自警団を返り討ちにした挙句、妖怪を助けた」という情報が歪んだ形で里に伝わり彼の賛同者が大幅に増えたのだ。
「魔理沙に咲夜、それと早苗さんに相談したい事がある」
そしてその日の夜、神社で恒例の宴会が始まると同時に、里での出来事を知った慧音は3人に声を掛け集めた。
「何の相談だ?」
「唐突ね…」
「何でしょうか?」
慧音は3人を呼んだ後、境内の隅に移動する。
「相談というのは他でもない。霊夢の事だ」
3人とも怪訝な顔である。
「霊夢がどうかしたのか?」
「実は里での霊夢に対する評判がすこぶる悪くなってるんだ」
「何だ。賽銭恐喝でも…違うみたいだな」
慧音の真剣な表情に魔理沙も軽口をつぐむ。
咲夜と早苗も慧音の言葉を待つ。
「昨日、まだ丸一日も経ってないんだが霊夢が里の人間を複数叩きのめして怪我を負わせた」
「それは何かの間違いでしょ」
あっさり咲夜が否定する。
「いや本当だ。被害者は妖怪退治もやる自警団なんだが、全員を霊夢が叩きのめしたんだ」
「昨晩里の人間が妖怪に襲われた。すぐに自警団が妖怪に攻撃、たまたま通りがかった霊夢が自警団を攻撃したんだ」
「元々里では巫女が妖怪に囲われている、巫女は妖怪に貢がせている、神社は妖怪に乗っ取られた、といった噂が流れていたからな。昨晩の事件を機に霊夢への不信感が確かなものになってしまったんだ。私が宴会前に霊夢に里の人へ謝罪するよう言ったんだが聞き入れてくれない。だから3人からも霊夢を説得してもらい、里の人たちとの溝を埋めて欲しいんだ」
咲夜と魔理沙が顔を見合わせる。
「変ねぇ。霊夢は異変解決でもない限り暴力的なことはしないわ。しかも対象が里の人なんて絶対有り得ない」
「あぁ。霊夢は感情の起伏激しいし怒らせたら怖いけど、滅多に本気では怒らない。何かあったのか?」
早苗も疑問を口にする。
「えっと、その妖怪は慧音さんや自警団の方々がすぐ救出に駆けつけられる場所、つまり里のすぐ近くで人を襲ったんですか?それなら霊夢さんはその妖怪を退治するはずですけど」
「いや、里からは大分距離がある。私も怪我人が出て初めて知った」
「それはおかしいわね。何で夜にそんな場所を里の人が出歩いているの?それに自警団がすぐに駆けつけたってのも変ね」
「慧音、状況をもっと詳しく話してくれ」
「すまない。説明不足だった。最初からきちんと説明する」
慧音は事件のあらましを説明する。
里で一部極端な考えを持つ人間が現れた事。
自警団に同じ考えの人間が増えている事。
昨晩も一人を囮にし罠に嵌めた事。
これらを全て伝えた。
「文の新聞で里にそんな考えの人間が居ることは知ってたが、そんな事まで…」
魔理沙が嘆息する。
完全に呆れている。
「その妖怪ってどんな妖怪だったんですか?」
慧音が言いよどむ。
「実は…この神社に居るが、ルーミアだ。霊夢がルーミアを匿っている事も不信感に拍車をかけている」
「え?」
3人とも同時に驚く。
「ちょっと待って。里の人は特に何もしてないルーミアを集団で退治するつもりだったの?」
「ルーミアって宴会にも来る金髪の女の子ですよね?よくチルノちゃんやリグルちゃんと一緒の。今日は怪我して神社の奥で休んでるって聞いてましたが…酷い…」
「無茶苦茶じゃないか。そりゃ霊夢も怒って当然だ」
口々に叫ぶ。
「だ、だがルーミアが人喰いの妖怪という事は知っているだろう。里の人間の気持ちも理解してくれ」
「ルーミアが人を襲ったとかの話は最近聞かないぜ。大体そいつ等はちゃんと弾幕ごっこで退治しようとしたのか?複数人って事は最初から弾幕ごっこじゃないだろ。霊夢のやる退治と違って殺す気じゃないか」
「弾幕ごっこが出来る人間が限られているのは魔理沙も知ってるはずだ。それに魔理沙も弾幕ごっこでない妖怪退治をやっているだろう」
「私が退治するのは弾幕ごっこを理解できないような獣同然の低級妖怪だ」
「それに妖怪が人を食べるのは普通ですよ。夜に里の外を歩いて妖怪に襲われるのは仕方ないと思います」
「美鈴も人を食べるわ。大体貴女も霊夢が中立である事は理解してるでしょ。その霊夢から見たら今回の件は、大人が腕力にもの言わせて女の子を襲おうとした事と変わらないわ」
霊夢はよく里に買出しに来るがあまり愛想が良くない。
里の人間に友人と呼べるような知り合いも居ない。
それは単に霊夢が人間と妖怪の区別をしない。
妖怪と違い自分にあまり干渉してこない里の人間とは距離を置いてる、それだけの事だ。
だが里の守護者であり完全に人間の味方である慧音の目には、それはかなり妖怪寄りの立場である事のように思えた。
現に神社の縁側に居る霊夢は里では決して見せない笑顔を紫に向け談笑している。
霊夢がこのような為、人間である3人から説得してもらい里との関係を再び良好にするつもりだった。
だが3人とも霊夢の行動を肯定している。
考えてみれば魔理沙は人里から離れて暮らし、異変があれば妖怪であるアリスと行動を共にしている。
咲夜は吸血鬼であるレミリアに仕え悪魔の狗と呼ばれている。
この2人は妖怪寄りであっても不思議ではない。
だがこの早苗という少女、彼女は最近まで外の世界に居たはずなのに先の2人と同じ考えである。
それが慧音を驚かせた。
(彼女まで…)
「早苗さん。貴女は最近まで外の世界に居たと聞いたが…」
「そうですね。私も最初は妖怪の山の皆さんが人を食べるって聞いた時は抵抗がありました。でも実際には滅多に人なんて食べませんし、襲うのも里の外を夜に歩くような警戒心や危機意識の無い人です。それに洩矢神社の参拝者は妖怪の方ばかりです。妖怪だからって否定する事自体がおかしいです」
慧音は少し背筋が寒くなってきた。
『自分が守るべき人間』と思っていた目の前の3人は完全に妖怪寄りの考えである。
何か3人が人間とは別の存在であるように思えてきた。
(以前と明らかに違う…)
「ありがとな。この事教えてくれて」
魔理沙が箒に跨り飛び出そうとする。
周りに星屑の粒子が舞い輝いている。
「待て。何処に行くつもりだ」
「決まってるだろ。家に帰って荷物取って来る。その自警団の仲間とかが霊夢に仕返しするかもしれない。だから暫く神社に泊り込む。それとアリスにも教えてくるぜ。里がそんな状況ならアリスにも嫌がらせあるかもしれないからな、人形劇は控えるように忠告する」
「もちろん霊夢の説得は3人でするぜ。こんな事で幻想郷がギスギスした空気になるのは嫌だからな」
「待ってくれ。説得だけで良いんだ。過剰な行動は慎んでくれ」
「過剰じゃないぜ。だけど人形劇をしに来たアリスが、石投げつけられたりしたら許せる自信が無いな」
慧音は咲夜に助けを求める。
「咲夜からも魔理沙に注意してくれ」
「あら。もう私は紅魔館に帰って戻ってきたところよ。美鈴に『全員で得物を持って屋敷の警備に当たるよう』に書置き残してきたわ」
「何だって!?」
「当然じゃない。ウチは白玉楼と違って里の近くにあるのよ?永遠亭の迷いの竹林みたいな便利なモノも無いし。里の人間が攻めてきても大丈夫なように門番隊の配置シフトも変えてきたわ」
「里の人間が攻めるわけ無いだろう!」
「分からないわよ。その妖怪根絶を主張する連中が、目立つ紅魔館を無視するとは思えないし」
「早苗さんは…」
「私も荷物取ってきます。ここにはウチの分社もありますし、霊夢さんを放っておけません」
話している間に既に魔理沙は飛んでいってしまった。
早苗も後を追う。
駄目だ、慧音は頭を抱えた。
これではまた繰り返しになると。
しかも最短で。
慧音は既に何回も幻想郷全体の歴史を食べて修正していたのだ。
1回目は襲われていたミスティアを霊夢が救出、里の人間との口論から始まった。
その口論が最終的に人間と妖怪の一触即発の状況になってしまったのだ。
犠牲が出る前、慧音は満月時に幻想郷の全員の歴史を修正した。
神獣の力を使った歴史修正には紫も気付かなかった。
2回目は里の人間がリグルに大怪我をさせた。
そして不機嫌な霊夢が仲裁にあたり話が拗れてしまったのだ。
3回目に里の人間が妖怪根絶の考えを変えるように修正を行ったが、消してもすぐに似た考えが生まれる。
一度生まれた思想を完全に消すのは困難なのだ。
そして歴史を修正する度に少しづつ全員の態度がエスカレートしている事に慧音は気付いた。
記憶が消えても感情の残滓が残るのだ。
里で極端な主張を唱えている男も確実にエスカレートしている。
5回目の今回は最悪だった。
妖怪根絶の思想は消したはずなのに、すぐに復活。
修正前より賛同者が増える事態に。
霊夢は遂に里の人間に怪我を負わせた。
今までは霊夢の説得に協力的だった魔理沙が、里の人間に敵意を持った。
咲夜は里の人間とのスペルカード無視の争いすら考え始めた。
一番ショックだったのは早苗の事である。
今までの歴史では里の人間側だった早苗まで今回から妖怪の擁護に回ったのである。
もう完全に自分の手には負えない。
そうハッキリと悟った慧音は全てを紫に打ち明けるため、重い足取りで紫の元へ向かった。
「すまない、紫。いや紫殿、貴女にお話しなければならない事があります」
「んー?皆の記憶を消してる事?」
紫はチビチビお酒を呑みながら軽い口調で答える。
慧音は驚くと同時に安堵した。
状況を知っているなら話は早い。
「とは言っても今回やっと気付いたんだけどね。私を欺くなんて満月時は随分力が上がるのねぇ」
「紫、何の話よ」
霊夢は紫に寄りかかりながら聞く。
「あぁ、昨日みたいな事件。あぁいった事件が切っ掛けで妖怪と人間の仲が悪くなるたび慧音が皆の記憶消してたのよ。」
「へ?気付かなかった…」
「分かっておられるなら話が早い。紫殿、お願いがあります。もう私の力では手に負えません。どうか貴女の手で解決して頂けないでしょうか」
「手に負えないって具体的には何かしら?」
「里の人々も魔理沙達も記憶を消すたびに行動が過激になっているのです。このままでは犠牲者が出ます。そうなる前に是非お力を」
紫が背筋を伸ばし真剣な表情になる。
夜の空気が冷たく張り詰める。
「行動がエスカレートしているのはね慧音、貴女自身もよ。今回は私も記憶があったから見てたんだけど、貴女今回は里の人間の行動をほとんど止めてないわ。その極端な自警団が里を抜け出すのも注視してなかったから気付いてないし」
「私自身が…?」
「そうね。満月時の能力に完全に振り回されてる感じ。完璧な視野狭窄よ。記憶消す度に強く『人間を守らなければ』って考えてたでしょ?」
慧音には心当たりが在った。
幼い頃の慧音が偶然、後天的にハクタクの力に目覚め変身した時、外の世界では迫害された。
そんな慧音を快く受け入れたのは神隠しに合い迷い込んだ幻想郷の里だった。
慧音はそれから自分を受け入れてくれた里の人間のために生きる事を決意した。
自分を助けてくれた人々の笑顔、それが慧音の生きる力だ。
「では尚更お願いします。紫殿の力で解決を!」
「駄目」
「何故ですか!?」
慧音は目の前が真っ暗になるのを感じた。
ここで断わられたらどうすれば良いのだろう。
怖くなり脚が震え始める。
「私はそんな簡単に投げ出すのを許す程優しくありませんわ。貴女が行った事、あなたが責任を取りなさい」
慧音が泣きそうな顔で叫ぶ。
「しかし私ではまた悪化する事に!」
「早とちりしないの。メインでやるのは貴女、私は貴女のサポートに回ります」
「と言うと…?」
「今度の満月時、貴女の力の限界を弄って本物の神獣に近い能力を引き出させます。貴女と能力が暴走しないように制御しながらね。ただし反動で貴女自身もう能力を使えなくなる可能性が高いわ。下手をすれば命を落とす。どうかしら?それでもやる?」
慧音は安堵した。
自分の命で皆が救えるのならとても安いものだと心から思った。
「やります!取り返しが付くのなら何でも。あと皆の記憶を消す時ですが後一つお願いがあります。この件の首謀者、彼の考えをある方向に誘導したいのですが可能ですか?」
「何かしら?」
「彼には奥さんが居てやり直しも可能です。復讐より明日へ目を向けさせたいのです」
紫は扇を口元に当て思案する。
「本当は思考誘導なんて褒められたものじゃないけど、元々結構明後日の方に恨みが向きかけてたし、その人がそもそもの発端だし。まぁ仕方ないわね。その人は私が何とかするわ」
「紫って甘いわよね」
霊夢が紫に微笑む。
「やり方こそ違えど同じ幻想郷を愛する者同士。助け合うのは当然よ」
「あとね霊夢、念の為貴女の境界を弄って半妖にするかも」
「紫殿!それは何故です!」
霊夢より先に慧音が口を開く。
「里の人間は、霊夢が人間なのに妖怪の味方みたいなのが不満なのでしょう?妖怪が巫女やる訳にも行かないし。なら中立である巫女は中立である半妖にした方が良くない?その方がシステムとして機能するし」
「それだけは絶対駄目です。私は人間を守ると決めました。勿論霊夢もです!」
「里の人が不満を持ったら?」
「私がきちんと幻想郷の歴史を教え巫女への疑問は解消させます」
「私の事無視して話進めないでよ」
霊夢が二人の間に手を入れながら割り込んでくる。
「霊夢としてはどっちが良いかしら」
「半妖になっても構わないわ。私は私だし。命を張る慧音に比べたら無茶苦茶軽いわよ。暴走してたとは言え私が里の人叩きのめしたのが直接の原因だしね」
「霊夢は人間として生きるべきです。私のせいで彼女に余計な負担を負わせたくありません」
「分かったわ。その分貴女に負担がかかるけど良い?そして霊夢、慧音が命落とした場合は貴女は半妖になるけど良い?」
「はい!」
「むしろ慧音が困らないように、紫も今度の満月の時は色々負担しなさいよ」
紫は軽口を叩く霊夢に微笑む。
「じゃあ、いますぐ里に戻って皆を止めてきなさい。霊夢も一緒に行って事情を説明して。そうすれば次の満月までは血を見ることは無いでしょう」
「事情も分かったし、紫が言うならやるわよ。面倒だけど」
「じゃあ霊夢行こう。里での用事が終わったら魔理沙達にも説明しよう」
「了解。じゃ紫、行ってくるわね」
「行ってらっしゃい」
二人が飛び立った方角を見ながら紫は思う。
(蓮子、私が妖怪になって良い事があったわ)
(貴女と二度と会えなくなった)
(人を食べて自分が自分で無くなった)
(妖怪になって初めて出来た友人は自害した)
(でもね、蓮子。あの子達に会えた)
だけどたしかに文花帖の慧音ページからは、こんなことが起こってもおかしくないという空気が漂っていますよねぇ。
それだけ慧音が「人間側」ということ?
紫がなぜ人間や特に慧音の行動を静観してるのか
第一ルール無用な輩を一方的に擁護してては里全体への示しになりませんし、
この慧音の行動は人間側というよりも人間のことしか考えてなくてあまりにも軽率です。
多数になり、力を持つもの(慧音)が協力してたら「幻想郷の敵」になるんじゃない?
少なくとも、現時点で異変認定でしょう
>神獣の力を使った歴史修正には紫も気付かなかった。
ノーマル版のまやかし程度だと紫にはまったく通じません(満月版は知らんけど
歴史修正ということも考えて満月まで待つにしても、こんな異変その前に紫に気づかれます(寝てても報告されるの確実
歴史修正に気付かないとしても、する前に紫が出てきますね
オリジナル設定とか東方の世界観に合わない描写云々以前の問題として、穴ありすぎ
>>1様、あの「秘密結社」はあれ以降出てきませんね。自然消滅したのでしょうか。
>>2様、慧音自身が知らぬ間にエスカレートして「人間を守る」事に固執している、という事を考えていました。本文中に入れるべきでした。
>>3・4様、文花帖に「妖怪たちは傍観している」とありましたので紫も特に気に留めてないように書いてしまいました。状況が文花帖とは全然違いますよね。すいません。
>>5様、そうですね。慧音自身のエスカレートを具体的に書かなかったためにおかしくなってますね。
>>6様、おっしゃるとおりです。都合良過ぎですし、この状況なら異変認定ですよね。
自分でも見直してみて「紫様が出てこないの変じゃね?」て思ってしまいました。
推敲そのものが完全に不足してました。
皆さんコメントありがとうございます。次からは指摘を受けた点に注意して作品に活かします。
ご拝読頂きありがとうございます。
そもそも紫様が幻想郷の異変を未然に防いだ事なんて無いですし。
防いだとしてもそれはその時点では異変ではないので誰も気が付かないですし。
人が悪いと思っても人の側に立ってしまうという慧音の悲しさがよく描けていると思います。
幻想郷の人妖口からすると、自滅に繋がってしまうんでしょうか。
うーん、どうなるのか。期待して待ってます。
台本があってその方向に話を進めるために棒読みで台詞を口にしているような違和感が。
感情や風景の描写が薄いというか、主に慧音視点のはずなのに、地の文がほとんど
「○○が××した」というような行動や、それまでの思考(≠感情)の描写になっていて、
結局セリフだけの物語文を読んでいるような印象を受けました。
漠然とした批判ですみません。
ただ、ストーリーの発想自体は興味深く、面白いです。
慧音の能力や紫に関しては、二次創作では拡大解釈されていたりするので、
個人的には気になりませんでした。続きを待ちます。
EXも中ボス・ボス以外は里人
EX中ボスはノーマル、ボスははくたくの慧音
自機キャラは各勢力の代表(本気と書いてフルパワー
相手側に勝ち目ねえwww
(私だとピチューンですがorz)
なのでこうあっさり進んでいくのは勿体ないかなー。
じっくり腰を据えて描写していっても良かった気がします。
上手く素材を料理したらものすごーくおいしくなるのになーって感じ。
続くのでしょうか?続くならば今後に期待します。
だからこそ幻想郷のまったりが魅力的に見えるんだが。
弾幕ごっこじゃないガチ戦闘ならなおさら。
ただ、着眼点・発想は非常に面白かったです。
紫に関しては慧音のやった事を知りながら現時点では静観しているのかな。
どこからが異変なのかは紫のみぞ知るって感じで。今回か次回には動きそうですが。
けーねの言い分を読んで、「なんかズレたこと言ってないか?慧音さん?」
って思いましたが、歴史改変の度にエスカレートしていったのは慧音も同じってことだったんですね。
でも、そんな危険な人間がいるなら、魔理沙達の行動も大袈裟ではありませんよね。
危険思想のある人達から自らの大切なものを守ろうとするのは当然ですし。
つまりは段々狂っていったのは人間の里に住んでた奴らってことに?でも、前の歴史では魔理沙達も慧音に協力的?
物語の導入としては非常に面白いと感じました
是非とも続編を希望!
「昼間から人里にやって来る妖怪は襲われても仕方ない」はずなんだけど、
力と我の強い妖怪にはこれが通らない。
異変時のレミリアや幽々子は、精神的な意味で暴走していたのでしょうか?
この騒動は、最初から不平等であるルールに反発が起きただけだと感じました。
そいつを見てからにしよう
現状じゃ、目の付け所は良い線行ってると思うんだけどねぇ
返信します。
>>8様、すいません、フォローありがとうございます。
>>9様、文花帖に出てきた彼らの行為は自滅行為ですよね。その為のスペルカードルールですし。
>>10様、演劇っぽく見えますよね。地の文をもっと勉強します。
>>11様、続きは全然考えて無かったです。「魅力」でコメント頂けたのが嬉しくて文花帖読みながら発作的に書いちゃいました。続編希望がこんなに…
>>12様、里の人間では戦力差ありすぎですよね。
>>13様、やっぱり続きを書くべきでしょうか…全然構想してませんでした。
>>14様、東方はトンでもない妖怪と人間が牧歌的に暮らしているのが魅力ですよね。
>>15様、人間の里には霊夢や魔理沙以外にも、妖怪退治を生業としている人がいるようなので「そんな人達が集団で襲ったら怖いかな」と思って書きました。本文中に入れたほうが良いですね。
>>16様、ぶっちゃけ執筆中は「慧音に注意して紫様が解決しました」てのしか続き考えてませんでした。どうしよう。
>>17様、そうですね、里の人間の行動がエスカレートするにつれ、魔理沙達が徐々に非協力的になる感じです。
>>18様、ど、どうしよう
>>19様、幽香とか普通に里で買い物してますしね。あれ?文も「人間は襲う対象でしかない」て言ってますし人間と妖怪にはかなり温度差が?
>>まぁなんだ 様、無責任な話ですが続きは用意できない可能性が大です…ごめんなさい。
2つほど疑問を上げると
・いくら半分神獣でも紫より妖力が有るとは思えず、もし上回ってたらこんな騒動起こらない歴史を創れるはず。
・「幻想郷のバランスを考えている」と書いていて、そのすぐ後に「完全に人間の味方」って書くなら、このSSの前作にあたるSSが必要。(慧音が「人間は悪くない」と言う思考になった過程が無い)
偉そうで申し訳ないですが、以上が他の方が指摘してなくて、自分が気になった点でした。
幻想郷で人間は弱い立場なのですから、人間に自らを滅ぼすような事をして欲しくないけーねが、とりあえず自体を収集するために霊夢に謝らせようというのはそれほど不自然な行動に見えませんでした。
基本的に食べられる側の人間がある意味自衛のために行動して、中立のはずの強者に叩きのめされた形ですから、霊夢が人間に謝るのは万事丸く収まるいい方法だと思います。(私も霊夢は悪くないと思いますが)
根本的に食べる側と食べられる側に埋められない溝があるのは当然ですし、非常に面白いテーマだと思います。
また、東方はその辺のことをごまかしているからこそ、なんとなく妖しい魅力があるように思います。
実際にルーミアが人間をバリバリ食べるような描写があれば、こんなにコミカルにはなら無いでしょうし、逆に妖怪と人間が皆仲がよかったら怖さのような魅力は無くなってしまったと思います。
ここまで皆さんがこのSSに反応するのも、このテーマがタブーのような一面があるからではないでしょうか?
あっさりしすぎているという意見も多くあるみたいですが、キャラを掘り下げるのではなく人間と妖怪の対立を描くのならばこのくらいでいいと思います。
また、能力設定にも疑問がつくのかも知れませんが、そこはオリジナル設定って事でいいんじゃないでしょうか?
とにかく激しく続編希望です!!
面白かったです。
しかし打ち明けられた紫は胡散臭い笑みを浮かべながら簡単に解決しそうだw
たとえ話ですが、歯車が変形してしまったとき、またうまくかみ合わせるために、その歯車を削ってしまうとします。その歯車は最初は正常時のときのようにうまくかみ合いますが、削ったことで薄くなり、強度が下がり、またすぐに変形してかみ合わなくなってしまいます。そしてまたかみ合わなくなったらまた削ります。それが続けばいつかは歯車は壊れてしまうこんな感じでしょうか。
勝手な解釈ですが、紫様は知っててあえて放置したと思います。もしくはこの状況自体、紫様が作り出した幻想の一つなのかもしれません。便利な能力だからといって使いすぎてはいつか自分に跳ね返ってくる、力の強い妖怪ほど自分の能力を使わない。フランは制御できないから地下に幽閉される、レミリアは自身の能力を殆ど使わない、力が強すぎるゆえのことだと思います。歴史を操る(喰う、創る)という強大な能力に大して何の対価も無く使い続けた自身への遠回しなフィードバック。「覆水、盆に帰らず」をうまく書いた内容だと思いました。こういうの大好きです。
長文失礼します。
・人里は妖怪の賢者(多分紫)に保護されている。幻想郷縁起は一般に公開され、里の一般人もそれを承知しているはず。
・人里に妖怪専門店が存在する。また、人里で妖怪人間共に酒を呑んで盛り上がることが日常茶飯事との記述がある。
・幻想郷では(昔はともかく)博麗大結界が出来てからは、妖怪退治も人攫いも形式的なものになっている。妖怪退治に躍起になっていた人間も既に居なくなり、云々の記述もある。
等から、人間がわざわざ里から大分距離のあるところに、スペルカードルールを無視してまで妖怪退治に行くという展開はそう簡単には起こりそうにないと感じました。
ただ、求聞史紀はあくまで阿求の視点で書かれたもので、幻想郷では人間は妖怪に対する恐怖を完全には払拭出来ないという話もある以上、現状に不満を持つ一部の人間が暴走して妖怪を襲撃し、その結果霊夢と次第に険悪な関係になっていくという展開なら、起こって欲しくないですが東方でも十分ありうるかと思います。その辺の間は、おそらくナクトさんのおっしゃるところの、エスカレートしていく過程で埋められているのでしょうが、次第にエスカレートしていく様をもっと詳しく描写した方が分かり易く盛り上げられたのではないでしょうか。
実は私も結社絡みの内容でSSを書こうと考えていたのですが、
・この状況だと人里の中でも意見が食い違い、人間同士の激しい衝突が起こりうる。妖怪の反発を招く自警団の行動を迷惑としか思わない人間は存在してもおかしくないし、人間全員が自警団の強硬な行動に賛同するとは考えられない。
・スペルカードルールを無視して妖怪退治したら、霊夢はルール維持のために人間でも退治しかねない。霊夢の気質からいって、自分を曲げて謝るとは考えにくいし、仮に霊夢が謝っても自警団が行動を自粛し、事態が沈静化するとは考えにくい。
・妖怪を罠に嵌めて多人数で退治するような真似を人間がしていることを、萃香が知ったら激怒しそう。
・紫にとって大切なのは幻想郷の平和の維持であって、それをぶち壊すような人間の行動をあっさりと水に流して丸く収めるとは考えにくい。
等から、幻想郷の強者達が寄って集って結社の人間を攻撃し、事なかれ主義の人間はそれを見て見ぬふりをするという、とてもここには投稿出来ない殺伐とした内容になってしまいましたorz
長々とコメントを書いてしまいましたが、どのような展開になるのか、続きにとても期待しています。
紫がどうこうするとか、そういうのはあまり考えないで読みました。
東方自体設定が希薄なとこがありますしねえ。ただ冬眠してただけとでもw
しかし、続きはいらない、というか作るべきではないでしょう。
つまらなかったとか、期待できないとかではなく、なんでしょうかね、この話はここで終わっとくべきかなと。
この話の主題は「リセットしても思いは残り、エスカレートしていく」ということですから、これ以上書くことはないでしょう。
賛否両論な感じですが、私は面白いと思いました。
幻想郷は平和だが、全てがうまくいくはずは無いということですね。
次回作に期待してます。
人間を諫めるのではなく霊夢に折れて欲しいということは、「人間の一方的な妖怪退治を黙認するが我慢してくれ」ってことでしょうか?
最後まで読んでも人間ひどいなって感想しか無かったです。
これからがたぶん面白いのですが。
たぶん紫様ではうまくゆかない。スキマは違うし、最高の策謀家でもコマが無い。
妖怪の関与は悪化を招く。
これから慧音による現状分析、打開策の整理、有力勢力の動向の諜報、巻き起こる人心の争乱、それに伴う幻想郷勢力分布の変動、軍事バランスと権力構造の変動。
それを慧音が孤立無援のなか単身今後の展望を歴史に鑑み、企画・提案・交渉・外交、そして実力行使。狭まる選択肢、悪くなる状況、批難の目を向けだした人間達、リセットごとに増えてゆく犠牲、そして自分の行動と献身に疑問を持ち始めた慧音…
ああっ、美味しい、どう考えても美味しい。これは続きを書くべきです。
このままではもったいなさ過ぎる!
(ちなみにこの話を読んで、某セイバーやアンリたんが出てくる、とあるエロゲを思い浮かべたのは内緒でお願いします。内緒だというのはもちろん性的な意味で)
人間の方は良いのですが、妖怪達がルーミアやミスティアが襲われた(殺された?)事で人間に敵対的になるのはちょっと説明不足と感じました。
ルーミアが襲われてケガをしたことに付いて、咲夜達だけでなく、力のある妖怪の意見が在れば慧音の危惧していることが、どの程度のものであるか分かりやすいと思います。
あと、霊夢を謝らせたとして、それが妖怪と人間達との対立に歯止めがかかるとはとても思えないのに、慧音が霊夢に折れて貰おうとしてる行動がよく分かりません。
霊夢に謝らせたら、そもそもの原因である秘密結社の行動を正当化してしまい、事態は悪化してしまいそうな気がします。
妖怪達に対してもあまりいい印象を与えるとも思えませんので、そのあたりの理由もあればよかったかなと思います。
この続きが気になります
付けたし感が強いですし、全部ひっくり返して人間を悪役にしただけに見えます。
人間と妖怪に溝があるのは当然ですし、その溝が消えたら幻想郷は成り立たないでしょうし。
あと紫=メリー説も唐突に出ているので無理やり詰め込んだ感があるのでいらないと思います。
勝手な意見ですが、続いたほうがいい作品と続かないほうがいい作品に分けるとしたらこの作品は後者だと思います。読んで楽しむ作品というより考えて楽しむ作品であると思いますので。
ただ、どう見ても里の自警団と指導者の人間に非があります。また、その人達を止めれなかった慧音が、何故巫女に謝ってほしいと頼むのか?本当に責任を転嫁しているのは慧音に見えます。歪んで広まった噂を解決し、夜に里を抜けていった自警団を戒めるのが慧音が人間の為にするべき事ではないでしょうか?
それに紫に頼るまでもなく解決できる問題だと思いますね。
あと、人間を納得させようとしてるのに、霊夢を半妖にしても逆効果なんじゃ・・・
発想自体はとても興味深く、いろいろと考えさせられることの多いテーマだと思います。
何人かの方々が仰られている通り、この作品はここで完結してもいいかなと考えます。
こうやって読者が一つのテーマに沿ってああだこうだと議論を交わせば、その疑問や結果をSSにしてくれる人が現れるのではないかと私自身は楽しみにしています。
もちろん、この場が議論の場では無いことは百も承知ですがたまにはいいかなと。
と偉そうなことを長々と書いておりますが所詮はただの読者の感想。
続編の行方に関しても作者さんの自由にしていいし、それが当然です。
次回作も更なるパワーアップを期待して待ってます。
あ、一番言いたいことを忘れてました。
大変おもしろかったです。
他の方のコメントと被りますが、ルーミアの部分は解ったのですが、リグル等の被害者の部分が箇条でしかない為、発端を起こしたリーダー格の心情が汲めないのと、中心であるはずの人間の状態が「慧音が見た部分」しか見えない為、人間だけが悪いとしか見えなかったです。
また、霊夢を半妖にすると言う紫の言も妖怪の賢者の発言とは思えず、その意図が「霊夢が人間だと都合悪い」というのは、些か軽率では…
あと、慧音が最初に博麗の役割を伝えていれば反発も無かったのでは?
付け足した事で完結してますが、せめて公式設定部分だけでも擦り合わせて欲しかったな、というのが感想です。
着眼点と構成自体はいいので、勿体ない感が…
別の作品での巻き返しを期待してます、身勝手な言ですが、頑張って下さい。
図らずも「歴史」を修正したことによって悪い方向に行ってしまったようです。
コメントを真摯に受け止め改善しようとする姿勢は大変好感が持てます。
次回作に期待していますので頑張ってください。
ナクト氏が書きたいのがループの話なら申し訳ないのだが、訂正前から思っていた。
ループなんていうチート技を使わないで、どうこの状況を脱するかを読んでみたい。
この作品の根本を否定すると思われるかもしれないが、それが正直な観想。
ていうか続きがこの後どうなったのかが見てみたい!
ただ、もし出来るなら一話で終わりじゃなく、数話に分けてジックリと描いて欲しかったかな
No.43と同様に続きに期待
ただ改定前に比べると慧音の物語になってしまったのでちょっと残念かなぁとか、それとして読むと十二分に面白かったです。
霊夢は人間の子を救わなかったが妖怪は救った。それだけで人間が盲目的になってしまうのには十分なんだと思います。
結局は人間は食べられる側なわけで、人間側に理性を求めるのは酷なんではないでしょうか
続編じゃなくても、次回作に期待します。がんばってください。
みんながみんな霊夢や咲夜さんみたいな力はないんだし。
幻想郷の人間と妖怪の関係は見直すいいSSでした。
紫が安易に解決する流れにならなかったのは嬉しい。
続編にしろ次回作にしろ、楽しみにしています。
改訂前に比べて地の文の描写・魅力が大幅に上がったと感じました。
紫の立ち位置が素敵でした。これからも楽しみにしています。
一回や二回全部書き直すくらい推敲をして、持って行きたい流れとキャラの動機や動線をなじませるといいかも。
捕食する、されるの関係ならば人間側の行動は実に「人間味」溢れる行動だと思いますね。
ここからの纏め方にこそ作者様の感性が出る様な気もします。
この作品のタイトルがテーマならば続編を書く必要性は感じないですが、作者様が書かれるのであれば拝見させていただきます。
この手のノベルゲームはいくつか所持していますが、各ルートに進むために何度もプレイしなければならないという前提を上手く利用したシステムですからね。
小説でそれを表現するとなると……各章ごとに別々の人物の視点に変えて、最初は各章での状況が一致するのに段々ズレていって、読者が「おかしいぞ」と思い始めた後に、実は何度もやりなおしていたことをバラすといった感じですかね?
まあ、自分は文才がないので参考になるかは分かりませんが、
テーマはおもしろかったです。